最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
外傳2 第二十二話 說服失敗
「帕特莉西亞小姐!」
「パトリシアさん!」
艾倫氣喘吁吁地來到帕特莉西亞的房門前。
アレンは息を切らして、パトリシアの部屋を訪ねていた。
雖然被護衛攔住,他仍不顧一切地喊出聲來。
護衛によって止められるが、構わず声を上げる。
「我已經聽說情況了!妳……不需要死!西爾瓦先生會想辦法的!我也會努力的!所以——!」
「事情は聞いたから! 君が……死ぬ必要はない! シルバーさんがなんとかしてくれる! 俺も頑張るから! だから!」
「滾開!人類!」
「去れ! 人間!」
「這是巫女大人的最後一夜啊!」
「巫女様の最後の夜だぞ!」
「別開玩笑了!夜晚以後還有的是!我會讓妳迎接那些夜晚的!給我讓開!!」
「ふざけんな! 夜なんてこれからいくらでも迎えられる! 迎えさせてみせる! 退けよ!!」
被兩人合力按住的艾倫掙扎著想甩開束縛。
二人がかかりで取り押さえられたアレンは、振りほどこうと暴れる。
但房內傳來的聲音讓他停了下來。
だが、それは部屋の中から聞こえてきた声によって収まった。
「請不要動粗。」
「乱暴はしないでください」
「帕特莉西亞小姐!」
「パトリシアさん!」
門的另一側。
扉の向こう。
那裡站著帕特莉西亞。
そこにパトリシアがいる。
察覺到這點,艾倫走向門邊。
それを察して、アレンは扉に近づく。
被帕特莉西亞制止的護衛雖然困惑,卻沒有阻止艾倫。
パトリシアに制された護衛は、困惑しながらもアレンを止めたりはしない。
「帕特莉西亞小姐!去請求西爾瓦先生幫忙吧!有他在一定有辦法的!」
「パトリシアさん! シルバーさんに助けを求めよう! あの人ならなんとかなるから!」
「……我有考慮過那點。」
「……それについては考えていました」
「那麼!」
「なら!」
「可是……這是精靈的問題,也是這個國家的問題,更是整個大陸的問題。我不能把一切都推給偶然來到此地的西爾瓦大人來承擔。」
「ですけど……これはエルフの問題であり、この国の問題であり、この大陸の問題です。偶然、この場に来たシルバー様にすべてを背負わせるわけにはいきません」
「沒、沒問題的!他很強的!」
「だ、大丈夫さ! あの人は強い!」
「是的,西爾瓦大人很強。若被請求,他大概會出手相救。然而,若無法將之擊倒,精靈之國將會滅亡,精靈以外的生物也會死去,會有大量性命消逝。我……不能因為想活下去,就讓許多人面臨死亡的可能。而且……我也不能請你拿生命去賭在你所憧憬的人身上。」
「ええ、シルバー様はお強い。助けてといえば助けてくださるでしょう。しかし、もしも倒せなければ、エルフの国は滅ぶ。エルフ以外の生物も死ぬでしょう。多くの命が失われます。私は……自分が生きたいからといって、多くの人たちに死の可能性を与えられない。そして……あなたの憧れの人に命をかけてほしいとも言えません」
「那、那種事他才不會在意!他會幫助向他祈求幫助的人!那是他的信念!」
「そ、そんなことあの人は気にしない! あの人は助けてと願う人を助けてくれる! それがあの人の信念だからだ!」
「或許是如此。不過,如果那個人會幫我……也不是為了我。他不會無意義地扛起精靈或大陸的命運。想必……他會為了你而行動。所以我無法依靠他。我和你變得親近……並不是抱著那種目的。」
「かもしれません。ですが、あの人が私を助けるとしたら……それは私のためではありません。意味もなく、エルフや大陸の運命を背負い込んだりしない。きっと……あの人はあなたのために動くのでしょう。だからこそ、私は頼れない。あなたと仲良くなったのは……そんなことを意図したものではないから」
艾倫無法理解帕特莉西亞所說的話。
アレンにはパトリシアの言っていることが理解できなかった。
他不明白她在執著什麼。
何に拘っているのかがわからなかった。
「帕特莉西亞小姐……!」
「パトリシアさん……!」
「我曾利用過你。被那樣看待我無法忍受,也無法接受被那樣認為。你是我得到的第一個人類朋友。我……也想守護你。對不起,不能和你一起踏上旅程。」
「あなたを利用した。そう思われるのも耐えられない。そう見られるのも耐えられない。私にできた最初の人間の友達。私は……あなたも守りたい。ごめんなさい、一緒に旅へ出られなくて」
依賴西爾瓦很容易。
シルバーに頼るのは簡単だ。
但依賴他就能解決的保證哪裡也沒有。
しかし、頼ってなんとかなる保証はどこにもない。
即使贏了,也沒有人能保證西爾瓦會平安無事。
勝ったとして、シルバーが無事な保証はどこにもない。
國家、大陸是否安然無恙也毫無保證。
国が、大陸が無事な保証はどこにもない。
我肯定無法承受那份罪惡感,而成為扣下扳機的艾倫同樣無法承受。
自分はきっと罪悪感に耐えられないし、その引き金を引いたアレンも耐えられない。
所以,帕特莉西亞接受了為維持現狀而必須承擔的犧牲。
だから、パトリシアは現状を維持するための犠牲を受け入れた。
充滿希望的未來。
希望に満ち溢れた未来。
因為她看見了可能與艾倫一同迎接那個未來的希望。
アレンと共にそれを迎える可能性が見えてしまったから。
至少,她想守護那個有艾倫存在的未來世界。
せめて、その未来にアレンがいる世界を守りたかった。
只要她維持現狀,就不必強迫西爾瓦去打不該打的戰鬥。
自分が現状維持すれば、シルバーに無理な戦いを強いることはせずに済む。
也能避免給大陸帶來額外的傷害。
余計な被害を大陸に出さずに済む。
這便是帕特莉西亞的結論。
それがパトリシアの結論だった。
「細節不重要!我希望妳活著,而且大家其實都希望妳活著!這是一定的!那就去向他求助吧!」
「細かいことはどうだっていい! 俺は君に生きててほしいし、みんな、本当は君に生きててほしいって思ってる! そうに決まってる! なら、助けてって言いに行こう!」
「……謝謝你,艾倫大人。」
「……ありがとう。アレン様」
說完那句話後,門前的人的氣息消失了。
その言葉を最後に、扉の前から人の気配が消えた。
如果就這樣放任她離開,就再也見不到她了。
それを許せば、もう会えない。
不會再有挽留的機會。
もう引き留める機会はない。
察覺到這一點,艾倫大喊起來。
それを察して、アレンは叫んだ。
「帕特莉西亞小姐!帕特莉西亞!!」
「パトリシアさん! パトリシア!!」
然而,已經沒有回應了。
しかし、もう返事はかえってこない。
說服失敗。
説得は失敗。
面對那個事實,艾倫茫然不知所措,隨後被護衛帶離了現場。
その現実にアレンは茫然としながら、護衛によってその場から連れ出されたのだった。
■■■
■■■
回到房間時。
部屋に戻った時。
房裡沒有西爾瓦的身影。
そこにはシルバーの姿はなかった。
他去了哪裡呢?
どこに行ったのか。
艾倫已經沒有力氣去在意這點。
それを気にする元気はアレンにはなかった。
他抱膝坐在房角,頭重重垂下。
部屋の隅で膝を抱えて座り込み、頭をがくりと落とす。
他從未想到會失敗。
失敗するなんて考えてもいなかった。
他堅信帕特莉西亞內心也是渴望活下去的,毫不懷疑。
パトリシアも本心では生きたいと願っている。そう信じて疑わなかった。
然而,帕特莉西亞想守護的心,比起單純想活下去更強烈。
けれど、パトリシアは生きたいという気持ち以上に、守りたいという気持ちが強かった。
並不是因為認為是命運就放棄了。
運命だからとあきらめているわけじゃない。
她是自己選擇那條路,相信那是最好的。
それが一番だと自分で選択していたのだ。
想守護的人之中,她自己也在其中。
守りたい人の中に、自分も入っている。
知道這件事後,艾倫被無力感折磨。
それを知り、アレンは無力感に苛まれていた。
不知不覺間淚水流了下來。
知らず知らずのうちに涙が流れてくる。
為何自己會如此無力。
どうして自分はこんなにも無力なのか。
沒有能夠毫不猶豫救助自己想救之人的力量。
助けたいと思う人を迷わず助けられる力がない。
『果然……還是成不了英雄嗎……』
「やっぱり……英雄にはなれないか……」
童年時夢想過的事。
幼い頃に夢見たこと。
成為被傳頌的英雄的夢想。
語り継がれる英雄になるという夢。
沒有任何才能的、只是個村民之子。
なんの才能もない、ただの村人の息子。
那是一個已逝的夢。
それは過ぎた夢だった。
心像被折斷般地碎裂。
心が折れる音がした。
『像我這種人……』的想法慢慢佔據了他的胸膛。
自分なんて、という思いが胸の内を支配していく。
我這種人做不到。
自分なんかには無理だった。
應該乖乖回村去。
大人しく村に帰るべき。
這種負面的想法不斷湧上心頭。
そんなマイナスな思考が溢れかえってくる。
「說服失敗了嗎?」
「説得は失敗だったか?」
「……」
「……」
不知何時,西爾瓦已悄然回到房間。
いつの間にか、シルバーが部屋に戻ってきていた。
從語氣來看,帶著『果然如此』的感覺。
声の調子的に、やっぱりか、という感じだった。
艾倫輕輕點頭,表示那正是事實。
そうだ、そのとおりだと、アレンは軽く頷いた。
「你挺沮喪的啊?不過才和她熟悉了幾天而已,該轉換心情了。」
「ずいぶんと落ち込んでいるな? 数日、仲良くなっただけの人だ。切り替えろ」
「……日數那麼重要嗎?即使只在一起幾天……她對我來說是重要的朋友!我怎麼可能轉得過來!!」
「……日数がそんな大事か? 数日しか一緒にいなくても……俺にとっては大切な友人だ! 切り替えられるわけないだろ!!」
艾倫因西爾瓦的語氣眼中盈滿淚水,顯露出怒意。
シルバーの物言いにアレンは目に涙をためながら怒気をあらわにした。
可是。
しかし。
「那麼你就要一直低頭看著地板哭泣嗎?那有什麼意義?」
「なら、いつまでも床を見て泣いているのか? それに何の意味がある?」
「你以為這和你無關……!」
「他人事だと思って……!」
「把它當成別人的事。別說些顯而易見的話。那你打算怎麼辦?被說服拒絕就一直哭哭啼啼嗎?真是高雅的時間使用方式啊。」
「他人事だ。当たり前のことを言うな。それで? お前はどうする? 説得を断られて、めそめそ泣いているのか? 優雅な時間の使い方だな」
「……是想讓我揍你嗎?」
「……俺に殴られたいのか?」
「你有那個揍人的力氣嗎?」
「殴る気力があるのか?」
被反問後,艾倫移開了視線。
問い返されて、アレンは視線をそらした。
因為他非常清楚自己沒有那樣的力氣。
そんな気力が自分にはないと、よくわかっていたからだ。
「唉,看你這樣,事先布下的手段恐怕沒意義了。」
「やれやれ、その様子じゃ仕掛けは無意味か」
「手段……?」
「仕掛け……?」
「那個對手看起來很棘手。我做了些安排。不過如果不去交手,那就沒意義了。」
「大変そうな相手なんでな。少し仕掛けをしてきた。だが、やり合わないなら無意味だな」
「……你打算戰鬥嗎?」
「……戦う気なのか?」
「如果有理由的話會的。但現在的我沒有理由。」
「理由があれば、な。今の俺には理由がない」
西爾瓦這麼說著,艾倫開始自我質問。
シルバーにそう言われて、アレンは自問する。
西爾瓦所說的那個理由。
シルバーの言う理由。
自己是否還擁有那個理由。
自分はまだ持っているのか、と。