最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第六百五十九話 暗殺成功
當王都的決戰落幕時。
王都での決着がついた頃。
「竟然只有這種程度的防備。這樣一來,我們自己就足夠了。」
「この程度の防備とはな。これなら我々だけでよかった」
「是啊。根本沒必要帶那種危險的傢伙來。」
「そうだな。危険な奴を連れてくる必要もなかった」
這大概是天譴吧。
きっとこれは天罰なのだろう。
一邊這麼想著,偽裝成阿爾諾特的亨里克乖乖地被拘束著。
そんなことを思いながら、アルノルトに扮したヘンリックは大人しく拘束されていた。
聯合軍總司令部。
連合軍の総司令部。
路易維耶要塞。
ルイヴィーユ要塞。
闖入那裡的,是四名暗殺者。
そこに乗り込んできたのは四人の暗殺者たちだった。
即便有一萬名兵士,精銳部隊也都被派往前線。
一万の兵士がいるとはいえ、精鋭たちは前線に駆り出されている。
即使人數再多,普通士兵也無法阻止暗殺者的滲透。
数がいたところで一般の兵士では暗殺者の侵入を阻めない。
而且,他們都身手高強。
そのうえ、彼らは凄腕だった。
有可能與賽巴斯相匹敵的暗殺者。
セバスに匹敵するやもしれない暗殺者。
竟然有三人。身為對策,亨里克準備了各種機關,但那些幾乎全部失效了。
それが三人もいた。対策として様々な仕掛けを用意していたヘンリックだったが、それらはほとんど無力化されてしまった。
然而,實際闖入的是四人。
しかし、侵入してきた暗殺者は四人。
最後的那一人究竟是誰?
最後の一人は誰なのか?
「氣喘吁吁……嗚、嗚……好久不見了……阿爾諾特……」
「はぁはぁはぁ……ひ、ひっ……久しぶりだな……アルノルト……」
「……基德……」
「……ギード……」
帶領三名暗殺者而來的,是阿爾諾特的青梅竹馬,基德·馮·霍爾茲瓦特。
三人の暗殺者を率いてきたのはアルノルトの幼馴染、ギード・フォン・ホルツヴァートだった。
在北方之戰後,基德便行蹤不明。
北部での戦いのあと、ギードは行方不明となっていた。
亨里克也以為他已死,卻發現基德還活著。
ヘンリックも死んだと思っていたが、ギードは生きていた。
於是他又以刺客的身分現身了。
そして刺客として再び現れた。
不過。
ただし。
「……發生了什麼事……?」
「……なにがあった……?」
「各、各種事……被、被你弟弟……把這、這隻手臂砍掉了……」
「い、いろいろさ……お、お前の弟に……こここ、この腕を斬られてね……」
說完後,基德用剩下的右臂按住自己的左肩。
そう言ってギードは残る右腕で左肩を押さえる。
傷勢不僅如此。
傷はそれだけではない。
全身佈滿了無數傷痕。
体中に無数の傷があった。
言行舉止也異常,尤其是最明顯的一點是。
言動もおかしく、なにより。
「那個刻印是什麼……?」
「その刻印はなんだ……?」
基德的臉上刻著印記。
ギードの顔には刻印が入っていた。
那印記遍布全身,更明顯地彰顯出基德的異變。
それは体中に刻まれたもので、ギードの変質をより顕著に示していた。
「事、事情很嚴重……真的很嚴重啊!!!!都是你弟弟害的!!都是你的錯!都是你的錯!!」
「た、たた、大変だったんだ……大変だったんだぞぉ!!!! お前の弟のせいだ!! お前のせいで! お前のせいで!!」
說著,基德突然開始用力搖頭。
そう言ってギードはいきなり頭を振り始めた。
顯然已經失常了。
明らかに常軌を逸している。
看見這情況,按住亨里克的暗殺者們都皺起了眉頭。
それを見て、ヘンリックを押さえつける暗殺者たちは顔をしかめていた。
「氣喘吁吁……責任在弟弟……不,是哥哥的責任……對吧……?阿爾諾特啊——」
「はぁはぁはぁ……弟の責任は……あ、兄の責任だ……そうだよな……? アルノルトぉ」
說完後,基德朝同伴暗殺者做了個眼神示意。
そう言ってギードは暗殺者に目で合図を送る。
然後他單手拔出了劍。
そして片手で剣を抜いた。
暗殺者把亨里克按在桌上,迫使他伸出左臂。
暗殺者はヘンリックを机に押さえつけ、左腕を出させた。
亨里克默默地接受了。
それをヘンリックは黙って受け入れた。
即便想抵抗,對方也已把幾乎所有對策封死了。
抵抗しようにも対策はほとんど封じられている。
總司令部周圍的護衛也全都被排除,縱使喊叫也不會有人來援助。
総司令部の周りにいた護衛たちもすべて排除された。叫んだところで人は来ない。
最重要的是。
なにより。
根本沒有反抗的資格。
抵抗する資格がなかった。
「這是……回敬啊啊啊!!」
「これは……お返しだぁぁぁ!!」
說著,吉德斬斷了亨里克的左臂。
そう言ってギードはヘンリックの左腕を切断した。
亨里克配合著作勢,裝出因疼痛呻吟的樣子。
ヘンリックはそれを受けて、痛みで呻く〝フリ〟をした。
被凍毒侵蝕的亨里克身體已不再是普通的人。
凍毒に侵されたヘンリックの体はもはや普通の人間ではない。
早已喪失正常的感覺,若無藥物相助恐怕會喪命。
正常な感覚などとうの昔に失っており、薬がなければ死んでしまうほどだ。
當然,也幾乎感覺不到痛楚。
当然、痛みもほとんど感じない。
即便如此,為了不引人懷疑,亨里克仍掙扎著,演出痛苦的模樣。
それでも怪しまれないため、ヘンリックはもがき、苦しむ演技をした。
看著那情況,暗殺者們互相交換了眼神。
その様子を見て、暗殺者たちは互いに目線を合わせた。
「吉德大人,最後一擊要由您來刺下嗎?」
「ギード様。トドメはギード様が刺されますか?」
「當、當然!這可不只是這樣……!根本不夠!我所體會到的痛楚是……!」
「と、当然だ! こんなもんじゃない……! こんなもんじゃないんだ! 僕が感じた痛みは!」
「那麼,我們就在外面看守。」
「では、我々は外で見張りをしております」
說完後,暗殺者們匆匆離開了房間。
そう言って暗殺者たちはそそくさと部屋から出ていく。
亨里克隱約明白暗殺者為何會如此行事。
どうして暗殺者がそんなことをするのか、ヘンリックには薄々わかっていた。
吉德是保險。
ギードは保険。
對手是聯合軍總司令。
相手は連合軍総司令。
儘管向前線投入了精銳,仍有可能無法突破他的防備。
前線に精鋭を送り込んでいるとはいえ、その防備を破れない可能性がある。
為了那個目的,吉德被帶來了。
そのためにギードは連れてこられていた。
而且事情比想像中簡單就結束了。
そして、思ったより簡単に事が済んだから。
為了不刺激吉德,暗殺者便撤退了。
ギードを刺激しないようにしながら、暗殺者は退避したのだ。
吉德靠近時,亨里克伸出剩下的右臂,撥開他的衣襟,露出胸口。
ヘンリックは近づいてきたギードの服に残った右腕を伸ばし、胸元をはだけさせる。
自從師從曾祖父並接觸各式魔導具後,亨里克成為大陸上屈指可數的魔導具使用者。
曽祖父に師事してから、さまざまな魔導具に触れてきたヘンリックは、大陸でも屈指の魔導具使いだった。
因此他察覺了。
ゆえに気づいた。
吉德的胸口被植入了魔導具。
ギードの胸には魔導具が埋め込まれていた。
一顆紅色的珠子嵌在胸口,遍布全身的刻印在操控它。
赤い玉が胸に埋め込まれており、それを体中に施された刻印が制御しているのだ。
魔導爆彈。
魔導爆弾。
曾經是戈登透過魔奧公團企圖使用、以虹彩異色的孩童製成的魔導爆彈。
かつて魔奥公団を通じてゴードンが使用しようとした、虹彩異色の子供たちを使って作られた魔導爆弾。
那東西是把具有資質的多名孩童聚集起來,使其共鳴並引發暴走。
あれは資質ある子供を複数人集めて、共鳴させ、暴走させるものだった。
然而,吉德的魔法天賦並不出眾。
しかし、ギードの魔法的素質はたかが知れている。
根本不是能當作魔導爆彈素材的素體。
とても魔導爆弾に使える素体ではない。
但敵人透過在吉德身上植入魔導具,已把他完成為一具魔導爆彈。
だが、そんなギードに魔導具を埋め込むことで敵は魔導爆弾として完成させていた。
「吸血的魔導具嗎……」
「血を吸う魔導具か……」
在帝國史上第二悠久的大貴族。
帝国の歴史で二番目に古い大貴族。
霍爾茲瓦特公爵家。
ホルツヴァート公爵家。
其血脈雖不及阿德勒那般濃厚,卻遠非其他貴族可比。
その血はアードラーほどの濃さはないにしろ、ほかの貴族の比ではない。
魔導具正在汲取那些血脈,很可能將血液轉換成魔力。
その血を魔道具は取りこんでいる。おそらく血を魔力に変換しているのだ。
不過,一旦經過吸收血液並轉換為魔力的過程,如果不釋放魔力,魔力就只會不斷累積。
しかし、血を取り込み、魔力に変換するという過程を経たならば、魔力を放出しなければ魔力は溜まる一方だ。
然而,吉德沒有能夠釋放魔力的術法。即便有,也缺乏操控大規模魔力的素養。
けれど、ギードに魔力を放出する術はない。仮にあったとしても、大規模な魔力を扱う素養もない。
因此,只能讓他自爆。
だから自爆させる。
這是只有血脈濃厚者才能使用的自爆特攻,而且沒有特殊魔導具根本無法成立。
濃い血を持つ者だけに許された自爆特攻だ。しかも、特殊な魔導具がなければ成立しない。
亨里克淡淡一笑,心想:大概是非常想要暗殺阿爾諾特吧。
よほどアルノルトを暗殺したかったのだろうな、とヘンリックは薄く笑う。
只要看一眼就能看出魔導具是否稀有。
魔導具が希少かどうかは見ればわかる。
大概是古代魔法文明時代的魔導具;拿不定用途之後,便想方設法把吉德改造成魔導炸彈。
おそらく古代魔法文明時代の魔導具。使い道に困ったあげく、どうにかギードを魔導爆弾に仕立てたのだろう。
魔導具稀少,像吉德這樣的素體也稀少。被如此改造卻仍然活著也很罕見。
魔導具も希少、ギードという素体も希少。これほどの改造を施されて、まだ生きているというのも珍しい。
竟然派來了那等級的兵器。
それほどの兵器を送り込んできた。
以便即便刺客失敗,也能確實了結阿爾諾特。
暗殺者が失敗した時でも、確実にアルノルトを始末できるように。
猜測果然沒錯,亨里克一邊這麼想,一邊盯著吉德的雙眼。
読みは当たったな、と思いつつ、ヘンリックはギードの目を見つめる。
那雙眼睛充滿了憎恨。
その目は憎悪で満たされていた。
「什、什麼好笑……你!你!你!總是這樣!竟敢瞧不起我!你這個一無是處的人!為什麼要嘲笑我!?沒用的皇子!!」
「な、なにがおかしい……お前は! お前は! お前は! いつもそうだ! 馬鹿にしやがって! 何の取り柄もないお前が! どうして僕を馬鹿にする!? 出涸らし皇子が!!」
說罷,吉德揮拳打向亨里克的臉。
そう言ってギードはヘンリックの顔を殴る。
挨打並不會感到疼痛。
殴られて痛いということはない。
只是,亨里克感到歉意。
ただ、ヘンリックは申し訳なかった。
把他逼到這種狀態。
こんな状態に追い込んでしまったこと。
還有,自己竟然聽見了這樣的發洩。
そして、この発露を自分が聞いてしまっていること。
「你也……和我一樣!落敗者!可你為什麼要看不起我!?嘲弄我!?為什麼!為什麼!偏偏只有你受到大家喜愛!?」
「お前も……! 僕と一緒だ! 落ちこぼれ! なのに!! なんで、お前は僕を見下す!? 馬鹿にする!? どうして! お、お、お、お前ばかり! 人に好かれる!?」
「吉德……」
「ギード……」
「從、從小你就是這樣!裝作聰明的樣子,瞧不起我、瞧不起我!!還擺出一副我跟你不同的表情!!不只是看不起,還裝出一副憐憫的神情……!!要是被那個沒用的皇子憐憫了……我豈不是更可憐!!」
「こ、子供の頃から! お前はそうだ! 賢いふりをして! 僕を、僕を! 見下す!! 自分は違うなんて顔しやがって!! み、み、見下すだけならまだしも! 憐れみやがって……!! 出涸らし皇子に憐れまれたら……僕がみじめじゃないか!!」
吉德一再地毆打亨里克。
何度もギードはヘンリックを殴る。
每次胸前的魔導具都會發光。
そのたびに胸の魔導具が輝いていく。
現在已無法阻止暴走。
もはや暴走は止められない。
看來會隨著情緒高漲而越來越失控。
感情の高ぶりに合わせて、暴走していくのだろう。
所以刺客們故意不去刺激吉德。
だから暗殺者たちはギードを刺激しないようにしていた。
「給我有任何反應!打你你也不會反應!我討厭你!我討厭你!我就是討厭你!!為什麼!?為什麼!?你這種人竟然是皇族,血統比我優秀!?為什麼!?為什麼!?你這種人!!我只是打你而已,大家卻各種讚賞你!!我做什麼都不被評價!?我什麼都沒做!!你身邊有人圍著!?我卻沒有朋友!?你身邊總有人在!!我恨你!恨!恨!明明是個失敗者,跟我一樣!!你卻被家人愛著!!你有朋友的你!!我恨透你了!!!」
「なにか反応しろ! 殴っても反応しない! お前が嫌いだ! お前が嫌いだ! お前がぁぁぁぁ!! どうして!? どうして!? お前なんかが皇族で! 僕より優れた血筋なんだ!? どうして!? どうして!? お前なんかが!! 僕に殴られるだけなのに! いろんな人がお前を評価する!! 僕は何をやっても評価されないのに!? 何もしてないのに!! お前の周りには人がいる!? 僕には友人がいないのに!? お前の傍には必ずだれかがいた!! お前が憎い! 憎い! 憎い! 出来損ないなのに! 僕と同じなのに!! 家族に愛されているお前が!! 友に恵まれたお前が!! 憎いぃぃぃぃぃ!!!!」
有個優秀的弟弟。
優れた弟がいた。
有個優秀的父親。
優れた父がいた。
在背後被說成是個廢物。
出来損ないと影で言われていた。
原本應該有相同的地位。
同じ立場のはずだった。
然而,卻截然不同。
けれど、決定的に違う。
吉德被母親溺愛,但那不過只是溺愛而已;任性的要求被遷就。
ギードは母に甘やかされていた。けれど、甘やかされただけ。我儘を聞いてくれた。
不過,他從未被嚴厲責備過,不能說是真正被愛。
だけど、叱られたことはない。愛されたとはいえない。
父親對吉德已經心灰意冷。每次看到這個表現不佳的吉德,眼裡都是失望。
ギードは父に見限られていた。出来の悪いギードを見るたびに、目には失望が映っていた。
吉德被弟弟嘲弄。弟弟嘲笑這個能力比自己差的哥哥。
ギードは弟に嘲笑われていた。自分とは出来の違う兄を、弟は馬鹿にしていた。
那是理所當然的,畢竟他是個失敗者。
そうなるはず。なにせ出来損ないだから。
吉德沒有幸運地擁有朋友。陪在身邊的只是跟班,沒有一個人會為吉德做什麼。
ギードは友に恵まれなかった。一緒にいるのは取り巻き。ギードのために何かしようとする者はどこにもいなかった。
但是。
けれど。
但是。
けれど。
但是。
けれど。
阿爾有一位為他指路的母親,有一位不會拋棄他的父親,有一個比任何人都更貼身的弟弟,還有一個為了他連生命都無所畏懼的朋友。
アルには道を示す母がいた。見捨てない父がいた。誰よりも傍にいる弟がいた。アルのためなら命すら厭わない友がいた。
一切都不一樣。
すべてが違った。
扭曲的是吉德,但不能說一切都是他的錯。
歪んだのはギードだ。けれど、すべてギードのせいかというと、そうではない。
聽著他的慟哭,亨利克輕輕觸碰了吉德的臉頰。
慟哭を聞きながら、ヘンリックはそっとギードの頬に触れた。
「饒恕我吧……朋友。」
「許せ……友よ」
那不是以阿爾諾爾特的身分說出的話。
それはアルノルトとしての言葉ではない。
那是以亨利克的身分發出的話。
ヘンリックとしての言葉だった。
阿爾諾爾特與吉德的道路並未相交。
アルノルトとギードの道は交わらなかった。
然而,亨利克與吉德的道路或許曾交會過。
けれど、ヘンリックとギードの道は交わったかもしれない。
本應該能成為好朋友。
良き友であれたはず。
如果我自己堅強些。
自分がしっかりしていれば。
就能避免讓他迎來這樣的結局。
こんな最期を迎えさせずに済んだ。
對此,亨利克帶著悔恨懇求饒恕。
そのことにヘンリックは後悔を抱きながら、許しを乞うた。
「請原諒我……連和你一起死都做不到……」
「許してくれ……共に死ぬことすらできない……」
「你、你、你是……誰……?」
「お、お、お前は……誰だ……?」
歸根究底,
どこまでいっても。
他是青梅竹馬。
幼馴染なのだ。
即便是惡緣,緣分就是緣分。
悪縁とて、縁は縁。
他們共度了漫長的歲月。
長いときを共にしてきた。
因此吉德發覺眼前的人並非阿爾諾爾特。
だからギードは目の前の相手がアルノルトではないことに気づいた。
然後胸口的魔導具開始放出赤紅的光芒。
そして胸の魔導具が赤い光を放ち始めた。
「……再見了,朋友。我發誓一定會追隨你。」
「……さらばだ。友よ。必ず後を追うと約束しよう」
「失笑著……替身嗎……阿爾諾爾特那傢伙……直到最後……」
「は、はは、はっはは……影武者か……アルノルトめ……最後まで……」
已經不需要再假扮成阿爾諾爾特了。
もはやアルノルトのフリをする必要もない。
亨利克解下了偽裝。
ヘンリックは変装を解いた。
看到那樣的亨利克,吉德瞪大了雙眼。
そんなヘンリックを見て、ギードは目を見開く。
然後。
そして。
「……亨利克……我……我!?究竟在哪裡犯了錯……?」
「……ヘンリック……僕は……僕は!? どこで間違えた……?」
「你沒有錯。我一定不會讓你的犧牲白費……你會拯救帝國。」
「間違えてはいない。必ずお前の犠牲は無駄にしない……お前は帝国を救うんだ」
「是嗎……我……」
「そうか……僕は……」
「有什麼想要告訴哥哥的嗎?」
「兄に伝えることはあるか?」
「……要告訴阿爾諾爾特……?」
「……アルノルトに……?」
已經沒有時間了。
もう時間はない。
亨利克輕快地站起來,根本不像一個被斬斷手臂的人,他一邊迅速止血,一邊離開吉德。
ヘンリックは腕を切り落とされた男とは思えないほど軽快に立ち上がると、すばやく止血しながらギードから離れる。
接著他打開那處隱藏的門扇,從中取出轉移用的魔導具並啟動了它。
そして隠し扉になっている部分を開き、そこから転移の魔導具を取り出し、発動させた。
亨利克就那樣站著,等待吉德的話語。
そのままヘンリックはギードの言葉を待つ。
吉德看著那樣的亨利克,笑了起來。
ギードはそんなヘンリックを見て、笑った。
「我……曾經想要朋友……請把這話轉告給他……」
「僕は……友が欲しかった……そう伝えてほしい……」
「放心吧。對你哥哥而言,你是朋友。他從未排除你,是因為你是他重要的青梅竹馬。」
「安心しろ。兄にとってお前は友だった。決して排除しなかったのは……大切な幼馴染だからだ」
「希望真是如此……」
「そうだと……いいが……」
話到此為止。
言葉はそこまで。
亨里克看著滾落在桌上的那隻手臂。
ヘンリックは机の上に転がる自分の腕を見る。
這裡是爆炸的中心。
ここは爆発の中心。
肯定不會留下任何痕跡。
きっと跡も残るまい。
若留下痕跡反而會顯得不自然。
痕跡を残せば逆に不自然となる。
雖然白白受了損失,但若是為朋友的餞別,這代價算便宜。
斬られ損ではあるが、友への餞別なら安いものだ。
帶著那樣的想法,亨里克傳送了出去。
そう思いながらヘンリックは転移したのだ。
接著,路易維耶要塞被巨大的爆炸吞沒了。
そして、ルイヴィーユ要塞は巨大な爆発に飲み込まれたのだった。
■■■
■■■
「已成功暗殺阿爾諾爾特皇子。」
「アルノルト皇子の暗殺に成功しました」
聽著那份通報,艾利克靜靜閉上了眼睛。
その報告を聞きながら、エリクは静かに目を瞑る。
不過,聽到通報的並不只有艾利克一人。
ただし、その報告を聞いていたのはエリクだけではなかった。
房間的一角。
部屋の端。
黑暗中,那人隱匿著。
闇にその者はいた。
「許多人會疑惑,為何不是雷奧納爾特,而是阿爾諾爾特?不過,有眼光的人就會明白。真正的難敵是阿爾諾爾特,不能讓他存活。即便要動用珍貴的底牌,也必須現在將他處理掉。」
「多くの者が疑問に思うだろう。なぜレオナルトではなく、アルノルトなのか? と。けれど、見る目のある者ならばわかる。真なる難敵はアルノルト。生かしてはおけない。貴重な手札を使ってでも、今始末しなければ」
「話雖如此,同樣的手段不能再用了。雷奧納爾特仍然健在。從此以後將是正面交鋒吧?我們手上的牌已經不多了。」
「とはいえ、同じ手は使えん。レオナルトは健在。ここからは真っ向勝負となるぞ? こちらに残された手札は少ない」
「沒問題。與惡魔的戰鬥,那場奇蹟般的勝利讓人類無法再拒絕奇蹟。人會相信他們想要相信的東西。正因為見過奇蹟,接著也會相信下一次會有奇蹟,別懷疑。與惡魔的戰鬥使整個大陸受創,但受創最深的,是人類最強的國家──帝國。皇帝與勇爵生死未卜,近衛騎士團已被殲滅,這是前所未有的打擊。接下來會怎麼樣?被不安包圍的民眾……無法拒絕那位奇蹟般出現的救世主。」
「問題ない。悪魔との戦い。それに奇跡的に勝利した人類は、もはや奇跡を拒めない。人は信じたいものを信じる。奇跡を見たからこそ、次も奇跡を信じる。疑わずに、な。悪魔との戦いで大陸全体が傷ついた。しかし、人類最強の国家。帝国がもっとも傷ついた。皇帝や勇爵は生死不明。近衛騎士団は壊滅。かつてない打撃だ。これからどうなるのか? 不安に包まれた民は……奇跡的に現れた救世主を拒むことはできん」
說著,那位在黑暗中聽報告的人走到了有光的地方。
そう言って、闇の中で報告を聞いていた人物は光があるところに出てきた。
「那麼,就去奪回我的王座吧。對吧,艾利克?」
「では、私の玉座を取り戻しにいくとするか。なぁ、エリク」
「……遵命,『皇太子殿下』。」
「……仰せのままに。〝皇太子殿下〟」
說罷,艾利克靜靜向皇太子威爾海姆低下了頭。
そう言ってエリクは静かに皇太子ヴィルヘルムへ頭を下げたのだった。
總之,本日第十六部到此結束!!
というわけで、本日で第十六部は終了でございます!!
暫定來說,《出涸らし皇子》預定在下回第十七部迎來完結──不過還未確定。
一応、次回第十七部で出涸らし皇子は完結を迎える〝予定〟です。未定だけど。
來到相當接近尾聲的第十六部,各位覺得如何呢?
かなり終わりに近づいた第十六部、いかがだったでしょうか?
這次採用了在YouTube從21時開始的先行公開配信形式,或許也因此得以不間斷地完成更新m(__)m
今回はYouTubeで21時から先行公開配信という形を取らせていただきまして、そのおかげか休まず更新を完走できましたm(__)m
我暫時有段時間沒有看讀者感想,但接下來會開始讀,請安心!!
しばらく感想を読むのを控えてはいたんですが、これから読みますのでご安心ください!!
讀起來有些沉重的章節我想不少人都有感受,我會盡力把作品打磨到讓大家覺得值得,今後也請多多支持我(`・ω・´)ゞ
読んでいてしんどい話もあったと思うんですが、なるべく皆さんが読んでよかったと思えるように仕上げていきますので、これからも応援よろしくお願いします(`・ω・´)ゞ
更新之間可能還會有空檔,因為還有書籍化的作業等,還請諒解。
また更新の間が空いてしまうかと思いますが、書籍化作業などもありますのでご理解いただけると幸いです。
如果覺得『出涸らし成分』不足的朋友,我在配信時會寫一些SS類的短篇,請用那些來補充!
出涸らし成分が足りないという方は、配信中にSSなんかを書いているので、それで補ってください!
那麼這次也非常感謝各位的陪伴!!
それでは今回もお付き合いくださりありがとうございました!!
我們下次再會。
またお会いしましょう。
坦巴敬上。
タンバより。