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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第五百九十九話 虛勢

愈演愈烈的雨勢大大挫傷了兩軍的戰意。

激しさを増す雨は両軍の戦意を大いに挫いた。

長時間的交戰讓士兵們疲憊不堪。

長時間の交戦で兵士たちは疲れ切っていた。

然而,能夠繼續作戰,還是因為兩位總大將彼此仍在戰鬥著。

それでも戦い続けることができたのは、総大将同士がなおも戦い続けていたからだ。

然而。

しかし。

「咬牙……!」

「ぐっ……!」

「咬緊牙關……!」

「くっ……!」

里奧和安瑟姆面容扭曲地互相揮劍。

互いに顔を歪めながら、レオとアンセムは剣を振るう。

里奧的體力已接近極限,安瑟姆也逐漸失去身體的感覺。

レオは体力が限界に近付いており、アンセムも徐々に体の感覚がなくなってきていた。

照理說這個時候應該撤退一次,重新整頓。

本来ならこのあたりで一度後退し、仕切り直しをするべきだった。

士兵疲憊不堪,雨勢愈發猛烈。如此繼續作戰,幾乎可說是愚不可及。

兵士は疲れ、雨はさらに激しさを増す。このまま戦うのは愚かとすらいえた。

即便如此,安瑟姆不肯退縮。因此里奧也不肯退卻。

それでもアンセムは退かない。だからレオも退かない。

只是里奧不退,是因為一旦露出軟弱就會被對方壓倒。

ただ、レオが退かないのは弱気を見せたら押し切られてしまうから。

安瑟姆不退是因為……沒有退路。

アンセムが退かないのは――後がないから。

如果在這裡退下,他就再也無法戰鬥。

ここで退けばもう自分は戦えない。

他明白這一點,因此無法選擇退卻。

わかっているから、退くという選択は取れなかった。

「大吼——!!」

「はぁぁぁぁぁっっ!!」

里奧腦海中出現了『撤退』兩個字。

レオの脳裏には後退の二文字があった。

他心裡當然有想要撤退的念頭。

退くべきという思いが当然あったのだ。

但只要安瑟姆不退,他也無法退縮。

それでもアンセムが退かない以上、自分も退けない。

然而,憑這種半吊子的決心無法阻止如今的安瑟姆。安瑟姆正拿生命在賭。

しかし、そんな生半可な覚悟では今のアンセムは止められなかった。アンセムは命を賭けているからだ。

一劍猛力揮下,將里奧擊飛。

勢いよく振り下ろされた剣がレオをふきとばす。

想要穩住腳步,卻被泥濘絆住,根本無法穩住。

踏ん張ろうにも泥に足を取られ、踏ん張ることもできない。

趴在地上的里奧立刻調整好體勢,因為他以為安瑟姆會追擊。

這いつくばったレオはすぐに体勢を整える。アンセムの追撃が来ると思ったからだ。

然而,安瑟姆並未追擊。

だが、アンセムの追撃は来ない。

安瑟姆只是站在那裡。

アンセムはただそこに立っているだけだった。

「……已經……到時間了嗎……」

「……もう……時間か……」

安瑟姆一邊按著胸口一邊低喃。

アンセムは胸を押さえながら呟く。

他逐漸失去知覺的身體陣陣傳來痛楚,尤其是心臟處的疼痛最為劇烈。

徐々に感覚を失っていた体に痛みが走っていた。特に痛みがひどいのは心臓。

痛到連站立都變得困難。

立っているのも辛いほどの激痛。

然而,安瑟姆笑了。

しかし、アンセムは笑った。

他勉強露出一絲笑容。

笑ってみせた。

「有點太逞強了。就把剩下的留到下次吧。」

「少し意地を張りすぎたな。続きはまた今度ということにしよう」

一旦被察覺,整個軍隊將會全軍覆沒。

悟られれば全軍が壊滅する。

因此安瑟姆盡力做出從容的姿態,背對里奧。

だからアンセムは精一杯の余裕を見せつけ、レオに背を向けた。

然後。

そして。

「全軍撤退!」

「全軍後退!」

雙方軍隊都已疲憊不堪。

両軍ともに疲弊しきっている。

此刻帝國軍不會發動追擊。

ここで帝国軍が追撃してくることはない。

也不會有里奧從背後襲來。

レオが後ろから襲ってくることもない。

這是基於掌握所有情況後所下達的撤退命令。

すべてを把握したうえでの後退指示。

由於命令是在里奧被擊亂陣腳的狀況下下達,王國軍因此誤以為安瑟姆占了上風,便一邊歡呼一邊撤退。

レオが体勢を崩された状態での指示だったため、アンセムが優勢で終わったかのような印象を受けた王国軍は歓声を上げながら後退していく。

看著這一切,里奧平靜地說道。

それを見ながら、レオは静かに告げた。

「我方也全軍撤退。」

「こちらも全軍後退だ」

安瑟姆撤退,那我們也只能撤退。

アンセムが退くならこちらも退くまでのこと。

雖然看起來是敵方佔優勢的撤退,但這種程度的士氣差距微不足道。

向こうに優勢な形での後退となったが、その程度の士気の差は微々たるもの。

里奧知道,最重要的是讓疲憊不堪的士兵休息。

とにかく疲れ切った兵士を休ませることが大切だとレオはわかっていた。

■■■

■■■

「請原諒我……殿下……」

「お許しください……殿下……」

王國軍本陣。

王国軍本陣。

儘管被劇痛折磨著,安瑟姆好不容易回到自己的帳篷,莉澤特來到他面前。

激痛に苛まれながらも、なんとか自分の天幕に戻ったアンセムの下にリゼットがやってきた。

他的身體滿是傷痕,尤其左肩的傷很重,幾乎無法正常活動。

その体は傷だらけであり、とくに左肩の傷はひどく、まともに動かせないほどだった。

儘管如此。

それでも。

「你傷得很慘……不過能在面對西奧多時保住性命……該說你做得好吧……」

「ボロボロだな……しかし、セオドアを相手にして首が繋がっているのだ……よくやったというべきだな……」

「部隊幾乎全滅了……也沒能斬下西奧多……」

「部隊はほぼ壊滅しました……セオドアを討ち取ることもかなわず……」

「是你們擋住了敵方的奇襲部隊……你和部下已盡了職責……別自責了」

「敵の奇襲部隊を食い止めたのだ……お前や部下たちは役目を果たした……気に病むな」

安瑟姆喘著粗氣,如此說著安慰莉澤特。

荒い息を吐きながら、アンセムはそういってリゼットを慰めた。

然而,這就是他的極限。

しかし、そこまでが限界だった。

一到床邊便像要倒塌般橫躺了下去。

ベッドにたどり着くと、崩れように横たわった。

已經無法再站起來。

もはや立つこともできない。

「殿下——!!」

「殿下ぁぁっ……!!」

「別哭……我不會死的……放心……」

「泣くな……俺は死なん……安心しろ……」

「是的……我相信您……!」

「はい……信じております……!」

「我會麻煩你們了……把全軍撤退到附近的城鎮去……總之……替我爭取時間,直到我醒來……」

「手間をかけるが……全軍を近くの都市まで退かせろ……とにかく……俺が目覚めるまで時間を稼いでくれ……」

「交給我吧……!我以性命發誓一定辦到!」

「お任せを……! この命にかけて必ず!」

「別說傻話……在我醒來之前不准有人死——聽到了嗎?我還沒有放棄勝利——明白嗎?」

「馬鹿を言うな……俺が目覚めるまでは死ぬことは許さん……いいか? 俺はまだ……勝利を諦めてはいない……わかったな?」

「……遵命。」

「……かしこまりました」

對莉澤特的回答感到滿意後,安瑟姆閉上了眼。

リゼットの返答に満足すると、アンセムは目を閉じる。

因為劇痛,他無法保持意識。

激痛のせいで、意識を保てないのだ。

安瑟姆沉入黑暗之中。

闇の中にアンセムは沈んでいく。

之後,王國軍在夜間開始撤退。

その後、王国軍は夜のうちに撤退を開始したのだった。

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「請原諒,殿下。」

「お許しを、殿下」

「沒辦法。沒能出其不意的是我的錯。」

「仕方ないさ。相手の裏をかけなかった僕が悪いんだよ」

帝國軍本陣。

帝国軍の本陣。

里奧在那裡接受了西奧多的道歉。

そこでレオはセオドアからの謝罪を受けていた。

西奧多身上沒有傷。

セオドアの体に傷はない。

不過,他並不覺得值得自豪。

しかし、そのことを誇る気にはなれなかった。

「但是,如果我能突破的話……」

「しかし、私が突破できていれば……」

「敵方是『獅子之心』。人數上劣勢,沒被擊殺就很了不起了。」

「敵は獅子の心。数で劣る中、討たれなかったなら上々だよ」

「……感謝您。」

「……感謝いたします」

正因為西奧多擅長防守,才沒有被擊殺。

防御に優れるセオドアだからこそ、討たれることはなかった。

那確實是事實。

それはたしかにそうだ。

但西奧多所承接的命令是攻入敵軍本陣。

しかし、セオドアの受けた命は敵本陣を突くこと。

未能完成那點是西奧多的過失。

それが成せなかったのはセオドアの落ち度だ。

對進行奇襲的第二近衛騎士隊與『獅子之心』雙方皆有損失,最終都選擇撤退。

奇襲をかけた第二近衛騎士隊と、獅子の心は双方ともに損害を出し、撤退することになった。

人數較少的近衛騎士隊能與之抗衡,全靠西奧多在場。

数で劣る近衛騎士隊が互角の戦いをできたのは、セオドアがいたからこそ。

但面對敵方必死的猛攻,西奧多僅靠防守就已力不從心。

しかし、敵の決死の猛攻に対してセオドアは守備だけで手一杯になってしまった。

對西奧多而言,這無非是恥辱。

セオドアにとって、それは屈辱以外の何物でもなかった。

「請再給我一次機會!下次我一定成功!!」

「もう一度、機会をいただけないでしょうか? 次は必ず!!」

「當然下次還是交給西奧多。不過首先讓全軍休整更重要。就目前收到的報告來看,損失相當大,士氣也已下滑,一時之間無法再戰。」

「もちろん次もセオドアに任せるよ。けれど、まずは全軍の休息のほうが大切だ。上がってきている報告だけでも、損害は大きい。士気も下がっているし、しばらくは戦えない」

「殿下也請好好休息。警護的事交給我。」

「殿下もご休息を。警護はお任せください」

「謝了,我很倚重你。王國軍應該也差不多這種狀況,理應不會再主動攻來……不過這種對手難以預料,要保持警戒,拜託了。」

「ありがとう、頼りにしているよ。王国軍も似たような状態だろうし、攻めてくるようなことはないはずだけど……何をしてくるかわからない相手だ。油断せずに、頼むよ」

「是!」

「はっ!」

說完後,里奧躺了下來。

そう言うと、レオは横になった。

他靠著意志支撐,但體力已到極限。

気力だけで支えていたが、体力はもう限界だった。

一邊與安瑟姆單挑一邊指揮,消耗的精神比想像中還要多。

アンセムと一騎打ちを行いながら、指揮をとるのは想像以上に精神を削る作業だった。

起初雖被打得很慘,但最後戰成了完全的勢均力敵。

最初は良いようにやられたが、最後は完全に互角だった。

下次一定會取勝。

次やれば勝ってみせる。

想著這些,里奧睡了過去。

そんなことを思いながら、レオは眠りについた。

因此,當他醒來時。

ゆえに、起きた時。

對於王國軍撤退的報告,他只能感到驚訝。

王国軍撤退の報には驚くしかなかった。