最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
外傳2 第二十三話:我
『我為什麼想要救她?』
自分はどうして助けたいのか?
『為什麼我會做出那樣的事?』
どうして自分はあんなことをしたのか?
『為什麼我到現在還會這麼沮喪、這麼生氣?』
どうして自分は今もこうして、落ち込んだり、怒ったりしているのか。
『到底為什麼?』
なぜなのか?
『即便被人說了這麼多,我腦海裡依然揮不去帕特莉西亞。』
こんなに色々と言われて、それでも頭からパトリシアのことが離れない。
『她並不尋求救援。』
彼女は救いを求めてない。
『她認為以自身作為犧牲,能讓未來延續,這對她來說有其意義。』
自らが犠牲となり、未来が続くことに意義を見出している。
『確實能看見一個完美的未來。』
完璧な未来は確かに見えている。
『與西爾瓦一同擊敗那個古老的存在,讓帕特莉西亞生還。』
シルバーと共に長きものを倒し、パトリシアが生還すること。
『然而,那也包含了最壞的未來。』
けれど、それは最悪の未来も内包している。
『因此,帕特莉西亞選擇了只有她自己會犧牲的未來。因為在所有可選的方案中,那是最踏實的。』
だから、パトリシアは自分だけが犠牲になる未来を選んだ。それが選択できる中でもっとも堅実だから。
『一個只是失去帕特莉西亞的未來。』
パトリシアがいないだけの未来。
『想像起來,確實一切都順利;但胸口卻隱隱作痛。』
想像すると、たしかに何もかもが上手くいっている。けれど、胸が痛い。
『我知道。』
わかっている。
『那大概就是我的理由。』
それがきっと自分の理由。
「我……我還是有理由的!」
「俺は……俺には! まだ理由がある!」
「是什麼理由?」
「どんな理由だ?」
「……我……不想放棄帕特莉西亞的性命。就算大家都放棄了……就算她自己也放棄了……我也不想放棄!這樣想有那麼錯嗎!?不放棄到底有那麼不行嗎!?」
「……俺は……パトリシアの命を諦めたくない。みんなが諦めても……彼女が諦めても……俺は諦めたくない! そう思うことがそんなに駄目か!? 諦めないことがそんなにいけないことか!?」
「不能說不對。不過,她已經放棄了。她的性命屬於她自己。」
「いけなくはない。しかし、彼女はすでに諦めている。彼女の命は彼女のものだ」
「可是!即便那很自私!我也不想放棄!我一定會後悔一輩子!這也是為了我自己!我無法背負著『拋棄她』的事實活下去……我沒那種能耐!我要為了我自己去救她!」
「だけど! 我儘でも! 俺は諦めたくないんだ! きっと、一生後悔する! これは俺のためでもある! 彼女を見捨てたという事実を抱えて生きていけるほど……俺は器用じゃない! 俺は、俺のために彼女を助けたい!」
「說得倒是理直氣壯。承認自己自私沒關係,但你有沒有想過會被牽連的那些人?你能扛得起那個重擔嗎?」
「ずいぶんな言い分だな。我儘だと理解しているのは結構だが、それに巻き込まれる人たちのことを考えたことはあるか? お前に背負えるのか?」
西爾瓦平靜地說。
シルバーは静かに告げる。
想幫助別人本身並不是錯的。
助けたいと思うことは悪いことではない。
承認那是自己的任性也沒什麼不好。
それが自分の我儘だと理解するのも。
只是,如果執意要走『我不想讓帕特莉西亞死』這個任性,會讓許多人陷入危險。
ただ、自分がパトリシアに死んでほしくないという我儘を通すことで、多くの人が危険にさらされる。
那是帕特莉西亞想保護的國家,也是她想守護的整個大陸。
それはパトリシアが守りたいと思った国であり、大陸でもある。
那是個難以承擔的重擔。
背負うには重いものだ。
西爾瓦向艾倫詢問那份覺悟。
その覚悟をシルバーはアレンに問う。
「若是失敗,你將承受大量怨恨。甚至可能會被她怨恨。你有沒有覺悟去失去一切?為了救一個人而使許多人蒙受悲劇,救她就等於要容忍那些後果,你能接受嗎?」
「失敗すれば多くの怨嗟を受け止めることになるだろう。彼女からも恨まれるかもしれない。何もかもを失う覚悟がお前にはあるのか? 人を一人救うために、多くの者に悲劇をまき散らす。彼女を助けるということは、それを許容するということだぞ?」
「……不知道。對我來說太沉重了。」
「……わからない。俺には重すぎるから」
艾倫坦白地說。
素直にアレンは告げた。
國家或大陸之類的事,對艾倫來說太過沉重,甚至無法想像。
国や大陸なんて、アレンには重すぎて、想像すらできない。
艾倫只是個驅除者,實力並不突出。
アレンはただの駆除人で、大した実力もない。
光是嘴上說能承擔很容易,但並不代表真的能扛得住。
言葉で背負えるというのは簡単だが、それで背負えたことにはならない。
他的力量根本明顯不足。
圧倒的に力が不足しているのだ。
不過。
けれど。
「如果能拿得出來讓我去賭的一切,我會全都賭上。我不認為那能與國家或大陸相稱。我無法承擔那些責任。但我會獻出我所能獻的一切。帶著那份覺悟……」
「俺は俺に賭けられるものならすべてを賭ける。それが国や大陸に釣り合うとは思ってない。責任なんて取れない。けど、捧げられるすべてをささげる。その覚悟をもって……」
艾倫正要吐露決心的話語。
アレンが決意の言葉を吐こうする。
但話語說不出口。
だが、言葉は出てこない。
因為他注意到了。
気づいてしまったから。
自己究竟有多依賴西爾瓦這個人。
自分がいかにシルバーという人間に頼っているかを。
『我會帶著那份覺悟去面對,所以請借我力量。』
その覚悟をもって臨む。だから力を貸してほしい。
他正要那麼說。
そう言おうとしたのだ。
『真是太自私了。』
なんと自分勝手な。
想到自己的自私,情不自禁地笑了出來。
自分の身勝手さに思わず笑みが出てくる。
為了救自己在乎的人,竟依賴他人的力量。
自分が大切だと思う人を助けるために、誰かの力をあてにする。
狐假虎威──我一直如此。
虎の威を借る狐。自分はこれまでそれだった。
難怪話語傳不到帕特莉西亞那裡。
言葉がパトリシアに届かないわけだ。
根底裡始終有西爾瓦的力量支撐著。
根底には常にシルバーの力があった。
我只是當作幫手,僅止於那樣的認知。因為我也只能做到那樣。
自分は手伝い、その程度の認識だった。それしかできないから。
但這不是屬於西爾瓦的戰鬥。
けど、これはシルバーの戦いじゃない。
這是我自己的戰鬥。
自分の戦いだ。
艾倫無言地站起,將劍背在背上。
アレンは無言で立ち上がると、剣を背中に背負った。
「打算怎麼做?」
「どうする気だ?」
「我已經下定決心,我要救帕特莉西亞。『由我來』救她。」
「覚悟は決まった。俺はパトリシアを助ける。〝俺が〟助ける」
「喔?你打算怎麼做?」
「ほう? どうやって?」
「方法還沒決定。但我不會讓她成為犧牲。她被封印了千五百年,或許已經弱化,也許用現有的結界魔法就能再封印。我要去跟各種人談談,做我能做的事。」
「方法は決めてない。けど、彼女を犠牲にはさせない。千五百年も封印されていたんだ、弱体化しているかもしれないし、今の結界魔法でも再封印できるかもしれない。色んな人に話して、やれることをやってくる」
寄望於西爾瓦。
シルバー頼み。
艾倫放棄了那種仰賴西爾瓦的想法。
それをアレンはやめた。
西爾瓦本沒有為此戰鬥的理由。
シルバーには戦う理由がない。
以為他會無條件地幫你戰鬥,未免太自負了。
無条件で戦ってくれるなんて思っているのは、おこがましい。
想要救人的是我,那麼該採取行動的也應該是我自己。
救いたいと願うのは自分だ。ならば、動くのも自分であるべきだ。
下定決心後,艾倫走過西爾瓦身旁。
そう決めて、アレンはシルバーの横を通り過ぎる。
接著,似乎從面具深處傳來西爾瓦的笑意。
すると、仮面の奥でシルバーが笑った感じがした。
肯定是朝著那方向露出一抹冷笑。
きっとニヤリとほくそ笑んだ。
那是『一切如我預期』的笑容。
予定通りという笑み。
那股意味傳了過來。
それが伝わってきた。
「真樂觀啊。不過,這個決心不錯。既然如此……這裡有世界最強的魔導師……要不要把他任命為護衛?」
「楽観的だな。だが、悪くない決意だ。そういうことなら……ここに世界最強の魔導師がいるが……護衛に任命してみないか?」
「……可以嗎?你沒有戰鬥的理由。」
「……いいのか? あんたには戦う理由がない」
「以前沒有。但現在有了。」
「今まではなかった。だが、今はある」
「那是什麼理由……?」
「なんだよ、その理由って……」
面對困惑的艾倫,西爾瓦伸出右手。
困惑するアレンに対して、シルバーは右手を伸ばす。
然後稍微粗暴地拍了拍艾倫的頭。
そして、少し乱暴にアレンの頭を撫でた。
「當我來到這片大陸時,我是孤身一人。在那種時候,你留在我身邊,這是一份恩情。你是我的朋友。因此我要為你而戰。她就由你去救吧。我會幫助像你這樣的人。理由就是朋友。這樣夠了吧?」
「この大陸に来た時、俺は一人だった。そんな中、共にいてくれた恩がある。お前は俺の友人だ。だからこそ、俺はお前のために戦おう。彼女はお前が救え。そんなお前を俺が助けてやろう。理由は友だから。それで不足はないだろう?」
有了西爾瓦那樣強大的力量,他會想辦法的。
強力な力を持つシルバーなら何とかしてくれる。
如果只是那種寄人籬下的態度,他原本不打算出手幫艾倫。
そんな他力本願なスタンスならば、アレンに手を貸す気はなかった。
但現在艾倫正在努力自己想辦法。
けれど、今、アレンは自分でなんとかしようとしている。
若真是如此,情況就截然不同。
そういうことであれば、話は違ってくる。
他想伸出援手。
手を貸したいと思った。
那便成了西爾瓦戰鬥的理由。
それがシルバーの戦う理由となったのだ。
「好了,收起心神。從現在開始是討伐的時間。」
「さぁ、気を引き締めろ。ここからは討伐の時間だ」