最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第六百九十八話 再度迷途
本應於3日發表,但作者因身體不適,將暫停更新。
3日の投稿ですが、作者、体調不良のため、お休みさせていただきます
「還能趕得上嗎……」
「なんとか間に合いそうか……」
迪特赫爾姆突破了由南部邊境守備軍把守的要塞,進入帝國領內,正朝帝國西部前進。
南部国境守備軍が守る砦を突破して、帝国領内に入ったディートヘルムは帝国西部に向かっていた。
因為要從王國領地進入帝國,就得從西部侵入。
王国領内から帝国に入るためには、西部からの侵入となるからだ。
尚未有聯合軍行動的情報傳來。
いまだ連合軍が動いたという情報は入っていない。
也就是說,皇帝尚未進入帝國領內。
まだ皇帝は帝国領内には侵入していないということだ。
「要阻止皇帝嗎?」
「皇帝を止めるか?」
「如果可能的話」
「できるならば」
「我不覺得他會停下來。愛慕的長子被羞辱,自己的正妻和兒子的妻子被殺。再者,那罪行還被宣稱是由他的摯友所為。要他不生氣,根本不可能吧」
「止まるとは思えんがのぉ。愛した長男を愚弄され、自分の正妻と息子の妻が殺された。そのうえ、その犯行を親友の仕業と公表されたのだ。怒るな、というほうが無理じゃろう」
「即便如此也必須阻止。這是個陷阱。」
「それでも止めねば。これは罠です」
「嗯,似乎是如此」
「まぁ、そのようじゃな」
在奔馳的馬車內。
走る馬車の中。
埃戈爾突然站了起來。
エゴールは突然、立ち上がった。
他打開車門,爬上了馬車頂。
そのまま扉を開いて、馬車の上に乗る。
然後。
そして。
「護衛到此為止了。祈願你能阻止,迪特赫爾姆皇子。」
「護衛はここまでじゃ。止められることを祈っておるよ、ディートヘルム皇子」
「埃戈爾翁!?」
「エゴール翁!?」
馬車前方。
馬車の進行方向。
一名年輕男子站在那裡。
一人の若い男が立っていた。
埃戈爾向著持劍、試圖攻擊馬車的男子斬出一擊。
剣を構え、馬車に攻撃しようとする男に向かって、エゴールは斬撃を放つ。
雖是輕輕一斬,但畢竟是劍聖的斬擊。
軽く放った斬撃だが、とはいえ剣聖の斬撃。
一般劍士不但無法阻擋,連反應都來不及。
並みの剣士なら止められるどころか、反応すらできない。
然而,那名男子卻輕而易舉地接下了那一斬。
だが、男はいとも簡単にその斬撃を受け止めた。
強者。
強者。
意識到這點後,埃戈爾跳下馬車,越過車身直接向那名男子斬去。
そう認識して、エゴールは馬車から飛び降り、そのまま馬車を追い越して、男に斬りかかった。
劍柄相抵之間,男子的動作被迫停住。
鍔迫り合いが発生して、男の動きが止まる。
其間載著迪特赫爾姆的馬車已經往前行駛。
その間にディートヘルムを乗せた馬車は、先へ進んでいく。
「白色的斗篷……」
「白いマントか……」
埃戈爾看著披著那件他熟悉的斗篷的男子,這麼喃喃道。
エゴールは見覚えのあるマントを羽織る男を見て、そう呟く。
那名男子自報姓名。
それに対して、男は名乗りをあげた。
「我隸屬於帝國近衛騎士團,第十近衛騎士隊隊長,布魯克哈特·馮·阿爾滕堡。今後請多指教,埃戈爾翁。」
「帝国近衛騎士団所属、第十近衛騎士隊隊長、ブルクハルト・フォン・アルテンブルク。以後、お見知りおきを。エゴール翁」
「別用那種輕慢的口氣,小子。那種自稱——只有對皇帝盡忠者才有資格。在這種地方你想做什麼?」
「舐めた口を聞くでないぞ、小童。その名乗りは――皇帝に忠義を尽くす者だけができる名乗り。このような場所でなにをしておる?」
「我對我的皇帝盡忠職守。」
「私は私の皇帝に忠義を尽くしております」
「想效忠誰是你的自由……但對現任皇帝獻上的忠義如何?向劍發誓的忠義是劍士的榮譽。若只是徒有其表地披上那披風,便是在褻瀆劍士。『帝國有近衛騎士團』這個名聲,是由那些自尊心高昂的前輩們建立。他們都是卓越的劍士。玷污劍士的榮譽──我不會容許。」
「誰に忠義を尽くそうと勝手じゃが……現皇帝に捧げた忠義はどうした? 剣に誓った忠義は剣士の誇り。見せかけでそのマントを羽織ったならば、剣士への冒涜じゃぞ。〝帝国に近衛騎士団あり〟。その評判を作ってきたのは、誇り高き先人たちじゃ。彼らは皆、素晴らしき剣士であった。剣士の誇りを汚すことは――儂が許さん」
若活了幾百年,自然會和帝國有所牽扯。
何百年も生きていれば、自然と帝国とかかわることもある。
在那段過程中,埃戈爾見過許多近衛騎士。
その過程で、エゴールは多くの近衛騎士たちを見てきた。
他們都是才華洋溢且自尊心高的劍士。
皆、才能豊かな剣士であり、そして誇り高き剣士だった。
雖然他們的生活方式與埃戈爾不同,但作為同為劍士,他們的舉止仍令人敬重。
エゴールとは違う生き方ではあったが、それでも同じ剣士として一目置くに値する振る舞いをしていた。
埃戈爾一舉將布魯克哈特彈飛出去。
エゴールは一気にブルクハルトを弾き飛ばした。
然而,布魯克哈特毫無動搖,重新穩住了身形。
だが、ブルクハルトは動じた様子もなく、体勢を立て直す。
「不愧是劍聖……果然與眾不同呢」
「さすがは剣聖……他とは一味違いそうですね」
說著,布魯克哈特這次主動發起攻擊。
言いながら、ブルクハルトのほうから今度は攻撃を仕掛けた。
從上方猛然劈下。
上段からの振り下ろし。
伊戈爾將那一擊向右格開,回轉手腕斬向布魯克哈特的側腹。
それをエゴールは右へ受け流すと、手首を返してブルクハルトの横腹を切り裂いた。
然而,手感卻覺得不對勁。
だが、手応えに違和感があった。
根本不像是真正割斷了肉。
とても肉を断ったとは思えない。
因此,伊戈爾向後退了一步。
ゆえにエゴールはその場から一歩、下がった。
接著,布魯克哈特不以為意,向伊戈爾回擊一記。
すると、ブルクハルトは意に介さず、エゴールに反撃の一撃を放ってきた。
劍沒能碰到。
剣は届かない。
不過,要是沒退開就危險了。
しかし、下がっていなければ危なかっただろう。
「真是奇妙的事呢」
「珍妙なこともあるものじゃな」
確實斬了下去。
確かに斬った。
然而,布魯克哈特的鎧甲毫髮無傷。
しかし、ブルクハルトの鎧には傷がついていない。
能承受伊戈爾斬擊的鎧甲是否存在都令人懷疑。
エゴールの斬撃に耐える鎧など、あるかどうかも怪しい。
「不愧是劍聖。沒想到在那種狀態下還能使出那麼強大的第二擊。」
「さすがは剣聖。あの状態からあれほど強力な二撃目がくるとは思いませんでした」
「那麼,就打算一擊了結嗎?」
「では、一撃で仕留める気でいくかのぉ」
伊戈爾緩緩收刀。
エゴールはゆっくりと刀を引いた。
採取刺擊的姿勢。
刺突の体勢。
越是強者,就越不讓人預測出下一招。
強者になればなるほど、次の技を予測させない。
因為一旦被預測,不管攻得再快也會被躲開。
予測されれば、いかに速く攻撃しても避けられるからだ。
儘管如此,伊戈爾還是擺出了一個明顯的架勢。
それでもエゴールはわかりやすい構えを取った。
招式要來了。
技が来る。
正當布魯克哈特如此判斷的瞬間。
そうブルクハルトが判断した瞬間。
「劍聖流,南之型――『一矢』」
「剣聖流、南の型――〝一矢〟」
伊戈爾一邊扭轉刀身,瞬間刺出一擊。
刀をひねりながら、エゴールは一瞬で突きを放つ。
擺出那個姿勢是為了發出最快的刺擊。
構えを取ったのは最速の突きを出すため。
看見之後再躲是做不到的。
見て避けることは不可能。
也無法格擋或彈開。
弾くことも不可能。
伊戈爾的刺擊直中布魯克哈特的胸口。
ブルクハルトの胸にエゴールの突きが直撃する。
但是,卻是──。
だが、しかし。
「看起來不像是魔法呢」
「魔法、ではなさそうじゃな」
刺確實命中了布魯克哈特的胸口。
ブルクハルトの胸に突きは当たっていた。
然而,布魯克哈特的鎧甲毫無損傷。
しかし、ブルクハルトの鎧は無傷。
伊戈爾眯起眼睛,看著那不像是魔法的異樣現象。
魔法とよぶには異質なそれを見て、エゴールは目を細める。
「正是如此」
「いかにも」
布魯克哈特橫揮劍,瞄準伊戈爾的軀幹。
ブルクハルトは剣を横に振り、エゴールの胴を狙う。
但伊戈爾立刻閃避開去。
だが、エゴールはすぐに回避した。
對於被格擋這件事並不感到震驚。
止められたことにショックはない。
只是其原理不明。
ただ、原理が不明だった。
看過無數魔法,但都與之不同。
いくつもの魔法を見てきたが、どれとも違う。
倒不如說。
どちらかといえば。
「權能嗎……」
「権能か……」
「……」
「……」
布爾克哈特沒有反應,只是擋在埃戈爾面前。
ブルクハルトは反応せず、ただエゴールの前に立ちふさがる。
他的站姿氣度非凡,埃戈爾輕輕地笑了笑。
その立ち姿は堂々としており、エゴールはフッと微笑む。
「嗯嗯……看起來也不像被惡魔附身……一名使用近似權能之力的近衛騎士。性格如何另當別論……有趣。」
「ふむふむ……悪魔が憑依しているわけでもなさそうじゃが……権能のような力を使う近衛騎士。性根はともかく……面白い」
是何方人物,尚不得而知。
何者なのか、それについてはわからない。
只是,遇到那種想砍卻砍不下去的對手很少見。
ただ、斬ろうとしても斬れない相手というのは珍しい。
「老夫大致上只要記住物體的硬度就能斬開……真是少見的經驗啊」
「儂はだいたい硬さを覚えれば斬れるんじゃが……珍しい経験じゃな」
「我也能對大多數斬擊做出反應,但像這樣被連番命中還是罕見的經驗。」
「私もだいたいの斬撃には反応できるのですが、こうも食らうのは珍しい経験です」
「那麼,就這樣痛打一頓吧」
「では、このまま袋叩きじゃな」
「覺得如何?」
「どうでしょうか?」
一方面,能被擋下卻無法反擊;另一方面,能在不讓對方反應的情況下攻擊,卻又無法傷及對方。
かたや、受け止められるが反応できず、かたや、反応させずに攻撃できるが、攻撃が通じない。
勝負拖得很久。
勝負は長引く。
該如何突破這道防禦?
どうやってこの防御を打ち破るべきか。
埃戈爾的興趣轉向那邊,於是開始從各種角度發起攻擊。
エゴールの興味はそちらに移り、そのままあらゆる角度からの攻撃が始まった。
令人驚訝的是,布爾克哈特竟然能防禦對他各處部位的攻擊。
驚くべきことに、ブルクハルトはあらゆる部位への攻撃を防御してみせた。
不可思議的能力。
不思議な能力。
是否為惡魔大致可以判斷。以埃戈爾的感覺,布爾克哈特並非惡魔,但卻使用著類似權能的力量。
悪魔かどうかはなんとなくわかる。エゴールの感覚では、ブルクハルトは悪魔ではない。しかし、権能のような力を使う。
如何攻略這個難敵?
この難敵をどう攻略するか。
埃戈爾開始全心專注於此。
エゴールはそれだけに集中し始めた。
因此。
ゆえに。
「我知道你的實力」
「あなたの強さは存じている」
「那麼,要怎麼辦?」
「ならば、どうする?」
「我覺得不戰也是一種選擇」
「戦わないというのも一つの選択だと思っています」
瞬間。
瞬間。
一個筒狀的魔導具被丟到埃戈爾面前。
筒状の魔導具がエゴールの前に放り投げられた。
埃戈爾下意識地斬開了它,但——
咄嗟にエゴールはそれを切り裂くが。
「哎!?」
「ぬっ!?」
那是用於傳送的魔導具,等他回過神來時,已經在一片陌生的森林裡。
それは転移用の魔導具であり、気づけばエゴールは知らない森の中にいた。
「被算計了……真是很清楚老夫的弱點啊」
「やられたわ……儂の弱点をよく知っておるのぉ」
大概這裡在帝國的領外。
おそらくここは帝国の外。
不過,不知道帝國的方向在哪裡。
しかし、帝国の方角はわからない。
要怎麼回去呢?
どうやって戻ればいいのか。
能這樣精準地擊中弱點,顯然那傢伙不是惡魔。
こうやって的確に弱点を突いてくるあたり、あれは悪魔ではない。
可是,那股力量到底是什麼?
だが、あの力はなんなのか?
一邊想著這些事,埃戈爾暫且開始跑起來。
そんなことを考えつつ、エゴールはとりあえず走り出した。
只要遇到人,請對方指路就行。
誰かに会って、道案内をしてもらえばいい。
除此之外別無他法,不過這樣是否來得及就是問題。
それしか手がない。ただ、それで間に合うかどうか。
直覺告訴他最好待在帝國內,但敵人卻將埃戈爾驅逐出帝國境外。
帝国の中に入っていたほうが良いと、勘は告げており、敵はエゴールを帝国の外へ追い出した。
目的何在?埃戈爾不清楚,但有一點是確定的——他已經落入圈套。
何が目的か。それはエゴールにはわからなかったが、策にはまったことだけは確かだった。