最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第五百二十九話 來自隆迪內的使者
作為隆迪內公國的使者前往阿爾巴特羅的菲妮,被迫在都城近海停泊。
ロンディネから使者としてアルバトロに向かったフィーネは、都近くの海上で停泊を余儀なくされていた。
因為公國海軍在此布起了防線。
公国海軍が防衛線を敷いていたからだ。
「抱歉,菲妮大人。現在我軍已接獲命令,任何人不得接近都城。」
「申し訳ありません。フィーネ様。現在、我が海軍には都に誰も近づけるなという命令が出ていますので」
在旗艦阿爾方斯上道歉說這話的是公國海軍船長梅斯特。
そう言って旗艦アルフォンスの上で謝ったのは、公国海軍船長のメストだった。
曾經制止過扮作雷歐的阿爾的梅斯特,此刻也在阻止菲妮。
かつてレオに扮したアルを制止したメストは、今もフィーネを制止していた。
「免了道歉,梅斯特船長。我是隆迪內公國的使者,請代我轉達給公王陛下。」
「謝罪は結構です、メスト船長。私はロンディネ公国の使者としてやってきました。ですので、どうか公王陛下にお取次ぎを」
菲妮也不是傻瓜。
フィーネとて馬鹿ではない。
她知道所謂『轉達給公王』並不等同於能直接會見公王。
公王に取り次ぐということが、そのまま公王に取り次ぐということではないことはわかっていた。
在這種情況下,那是指希望轉達給暫時統治都城的巴爾納巴。
この場合、都を暫定統治しているバルナバに取り次いでほしいという意味だった。
當然梅斯特也明白這點。
もちろんメストもわかっていた。
不過──
だが。
「那是不行的,請回去。」
「それはできません。どうか引き返してください」
「阿爾巴特羅公國要把隆迪內公國的使者也遣返嗎?」
「アルバトロ公国はロンディネ公国の使者すら追い返すと?」
「並非那個意思……但請回去。這樣做是為了你,也是為了我們阿爾巴特羅公國。」
「そういうわけではありませんが……どうか引き返してください。それがあなたのためであり、我がアルバトロ公国のためです」
「我不明白你在說什麼。」
「言っている意味が理解できません」
「……」
「……」
察覺菲妮絲毫不肯退讓的梅斯特長嘆一聲,環顧四周後提出了建議。
フィーネが一歩も退く気がないことを察したメストは深くため息を吐き、周りを見渡したあとに提案した。
「站著說太倉促了,能否請人準備個房間?」
「立ち話はなんですから、部屋を用意していただけますか?」
「明白了。」
「わかりました」
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進入阿爾方斯內的房間後,梅斯特再次對帶著塞巴斯的菲妮說道。
アルフォンス内の部屋に入ったメストは、セバスを伴ったフィーネに再度告げた。
「請你現在就回去!」
「どうか、今すぐ引き返してください!」
「我要先聽理由再做決定。」
「判断は理由を聞いてからです」
「唉……現在,公爵軍已被追到窮途末路。作為各貴族代表的王國大使馬塞爾已出面談判。若你衝進那種局面,會被當作人質利用。」
「はぁ……現在、公爵軍は追い詰められています。各貴族のために王国の大使であるマルセルは、交渉に乗り出しているのです。そんなところにあなたが飛び込めば、人質として使われてしまいます」
「情況我已掌握。但即便我不去,公王陛下不也是人質嗎?」
「状況は把握しました。ですが、私が行かなくても公王陛下が人質となっているのでは?」
「的確如此,但若你成為人質,那就不再只是我們國家的問題了。」
「そのとおりですが、あなたが人質となれば我が国だけの問題ではなくなってしまいます」
「現在早就不只是貴國的事,鄰國隆迪內也牽涉其中,我國的皇子也參與其中。」
「すでに貴国だけの問題ではありません。隣国ロンディネも関わっていますし、我が国の皇子も関わっています」
「你為何要白白把自己送去做人質!?也許你不知道,治理都城的公爵之子巴爾納巴是個好色之徒,看到像你這樣的美人會做出什麼事誰也說不準。這攸關我國的存亡,請你回去!」
「なぜみすみす人質になりに行くのですか!? 知らないかもしれませんが、都を治める公爵の息子、バルナバは好色な男です。あなたのような見目麗しい女性を見れば、何をするかわかりません。これは我が国の存亡が関わっているのです。どうか引き返してください!」
梅斯特顯得十分焦急。
メストは必死だった。
巴爾納巴好色的名聲早已遠播。
バルナバの女好きは有名だった。
即便父親出征,他也毫不收斂地沈迷女色。
父親が出陣しているのに、一向に女遊びをやめなかったほどだ。
若眼前出現像菲妮這樣的絕代佳人,他必定會想方設法留在身邊。
フィーネほどの美女が目の前に現れれば、必ず手元に置こうとするだろう。
想也不敢想他會做出何等無禮之事。
どれほどの無礼を働くか、考えたくもなかった。
帝國皇子阿爾諾爾特參戰,與皇帝寵愛的菲妮成為人質,外國的反應會大不相同。
帝国の皇子であるアルノルトが参戦するのと、皇帝のお気に入りであるフィーネが人質になるのでは、他国の反応が違ってくる。
阿德拉家族畢竟是武門世家,憑其力曾在大陸中央稱雄。就目前情勢而言,也不能說他們參戰就是會暴露危險。
どこまでいってもアードラーの一族は武門の一族。その力で大陸中央に覇を唱えた血筋だ。現在の結果から見ても、参戦して危険に晒されたとはとても言えなかった。
但菲妮雖是帝國公爵之女,卻沒有戰鬥力。
だが、フィーネは帝国公爵の娘ではあるが、戦う力を持たない。
她是個嬌弱的少女,若被捲入其中,遭到指責時將無法自圓其說。
か弱き乙女なのだ。それを巻き込んだとなれば、批難されたときに言い訳ができない。
還有可能因此招致憤怒的帝國軍入侵。
激怒した帝国軍が攻め入ってくる可能性もあった。
「原來如此……巴爾納巴大人是個好色之徒嗎……」
「なるほど……バルナバ様は女好きですか……」
「你在想什麼……?請別做多餘的事情。拜託了,這是為了我們國家。」
「何を考えているんです……? 余計なことはしないでいただきたい。お願いします。我が国のためなのです」
「把公王陛下當做人質,讓交涉長期化豈不是更可怕?時間越長,國內越會動盪。隆迪內公國也有自己的難處,未必能立刻行動,但若阿爾巴特羅的內亂拖得太久,隆迪內也可能採取行動。別忘了,隆迪內一直覬覦阿爾巴特羅的領土。」
「公王陛下を人質として、交渉が長引くことのほうが問題では? 長引けば長引くほど、国は乱れます。ロンディネ公国にも事情があり、すぐには動けませんが、あまりにもアルバトロ公国の内乱が長引けば動くかもしれません。お忘れなく、ロンディネ公国は常にアルバトロ公国の領土を狙っていたことを」
這並非虛言。
嘘ではない。
隆迪內與阿爾巴特羅在海龍事件時結成同盟,為了對抗海龍,也為了抗衡列強。
ロンディネとアルバトロは海竜事件の際に同盟を結んだ。海竜に対抗するため、そして大国に対抗するためだ。
不過,那是因為雙方當時實力互有抗衡。
しかし、それはそれなりに両者の力が拮抗していたからだ。
若內亂拖延過久,隆迪內也可能會做出決斷。
あまりにも内乱が長引けば、ロンディネとしても決断を下すかもしれない。
只是現在還沒有人願意下那個決斷而已。
今はその決断を下す者がいないだけ。
「這點我當然知道……」
「それは重々承知しておりますが……」
「朱里歐公子的優勢,是靠國境軍的增援才建立的。如今公爵軍想在戰場上取勝已難,所以馬塞爾大使才轉向談判。然而,將國境軍集中於中央,意味著與隆迪內接壤的邊境防線變得空虛;這種狀況拖太久的危險性,不用多說吧?」
「ジュリオ公子の優位は国境軍の加勢があったから。もはや公爵軍が戦で勝つのは難しいでしょう。ゆえにマルセル大使も交渉戦に移ったわけです。しかし、中央に国境軍がいるということは、ロンディネとの国境はがら空きだということです。その状態を長引かせる危険性を説明する必要はありませんね?」
「我知道拖久很危險!但朱里歐公子不能無視公王陛下!拖一陣子是無可奈何的!公爵軍遲早會瓦解!只要忍耐到那時就行了!」
「長引くのが危険なのは承知しています! ですが、ジュリオ公子は公王陛下を無視できません! 長引くのは仕方ないのです! そのうち公爵軍は瓦解します! それまでの辛抱なのです!」
「我曾說過可能沒有那麼多時間。一切都是因為公王陛下的行蹤被公爵軍掌握。我是為了解決那件事而來。」
「その時間がないかもしれないとお伝えしたはずです。すべては公王陛下の身柄を公爵軍が握っているから。私はそれを解決するためにやってきました」
「城池警備森嚴,要救出公王陛下幾乎不可能!你去只是會讓人質增加!也會讓我們國家蒙上更多汙點!」
「城の警備は厳重です。公王陛下を救い出すのは無理です! あなたが行けば人質が増えるだけ! そして我が国の汚点が増えます!」
梅斯特放棄說服菲妮,轉頭看向在旁的塞巴斯。
メストはフィーネの説得を諦めて、傍にいるセバスへ視線を向けた。
但塞巴斯只是聳了聳肩。
だが、セバスは肩を竦めるだけだった。
「若你成為人質,朱里歐公子與阿爾諾爾特皇子的優勢就會消失,因為交涉會被進一步拖延。公子也應該明白國境軍無法被長期留置的狀況。」
「あなたが人質となれば、ジュリオ公子とアルノルト皇子の優位は消え去ります。交渉がさらに長引くからです。国境軍を長く留め置けないことは、公子とて理解しているはず」
「但是,如果我能進城並確保公王陛下的安危,就能奪取對方的優勢。內亂不應該被拖得太久,你不這麼認為嗎,梅斯特船長?」
「ですが、私が城に入り、公王陛下の身柄を確保できれば相手の優位を奪うことができます。内乱は長引かせるべきではありません。そう思いませんか? メスト船長」
「……確實像你這樣的美人,巴爾納巴會出面。但他也不是笨蛋,護衛肯定會壓縮到最少。少數人能做什麼?」
「……たしかにあなたほどの美女ならば、バルナバは会うでしょう。しかし、彼も馬鹿じゃありません。護衛は最小限と言われるはず。少数で何ができますか?」
「至少暫時奪回公王陛下的身軀是有可能的。阿爾大人把珍貴的戰力託付給了我。」
「公王陛下の身柄を一時奪還することくらいはできます。アル様は貴重な戦力を私に預けてくださいましたから」
塞巴斯、琳菲亞,以及內爾貝·里特的團員們。
セバスにリンフィア、そしてネルベ・リッターの団員たち。
他們這些人,即便面對戒備森嚴的城池也能滲透進去。
彼らならば厳重な城にも侵入できる。
在菲妮出席會見的同時,趁機侵入並制壓王座,應該不費吹灰之力。
フィーネが会見に臨んでいる間に、侵入して玉座を制圧することくらい造作もないだろう。
「暫時奪回之後打算怎麼辦?」
「一時的に奪還してどうするのですか?」
「就那樣將城池據為根據地。城內的士兵未必全都倒向公爵一方。」
「そのまま城に籠ります。城にいる兵士たちも全員が公爵についたわけではないでしょうから」
「有什麼援軍可期待嗎?」
「援軍のアテはあるのですか?」
「我只是創造一個契機,後續就交給阿爾大人處理。」
「私は切っ掛けを作るだけ。その後はアル様にお任せします」
「這樣的計畫我無法協助!」
「そんな計画では協力できません!」
若阿爾不配合便一切完蛋。
アルが呼応しなければ終わり。
很快就會被鎮壓,人質只會更多。
すぐに制圧されて、人質が増えてしまう。
簡直是在賭命。
博打もいいところだった。
「你應該是帝國的人吧。親帝國派的勝利幾乎已成定局,現在沒必要再冒險賭一把!」
「あなたは帝国の人間のはず。もはや親帝国派の勝ちは確定しています。今更、賭けに出る必要はないでしょう!」
「帝國所需要的是阿爾巴特羅公國的海軍。正因為希望一同出征才提供協助。但若交涉拖得太久,國內就會亂成一團,屆時還能調動海軍嗎?內亂若拖延太久,阿爾巴特羅公國將無法運作,這不是帝國所希望的。別忘了,我現在以隆迪內使者的身分在此,但本來我是來自帝國的使者,受皇帝陛下所委任。為帝國的利益我必須全力以赴。」
「帝国が必要としているのはアルバトロ公国の海軍です。一緒に攻めてほしいから、こうして助力しました。ですが、交渉が長引くと国内がめちゃくちゃになってしまいます。そんな状況で海軍を動かせますか? この内乱が長引きすぎると、アルバトロ公国は機能しなくなってしまう。それは帝国の望むところではありません。お忘れなく、今はロンディネの使者としてここにいますが、私は元々、帝国からの使者。皇帝陛下より任務を任された身です。帝国の利益のために全力を尽くさなければなりません」
「即便如此……」
「そうは言ってもですね……」
「若你認為再談下去無濟於事,那也沒辦法。我會把你當做人質,然後召集其他船長。總會有人能通情達理。」
「これ以上、話しても無駄だというなら仕方ありません。あなたを人質にして、他の船長を呼ぶとしましょう。いずれ話のわかる人が来るはずです」
當梅斯特發覺時,塞巴斯已繞到他身後。
メストが気づいた時には、セバスがメストの後ろに回り込んでいた。
並沒有刀子架在他身上。
刃物は突き付けられていない。
但情勢已接近那種狀態。
だが、それに近い状況だった。
「……可以讓我聽你說說嗎?」
「……聞かせていただいてもよいですか?」
「有什麼事?」
「なんでしょうか?」
「即便阿爾諾爾特皇子來支援,也帶不來大軍。你打算如何解決這一點?」
「アルノルト皇子が呼応したとしても、大軍は連れて来れません。その点をどう解決するつもりですか?」
「這只是我的推測……或許阿爾大人寄望的是公國海軍的精銳,若能先確保公王陛下的身軀,接下來就交由各船長判斷。」
「これは私の想像ですが……きっとアル様は、精鋭たる公国海軍に期待しているのではないかと。公王陛下の身柄さえ確保できれば、あとは各船長たちの判断に委ねられますから」
聽了菲妮的話,梅斯特放棄說服,點了點頭。
そんなフィーネの言葉を聞き、メストは説得を諦めて頷いた。
然後透過海軍提督,菲妮的到來被通知給了巴爾納巴。
そして海軍提督を通じて、バルナバにフィーネのことが知らされたのだった。