最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第七百六十六話 沒有勇氣
明天完結。
明日完結です。
「哈哈哈!!!!這太精彩了!」
「はっはっはっ!!!! こりゃあ傑作だな!」
聽了我的話,蓋伊捧腹大笑起來。
俺の話を聞いて、ガイは腹を抱えて笑い始めた。
對此我皺起眉頭。
それに対して俺は眉を顰める。
但蓋伊笑個不停。
だが、ガイは笑うことをやめない。
「本來打算消失不見,但被那兩個人說了很多話,決心就動搖了……。然後你說『去找我看看』就來到我這裡嗎?唉,阿爾,我要為說你沒骨氣那句向你道歉。那對沒骨氣的人太不敬了。像你這樣可憐的人少有。世上就是把像你這樣的人稱作『沒出息』啊?」
「当初の予定じゃ姿を消すつもりだったけど、二人にいろいろ言われて決意が鈍ったと……。それで俺を探してみろって言って俺のところに来たのか? いやぁ、アル、お前のことを意気地なしと言ったことは謝るよ。意気地なしに失礼だ。お前ほど情けない奴はそういない。お前みたいな奴を世の中じゃヘタレって言うんだぞ?」
「閉嘴……」
「うるさい……」
「說著讓人來找你,卻轉移到會被發現的地方,這不是想被找到嗎?還偷瞄兩人的情況。表面上像是在給兩人機會,其實只是想被人發現罷了。真是個娘娘腔。」
「探してみろって言いながら、見つけられるところに転移したのは見つけてほしいからだろ? チラチラと二人の様子を窺いやがって。二人にチャンスを与えているようで、実は自分が見つけてほしいだけ。女々しい奴だな」
蓋伊笑到幾乎喘不過氣來。
ガイは呼吸が困難になるほど笑い続ける。
對著還在笑的蓋伊,我說道。
そんなガイに対して、俺は告げる。
「沒那麼簡單……」
「そんなに簡単じゃないんだ……」
「怎麼會沒那麼簡單?」
「どう簡単じゃないんだ?」
「……」
「……」
我默不作聲地從懷裡掏出寶玉給蓋伊看。
俺はガイに対して、黙って懐から宝玉を取り出した。
相當大顆。
なかなかの大きさだ。
那是三顆。我一直暗中藏著。
それを三つ。俺は隠し持っていた。
「不錯的寶玉啊?那又怎麼樣?」
「立派な宝玉だな? それがどうした?」
「……現在的我沒有這些就施不出像樣的魔法。」
「……今の俺はこれがなきゃ碌な魔法を使えない」
「……你失去了魔力嗎?」
「……魔力を失ったのか?」
「我在世界夾縫中以四寶聖具為要點布下了結界。但我待得太久。結界和我半是連在一起,維持它也會消耗我的魔力。」
「世界の狭間に俺は四宝聖具を要として結界を張った。けれど、長く傍にいすぎた。結界と俺は半ば繋がっているから、その維持に俺の魔力も使われている」
原因是在結界完成前我就離開了。
結界が完成する前に離れたことが要因だ。
這個現象恐怕要到結界徹底完成才會好轉。
この現象はおそらく結界がしっかりと完成するまで治らない。
也就是說,我的魔力在相當長一段期間都會偏向枯竭狀態。
つまり、かなりの期間、俺の魔力は枯渇気味ということだ。
「不僅如此。雖然和結界相連,但因為我強行回到這個世界,右腳的感覺變得遲鈍。不是完全動不了……但沒做魔力強化的話,走路需要拐杖。」
「それだけじゃない。結界と繋がっているのに、無理やりこの世界に帰還したせいで、右足の感覚が薄い。動かないわけじゃないが……魔力強化をしなきゃ歩行には杖が必要だ」
「那就是拯救世界的代價嗎。既然如此,為何還要說那種話?」
「世界を救った代償ってことか。それなのにどうしてあんなことを言った?」
大概是為了宣示我還活著吧。
俺が健在であるとアピールしたことだろう。
沒辦法的事。
仕方ないのだ。
「如果我老實說自己失去了力量,惡人們會更活躍。既然我已露面,我就得像過去一樣當最強的魔導師。只要我表明自己還在,會有人安分;反過來,只要他們知道我變弱,就會有人開始行動。」
「俺が正直に力を失ったと言えば、悪人は活気づく。姿を現した以上、俺は前と同じく最強の魔導師でいなきゃいけない。俺が健在だとアピールするだけで、大人しくする奴がいるように、俺が弱体化したと知っただけで動き出す奴らもいる」
「魔力沒了,身體也不自由,卻還必須像以前一樣當最強。所以……你不願意帶他們一起走,對吧?」
「魔力も失い、体も不自由。なのに前と同じく最強でいなきゃいけない。だから……二人を連れていくのは嫌だってか?」
「……我已經不是能靠瞬間轉移自由穿越大陸的我,也不是能一擊毀滅一切的我。今後需要更複雜的行動。苦難可想而知。怎麼能把重要的人捲入這種苦難的旅程?」
「……転移で自由に大陸を渡れた俺はいない。一撃ですべてを滅することができた俺はいない。これからはより難しい動きを要求される。苦労は計り知れない。苦難の旅にどうして……大切な人たちを巻き込める?」
我問完,蓋伊靜靜地閉上雙眼。
俺の問いにガイは静かに目を瞑る。
然後。
そして。
「不過……你就在這裡。如果你真這麼想,為何不往遠處逃去?」
「けど……お前はここにいる。そう思うならなぜ、遠くへ逃げない?」
「那是因為我轉移的魔力不夠,而且塞巴斯他們也在帝都……」
「それは転移の魔力が足りないし、セバスたちも帝都にいるから……」
「那就乾脆逃出去好了。許多人會以為都跑遠了……但曾和你在一起的人會覺得你是刻意轉移到近處,想被找到吧?」
「ならさっさと脱出すればいい。多くの人は遠くに逃げたと思うだろうが……一緒にいた人たちならお前があえて近場に転移したと考えるぞ?」
「……」
「……」
「答案其實早已明顯。你留下了痕跡。是因為你想被找出來。你已經動搖了。你不想一個人。所以你留在這裡,對吧?」
「答えはもう出てる。お前は痕跡を残した。探してほしいからだ。お前はもうブレてたんだ。一人は嫌だと思っている。だから、ここにいるんだろ?」
我無言以對。
返す言葉もない。
因為確實如此。
その通りだから。
不過。
けれど。
「……如果我說我沒有勇氣,你會笑嗎?」
「……勇気がないと言ったら笑うか?」
「要我笑的話那就笑吧。」
「笑って欲しいならな」
「……現在的我已不復往昔的力量。一想到可能守不住人,顫抖就止不住。人們把我視為英雄,但……我並非只做過善行。我也做過骯髒的惡行,為了在帝位之爭中勝出,我弄髒了雙手,也有人被我埋入黑暗。對我投來的,並非只有讚譽,同樣也有等量的怨恨。」
「……今の俺にはかつての力はない。守れないかもしれないと思うと震えが止まらない。人々は俺を英雄と認識している。けれど……俺は善行だけをやってきたわけじゃない。汚い悪行だってやってきた。帝位争いを勝ち抜くために、手を汚してきた。闇に葬った奴らだっている。俺に向けられるのは称賛ばかりじゃない。同じだけの怨嗟も向けられる」
「就是害怕得不得了,對吧?」
「怖くて仕方ないってか?」
「是啊……我很害怕。我害怕失敗。我既不夠強大,也不夠高尚到能扛起別人一生的責任。我總想偷懶,不做事就不會犯錯。只要做喜歡的事……那就好了。但那樣的我卻介入了帝位之爭。在那裡……我已經把一生分的勇氣都用光了……一丁點勇氣也不剩了。」
「そうだ……怖いさ。俺は……失敗が怖い。誰かの人生を背負えるほど強くも立派な人間でもない。いつだって怠惰でいたい。何もしなきゃ何も失敗しないから。好きなことだけやっていれば……それでいい。そんな俺が帝位争いに介入したんだ。そこで……もう一生分の勇気は使ってしまったよ……もう勇気なんて欠片も残ってない」
我從來不覺得自己是個了不起的人。
自分がすごい人間だなんて思ったことはない。
我明白。
わかっている。
我和雷歐的差別,在於有無勇氣。
俺とレオの違いは、勇気があるかどうか。
雷歐不畏失敗。我卻害怕失敗。
失敗を恐れないレオ。失敗を恐れる俺。
雷歐背負著可能會失敗的恐懼去挑戰。
失敗するかもしれない、という恐怖を背負ってレオはチャレンジする。
我則儘量消除失敗的可能性,等成功機率穩定後才挑戰。
俺はなるべく失敗する可能性を消して、成功の確率が一定になってからチャレンジする。
小的失敗沒問題。
小さな失敗ならいい。
但重大的失敗不只會傷及自己。
けど、大きな失敗は自分だけじゃ済まない。
若因我的失敗而有人犧牲,我無法承受。
俺の失敗で誰かが犠牲になるのは耐えられない。
雷歐不同。無論多麼痛苦、遭受多大的打擊,
レオは違う。どれだけ苦しくて、打ちのめされても。
他都有站起來的勇氣。
立ち上がる勇気を持っている。
我沒有那個勇氣。
俺にはそれがない。
沒有,所以不能牽連任何人。
ないから……誰かを巻き込めない。
如果那些人很重要,那更是如此。
その人たちが大切ならなおさらだ。
「我明白你的想法……但世上的人不像你那麼聰明,無法預見未來,所以他們常常帶著可能會失敗的念頭一步步往前走。每個人都在鼓起勇氣活著,我也是。因此……我覺得只要你鼓起勇氣,勇氣就會慢慢湧現。」
「言いたいことはわかるが……世の中の人間はお前みたいに頭が良くない。先を見通せないから……失敗するかもしれないって何度も思いながら前へ踏み出すんだ。誰もが勇気を振り絞って生きてる。俺だってそうだ。だから……お前だって勇気を振り絞れば勇気が溢れてくると思うけどな」
「別高估我了……」
「買いかぶりだな……」
「也許吧。但我知道你是個可憐又懦弱的傢伙。小時候當你被發現是皇子時,你沒有對任何人說想要有人留在身邊,你任由他們離開,也接受那是沒辦法的事。你很聰明,知道自己的話會有多大影響,理解言語也會變成詛咒,所以你一定會遵守承諾,也不會許下做不到的承諾。」
「かもな。けど、俺はお前が情けないヘタレだって知っている。子供の頃、お前が皇子だとバレたとき、お前は誰にも傍にいてほしいと言わなかった。離れていくに任せたんだ。それも仕方ないと受け入れた。お前は賢いから、自分の言葉がどんな影響力を持つか知っている。言葉が……呪いにもなるって理解しているから約束も必ず守るし、出来ない約束もしない」
「你真了解我啊……」
「よくわかってるじゃないか……」
「因為是青梅竹馬嘛。我知道你不想用言語去束縛別人,但你真正害怕的是被拒絕。你寧可閉口不言,也不想在說了『別走』後被拋棄,那樣你會受不了。我知道你很膽小。所以我選擇繼續做你的朋友。不是因為你是皇子,而是覺得像你這樣太在意他人的人,需要像我這樣能和你並肩走的人。」
「幼馴染だからな。わかってるさ。言葉で誰かを縛りたくないってお前が思っていたことは。だけど、本当に思っていたのは拒絶されたくないって気持ちだ。行かないでと言って、離れていかれたら耐え切れないからお前は口をつぐんだ。知ってたさ、お前が臆病なのは。だから、俺はお前の友人であり続けることを選んだ。皇子だからじゃない。他者を気にしすぎるお前には、肩を組める俺みたいな奴が必要だと思ったからな」
蓋伊直直地看著我。
ガイは真っすぐに俺を見つめてくる。
我避開了他的視線。
俺はそんなガイから目を逸らした。
彷彿被看穿了我所隱藏的那面自我。
隠していた自分を見透かされているようで。
但那毫無意義。
けれど、それは意味がない。
因為蓋伊向來能看穿我。
ガイはいつだって俺を見透かしているのだから。
「對一個覺得沒有勇氣的人硬叫他鼓起勇氣是太殘酷了。我不會那麼說。」
「勇気が出ないって思っている奴に勇気を出せっていうのは酷だろうからな。俺はそんなことは言わない」
「真溫柔……」
「優しいな……」
「嗯,我是溫柔的。但你也一樣。你怎麼看自己、如何評價自己我不清楚。然而,阿爾諾爾特並不像你想的那麼壞,也不像你想的那麼弱。」
「ああ、俺は優しい。だが、お前だって優しい。お前が自分をどう思って、どう評価しているかは知らない。けど、お前が思うほどアルノルトは悪い奴じゃないし、お前が思うほどアルノルトは弱い奴じゃない」
說著,蓋伊坐到我旁邊,搭著我的肩膀。
そう言うとガイは俺の横に座り、肩に手をかけてきた。
我們小時候常常一起玩耍。
子供の頃、俺たちはよく遊んでいた。
調皮搗蛋,然後被艾爾娜罵的日子。
悪さをして、エルナに怒られる日々だった。
那很快樂。
楽しかった。
彷彿自己就是個普通的人。
まるで自分が普通の人間のようで。
因為那是普通,人人理所當然享受的幸福,我也覺得自己可以接受。
普通だから。誰もが当たり前に享受する幸せだから、俺も受け入れていいのだと思えた。
長大後。
大人になって。
我逐漸明白在阿德拉那裡這種事是不被允許的。
アードラーにはそれが許されないとわかってきた。
皇族享受普通的生活,是不被允許的奢侈。
皇族が普通を享受するなんて、贅沢は許されない。
我明白自己不是普通人。
俺は普通ではないとわかってしまった。
「我是……阿德拉人。」
「俺は……アードラーだ」
「是啊。」
「そうだな」
「我……讓許多人喪命。」
「俺は……多くの人を死に追いやった」
「是啊。」
「そうだな」
「我……失去了魔力。」
「俺は……魔力を失った」
「是啊。」
「そうだな」
「我……可以幸福嗎?」
「俺は……幸せになっていいのか?」
「不知道……但我希望你能幸福喔。大概十年後,讓我們的孩子一起玩耍,那是很常見的景象。看那片景象的人或許是誰,然而站在中心的會是我和你。我們讓雷歐成為皇帝,拯救了世界。從旁觀者的角度看別人的幸福已經足夠了吧?你也成為當事者吧。」
「知らんが……俺は幸せになってほしいと思っているぞ? 十年後くらいに、互いの子供たちを一緒に遊ばせるんだ。よくある光景だ。それを眺めるのはどこかの誰かで、中心にいるのは俺とお前だ。レオを皇帝にした、世界も救った。外から誰かの幸せを見るのは十分だろ? お前も当事者になれ」
「……要怎麼才能幸福?」
「……どうやって幸せになればいい?」
那句話是發自內心的真心話。
それは心からの本心。
我從未為自己的幸福好好想過。
自分の幸せは考えてこなかった。
因為我總是從外面看著周遭。
常に外から周りを見ていたから。
就算有人叫我成為中心,我也不知道怎麼做。
自分が中心になれと言われてもわからない。
但這樣的我,蓋伊告訴我。
だが、そんな俺にガイは告げる。
「人和人是相連的。也許有人一個人就能幸福,但完全一個人無法活著,總會有牽絆。所以,讓自己不再一個人,這難道不是答案嗎?會有煩惱,也會有困難,但還是要有人陪著。沒必要主動成為孤獨。有人在身邊會發生各種事。你並不是靠自己贏得帝位之爭吧?你身邊一直有雷歐。但雷歐已走上皇帝之路,兩人的路會分開。所以,找一個不是雷歐的人,找一個願意與你同行人生的夥伴。」
「人と人は繋がっている。一人が幸せだって人もいるだろうが、完全に一人じゃ生きてはいけない。関わりは必ずある。だから、一人じゃなくなるってのが答えじゃないか? 煩わしさはあるだろう。難しくもある。けど、それでも誰かといろ。自分から孤独になる必要はないさ。誰かといればいろんなことが起こる。一人で帝位争いを勝ち抜いたわけじゃないだろ? いつだってお前の隣にはレオがいた。けど、レオは皇帝の道を歩み出した。二人の道は分かれるんだ。だから、レオじゃない人を。人生を一緒に歩むパートナーを見つけろ」
蓋伊站起來,把手放在我的頭上,揉亂了我的頭髮。
ガイは立ち上がり、俺の頭に手を置くと髪をクシャクシャにしてきた。
然後。
そして。
「也要聽聽對方的話。你不是完美的,對方也可能是對的。如果你能接受,那就試著說出把對方綁住的話。下定決心吧。因為你已經……想要幸福了。」
「相手の言葉にも耳を貸せ。お前は完璧じゃない。相手が正しいこともある。それに納得できたなら……相手を縛る言葉を言ってみろ。覚悟を決めてな。もうお前は……幸せになりたがっているんだからな」
說完,蓋伊輕輕地離開了那裡。
そう言ってガイはそっとその場を離れていく。
就在蓋伊離開時,兩隻手搭上了我的雙肩。
そんなガイと入れ替わるようにして、両肩に手が置かれた。
那是一種懷念的感覺。
懐かしい感覚があった。
回頭一看,眼前是。
振り返るとそこには。
「阿爾殿下!」
「アル様!」
「阿爾!」
「アル!」
菲妮和艾爾娜站在那裡。
フィーネとエルナがいた。