最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第六百一話 偽人兵
「愚蠢之徒……難道你們想要滅掉王國嗎……?」
「愚か者どもめ……王国を滅ぼすつもりか……?」
即便還來不及完全理解,安瑟姆也冷靜地察覺到王太子與馬哲蘭行事的錯誤之處。
理解が追い付かない中でも、アンセムは冷静に王太子とマゼランの行動のまずさを察することができた。
「因為您守不住王國,才由我們來守護。難道您要說的是『要毀滅王國』?」
「あなたに王国が守れないから我々が守っているのです。滅ぼすつもりとは?」
「若使用那種怪物,賢王會議會將其認定為『大陸之敵』,到時全世界都會成為敵人。王國將化為焦土!?」
「あのような化物を使えば、賢王会議にて〝大陸の敵〟として認識されるぞ? そうなれば世界が敵だ。王国は焦土と化すぞ!?」
「那些是我國的志願兵,不是怪物。他們只是用了藥物強化,和使用魔法沒什麼兩樣。」
「あれは我が国の志願兵です。モンスターではない。薬を使って強化しただけですよ。魔法を使うのと大して違いはない」
「什、什麼……?」
「なん、だと……?」
「不過是無力者倚靠使人成為亞人化的藥物罷了。而且,那藥是在帝國境內製造的。更何況,我方掌握了完全的控制權。雖說在帝國製造時似乎有傳染性,但現在也被剔除了。只是變得強而已。哪裡是怪物?外形雖然異樣……但僅憑那點無法被認定為『大陸之敵』。」
「非力な者が亜人化する薬に頼っただけのこと。しかも、その薬が作られたのは帝国内のことです。さらにいえば、完全なコントロールをこちらは握っている。帝国で作られたときは感染能力もあったようですが、今はそれも取り除かれている。ただ強いだけ。どこがモンスターですか? 姿は異形ではありますが……あれだけで〝大陸の敵〟認定はできませんよ」
「瘋了……冒險者公會與帝國都在懷疑我們這個曾被惡魔潛伏的國家……!就算稍微強硬也一定會急下結論!」
「馬鹿が……悪魔が潜伏していた我が国のことを冒険者ギルドも帝国も怪しんでいる……! 多少強引でも結論を急ぐに決まっている!」
「但若沒有確證,SS級冒險者不會來。那樣的話就用那些士兵,把全部驅趕掉就好。」
「それでも確証がなければSS級冒険者はやってこない。それならあの兵士たちを使って、すべて追い払えばいいんですよ」
他真心這麼想的。
本気でそう思っている。
從語氣判斷,安瑟姆放棄了爭論。
声色からそう判断して、アンセムは議論を諦めた。
我們覺得糟糕的局面,馬哲蘭卻不以為然。
こちらがまずいと思っている状況を、マゼランはまずいとは思っていない。
若無法共享危機感,便無法展開真正的討論。
危機感を共有できていないならば、議論にはならない。
「看來已獲得您的理解,令我滿意。那麼,這邊請。民眾已被召集好了。」
「ご理解いただけたようで満足です。では、こちらへ。民を集めてありますので」
馬哲蘭帶著笑容,領著安瑟姆指路。
マゼランは笑みを浮かべて、アンセムに道を示した。
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在尚塔爾的中央,聚集了大批民眾。
シャンタルの中央には大勢の民が集められていた。
被集中的,正是那些堅守城池的士兵。
集めたのは籠城していた兵士たちだ。
雖然這是經由馬哲蘭下達的命令,但他們被告知那是安瑟姆的命令。
マゼラン経由での命令だったが、彼らはアンセムの命令だと言われていたからだ。
就這樣,穿著黑色鎧甲、隸屬王太子的直屬部隊接二連三地把箱子運進來。
そんな彼らのところに、黒い鎧を着た王太子の直轄部隊が続々と箱を運び込んできていた。
「如何?以這數量估計可有五千人。這不是盼望已久的援軍嗎?殿下」
「どうです? この数なら五千は見込めます。待望の援軍ではありませんか? 殿下」
這時,馬哲蘭和安瑟姆來到了那裡。
そこにやってきたマゼランとアンセム。
馬哲蘭走路神情自若,病後剛復元的安瑟姆連走路都吃力。
マゼランは普通に歩いているが、病み上がりであるアンセムは歩くだけで精一杯だった。
看到那樣的安瑟姆,莉澤特立刻跑上前去。
そんなアンセムを見つけて、リゼットがすぐに駆け寄る。
因為馬哲蘭一來就把她拉開了。
マゼランが来て、すぐに引き離されたからだ。
「殿下!」
「殿下!」
站在馬哲蘭身旁的直屬部隊想要阻止這一舉動,但馬哲蘭允許了。
マゼランの傍にいた直轄部隊がそれを遮ろうとするが、マゼランはそれを許した。
因為莉澤特能做的事有限,就算她在身邊也救不了多少。
リゼットが傍にいたところで、できることはたかが知れているからだ。
「莉澤特……」
「リゼット……」
「請原諒我,殿下……我無能為力……」
「お許しください、殿下……何もできず……」
「沒關係……」
「良い……」
安瑟姆如此說著,將莉澤特拉到身邊抱了起來。
そう言ってアンセムはリゼットを自分のほうに引き寄せて抱きしめた。
然後。
そして。
「辛苦了……米蓮怎麼樣了?」
「苦労をかける……ミレーヌはどうした?」
「不……正前往奪回公主殿下。」
「いえ……姫様の奪還に向かっています」
後半句以低聲說出。
後半部分は小声だった。
耳畔的交談。
耳元でのやり取り。
接過必要情報後,安瑟姆深吸一口氣,努力喚起仍乏力的身軀。
必要な情報を受け取ったアンセムは深く息を吸い込み、まだ力の入らない体に活を入れる。
危機往往是轉機的前兆。
ピンチはいつでもチャンスの前触れだ。
情勢依舊可怖無比。
恐ろしい状況なのには変わりない。
然而,敵人已打出了讓他屈服的王牌。
しかし、自分に言うことを聞かせるために敵は切り札を切った。
那張王牌,就是他的姊姊。
姉という切り札だ。
只要能把她奪回來……就有翻盤的可能。
それさえ取り戻せれば……逆転はある。
「馬哲蘭……告訴我……王太子到底掌握多少兵力?」
「マゼラン……聞かせろ……王太子は……どれほどの戦力を抱えている?」
「那些士兵……我們稱之為『偽人兵』,還有一萬名待命。」
「あの兵士たち……我々は〝偽人兵〟と呼んでおりますが、あれがまだ一万控えています」
聽到這話,安瑟姆緊咬牙關。
その言葉にアンセムは歯を食いしばる。
也就是說,有十萬名民眾成了犧牲。
それはつまり、十万の民が犠牲になったということだ。
馬哲蘭卻把這事說得像無關緊要一般。
それを大したことないようにマゼランは告げた。
已經不是同樣的人了,安瑟姆這樣認定著。
もはや、同じ人間ではない。アンセムはそう認識した。
戰爭中犧牲的士兵上萬也常見,但普通民眾竟有十萬人喪命……
戦争で犠牲になる兵士は何万もいる。だが、ただの民が十万も犠牲になるなど……。
從未聽聞過此等行徑,遠比敵國還要殘酷可怕。
聞いたこともない。敵国よりよほど恐ろしい所業だ。
「這樣就能抵擋帝國和冒險者公會了嗎?」
「それで帝国と冒険者ギルドを防げると?」
「若阻擋不了,就只會讓數量增多而已。入侵雷休薩同盟也是為了取得實驗體,多虧了那次,藥物才大量產出。」
「防げねば増やすだけのこと。レチュサ同盟に侵攻したのは、実験体の確保という意味もありましてな。おかげで薬はたくさんできました」
連自己也被牽扯其中。
自分も片棒を担がされていた。
這件事讓安瑟姆的鬥志差點消沉。
そのことにアンセムの気力が萎えそうになる。
正因為一直相信自己,安瑟姆才能保持自信。
自分を信じるからこそ、アンセムは自信家でいられた。
但此刻,他卻無法再相信自己。
けれど、今は自分を信じることができなかった。
無論如何他都是為了祖國而戰,但那個祖國早已腐敗到無可挽回的地步。
どこまでいっても、祖国のためにという思いで戦っていた。けれど、その祖国がもはや後戻りができないほど腐っていた。
當這一切赤裸裸呈現眼前,他連相信自己的理由也變得模糊。
それをまざまざと見せつけられると自分を信じることができなかった。
那是殘暴非人的行徑,一想到下令之人的血與他同源,他便覺得作嘔。
残虐非道な行いだ。それを命じた男と同じ血が自分に流れていると思うと、それだけで吐きそうになった。
儘管如此,安瑟姆仍然保持著自我。
それでもアンセムは自分を保っていた。
為了姊姊。
姉のために。
「……請給我一點時間考慮。」
「……少し考える時間をくれ」
「你不是主張速決果斷嗎?敵軍就在眼前,何必猶豫?」
「即断即決がモットーでは? 敵軍は目の前。何を迷う必要があるのです?」
「既然造出了偽人兵,並且殲滅了帝國軍,有哪個保障能確保那些偽人兵不會回頭攻向我們?」
「偽人兵を生み出し、帝国軍を壊滅させたあと、その偽人兵がこちらに向かって来ないという保証はどこにある?」
「你懷疑我們嗎?」
「我らを疑うと?」
「理所當然。如果只是我一人還好說……但我有保護士兵的義務。」
「当たり前だ。俺だけならまだしも……兵士たちを守る義務が俺にはある」
「那要怎麼辦?」
「では、どうしろと?」
「……事情到了這一步,我已不惜性命。我知道王太子害怕我,想怎麼處置就照辦。只是,把一半士兵送往要塞,那樣你們也會比較安心吧。」
「……ことここに至って、自分の命を惜しみはしない。王太子が俺のことを恐れていることは知っている。煮るなり焼くなり好きにしろ。ただ、兵士の半数は要塞に向かわせる。そちらのほうがお前たちも安心だろう」
「萬一民眾起義打算怎麼辦?」
「民が反乱を起こしたらどうするおつもりで?」
「會負責制壓。而且直屬部隊恐怕也有作過手腳,無需擔心。」
「責任をもって制圧する。それに、直轄兵たちにも何か細工があるのだろう? 気にすることはあるまい」
「原來如此……那就請儘快辦理如何?」
「なるほど……では急いでいただけますかな?」
在馬哲蘭的催促下,安瑟姆命令莉澤特挑選士兵。
マゼランに言われ、アンセムはリゼットに兵士の選抜を命じた。
優先挑選年輕人,選拔工作迅速展開。
年若い者を優先に選抜はどんどん行われた。
這是所能做的最大程度的拖延。
これが精いっぱいの時間稼ぎ。
若是理解情勢的米蓮,應會趁此機會行動。
状況を理解しているミレーヌならば、この機に乗じて動いてくれるはず。
這是基於那份信念而採取的行動。
そう信じての行動だった。
然後。
そして。
時機終於到來。
そのときはやってきた。
一座位於都市邊緣的大宅發生了巨大的爆炸。
大きな爆発が都市の外れにある大きな屋敷で起こった。
就在那一刻,莉澤特帶著安瑟姆向外疏遠,與馬哲蘭拉開距離。
その瞬間、リゼットがアンセムを連れて、マゼランから距離を取る。
士兵與民眾雖然驚慌,但馬哲蘭只是嘆了口氣,直屬部隊甚至毫無動搖。
兵士や民にも動揺が走るが、マゼランはため息を吐くだけであり、直轄兵たちは動揺すらしていなかった。
「真是令人頭疼啊……」
「やれやれ……困った方だ」
馬哲蘭這麼說著,視線轉向右側。
マゼランはそう言うと視線を右に向ける。
那兒有位金髮女子正奔跑而來,身旁由安瑟姆直屬的隱密護衛。
そこにはアンセム直轄の隠密たちに守られながら、走ってくる金髪の女性がいた。
「姊上!!」
「姉上!!」
「安瑟姆!!」
「アンセム!!」
看見盼望已久的姊姊,安瑟姆的眼中放出光芒。
待ち望んだ姉の姿にアンセムの目が輝く。
然而。
だが。
「真是感人的重逢。不過,若情況不符,那就麻煩了。」
「感動の再会ですな。しかし、話が違うのは困りますな」
馬哲蘭如此說著,從懷中掏出一個球體。
そう言ってマゼランは懐から球体を取り出す。
就在那瞬間,偽人兵從天而降。
その瞬間、空から偽人兵が降下してきたのだった。