最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第六百三十九話 惡魔的增援
巴爾巴托斯被影之奔流吞沒。
バルバトスは影の奔流に飲み込まれた。
確認消失後,無名警戒四周,卻不見賽爾的身影。
消滅を確認したノーネームは周囲を警戒するが、セイルの姿はない。
「傑克!那個惡魔在哪裡!?]
「ジャック! あの悪魔はどこですか!?」
「我怎麼會知道!」
「知るかよ!」
自行轉移的賽爾身影已無處可尋。
自らを転送したセイルの姿はどこにもない。
一般會認為他逃走了。
逃げたと考えるのが普通だ。
之所以特意組隊,是因為賽爾相較於其他惡魔戰鬥力較弱。
わざわざコンビを組んでいたのは、セイルがほかの悪魔に比べて戦闘力に劣るから。
但也正因如此,傑克才更想把賽爾找到。
だが、だからこそ、ジャックはセイルを見つけたかった。
惡魔大多過於自信。
悪魔は大抵、自信過剰だ。
因此像賽爾這種會動腦、想辦法的類型很罕見。
ゆえにセイルのように工夫してくるタイプは珍しい。
就算他的權能比不上其他惡魔,仍然足以讓人頭疼。
権能自体もほかの悪魔と比べて、劣るというだけで厄介なことには変わらない。
他能與任何類型的惡魔搭檔。
どのタイプの悪魔ともコンビを組めるだろう。
會視戰況改變行動的對手很難對付。
戦況次第で動きを変えてくる相手は厄介だ。
想在這裡想辦法把他解決掉。
ここでなんとか仕留めておきたい。
傑克這麼想著。
そうジャックは思っていた。
然而,賽爾也有同樣的想法。
しかし、同じことをセイルも考えていた。
突如其來地,賽爾出現在無名與傑克的身後。
突如として、ノーネームとジャックの背後にセイルが現れた。
無名回頭想要迎擊,卻被傑克一腳踢飛。
迎撃しようとノーネームが振り返るが、ジャックはそのノーネームを蹴り飛ばす。
那是瞬間的判斷。眼下需要保護的不是自己,而是無名;行動正是出自這樣的判斷。
咄嗟の判断だった。これから必要なのは自分ではなく、ノーネーム。そういう判断から来る行動だった。
同時賽爾啧了一聲。
同時にセイルが舌打ちする。
「啧!」
「ちっ!」
「旅途的同伴只有我一個。」
「旅のお供は俺だけだぜ」
賽爾伸出雙手。
セイルは両手を伸ばしていた。
朝向傑克和無名。
ジャックとノーネームに。
但因為傑克踢飛了無名,無名離開了射程範圍。
しかし、ジャックがノーネームを蹴り飛ばしたことによってノーネームが射程圏外に行ってしまった。
儘管如此,賽爾仍然觸及到了傑克。
それでもセイルはジャックに触れる。
『至少。』
せめて。
『這個人絕不能被帶離戰場。』
この男だけは戦場から飛ばさなければ。
在逐漸陷入混戰的戰場上,能精準看穿對手弱點的狙擊手很難對付。
乱戦状態になりつつあるこの戦場で、的確に相手の弱点を見抜ける狙撃手は厄介だ。
不能讓他留下。
残しておくわけにはいかない。
正因如此,賽爾打算和傑克一起將自己傳送走。
だからこそ、セイルはジャックと共に自らを転送しようとした。
但無名為了阻止,向賽爾斬出一擊。
だが、ノーネームはさせまいとセイルに斬撃を飛ばす。
那一斬徹底斬斷了賽爾的軀幹。
その斬撃はセイルの胴体をしっかりと両断した。
話雖如此,對方是惡魔。
とはいえ、相手は悪魔。
即使只剩上半身也依然健在。
たとえ上半身になっても健在だった。
「去支援其他人!」
「ほかの奴の加勢にいけ!」
傑克說完那句話後,與賽爾一同消失了。
ジャックはそう言い残すと、セイルと共に消えていった。
那是帶著兩敗俱傷覺悟的傳送。
相打ち覚悟の転送だった。
戰場上只能留下其中一人。
どちらかしか戦場には残れない。
雖然他理解這一點,但無名仍被一股後悔吞噬,覺得如果自己當時更堅定些或許就能阻止這一切。
それは理解できていたが、自分がしっかりしていれば防げたかもしれないという後悔がノーネームを襲う。
能與任何人搭檔的傑克,是最為得力的人才。
誰とでも組めるジャックは、最も重宝する人材だった。
因為大家都清楚這點,指揮方便優先考量了傑克。
わかっているから、相手はジャックを優先させた。
惡魔還遠遠不止這些。
まだまだ悪魔はいる。
人類在序盤就失去了優秀的人才。
序盤で優秀な人材を人類は失った。
畢竟只是傳送。
あくまで転送だ。
無論被傳送到哪裡,傑克大概都能活下來,但是否能再回到戰場就難說了。
どこに飛ばされようとジャックならば生き延びるだろうが、もう一度戦場に駆け付けられるかは微妙だ。
「沒空消沉……呢。」
「落ち込んでいる暇は……ありませんね」
無名低聲說道,瞬間移到了聯合軍的上空。
ノーネームは呟き、瞬時に連合軍の上空へ移動した。
那裡,艾爾娜與勇爵正在攔截數隻惡魔。
そこでは複数の悪魔をエルナと勇爵が食い止めていた。
聯合軍之所以仍能守住戰線,很大程度上要歸功於兩人的奮戰。
連合軍がいまだに戦線を保っているのは、二人の奮戦によるところが大きかった。
無名出現在那裡。
そこにノーネームは現れた。
「讓我幫忙吧,艾爾娜·馮·阿姆斯貝格。」
「助力しましょう。エルナ・フォン・アムスベルグ」
「啊?有空了嗎,無名?」
「あら? 手が空いたのかしら? ノーネーム」
「差不多就是那樣。」
「そんなところです」
「那麼我可以把這裡交給你嗎?」
「それじゃあここを任せていいかしら?」
「我不介意,不過你有想去的地方嗎?」
「構いませんが、行きたいところでもありますか?」
「嗯,要是不把敵方的大將擊倒,就無法結束戰鬥。」
「ええ、敵の大将を倒さないと終わらないもの」
說完,艾爾娜朝敵陣最深處前進。
そう言ってエルナは敵の最奥。
她的視線投向悠然佇立的阿斯摩德。
悠然と佇むアスモデウスに視線を向けた。
與他對峙的是西爾瓦。
対峙しているのはシルバーだ。
無名也曾考慮前去那邊增援。
ノーネームもそちらへの加勢は考えた。
不過,西爾瓦與阿斯摩德之間的戰鬥一直膠著不下。
しかし、シルバーとアスモデウスの戦いはずっと膠着状態。
對峙仍在持續。
にらみ合いが続いていた。
正因如此,無名決定轉去支援聯合軍。
だからこそ、ノーネームは連合軍の援護に回ることを決めた。
但看來艾爾娜不這麼想。
だが、エルナは違うらしい。
「把它交給西爾瓦也未嘗不可吧?」
「シルバーに任せるのも手だと思いますが?」
「要是交給那傢伙,恐怕要等到天黑。我會親自把他斬倒!」
「あいつに任せていたら日が暮れるわ。私が直接、叩き斬ってやるわよ!」
說完,艾爾娜把對付惡魔的事交給別人,轉而前往阿斯摩德所在之處。
そう言ってエルナは悪魔を任せて、アスモデウスの下へ向かおうとする。
無名叫住了正要走去的艾爾娜。
そんなエルナをノーネームは呼び止めた。
「艾爾娜」
「エルナ」
「有什麼事嗎?」
「なにかしら?」
「小心。那個惡魔與其他的不一樣。」
「気を付けて。あの悪魔は他とは違います」
「放心,我也不一樣。」
「安心しなさい。私も他とは違うわ」
說完,艾爾娜便飛了出去。
そう言ってエルナは飛んでいく。
送走艾爾娜後,無名深深吐了口氣。
エルナを見送ったノーネームは深く息を吐く。
聯合軍與惡魔的戰線建立在一個岌岌可危的平衡上。
連合軍と悪魔の戦線は危ういバランスで成り立っている。
若皇帝被擊殺,人類無疑會陷入危機。
皇帝を討たれれば、間違いなく人類はピンチとなる。
正因如此,艾爾娜才會留在這裡。
だからこそ、エルナはこの場にとどまっていた。
艾爾娜之所以把這裡託付給無名,是因為她認可他的力量。
そのエルナがノーネームにこの場を託したのは、その力を認めている。
無名用力握緊了手中握著的冥神。
ノーネームは冥神を持つ手に力を込めた。
必須回應那份信任。
信頼には応えねばだからだ。
然而。
しかし。
「能讓女兒交到朋友,真是讓人高興啊。」
「いやぁ、娘に友達ができるというのは嬉しいものだね」
「我並不是她的朋友,勇爵。」
「私は彼女の友達ではありませんよ。勇爵」
「不是那種用拳頭交流的夥伴嗎?」
「拳で語り合った仲じゃないのかな?」
「話可以這麼說。」
「物は言いようですね」
「我也想要像你那樣的戰友。」
「私も君のような戦友が欲しかったよ」
「你在聽人說話嗎?」
「人の話を聞いていますか?」
面對依舊按自己步調說話的勇爵,無名帶著無奈,將背靠在那位勇爵身上。
あくまで自分のペースでしゃべる勇爵に対して、ノーネームは呆れつつ、そんな勇爵に背中を預けた。
「請不要拖後腿,好嗎?」
「足は引っ張らないでくださいね?」
「我會努力。只是聖劍被艾爾娜拿走了,所以別對我抱太大期望。」
「努力しよう。エルナに聖剣を持っていかれているから、あまり期待はしないでほしいけどね」
說著,勇爵便擺開了劍勢。
そう言いながら勇爵は剣を構えるのだった。
■■■
■■■
「立刻向左翼增援!」
「左翼に至急援軍を送れ!」
安瑟姆全權指揮著聯合軍。
アンセムは連合軍の指揮を一手に引き受けていた。
雷歐與威廉在空中戰鬥。
レオやウィリアムは空で戦っている。
能夠執掌指揮的就只有安瑟姆一人。
指揮を執れるのはアンセムだけだった。
就看精銳們合力,能否勉強壓制住一隻惡魔。
精鋭が総がかりで、どうにか悪魔を一体抑えられるかどうか。
在那種等級的戰鬥裡,安瑟姆只能負責指揮。
そのレベルの戦いでは、アンセムは指揮に回るしかなかった。
雖然覺得焦急,卻也只能做能做的事。
それを歯がゆいと思いつつ、どうにかできることをやるしかない。
因此安瑟姆拼命指揮著。
だからこそ、アンセムは必死に指揮を執った。
然而,眼前出現的景象幾乎要摧毀安瑟姆的意志。
しかし、そんなアンセムの心が折れかねない光景が目の前に広がった。
那是一道光柱。
それは光の柱だった。
王都再次出現了光柱。
王都にまた光の柱が現れたのだ。
最初出現的惡魔不一定就是全部。
最初に現れた悪魔がすべてとは限らない。
確實如此。
たしかにそうだ。
那樣的想法也曾在他腦中閃過。
そういう考えも頭にはあった。
但當惡魔增援真的出現時,他仍感到震驚。
だが、実際、悪魔の増援が現れるという状況になるとショックだった。
感覺雙腿都要軟掉了。
足から力が抜けそうになる。
在膠著的戰鬥中,增援可能決定勝負。
ギリギリの戦いでの増援は勝負を決めかねない。
正是在這種時候,指揮官必須站出來發聲鼓舞。
こういうときにこそ、指揮官は声を出さなければいけない。
不過安瑟姆終究也是人。
とはいえ、アンセムとて人間だった。
他連自己的情緒都無法振作,哪有餘力去鼓舞他人。
自分の気持ちが立て直せないのに、ほかの者を鼓舞する余裕はなかった。
就在那樣的戰場上,聲音響起。
そんな戦場に声が響く。
「聽著!!聯合軍的士兵們!!只要皇帝陛下尚在,人類的精銳就能繼續戰鬥!!相信勇者!相信SS級冒險者!相信各國的精銳!!他們一定會擊倒惡魔!我們要為他們爭取時間!!就算——死了也別給惡魔開路!!」
「聞け!! 連合軍の兵士たち!! 皇帝陛下が無事なかぎり、人類の精鋭は戦い続けることができる!! 勇者を! SS級冒険者を! 各国の精鋭を信じるんだ!! 彼らがきっと悪魔を倒す! 僕らはそのための時を稼ぐ!! たとえ――死んでも悪魔に道を空けるな!!」
雷歐的聲音回蕩於整個戰場。
レオは戦場全体に声を届けた。
近乎崩潰的士兵們心中燃起了鬥志。
折れかけていた兵士たちの心に火が灯る。
因為他們看見了確實的勝機。
たしかな勝機が見えたからだ。
只要堅持就能獲勝。
耐えれば勝てる。
而且也看見了堅持下去的希望。
そして耐えるための希望も見えている。
於是,士兵們齊聲歡呼。
だから、兵士たちは一斉に歓声を上げた。
接著,發生了讓士氣更加高漲的一幕。
そしてさらに士気が上がる出来事が起きた。
「應答吾之聲吧!神聖的星之杖啊,君臨於聖天的杖啊,請為那無色又悲傷的大地賦予色彩!所賜之色為『深紅』!!」
「我が声に応じよ! 神聖なる星の杖よ。聖天に君臨せし杖よ。色無き悲しき大地に色を授けたまえ! 授ける色は〝深紅〟!!」
一個足以覆蓋整個戰場的巨大圓形魔法陣浮現。
戦場全体を覆うほどの巨大な円形の魔法陣が浮かび上がった。
隨即,所有參與聯合軍的士兵都被『強化』了。
そして連合軍に参加するすべての兵士たちが〝強化〟された。
聖女雷蒂西亞所持的聖杖會賦予顏色。
聖女レティシアの持つ聖杖は色を与える。
曾經對雷歐使用時是金色。那是可能性的顏色。
かつてレオに使った時は黄金。可能性の色。
如今,被施於整個聯合軍的顏色是深紅。那是強化的顏色。
今、連合軍全体に使われた色は深紅。それは強化の色。
只是單純的強化。
単純な強化だ。
然而,在能接受皇劍魔力供與的狀態下,這種強化發揮了絕大的效力。
しかし、皇剣による魔力の供与を受けられる状態ではそれは絶大な効力を発揮した。
聯合軍的士兵們開始能夠活用那份魔力供給。
連合軍の兵士たちはその魔力供与を活かせるようになった。
最能感受到效果的,是近衛騎士隊長們。
最も効果を実感したのは近衛騎士隊長たち。
原本需要多人合力壓制惡魔的近衛騎士隊長們,在獲得雷蒂西亞聖杖的強化後,開始能夠單獨壓制惡魔。
複数で悪魔を抑えていた近衛騎士隊長たちだが、レティシアの聖杖の強化を得て、単独で悪魔をおさえ始めた。
聖女的到來。以及近衛騎士隊長們的奮鬥。
聖女の到着。そして近衛騎士隊長たちの奮闘。
因此聯合軍一舉取得了優勢。
それにより連合軍は一気に優勢となった。
話雖如此。
とはいえ。
那只是短暫的優勢。
それは一時の優勢。
一旦惡魔的增援現身,這個優勢便會瓦解。
悪魔の増援が現れれば、その優勢は崩れる。
歸根結底,勝負的走向仍然託付給強者們。
結局のところ、勝負の行方は強者たちに託されていたのだった。