最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
外傳2 第三十二話 黃金之鷲
『吾名為阿德拉』
『我が名はアードラー』
接著響起的詠唱,是只有阿德拉一族才被允許使用的召喚詠唱。
それから始まる詠唱は、アードラーの一族だけに許された召喚詠唱。
始祖與其盟友──鷲締結盟約,並使其承諾援助後代。
初代は盟友である鷲と盟約を結び、子孫への手助けを約束させた。
然而。
しかし。
為此,需要莫大的魔力與……
それには莫大な魔力と。
還有使用者自身的生命力。
使用者の生命力を必要とした。
過去,除了初代皇帝之外,曾有許多人嘗試召喚那隻黃金之鷲。
これまで初代皇帝以外で黄金の鷲を呼び出そうとした者は数多くいた。
但即便是成功召喚的人也寥寥無幾。
けれど、召喚に成功した者すらごくわずか。
那少數之人,甚至以性命作為交換來完成召喚。
そのごくわずかすら、自分の命との引き換えで召喚している。
以阿德拉之命為代價被召喚到世間的守護神鳥。
アードラーの命と引き換えにこの世に召喚される守護神鳥。
為了守護阿德拉,而奪取阿德拉性命的矛盾存在。
アードラーを守るため、アードラーの命を奪う矛盾の存在。
能成功召喚這種存在並仍然活著的,除始祖外只有一人。
そんな存在の召喚に成功し、命が続いているのは初代以外ではただ一人。
只有我一人。
俺しかいない。
就算是我,也必須準備足夠的魔力。
そんな俺でも十分な魔力を用意しなければいけない。
除了彌漫於戰場的魔力之外,還需要利用大地魔力的巨大魔法陣。
戦場に満ちた魔力に加えて、大地の魔力を利用する巨大な魔法陣。
有了這一切,召喚才能成立。
これによってはじめて、召喚が可能となる。
『覆蓋七天的光翼・不容虛假的劍爪』
『七天を覆う光翼・偽りを許さぬ剣爪』
『至為驕傲的神鳥啊・請傾聽現世之聲』
『いと誇り高き神鳥よ・現世の声に耳を傾けたまえ』
『胸懷大志而力量不足・希望如夢似幻』
『大志はあれど力は足りず・希望は夢まぼろしのごとく』
『鷲族血脈未斷・友之盟約永存』
『鷲の血脈は絶えず・友の盟約は廃れず』
『借先祖之力,使天秤向我傾斜』
『祖の力を借りて天秤を我に傾く』
『再次宣告』
『再び告げる』
『吾之真名為阿德拉』
『我が真名はアードラー』
『遵古之盟約,應召而來――』
『古き盟約に従い召喚に応じよ――』
『戈爾德・阿德拉』
『ゴルド・アードラー』
詠唱結束後。
詠唱の後。
魔法陣開始發出耀眼的光輝。
魔法陣が光り輝き始める。
於是,金色的魔法陣浮現於空中。
そして、空に金色の魔法陣が浮かび上がった。
從其間緩緩顯現出一隻黃金神鳥。
そこからゆっくりと黄金の神鳥が顕現した。
『――應召而來。此番看來並未消耗性命,令吾安心。阿爾馮斯之子』
『――召喚に応じ参上した。此度も命をすり減らしていないようで安心したぞ。アルフォンスの子よ』
「多謝助力,鷲王戈爾德・阿德拉」
「助力に感謝を。鷲王ゴルド・アードラー」
『不過是遵從與友之盟約罷了。然而,阿爾馮斯之子等常常捨棄自身性命。吾不願見到友之子嗣之死。就這一點而言,你算是良好的召喚者』
『友との盟約に従ったまでのこと。しかし、アルフォンスの子らはいつも自分の命を捨て去る。余は友の子らの死は見たくはない。その点、そなたは良い召喚者と言えるだろうな』
現身的是一隻超過數十公尺的巨大黃金鷲。
現れたのは数十メートルを超える巨大な黄金の鷲。
以莊嚴的聲音告示後,阿德拉將視線從我身上移開,轉向弗利特拉。
厳かな声で告げると、アードラーは俺から視線を外してヴリトラへ視線を移す。
『問你,阿爾馮斯之子。那條蛇是否阻擋你前進的道路?』
『問おう、アルフォンスの子よ。そこの蛇がそなたの道を阻む者か?』
「正是如此」
「いかにも」
『很好。那就交給吾。古老的盟約,今當完成』
『よろしい。では、任せるがよい。古き盟約を今、果たさん』
阿德拉展開了巨大的翅膀。
巨大な翼をアードラーが広げる。
對此,弗利特拉也發出威嚇的咆哮。
それに対してヴリトラも威嚇の叫びをあげる。
體型上弗利特拉更勝一籌。
大きさはヴリトラのほうが上。
然而。
だが。
『別自以為高人一等。吾為天上之王,未得吾許可,莫妄開口』
『頭が高い。余は天上の王。余の許可もなく口を開くな』
阿德拉體型在瞬間迅速增大。
アードラーはみるみるうちに体を大きくしていく。
當牠巨大化到與弗利特拉同等的尺寸後,猛然俯衝,一爪輕易抓住了弗利特拉。
そしてヴリトラと同格の大きさまで巨大化すると、一気に降下して、ヴリトラをいとも簡単に爪で捕えてしまう。
「轟然怒吼!!??」
「グォォォォォォォ!!??」
『無翅的生涯定然不便。且讓吾為你奉上天空』
『翼なき生涯は不便であろう。空を堪能させてやる』
說罷,阿德拉一邊抓著弗利特拉拍動翅膀,瞬間便帶著牠衝上了高空。
そう言うとアードラーはヴリトラを捕まえたまま空に羽ばたき、一瞬で上空へ連れていってしまう。
徹底成為捕食者與被捕食者的關係。
完全に捕食者と被捕食者。
受創的弗利特拉根本不是對手。
ダメージを受けているヴリトラでは相手にならない。
由於對手是古代魔法文明只能以封印封住的怪物,考量到我現有的手段可能無效,我準備了最強召喚。
古代魔法文明が封印するしかなかった化け物が相手だったため、俺の手札では通じない可能性を考慮して、最強の召喚を準備していた。
不過,這也未免太過殺雞用牛刀了。
しかし、オーバーキルにもほどがあったな。
『記住,蛇無法勝過鷲。此乃世間之理。你當向阿爾馮斯之子俯首』
『よく覚えておけ、蛇では鷲には勝てぬ。それはこの世の理なり。そなたはアルフォンスの子に頭を垂れるべきだったのだ』
阿德拉在空中放開弗利特拉,隨即全力俯衝向正下降的弗利特拉撞去。
アードラーは空中でヴリトラを離すと、降下していくヴリトラに向かって全力で突っ込んでいく。
一道格外耀眼的金色光芒中,阿德拉以喙貫穿並撕裂了弗利特拉。
一際、金色に輝いたアードラーはその嘴でヴリトラを貫き、そして切り裂いた。
被劈成兩半的弗利特拉,被阿德拉所環繞的金光焚燒,連落地都不被允許,便就此消散。
真っ二つになったヴリトラは、アードラーの纏う金色の光に焼かれて、地面に落ちることすら許されず、消え去っていく。
『――盟約已履行,阿爾馮斯之子』
『――盟約は果たしたぞ、アルフォンスの子よ』
「做得好,鷲王」
「お見事だった、鷲王」
『再度呼喚即可。吾常與阿爾馮斯之子同在』
『また、いつでも呼ぶがいい。余はいつでもアルフォンスの子らと共にある』
說完這話,阿德拉便消失在空中。
そう言ってアードラーは空へと消え去っていく。
他雖然說得輕鬆,但這次能召喚成功,是因為那片大山脈由靈山構成,屬於特殊地形。
簡単に言ってくれるが、今回、召喚できたのは大山脈が霊山で構成された特殊な地形だったからだ。
能維持大賢者阿格尼斯的結界,正是仰賴這種特殊地形。
大賢者アグネスの結界を維持できたのは、この特殊な地形があればこそ。
我也利用了那地形,使召喚得以成立。
その地形を俺も利用して、召喚を成立させた。
過去召喚時,我也是同樣利用特殊地形。
かつて召喚した時も同じく特殊な地形を利用した。
否則,召喚同時會被奪去生命力。
そうでなければ、召喚と同時に生命力を持っていかれてしまう。
把牠稱為朋友、能輕易召喚的初代皇帝才是怪異的存在。
友と呼び、気軽に召喚していた初代皇帝がおかしいのだ。
並非那種可以隨便一再呼喚的存在。
そんなにポンポン呼べる存在ではない。
「那麼」
「さて」
戰鬥結束了。
戦いは終わった。
雖然是擁有魔法耐性的最惡相性怪物,但有備無患。
魔法耐性持ちという相性最悪なモンスターだったが、備えあれば憂いなし。
幸好事先準備了阿德拉的召喚。
アードラーの召喚を準備しておいて助かったな。
雖然需要準備且必須選擇合適地形這一大缺點,但阿德拉屬於上位存在。
準備が必要であり、地形を選ぶという大きすぎるデメリットを抱えているが、アードラーは上位存在だ。
與現世的怪物,在等級上確實不同。
現世のモンスターとは文字通り格が違う。
因此阿德拉一族成了被倚賴的存在,但也總是帶來悲劇。
それゆえにアードラーの一族は頼り、常に悲劇を巻き起こしてきた。
以性命投入的自爆召喚。
命を投げうつ自爆召喚。
若在五百年前與魔族的大戰中有人能召喚,戰況或許會有所不同。
五百年前の悪魔との大戦でも、召喚できる者がいればもう少し戦況は違っていただろう。
正當我這麼想時,從下方傳來了聲音。
そんなことを思っていると、下から声が聞こえてきた。
抬頭一看,艾倫向我揮手。
見れば、アレンが俺に向かって手を振っていた。
在他旁邊支撐著他的,是帕特莉西亞。
その横にはアレンを支えるように立つ、パトリシア。
雖然有犧牲,但該守護的、讓人願意守護的都守住了。
犠牲はあったが、守るべきもの、守りたいと思えるものは守れた。
這一次也是。
今回もまた。
可以說,這是一場有意義的戰鬥。
意義のある戦いだったといえるだろう。
要是被發現我們因迷路而捲入這種正式戰鬥,像塞巴斯那傢伙大概會唸我幾句吧。
迷子のあげく、こんな本格戦闘をしたことがバレたら、セバスあたりに小言を言われそうだけど。
「嘛,只要不說就不會被發現吧」
「まぁ、黙ってればバレないだろう」