最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
外傳2 第十一話 鬼姬
「太棒了!真是太棒了!席爾瓦大人!!」
「素晴らしい! 素晴らしいですよ! シルバー様!!」
歡喜。
歓喜。
雷娜帶著恰到好處的表情揮舞太刀。
そんな表現がピッタリな様子で、レイナは太刀を振るう。
每一擊的餘波就足以改變周圍的地形。
一撃一撃が余波だけで周囲の地形を変えるほどの一撃だ。
我一邊化解那些攻勢,一邊與雷娜保持一定的距離。
それらを受け流しながら、俺は一定の距離をレイナから取っていた。
「只是一擊就裹挾魔力,竟然有這樣的威力。真要全力以赴會變成怎樣呢?」
「魔力を纏わせた一撃で、この威力か。本気でやったらどうなることやら」
對雷娜來說現在只是用力揮著太刀而已。
レイナにとって今は力を込めて太刀を振るっているだけだ。
並不是使出什麼特殊技。
特別な技を繰り出しているわけじゃない。
不過,擁有這樣的威力,或許根本不需要特殊招式。
とはいえ、これほどの威力があれば特別な技は必要ないのかもしれない。
到目前為止能應付這招的人想必寥寥無幾。
これまでこれに対応できた者はほとんどいないんだろう。
否則她不會那麼歡喜。
そうでなければ、あれほど喜ぶわけがない。
「再來!再多舞動些!!」
「もっと! もっと舞いましょう!!」
雷娜帶著笑容直衝過來。
レイナが笑みを浮かべながら直進してくる。
速度和之前不一樣。
これまでとは速度が違う。
總之看來她是想衝到我近身範圍裡。
とにかく俺の懐に潜り込む気なのだろう。
直線而且迅速。
直線的で、そして速い。
我朝這樣的雷娜散布魔力彈作為迎擊。
そんなレイナに俺は迎撃として魔力弾をばらまく。
無數的魔力彈。
無数の魔力弾。
每一發的威力也不容小覷。
一発一発の威力も馬鹿にはできないものだ。
那些,雷娜……
それらをレイナは。
避開了。
避けた。
「嘁……!」
「ちっ……!」
明明把魔力彈密密麻麻地鋪滿,雷娜卻利用它們之間微小的錯位,靠著不可思議的身形軌跡閃避,然後朝這邊逼近。
隙間なく敷き詰めたのに、わずかに生じた魔力弾同士のズレを突いて、ありえない体の軌道で避けて、こちらに進んでくる。
有時像爬行般移動,有時在空中側身倒下,總之不斷變換身體來迴避我的彈幕。
這うような動きをするときもあれば、飛びながら体を横に倒したり、とにかく体を動かして、こちらの弾幕を回避している。
一般人會放慢速度或用太刀彈開彈幕,但雷娜連那點動作都沒露出。
普通、速度を緩めるなり、太刀で弾くなりするだろうに、レイナはそんな素振りすら見せない。
起初我以為她大概是下位近衛騎士隊長,但這可能能與上位近衛騎士隊長相匹敵。
当初の見立てでは下位の近衛騎士隊長くらいかと思ったが、これは上位の近衛騎士隊長たちに匹敵するかもしれない。
若拿冒險者來比,大約接近S級。
冒険者でいえばS級たちに近い。
終於雷娜鑽過我的彈幕,衝入我的近身範圍。
ついにレイナは俺の弾幕をかいくぐり、俺の懐に潜り込んだ。
她把臉靠得離我的面具只剩能感覺到呼吸的距離,雷娜告訴我。
息遣いが感じられるほど俺の仮面に顔を近づけ、レイナは告げる。
「那面具的另一側會有怎樣的臉龐在等著我呢……?」
「その仮面の向こうにはどのような顔が待っているのでしょうか……?」
「想知道就把它揭下來看看」
「気になるならはがしてみろ」
「是的,我很期待!」
「ええ、楽しみです!」
雷娜把喜悅炸開般,將太刀架於下段。
喜びを爆発させながら、レイナは太刀を下段に構える。
她把先前只用右手揮的太刀改用雙手握持。
これまで右手一本で振っていた太刀を、両手で持ちながら。
「奧爾卡恩流劍術奧義……蛇太刀」
「オルカーン流剣術奥義……蛇太刀」
雷娜直直地用太刀往上斬去。
真っすぐレイナは太刀で斬り上げてくる。
但與那軌跡相反,纏繞在太刀上的高濃度魔力之刃展現出複雜詭異的動作。
だが、その軌道に反して、太刀に纏わりついた高濃度の魔力の刃は複雑怪奇な動きを見せる。
扭動盤旋,不讓人讀出攻擊的方向。
グネグネと動き回り、こちらに攻撃を読ませない。
實體的太刀是直線,魔力之刃則是曲線。
実体のある太刀は直線なのに、魔力の刃は曲線。
兩者都必須避開,但要同時應對非常困難。
どちらも避けないといけないが、どちらにも対応するのは難しい。
強迫你做二擇的棘手招式。
二択を強いる厄介な技だ。
若是劍士之間的對決,這會是決勝的一招。
剣士同士の戦いなら決め技となるだろう。
但我是魔導師。
だが、俺は魔導師だ。
避開困難的技,那就用全方位承受它。
避けるのが困難な技なら全方位で受け止めればいい。
我張起圓形結界,就地承受了雷娜的攻擊。
丸い結界を張って、俺はレイナの攻撃をその場で受け止めた。
像蛇般複雜運動、從我後方逼近的魔力之刃,還有直線瞄準我頸部的太刀,
蛇のように複雑な動きを見せながら、俺の後方から迫っていた魔力の刃も、直線的に俺の首を狙っていた太刀も。
都被結界阻擋。
どちらも結界によって阻まれる。
「這招被防下還是第一次……!」
「この技が防がれたのは初めてです……!」
「不過你看起來倒是很高興?」
「その割には嬉しそうだな?」
「是啊……能被這招打倒的人,我沒機會試其他招式。」
「ええ……この技で倒せる人にはほかの技を試せませんでしたので」
雷娜輕笑著,將右手的太刀換到左手。
フフッとレイナは笑いながら右手で持っていた太刀を左手に持ち変える。
她的架勢也變為以左手為主。
構えも左手主体のものへと変化する。
「就算一再手下留情……敵人還是脆弱地崩潰。我一直在尋找能承受我全力的人……為了確認我的武藝究竟有多少。」
「手加減に手加減を重ねても……敵は脆く崩れていく。私は私の全力を受け止めてくれる人を探していました……私の武はどれほどのものなのか。それを確かめるために」
典型的武人想法。
武人らしい考えだ。
想試驗自己變強之後的力量。
強くなった自分の力を試したい。
但遇到的對手對雷娜來說都太弱了。
けれど、出会ってきた相手はレイナにとって弱すぎた。
她本來的慣用手大概是左手。
おそらく本来の利き手は左手。
她故意用右手施為以設下束縛,不這麼做的話對手會馬上死去。
あえて右手を使うことで、縛りを設けていた。そうしなければ相手がすぐに死んでしまうから。
連試探都來不及,對手就倒下了。
試すことすらできず、相手が倒れていく。
找不到能讓她試驗全力的對手。
強くなった自分の全力を試す相手がどこにもいない。
明明是為了打倒強者而變強,卻遇不到強者。
強い相手を倒すために強くなったのに、相手が強くない。
無法發揮自己的力量。
自分の力がまったく発揮できない。
強者才有的煩惱折磨著雷娜。
強者ゆえの悩みにレイナは悩まされていた。
想與人競爭。想互相確認實力。
誰かと競い合いたい。確かめ合いたい。
那是任何人都會有的願望。
それは誰でも抱く願い。
但因為雷娜太強,這個願望無法實現。
けれど、レイナは強すぎたがゆえにその願いが叶わなかった。
而那份渴望,因為我這個存在而被填滿。
それが、俺という存在で満たされた。
「我現在……胸中充滿了喜悅」
「私は今……喜びで胸がいっぱいです」
「那真是令人高興,但我們這邊沒時間。快點認真來吧」
「それはそれは結構なことだが……こっちは時間がないんだ。さっさと本気で来い」
為了抑制對周遭的破壞,我一直限制著魔力。
周囲への被害を抑えるため、俺は魔力を制限していた。
不過雷娜有個習性,會控制戰鬥讓它延長,避免太快把對手打倒。
けれど、レイナは相手をすぐに倒してしまわないように、戦いが長く続くようにコントロールする癖がある。
若一直配合雷娜的節奏,戰鬥就永遠不會結束。
レイナのペースに付き合っていたら、ずっと戦いが終わらない。
我來這裡是為了盡快結束它。
俺はさっさと終わらせるためにここにいるのだ。
所以我解除了魔力的限制。
だから魔力の制限を外した。
龐大的魔力濃度上升到可視化的程度,周遭瀰漫的魔力讓心志脆弱的人無法站在我身旁。
膨大な魔力は可視化できるレベルまで濃度が上がり、心の弱い者では俺の傍には立っていられないほどの魔力が周囲に漂う。
並不是刻意放出。
別に放出したわけじゃない。
這只是像水滲出的情況。
これはあくまで水漏れみたいなものだ。
和滴落的水滴沒什麼兩樣。
零れ落ちる水滴と大差ない。
看到那樣的我,雷娜驚愕地睜大眼睛,然後臉色瞬間收斂。
そんな俺を見て、レイナは驚愕に目を見開き、そしてスッと顔を引き締めた。
「請允許我道歉……看來我大大誤判了。」
「非礼をお詫びしましょう……どうやら私は大きな勘違いをしていたようです」
「知道就好。來吧」
「わかればいい。来い」
「――上了」
「――参ります」
誰在上,誰在下。
どちらが上で、どちらが下か。
誰掌握戰鬥的主導權。
どちらが戦いの主導権を握っているか。
誰在讓著誰。
どちらが胸を貸しているのか。
理解到那些的雷娜臉上不見笑容。
それらを理解したレイナの顔に笑みはない。
好玩的戰鬥結束了。
楽しむ戦いは終わりだ。
從此以後雷娜將傾注全力,真正地認真起來。
これからレイナはひたすらに全力で、本気で。
向我挑戰。
俺に挑む。
畢竟雷娜才是真正的挑戰者。
レイナこそが挑戦者なのだから。