首頁 目錄

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第七百六十一話 其名為席爾瓦

「這可真令人驚訝啊」

「これは驚きましたな」

看到近衛騎士團的結界,賽巴斯發出讚嘆的聲音。

近衛騎士団の結界を見て、セバスが感心の声をあげた。

那頭龍無疑屬於古龍級的魔物。

たしかにあの竜は間違いなく古竜クラスのモンスター。

擋下了那道龍息。

そのブレスを防いで見せた。

「三年之內近衛騎士團也成長了嗎?」

「三年で近衛騎士団も成長したか」

「話雖如此,這樣下去周遭的被害會擴大吧?」

「とはいえ、このままじゃ周囲に被害が広がるぞ?」

「如果能再多拖一會兒時間就好了啊。」

「もう少し時間を稼いでくれると嬉しいんだがな」

『我的魔力偵測顯示有四個以高速移動的存在。』

俺の魔力探知には高速で移動する者が四人。

『他們正從北方全速朝這裡趕來。』

北部から全速力でこちらに向かってきている。

『再等一會兒。』

あと少し。

『只要能拖住時間,他們應該會來得及。』

時間が稼げれば到着は間に合うだろう。

『但是。』

けれど。

「我去吧。」

「私が行きましょう」

「——不,沒關係。」

「――いや、いい」

看到菲妮要去救那名少女,賽巴斯便準備出手。

少女を助けるフィーネを見て、セバスが動く準備をする。

『我制止了他。』

それを俺は制した。

『再多拖一會兒,只要能爭取到時間我就不用出手了。』

あと少し、時間を稼げば俺は出なくていい。

『我知道。』

わかっている。

『我知道,可是……。』

わかっているけれど。

「我去。」

「俺が行く」

『看到菲妮為少女擋在前面,我忽然再也無法置身事外。』

少女を庇うフィーネを見て、どうでもよくなってしまった。

『我的存在最好不要被發現。』

俺の存在は知られないほうがいい。

『理智上我明白這一點。』

頭では理解している。

『可是。』

だけど。

『既然我已經想要去救她,那也沒辦法。』

助けたいと思ってしまったのだから、仕方ない。

『要救她的那個人──』

彼女を助けるのは。

『我想成為救她的人。』

俺でありたい。

『那不過是自我的私慾,執著於此是愚蠢之舉。』

それは只のエゴで、固執するのは馬鹿のすることだ。

『想想我一旦現身於世會帶來的影響,就不能固執於那種私慾。』

俺が世に出ることの影響力を考えれば、そんなエゴに固執してはいけない。

『可是。』

けれど。

『即便如此。』

それでも。

『我仍想成為那個瀟灑地去救她的自己。』

俺は今でも彼女を颯爽と助ける自分でありたい。

『像以前那樣。』

かつてのように。

看到那樣的我,賽巴斯罕見地驚訝,瞪大了眼睛。

そんな俺を見て、セバスは珍しく意外そうに目を丸くする。

然後。

そして。

「……你也是個男孩子啊」

「……あなたも男の子ですな」

「別吵了」

「うるさいぞ」

「似乎還有零星的老鼠留下。趁他們作亂之前,我們先去那邊處理一下。」

「ちらほらとネズミが残っていたようだな。悪さをする前に俺たちはそっちを対処しよう」

「拜託了」

「頼んだ」

「就交給我們吧」

「お任せを」

「別磨蹭太久。」

「あまり時間はかけるなよ」

塞巴斯和亨里克瞬間便動了起來。

セバスとヘンリックが瞬時に動き出す。

與那兩人不同,我慢慢地走了起來。

そんな二人とは違って、俺はゆっくりと歩き出した。

我逆著逃竄的人群走,悄然朝大街走去。

逃げる民たちを逆走して、静かに大通りのほうへ出ていく。

對於一定等級以上的魔導師來說,射程這種常識並不適用。

ある一定レベル以上の魔導師にとって射程距離という常識は通用しない。

我和菲內之間有一段距離。

俺とフィーネとは距離がある。

但是。

けれど。

只要覆蓋整個帝都就無所謂。

帝都全体を覆えば関係ない。

『那面盾乃神之大盾,人人皆知其名;它是守護的代名詞,為所有弱者而造,連神也無法破壞;因此此盾無敗無敵,其名──伊吉斯』

≪その盾は神の大盾・誰もがその名を知っている・それは守護の代名詞・すべての弱者のために創られた・ゆえに神すら破ること能わず・ゆえにその盾は無敗無敵・その名は――イージス≫

那面盾覆蓋了整個帝都。

盾が帝都全体を覆う。

第三擊的吐息被盾牌完全抵擋住了。

三撃目のブレスを盾が完全に防ぎ切った。

忽然,我和被菲內抱著的少女四目相對。

ふと、フィーネに抱きかかえられた少女と目が合った。

少女一瞬間露出笑容,然後大聲喊道。

少女はパッと笑顔になり、大きな声で叫んだ。

「啊!皇太子殿下!!」

「あ! 皇太子殿下!!」

聽到那聲音,我得意地一笑回應。

その声に俺はニヤリと笑って返す。

周圍的人都露出『他在說什麼?』的表情。

周りは何を言っているんだ? という表情を浮かべている。

因為皇太子雷奧納爾特在馬車裡。

皇太子レオナルトは馬車にいるからだ。

我摸了摸少女的頭,接著向菲內輕聲說道。

俺は少女の頭を撫でたあと、フィーネに向けて静かに告げた。

「妳總是為了別人做出魯莽之事……希望妳能更珍惜自己一些……不過我也沒資格多說。作為共有者,彼此不好的地方似乎會互相類似。」

「君はいつも誰かのために無茶をする……もう少し自分を大切にしてほしいが……俺も人のことを言える立場じゃない。共有者同士、互いによくないところは似るようだ」

「啊……!!」

「っっ……!!」

菲內和那女孩一樣。

フィーネも少女も。

由於她們從下往上看,兜帽下我的臉露出了一角。

下から俺を見上げる体勢のため、フードの中の俺の顔がチラリと見えている。

看到那一幕,菲內雙手捂住了嘴巴。

それを見て、フィーネは両手で自分の口を覆った。

「你是何人!?」

「何者だ!?」

紅龍的背上。

赤い竜の背。

紅龍的背上站著一名中年魔導師。

そこに中年の魔導師がいた。

那根杖散發出強大的力量。

その手に握られている杖から強い力を感じる。

原來如此,果然那就是古代魔法文明的遺物。

なるほど、あれが古代魔法文明の遺物か。

的確是不容小覷的東西。

たしかに大した代物だ。

竟能將這般巨龍置於支配之下並加以使役。

これほどの竜を支配下に置き、使役できるとは。

「無須自報姓名。我有件事想商量,能否請你們離開?今天……對家族、對帝國來說都是重要的一天。」

「名乗るほどの者じゃない。一つ相談なんだが、帰ってくれないか? 今日は……家族にとって、そして帝国にとって大事な日なんだ」

那是一個提議。

それは提案だった。

意思是要放你們一馬,去別處吧。

見逃してやるからどこかに行け。

這算是我出於一點人情的寬待。

俺なりの温情だったんだが。

「別胡鬧!我是來毀掉那重要的一天的!!我叫吉蒙·札克薩!!今天我要抹殺皇太子,成為最強的魔導師!誰敢阻攔就死吧!!」

「ふざけるな! その大事な日を壊しに来たんだ!! 私はジーモン・ザクサー!! 今日、皇太子を抹殺して最強の魔導師となる男だ! 邪魔をするなら貴様も死ね!!」

想必到現在為止他一直有所保留。

きっと今までは手加減していたんだろう。

若他下定決心,本可以發動更強的攻擊。

その気になればもっと強い攻撃ができた。

但他把攻擊範圍限縮在皇太子周遭。

けれど、攻撃範囲を皇太子の周辺に絞っていた。

大概是為了避免對帝國造成過大傷害,以免招致執念般的追擊。

おそらく帝国に大ダメージを与えすぎて、執念深い追跡を避けるため。

另外也很單純地,他可能還不清楚能把這頭紅龍的力量發揮到什麼程度。

あとは単純に、まだどこまでこの赤竜の力を引き出してよいのかわからないのだろう。

這麼強力的魔物是第一次被召喚出來,想必還在摸索中。

これほど強力なモンスターを呼び出したのは初めてで、いまだ手探りなんだろう。

若輕率放出力量,自己也可能被殺掉。

下手に力を解放させたら、自分も殺されるかもしれない。

超出自己承受範圍的力量,向來是把雙刃劍。

身に余る力というのは、常に諸刃の剣だ。

儘管如此,撇開那些不談也相當了不起。

とはいえ、それを差し引いてもたいしたものだ。

下一次的吐息甚至比第三擊還要強大。

次のブレスは三撃目よりもなお強力。

恐怕已近乎全力了。

おそらく全力に近い。

正面承受似乎不利。

受け止めるのは不利か。

「本來沒打算向你自報姓名……」

「貴様に名乗る名はなかったんだがな……」

我嘆了口氣,開始吟唱咒文。

ため息を吐きながら、俺は魔法の詠唱に入った。

那是我最拿手的魔法。

それは俺のもっとも得意な魔法。

那是我的代名詞。

俺の代名詞。

≪我乃洞悉銀之理者、為真銀所選之人≫

≪我は銀の理を知る者・我は真なる銀に選ばれし者≫

≪銀星自星海而來、照亮大地、使蒼穹戰慄≫

≪銀星は星海より来たりて・大地を照らし天を慄かせる≫

≪其銀之輝為神之真理、其銀之煌為天之庇佑≫

≪其の銀の輝きは神の真理・其の銀の煌きは天の加護≫

≪刹那銀閃、無窮銀輝≫

≪刹那の銀閃・無窮なる銀輝≫

≪銀光,寄於我手,為滅不遜之者而――≫

≪銀光よ我が手に宿れ・不遜なる者を滅さんがために――≫

≪銀光射線≫

≪シルヴァリー・レイ≫

對抗灼熱吐息的是,從七顆光球發出的銀光。

灼熱のブレスに対して、こちらは七つの光球から発せられた銀光。

兩股巨大力量相互碰撞。

巨大な力と力のぶつかり合い。

然而,力量的較量逐漸對銀光有利。

けれど、力比べは徐々に銀光が有利に運んでいく。

銀光壓過吐息,將赤龍從帝都的天空逼了出去。

銀光はブレスを押し切り、赤竜を帝都の空から外へと押し出す。

「這是什麼魔法……!?」

「この魔法は……!?」

竟然還立了銅像,而且似乎還出過英雄傳。

銅像まで建っているし、しかも英雄伝まで出版されているらしい。

雖然極為惱人……但消失的卻是我。

迷惑極まりないが……いなくなったのは俺だ。

不管遭受何種對待,也沒有資格抱怨。

なにをされても文句は言えない。

我苦笑著,摘下了兜帽。

苦笑しながら、俺はフードを取る。

然後我回頭,看向那少女。

そして後ろを振り返り、少女の方を見た。

「皇太子是那邊馬車裡的那個,我不是。好好記住──我是『阿爾諾特』,皇太子的哥哥,帝國第七皇子阿爾諾特·雷克斯·阿德勒。」

「皇太子はあっちの馬車の奴だ。俺は違う。よく覚えておくんだ――俺は〝アルノルト〟。皇太子の兄、帝国第七皇子アルノルト・レークス・アードラーだ」

對著少女微笑後,我撥了撥略顯蓬亂、稍長的髮絲。

少女に笑みを向けたあと、俺は少し伸びたぼさぼさの髪をかく。

她提到了「最強的魔導師」這個稱號。

奴は最強の魔導師を口にした。

既然被拿來作比較,我就不能退縮。

それを引き合いに出された以上、引き下がるわけにはいかないだろう。

頭銜其實無所謂。

肩書きはどうでもいいが。

畢竟有個以繼承最強魔導師名號而自豪的侄女。

最強の魔導師の名を引き継いでいると胸を張る姪がいることだしな。

戈登哥哥留給她的名字已經不能再用了,因為不允許有以那個名字為名的皇族存在。

ゴードン兄上が彼女に残した名はもう使えない。その名の皇族はいてはいけないから。

所以,她會以現在這個名字活下去吧。

だから、彼女は今の名で生きていくことになるだろう。

義姊曾說過。

義姉上は言っていた。

「如果是現在,她會很高興地賜予她這個名字,所以用這個名字就好。」

今なら喜んで、この名をつけるだろう、と。だからこの名でいいのだ、と。

既然被那樣說了,就得表現出幹勁。

そんなこと言われたら、やる気を見せねば。

為了讓那孩子哪怕稍微感到驕傲。

あの子が少しでも誇れるように。

最強之座絕不會讓出。

最強の座は譲れない。

「你這傢伙,要我這麼自稱比較好懂嗎?SS級冒險者『西爾瓦』?」

「貴様にはこう名乗ったほうがわかりやすいか? SS級冒険者の〝シルバー〟と」

衣裝瞬間變換成黑色長袍、戴上銀色面具的模樣。

一瞬で服装が変わり、黒いローブに銀仮面の姿へと切り替わる。

那只是外型模仿出來的普通面具。

それは外側だけ似せて作られたただの仮面。

並沒有當年那副銀面具的威能。

かつてつけていた銀仮面のような性能はない。

只是,戴上它本身就有其意義。

ただ、つけることに意味がある。

因為直到現在,這面具仍是最強的象徵。

いまだにこの仮面は最強の証だからだ。

「從世界與世界的夾縫之中……前來討伐你。」

「世界と世界の狭間より……貴様を討伐しにきた」

我一邊升向帝都上空,一邊這麼說道。

帝都の空へと上がりながら、俺はそう告げた。

同時,有四人抵達帝都。

それと同時に帝都に四人が到着した。

「喂喂……這不是白跑一趟嗎?好不容易從北部派來的耶。」

「おいおい……これ無駄足だろ? せっかく北部から飛ばしてきたってのに」

「在這種情況下你還會說這種話嗎,傑克?」

「この状況で言うことがそれですか? ジャック」

「既然好不容易來到帝都,不能請皇帝敬我們一杯嗎?」

「せっかく帝都に来たんじゃ、皇帝に酒でも振る舞ってもらうというのは駄目かのぉ?」

「埃戈爾老翁……」

「エゴール翁……」

面對這兩個悠哉的人,女人顯得相當無奈。

暢気な二人に対して、呆れる女。

響應增援請求,立刻在北部處理海嘯的,是SS級冒險者埃戈爾、傑克、英格麗特。

増援要請に応えて、北部の津波を即座に片付けてきたSS級冒険者のエゴール、ジャック、イングリットだ。

「我說我一個人就行了!」

「だから俺は一人でいいって言ったんだ!」

「應該是同意三個人會比較快吧。」

「三人のほうが早いと同意したはずです」

「當然三個人會比較快,但我可沒聽說會變成『四人』啊!」

「そりゃあ三人のほうが早いが、〝四人〟になるとは聞いてねぇ」

傑克一邊聳肩,一邊死死盯著我。

そう言ってジャックは肩を竦めながら、俺の方をじっと見つめる。

然後。

そして。

「需要幫忙嗎?西爾瓦?」

「手助けは必要か? シルバー」

「『我們的獵物』。別多管閒事,拜託了。」

「〝俺たちの獲物〟だ。手出しは無用で頼む」

「就,就是這樣喔?」

「だ、そうだぞ?」

「真是的……」

「まったく……」

「喝酒啦,喝酒!」

「酒じゃ、酒」

那三位SS級冒險者在城牆上待命。

SS級冒険者の三人は城壁の上で待機する。

已經沒了幹勁。

すでにやる気はない。

但來的是四個人。

けれど、来たのは四人。

增援還有一人。

増援はあと一人いる。

「阿爾!!」

「アル!!」

傳來了聲音。

声が聞こえてくる。

是我青梅竹馬的聲音。

俺の幼馴染の声が。

手握長劍、披著白色斗篷的騎士。

剣を握った白いマントの騎士。

我的騎士。

俺の騎士。

勝過世界上的任何人。

世界のだれよりも。

可以把背交給他的存在。

背中を預けられる存在。

應該要說些什麼吧。這責任落在我身上。

何か言うべきなんだろう。その責任が俺にはある。

但在那之前。

けれど、その前に。

「——收拾掉他。準備好了嗎?艾爾娜?」

「――片付けるぞ。準備はいいか? エルナ」

「……嗯!」

「……うん!」

我與艾爾娜並肩而立,她帶著快要落淚的表情點頭,而我則與赤龍對峙。

泣きそうな顔で頷くエルナと肩を並べ、俺は赤竜と対峙したのだった。