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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

外傳2 第二十五話 封印崩壞

「帕翠西亞小姐!」

「パトリシアさん!」

山頂上籠罩著淡淡的霧氣。

やや霧のかかった山頂。

已準備好的祭壇。

用意されていた祭壇。

正在那裡準備儀式的帕翠西亞,聽見艾倫的聲音後不由自主地回頭。

そこで儀式の準備に入っていたパトリシアは、アレンの声に思わず振り返った。

決心動搖。

決意が鈍る。

『為什麼會來?』

なぜ、来たのか?

對於那個疑問,艾倫還沒來得及回答就被護衛壓制住了。

そんな疑問に対して、アレンは答える前に護衛によって取り押さえられた。

「你怎麼會來到這裡!?」

「どうやってここに!?」

「別妨礙神聖的儀式!」

「神聖な儀式の邪魔をするな!」

「真是個不知悔改的人!」

「懲りない人間だ!」

「帕翠西亞小姐!請妳稍微聽我說一會兒!我想和妳……談談!!」

「パトリシアさん! 少しだけ話を聞いてくれ! 君と……話がしたいんだ!!」

艾倫沒有反抗。

アレンは抵抗しない。

因為他知道是自己在妨礙。

邪魔をしているのは自分だとわかっているから。

而且他也明白,靠武力無法說服帕翠西亞。

そして、力じゃパトリシアを説得できないこともわかっている。

他能做的只有把話說盡。

自分にできるのは言葉を尽くすことだけ。

於是艾倫開口呼喊。

だからアレンは呼びかけた。

「……我已無話可說。」

「……私は話すことはありません」

「那就直視著我的眼睛這樣說!如果妳說想要保護我……就好好看著我!一句避開視線的話我無法相信!如果無法讓我相信,我會一輩子耿耿於懷!」

「なら、目を見てそう言ってくれ! 俺を守りたいと言うなら……しっかりと目を見てくれ! 目を逸らした言葉じゃ納得できない! 納得できなきゃ、俺は一生、引きずってしまう!」

真沒出息。

情けない。

雖然這麼想,艾倫還是吐出了那些話。

そうは思いつつ、アレンはそんな言葉を吐いた。

帶著乞求的語氣。

縋るような言葉。

甚麼體面都無所謂。

体面などどうでもいい。

總之,他只想看著帕翠西亞的眼睛,跟她說話。

とにかくパトリシアの目を見て、話したかった。

而帕翠西亞也不再希望艾倫留在這裡,於是堅定地望向艾倫。

そして、パトリシアもこれ以上、アレンがここにいることを望まなかったため、しっかりとアレンの方を見た。

「艾倫大人……」

「アレン様……」

「帕翠西亞小姐……妳真的已經沒有要跟我說的事了嗎?我還有很多想和妳說的。」

「パトリシアさん……俺と話すことは本当にもうないのか? 俺はたくさんある。君と話したりないことが」

「……時間並不公平。就像精靈與人類被賦予的時間不同一樣,我與你之間被允許的時光也不相同。我已經沒多少時間了。在有限的範圍內……我想和你說的話我都已經說過了。」

「……時間は平等ではありません。エルフと人間に許された時間が一緒ではないように、私とあなたとでは許された時間は違います。私にはもう時間がありません。限られた範囲で……私はあなたと話したいことは話しました」

「那麼……我也將以有限的時間活著。」

「なら……俺も限られた時間で生きる」

艾倫掙脫了精靈的束縛,然後坐了下來。

アレンはエルフの拘束を振りほどくと、その場に座り込んだ。

「你在做什麼……」

「なにを……」

「如果妳要將自己獻給結界,我會在那一刻之前一直待在這裡。然後……與妳一同逝去。一個人會很寂寞吧?我也會跟著妳。」

「君が結界に身をささげるなら、その瞬間まで俺はここにいる。そして……共に逝く。一人じゃさみしいだろ? 俺もついていくよ」

「不是那樣的……我是因為想要守護你才這麼做!」

「そんなこと……私はあなたを守りたくて!」

「不管別人怎麼說都無所謂……說我是因為妳漂亮才被慾望迷惑,或是把友情誤認為別的什麼……那些都無所謂。我在乎的是妳……所以我不希望妳死去,但如果妳執意要死,我也會一同赴死。與其讓妳獨自走向死亡然後後悔,我寧願一起走。不是為了別的理由,只因為我想這麼做。」

「なんと言われても構わない……君が美人だから色気に惑ったとか、友情を勘違いしてるとか……どうでもいいんだ。そんなこと。俺は君が大切だ……だから、俺は君に死んでほしくないけど……どうしても死ぬというなら俺も逝く。君を一人で逝かせて後悔するくらいなら、俺も逝く。ほかでもない、俺がそうしたいから」

要拿生命來賭,兩人在一起的時間實在太短。

命を懸けるにはあまりにも共にいた時間が少ない。

究竟是愛情還是友情也無從分辨。

愛情なのか、友情なのかもわからない。

但是,不想讓妳死去的心是真實的,願意與妳一同逝去的決心也是真誠的。

けれど、死んでほしくないという気持ちは真実で、共に逝こうという決意も本物だ。

「艾倫大人……」

「アレン様……」

「就像我無法說服妳一樣……妳也說服不了我。即便咬著岩石不放,我也不會離開這裡。時間有限,把話說到最後吧。」

「俺が君を説得できないように……君も俺を説得できない。岩にかじりついてでも、ここは離れない。時間は有限だ。最後まで話そう」

說完這句,艾倫笑了。

そう言ってアレンは笑った。

看著那抹笑容,帕翠西亞領悟到艾倫是認真的。

その笑みを見て、パトリシアはアレンが本気なのだと悟った。

她竟然真的決心要與我同死。

本気で自分と共に死ぬ気なのだ、と。

我已接受自己的死亡。

自分の死は受け入れていた。

但我無法接受阿倫的死。

けれど、アレンの死は受け入れられない。

我沒有那樣的覺悟。

そんな覚悟はしていない。

「阿倫大人……不,阿倫……為什麼會走到這一步……」

「アレン様……いえ、アレン……どうしてそこまで……」

「大賢者阿格妮絲若能返回,也肯定會想回去,妳也一樣吧。但既然沒辦法,只能在這裡獻出生命。我能接受這一點。但……為了不讓妳的結局變得悲傷,我也想一同離去。就算留下來,也不會有好日子可過。若眼看朋友喪命不救,我想我會永遠後悔。」

「大賢者アグネスも帰れるなら帰りたかったはず。君もそうだろう。けど、仕方ないからここで身を捧げるんだ。それは受け入れる。けど……君の最期が悲しくないように。俺も逝きたい。残されたって、ろくな人生を歩めるとは思えないしね。友を見殺しにしたら、俺はきっとずっと後悔するから」

「……我……我也不想死……!我想和您一起踏上旅途!但是,這是唯一的辦法!所以……您能代替我……」

「……私は……私だって死にたくはありません……! あなたと共に旅に出たい! けれど、これしか手がないんです! だから……あなたが私の代わりに……」

「我不要,除非能和妳在一起。」

「君と一緒じゃなきゃ嫌だ」

彷彿孩子般的任性。

まるで子供の我儘だ。

但也正因如此。

しかし、それゆえ。

帕特麗夏無法說服阿倫。

パトリシアはアレンを説得することができない。

因為阿倫絕對不會接受。

アレンは決して納得しないから。

正如帕特麗夏所做的選擇,阿倫也做出了他的選擇。

パトリシアが選択したように、アレンも選択したのだ。

是要拯救帕特麗夏……還是與她同死。

パトリシアを救うか……共に死ぬかを。

就算命令護衛把她帶走,結果也不會改變。

護衛に命令して、連れ出しても結果は変わらない。

阿倫肯定會結束自己的生命。

アレンはきっと命を絶つ。

因此。

だから。

「……您真是個讓人頭疼的人呢……」

「……あなたは……困った人ですね……」

「我是那個固執、難以放棄、力量不足又自我的人。總是給妳添麻煩,對不起。但……無論我帶給妳多少麻煩,我都希望妳能活下去。」

「しつこくて、諦めが悪くて、力不足で、自分勝手なのが俺だ。迷惑ばかりかけてごめん。けど……どんな迷惑をかけても、俺は君に生きていてほしい」

聽到阿倫的話,帕特麗夏流下了眼淚。

アレンの言葉を受けて、パトリシアは涙を流す。

然後。

そして。

「真讓人為難呢……我……不管會給您帶來多少麻煩……我都希望您能活下去……」

「困りましたね……私は……どんな迷惑をかけても……あなたに生きていてほしい……」

「那樣一來……除了共同活下去,別無他法。妳若死了,我也會跟著死。」

「そうなると……共に生きる以外に手はなくなるね。君が死ねば、俺も死ぬわけだから」

「拿自己的性命當作盾,真是無情的人呢……」

「自分の命を盾にするなんて、ひどい人ですね……」

「我也只有拿命去拼一把了。」

「俺には命をかけるくらいしかできないから」

「……」

「……」

帕特麗夏沉默了片刻。

パトリシアは少し黙り込む。

然後她緩緩從祭壇上走下來。

そしてゆっくりと祭壇を降りた。

「有辦法嗎……?」

「手は……ありますか?」

「雖然很沒用……我沒有辦法。」

「情けないけど……俺にはない」

「……西爾瓦大人會協助的吧……」

「……シルバー様はご協力くださるのですね」

「看起來是這樣。我運氣很好。」

「そうみたいだ。俺は運が良いから」

「那或許也……可以稱之為一種力量吧。」

「それもまた……力と呼べるのでしょうね」

帕特麗夏說完那句話後。

パトリシアはそう言った後。

她向護衛們說明了。

護衛たちに告げた。

「向陛下報告一下吧……我已習得大賢者阿格妮絲的結界術。若到了那一步,我願獻出性命重新封印……請向西爾瓦大人爭取些時間,」

「陛下にご連絡を……私はアグネス様の結界術を習得しています。いざとなれば、この命を捧げて再封印しますので……シルバー様にお時間を、と」

能否成功無從得知。

できるかどうかはわからない。

只是,確實有人提出過那樣的意見。

ただ、そういう意見が出ていたことも事実だ。

延續了一千五百年的結界,何時會崩壞無從預料。

千五百年も続いた結界は、いつ壊れるかわからない。

因此,重新施放封印也是一個辦法。

ならば張りなおすのも手だと。

帕特里西亞為此做了準備,學習了阿格尼斯的結界術。

パトリシアはそれに備えて、アグネスの結界術を学んでいた。

能否布下同等等級的結界還不得而知。

同じレベルの結界が張れるかはわからない。

不過,那個古老的長形生物很可能已經被削弱了。

しかし、長きものが弱体化している可能性は高い。

如果是那樣,也許能將牠壓制住。

それならば抑え込めるかもしれない。

「不愧是帕特里西亞小姐,連備用方案也安排得很周全。」

「さすがパトリシアさん。次善案も完璧だ」

「你這人未免也太沒有計畫性了。」

「あなたが無計画すぎるんです」

「下次我會注意的。」

「次から気を付ける」

就在兩人如此交談的那一瞬間。

そんな会話をした瞬間。

突如其來,地面開始震動。

突然、地面が揺れた。

震動相當猛烈。

激しい揺れだ。

震動短暫平息,隨即又迎來第二波。

一度収まるが、すぐに二度目がやってくる。

「哎呀……!」

「きゃっ……!」

「啊!!」

「っ!!」

艾倫勉強支撐著失去平衡的帕特里西亞,然而震動越來越劇烈,已無法站穩。

体勢を崩したパトリシアをアレンは何とか支えるが、揺れはどんどん強くなっていき、立っていられない。

接著,一次特別巨大的震動爆發。

そして一際大きな揺れが起きた。

「哇——啊啊啊啊!!??」

「う、うわぁぁぁぁ!!??」

一名護衛被震動甩飛,從山頂滾落下去。

護衛の一人が揺れで弾かれ、山頂から転がり落ちていく。

艾倫判斷情況不妙,把劍插入地面,將帕特里西亞和自己固定住。

まずいと判断したアレンは、剣を地面に刺して、パトリシアと自分を固定した。

「抓緊!」

「掴まって!」

「結界開始崩壞了……!」

「結界が壊れ始めています……!」

「還不是時候!」

「まだ時間じゃないのに!」

「已經劣化的結界撐不住了……!」

「劣化した結界がもたなくなったんです……!」

偏偏就是在這個時刻。

このタイミングで。

咽下那些話,艾倫一邊扶著帕特里西亞以免她被吹飛,一邊抬起頭。

そんな言葉を飲み込みながら、アレンはパトリシアが吹き飛ばされないように支えながら顔をあげる。

就在那一刻,他看見了。

そこで見てしまった。

霧的另一端。

霧の向こう。

似乎有某種龐然大物在動了。

巨大な何かが動き出していることに。

「這是什麼……這傢伙……」

「なんだよ……こいつ……」

「『長きもの』……曾經震撼大陸、宛如神明般的怪物……」

「長きもの……かつて大陸を震撼させた神のごときモンスター……」

它緩緩地挺起了身軀。

ゆっくりとそれは体を起こした。

牠稍微一動,大地就跟著震顫。

すこし身じろぎするだけで、大地が揺れる。

仰望著那龐然的軀體,艾倫悟到大山脈上有結界的原因了。

その巨体を見上げながら、アレンは大山脈に結界があった理由を察した。

因為這隻巨大的魔物被纏繞在山脈上而被封印著。

この巨大なモンスターが山に巻き付いた状態で封印されていたから、だと。

眼前看到的只是其一部分。

目に見えている部分は一部。

若看整體,根本無法想像牠到底有多龐大。

全体だとどれほど大きいかは想像もできない。

「天衝蛇……弗利特拉……」

「天衝蛇……ヴリトラ……」

帕特里西亞剛說出那句話的瞬間。

パトリシアがそう呟いた瞬間。

霧氣散開,那身影映入艾倫的眼簾。

霧がはれていき、その姿がアレンの目に入ってきた。

全身雪白且巨大的怪物。

真っ白で巨大なモンスター。

看起來既像蛇,也像蜥蜴。

蛇のようにも見えるし、トカゲのようにも見える。

唯一能確定的,只有它非常巨大。

ただわかっているのはとても大きいということだけ。

那雙紅眸凝視著阿倫等人。

その赤い瞳がアレンたちを見据える。

僅憑那目光,護衛的精靈們便恐懼得跪倒在地。

それだけで、護衛のエルフたちは恐怖で膝をついた。

有人發出彷彿世界末日般的慘叫,轉身逃離。

この世の終わりのような悲鳴をあげて、逃げていく者もいる。

在那樣的情況下,阿倫仍然堅定地回望那雙紅眸。

そんな中、アレンはしっかりとその赤い瞳を見返すのだった。