最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第七百二十八話 姊兄歸來
「現在才出現什麼皇子皇女……有什麼好怕的!」
「今更、皇子や皇女が出てきたところで……何も怖くないわよ!」
蘇珊這麼說著,向兩人射出數枚魔力彈。
ズーザンはそう言うと二人に向かって複数の魔力弾を放った。
那些繞出複雜軌跡接近的魔力彈,贊德拉以同屬性的魔力彈全數擊落。
複雑な軌道を描いて接近するその魔力弾を、ザンドラは同じ性質の魔力弾ですべて撃ち落とす。
在爆風中,索菲亞鑽入戈登懷中,卻被戈登一揮手甩飛。
爆風の中、ゾフィーアがゴードンの懐に潜り込むが、ゴードンはそんなゾフィーアを一振りで弾き飛ばした。
「比記憶還強……?」
「記憶よりも強い……?」
「即便我們用了相性極差的依代……也不可能。」
「いくら私たちが相性の悪い依代を使っているとはいえ……ありえないわ」
索菲亞與蘇珊本是已逝之人,並非理想的惡魔依代。
ゾフィーアとズーザンは亡くなっている人物であり、悪魔の依代として適していたわけではない。
只是,她們能用來對皇帝進行心理攻擊,而且在人類中擁有頂尖的才能。
ただ、皇帝への心理的攻撃には使えるうえに、人類の中では上澄みの才能を有していた。
因此被當作惡魔的依代來使用。
ゆえに悪魔の依代として使われた。
透過借用強者的肉體,來彌補相性上的不足。
強者の肉体を使うことで、相性の悪さをカバーしているのだ。
就算被削弱,惡魔畢竟還是惡魔。
弱体化していても、悪魔は悪魔。
不可能比生前還要弱。
生前より弱いわけがない。
而記憶中的戈登與贊德拉,充其量也只是與生前的自己不分上下。
そしてゾフィーアやズーザンの記憶にあるゴードンやザンドラは、よくて生前の自分たちと互角。
並非能輕鬆擋下剛才那一擊的強者。
今の一撃を余裕で防げるほどの実力者ではなかった。
「認為他們與生前相同,顯然是錯誤的。」
「生前と同じと思うのは間違いのようだ」
索菲亞說著,擺開姿勢握劍迎戰。
ゾフィーアはそういうと、剣を構える。
若對手確實有相當實力,不認真對付的話就會被打倒。
相手がそれなりの実力者であるならば、真面目にやらなければやられてしまう。
蘇珊見狀也向贊德拉對峙。
ズーザンもその動きを見て、ザンドラに相対する。
「贊德拉,你究竟是怎麼復活的?」
「どうやって蘇ったのかしら? ザンドラ」
「不必告訴我,母上。」
「教える必要はないわ、お母さま」
「別那麼說。我們可是一起反叛的人吧?雖然最後有誤會,但難道不是親子嗎?」
「そう言わないでちょうだい。二人で反逆した仲でしょ? 最期はすれ違いも起きたけれど、親子じゃない」
「確實,你占用了我母親的身體,也帶著她的記憶。但我的母親已經死了。而且……我的父親仍然活著。作為女兒,站哪一邊根本不用多想。」
「たしかにあなたは私の母の体を使っているし、記憶も持っている。けれど、私の母は死んだわ。そして……私の父はまだ生きている。娘としてどちらにつくかは考えるまでもないわ」
「是那個把妳殘酷處刑的父親嗎?」
「あなたを惨たらしく処刑した父親よ?」
「是啊……他當初做出那樣的決定時是怎麼想的,光想像就令我心痛。所以我不會讓父上殺掉自己的妻子。妳會被我討伐。」
「そうね……どんな思いであんな決断をしたのか。考えるだけで胸が痛いわ。だから、お父様に妻までは殺させない。あなたは私が討つ」
話音一落,風之魔法同時啟動。
言葉と同時に風の魔法が発動した。
雙方同時放出風刃,互相相抵之後,緊接著又施放出火焰魔法。
互いに風の刃を放ち、相打ちとなると、すぐさま炎の魔法が発動する。
火焰之蛇出現,交纏後互相抵消。
炎の蛇が現れ、絡み合って相殺される。
甚至水之矛也被召喚,但同樣是同時出手。
さらに水の槍が生み出されるが、それも同時。
完全相互抵消。
完全相殺。
蘇珊原本打算一旦對方使用防禦魔法就趁勢壓上,卻驚訝得瞪大了眼。
相手が防御魔法を使えば、一気に畳みかける気でいたズーザンは驚いたように目を見開く。
先動的正是蘇珊。
先に動いているのはズーザンだ。
然而,贊德拉卻以相同屬性的魔法全部抵消掉。
にもかかわらず、ザンドラは同じ魔法ですべて相殺した。
這到底是怎麼回事?
どうなっている?
帶著那疑惑,某物朝蘇珊的臉迅速逼近。
そんな疑問の中で、何かがズーザンの顔に迫る。
她本能地扭頭閃避,卻還是被劃破了臉頰,鮮血流出。
咄嗟に顔をひねることで避けるが、頬が裂けて血が流れた。
那是一條鞭子。
それは鞭だった。
以魔力凝成的鞭子。
魔力で作られた鞭。
贊德拉一邊把鞭子拉回,一邊說道。
ザンドラはそれを引き寄せながら告げる。
「惡魔沒那麼了不起?還是說是妳,母上?」
「悪魔が大したことないのかしら? それともお母さまかしら?」
「可惡……」
「このっ……」
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佐菲亞與戈登。
ゾフィーアとゴードン。
兩人都擅長劍術,但就純粹的技巧而言,佐菲亞更勝一籌。
どちらも剣技に長けているが、純粋な技術の部分ではゾフィーアが上だった。
戈登傾向於倚靠蠻力,未能完全承襲佐菲亞的技巧。
ゴードンは力に頼る傾向があり、完全にゾフィーアの技術を受け継ぐことはなかった。
儘管如此,戈登能施展佐菲亞無法做到的以力量取勝的攻擊,他也覺得那樣就足夠了。
それでもゴードンはゾフィーアにはできない力に頼った攻撃ができ、それでよいと思っていた。
然而。
だが。
「(咬牙)……!」
「くっ……!」
佐菲亞認為,一對一的對決自己不會輸給戈登。
ゾフィーアは一対一の形式ならばゴードンに負けないと踏んでいた。
那段記憶仍清晰地存在。
その記憶がはっきりとある。
佐菲亞確信自己不會敗給戈登。
ゾフィーアはゴードンに負けないと思っていたのだ。
但每當承受戈登的攻擊時,佐菲亞的劍都會被震開。
けれど、ゴードンの攻撃を受けるたびにゾフィーアの剣は弾かれる。
那些原本應該能以技巧化解的攻勢,卻無法被化解。
技術で受け流せるはずだった攻撃が、受け流せない。
威力遠超想像。
想像以上の威力なのだ。
「這是怎麼回事……?」
「どういうことだ……?」
「戰場上的慌亂會招致死亡。那是母親教妳的吧?」
「戦場での戸惑いは死を招く。そう教えたのは母上だぞ?」
戈登從正上方揮劍砍下。
ゴードンは真上から剣を振り下ろした。
佐菲亞想要以受流化解這一擊,但那一擊的威力與速度都超出她記憶中戈登的攻勢。
その一撃をゾフィーアは受け流そうとするが、威力も速さも記憶にあるゴードンの攻撃を上回っている。
察覺無法受流,佐菲亞一腳蹬地後退。
受け流せないと察して、ゾフィーアは地面を蹴って後退した。
她設法拉開距離,好不容易躲開了戈登的攻擊。
距離を空けることで、なんとかゴードンの攻撃を避けたのだ。
若不如此,便無從閃避。
そうまでしないと避けられなかった。
究竟戈登發生了什麼事?
一体、ゴードンに何が起きているのか?
佐菲亞無法理解。
ゾフィーアには理解できていなかった。
只是,戈登並沒有做出什麼特別的動作。
ただ、特別なことをゴードンはしていなかった。
以鍛鍊出的身體用蠻力強攻。
鍛え上げられた肉体による力押し。
這點沒有改變。
それは変わっていない。
若說有變化,大概只有使用強化魔法這一點。
変化があるとすれば、強化の魔法を使っていることくらい。
那也是生前就能使用的能力。
それも生前から使えた。
然而,戈登並沒有太高的魔法素質。
けれど、ゴードンはあまり魔法の素質はなかった。
正因如此,他未能將魔法提升到能在戰鬥中活用的等級。
だからこそ、戦闘に取り入れられるレベルにはならなかったのだ。
但現在他能在戰鬥中使用魔法,原因是附身在盧佩爾特的身體上。
しかし、今は戦闘に使えている。理由はルーペルトの体に憑依しているから。
魔力總量、對魔法的適性。
魔力量、魔法への適性。
這些方面盧佩爾特都比戈登更優秀。
どれもルーペルトのほうがゴードンより優れているのだ。
當然,劍術資質仍然是戈登壓倒性地更強。
もちろん、剣術の才はゴードンのほうが圧倒的に上だ。
但現在被附身的戈登能夠彌補劍術天賦與戰鬥經驗的部分。
だが、今は憑依したゴードンが剣術の才、戦闘経験の部分をカバーできる。
彼此補足了對方所不足的部分。
互いに足りない部分を補っているのだ。
贊德拉也是如此。
それはザンドラも同様だった。
擁有的魔力總量,以及先天魔法的存在。
持っている魔力の総量。そして先天魔法の存在。
那些是克里斯塔所具備的資質,而現在贊德拉能夠運用它們。
それらはクリスタが持っている資質であり、今はザンドラがそれを使うことができた。
龐大的魔力與預知能力,克里斯塔無法完全掌控。
クリスタではコントロールしきれない膨大な魔力と予知。
但贊德拉則能加以有效活用。
ザンドラならば有効活用することができた。
「戈登,停下來。」
「ゴードン、動きを止めなさい」
「本來想說別下命令才對……不過,明白了!」
「命令するなと言いたいところだが……承知した!」
蘇珊與佐菲亞。
ズーザンとゾフィーア。
戈登向兩人衝去。
二人に向かってゴードンは突っ込んでいく。
面對獨自衝來的戈登,蘇珊施放魔法,戈登卻以劍將其斬裂。
一人で突っ込んできたゴードンに対して、ズーザンは魔法を放つが、ゴードンはそれを剣で切り裂いた。
他就這樣將劍指向蘇珊,卻被佐菲亞擋在中間。
そのまま、ズーザンに剣を向けるがゾフィーアが間に入る。
「別這樣,母上。」
「やるな、母上」
「真是傲慢……!」
「生意気な……!」
戈登對擋下自己攻擊的佐菲亞說道。
自分の攻撃を受け止めたゾフィーアに対して、ゴードンはそう告げる。
但就在那時,蘇珊已繞到了側面。
だが、その間にズーザンが横に回り込んでいた。
「去死吧!」
「死になさい!」
「哼!!」
「ふんっ!!」
蘇珊的魔法。
ズーザンの魔法。
戈登單手將其彈開。
それをゴードンは片手で弾いた。
當然並非純粹的肉體。
もちろん生身ではない。
他的手臂包裹著結界。
腕には結界を纏わせている。
那是一種高超的技術。
それは高度な技術だ。
若是花時間慢慢展開還說得過去,但要在這一瞬間做到,得有相當的天賦。
時間をかけて展開するならまだしも、今の一瞬でそれをするにはそれなりのセンスがいる。
而戈登並沒有那樣的天賦。
そしてそのセンスをゴードンは持ち合わせていなかった。
然而,他卻做到了。
しかし、できている。
蘇珊為此瞪大了眼睛。
そのことにズーザンは目を見開く。
「什、什麼!?」
「なっ!?」
「結束了嗎?」
「終わりか?」
「可惡!!」
「くっ!!」
劍朝蘇珊指去。
剣がズーザンへと向けられる。
蘇珊用結界擋住了劍,然而劍逐漸鑽進結界裡。
ズーザンは結界で剣を防ぐが、剣は徐々に結界に食い込んでいく。
他以魔力強化劍,提升切割力。
魔力で剣を強化して、切れ味をあげているのだ。
「可惡的傢伙!!」
「小癪な!!」
蘇珊向四周發射魔力彈,將戈登逼退。
ズーザンは全方位に魔力弾を放ち、ゴードンを退かせる。
接著。
そして。
「我要使用權能!絕不保留!」
「権能を使うわ! 出し惜しみはなしよ!」
「看來只能這麼做了。」
「そうしなければいけないようだな」
相性不合的身體。
相性の悪い体。
之所以特地模仿生前的戰鬥方式,無非就是因為這個緣故。
わざわざ生前に近い戦い方をしていたのは、それに尽きる。
對惡魔來說,所能發揮的力量遠稱不上全力。
悪魔からすれば全力とは程遠い力しか出せない。
即便如此仍能成為戰力,是因為他們本身的身體就很強。
それでも戦力になるのは、そもそも体が強いから。
也就是說,原本就不是以發揮惡魔力量為前提。
つまり、元々、悪魔としての力を出す前提ではないのだ。
使用權能存在風險。
権能を使うのはリスクがあった。
亞斯摩德斯等人特地嚴選依代,正是出於這個理由。
わざわざアスモデウスたちが依代を厳選したのは、それが理由だ。
惡魔若要完全發揮惡魔之力,就需要相性相當契合的依代。
悪魔が悪魔としての力を十全に発揮するには、それなりに相性のよい依代が必要なのだ。
如果在不當的依代上動用力量,就有崩壞的可能性。
そうではない依代で力を発揮すれば、崩壊の可能性がある。
但是,現在沒空再談那些事。
しかし、今はそんなことを言ってはいられない。
若不在此傾盡全力,便會被擊敗。
ここで全力を出さなければやられる。
他是這麼判斷的,然而。
そう判断したのだが。
「你出王牌的方式――弄錯了呢」
「切り札の切り方を――間違えたわね」
在戈登身後。
ゴードンの後ろ。
贊德拉狡黠地一笑。
ザンドラがニヤリと笑う。
同時,一個巨大的圓形在地面上浮現。那是結界。
同時に巨大な円が地面に浮かび上がった。それは結界。
是為了不讓任何人從即將降臨的破邪之光中逃走。
これから来る破邪の光から何人も逃がさないようにするためのものだ。
≪救贖之光自天而降――≫
≪救済の光は天より降り注いだ――≫
≪為了帶給人們救贖・其光輝是神的慈悲・那金色是天上的奇蹟・魔者啊,懺悔吧――≫
≪人々に救済をもたらすために・その輝きは神の慈悲・その金色は天上の奇跡・魔なる者よ懺悔せよ――≫
≪天不會拋棄善良之人・此金光乃破邪之光輝――聖潔閃光≫
≪天は善なる者を見捨てない・この金光は破邪の煌きである――ホーリー・グリッター≫
過去無法充分施展的魔法。
かつては満足に使えなかった魔法。
對惡魔有壓倒性效果的聖魔法。
対悪魔に絶大な効果を発揮する聖魔法。
贊德拉在短時間內完成了它。
短時間の準備でザンドラはそれを完成させた。
空中浮現出複雜的魔法陣,隨後從中降下巨大的金色光柱。
空に複雑な魔法陣が浮かび上がり、そしてそこから巨大な金色の光の柱が落ちてきた。
那比里歐使用的要大好幾倍,以佐菲亞和祖贊為中心,連周遭的魔物也一一被淨化。
レオが使うものよりも数倍の大きさのそれは、ゾフィーアとズーザンを中心に周辺のモンスターもことごとく浄化していく。
見到那威力,位於西側的士兵們士氣頓時高漲。
その威力を見て、西側にいた兵士たちの士気が一気に上がった。
究竟是誰不得而知。
誰かは知らない。
然而,因為巨大的魔法發動,許多魔物被擊倒。
しかし、巨大な魔法の発動によって多くのモンスターが倒された。
對他們而言,施法者無疑是英雄。
彼らにとって魔法の発動者は紛れもなく英雄だった。
「贊德拉……戈登……」
「ザンドラ……ゴードン……」
對於從背後傳來的聲音,贊德拉與戈登沒有回頭。
後ろから掛けられた声にザンドラとゴードンは振り向かない。
他們無法回頭。
振り向けなかった。
因為不知道該擺出什麼表情。
どんな顔をすればいいかわからなかったからだ。
見到那兩人的樣子,約翰內斯低下了頭。
そんな二人の様子を見て、ヨハネスは顔を伏せる。
沒有時間去想為什麼。
どうしてと考えるほどの時間はない。
如果可能的話,想要好好談談。
できるなら、語り合いたい。
以彌補失去的時光。
失った時間を埋めるほどに。
但,那是不被允許的。
けれど、それは許されない。
所以。
だから。
「好樣的,回來了。護衛的事就交給你們了!」
「よくぞ、戻った。護衛は……任せたぞ!」
僅僅表露出信任。
信頼だけを示した。
如往昔一般。
かつてのように。
「請交給我們……」
「お任せください……」
「我們會守護父上……」
「父上の身は我らが守ります……」
兩人的臉頰上滑落著淚水。
二人の頬に涙が伝う。
那番對話之後,贊德拉忽然抬頭望向天空。
そのやり取りのあと、ふとザンドラが空を見上げた。
然後。
そして。
「那孩子也……來了呢」
「あの子も……来たわね」