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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第五百二十二話 卑鄙的手段

「抱歉,殿下。未能潛入。」

「申し訳ありません、殿下。侵入はできませんでした」

「是嗎。果然有些不可能啊」

「そうか。やっぱり無理があったか」

「果然如此嗎?」

「やっぱり、ですか?」

在要塞內。

砦の中。

回來的拉斯帶著疑惑回問我。

帰還したラースが不思議そうに聞き返してきた。

「你介意了嗎?把我認為不可能完成的任務推給你」

「気を悪くしたか? 無理だと思っていた任務を押し付けて」

「不,只是單純覺得不像殿下的作風」

「いえ、単純に殿下らしくないと思いまして」

「我不像嗎……嗯,這確實是場賭注。我估計八成沒戲」

「俺らしくないか……まぁ、賭けではあったな。八割方無理だと思っていた」

「想賭那兩成的機會……但我不覺得情勢糟到那種程度啊?」

「二割を引きたかったと……それほどまでに状況が悪いとは思いませんが?」

我朝拉斯點了點頭。

ラースの言葉に俺は頷く。

確實因為馬塞爾而回到了原點。

たしかにマルセルによって振り出しに戻った。

但只是士氣回來而已。失去的攻城器械當然不會回來,時間也不會倒流。

だが、士気が戻っただけ。失った攻城兵器はもちろん、時間は戻ってこない。

「你認為在公爵軍目前的情況下,最好的做法是什麼?」

「公爵軍のこの状況下での最善策は何だと思う?」

「最好的做法嗎……還是剿滅在外的貴族軍?」

「最善策ですか……やはり外にいる貴族軍を討つことでは?」

「不是,是實施兵糧攻詰。但馬塞爾絕對不會那麼做。不,他做不到」

「違う、兵糧攻めだ。しかし、マルセルは決してその選択をしない。いや、できない」

「是因為他察覺到我們這邊還有其他援軍在嗎?」

「こちらに別の援軍がいると気づいているからですか?」

「沒錯。他已經察覺了。因為我身邊沒有菲涅。目的地只有一處。他大概也會在朗迪涅那邊下手……但王國的威脅對朗迪涅無效。與立場尚未決定的阿爾巴特羅公國不同,朗迪涅完全親帝國。就算威脅,只會讓敵對更加嚴重。所以他會採取別的手段。不過無論用什麼方法,長期控制朗迪涅都很困難」

「そうだ。奴は気づいている。なぜなら俺の傍にフィーネがいないからだ。目的地は一つしかない。奴もロンディネに手を回しているだろうが……ロンディネには王国による脅しは通用しない。立場を決めかねているアルバトロ公国とは違い、ロンディネは完全に親帝国。脅したところで、敵対がより深刻になるだけだ。だから違う手を取るだろう。しかし、どんな手を使ったとしても、長くロンディネを抑えることは難しい」

長期限制一個國家的行動是非常困難的。

一国の動きを長く制限するのは至難の業だ。

就算想操縱國王,國內也有掌握要職的人存在。

王を操ろうと、国は要職につく者がいる。

即便操控要職之人,最終的決定權仍握在國王手中。

要職にある者を操ろうと、最終決定権は王にある。

若要同時操控兩者,那就是奪取國家政權。

両方を操るとなると、国の乗っ取りだ。

如果不是早就從很久以前開始運作,那幾乎不可能,而且也難以想像馬塞爾早已主導王國那邊的計畫。

かなり前から動いていないとそれは無理だろうし、そんな前からマルセルが王国側の計画を主導しているとも思えない。

而且那邊派了菲涅和塞巴斯過去。無論發生什麼都會讓朗迪涅採取行動。

それに向こうにはフィーネとセバスを送った。なにがあろうとロンディネを動かすだろう。

「馬塞爾大使被時間追著走,無法使用最佳策略。這對我們不是有利嗎?」

「マルセル大使は時間に追われ、最善策を使えない。こちらには有利では?」

「太有利了。所以才賭了一把。我覺得大概率行不通,但若成功回報巨大。他應該會在國境軍到來前撤退,我想趁那場混亂把他斬掉」

「有利すぎる。だから賭けに出た。無理だろうとは思ったが、成功すれば大きい。奴は国境軍が来る前に撤退するはず。その混乱に乗じて斬って欲しかった」

「……真的到了那個程度嗎?」

「……それほどまでですか?」

「就是這麼嚴重。從戰略上說,如果阿爾巴特羅公國倒向帝國,王國會陷入危機。因為王國引以為傲的難攻不落要塞附有港口,過去王國曾利用那港口為阿爾巴特羅公國補給,導致以陸軍為主的帝國軍無法攻下它。不能讓同樣的事情再發生,所以我們要拉攏阿爾巴特羅公國為盟友。只要擊敗王國海軍,從海上進攻,那座要塞也能被攻破」

「それほどまでだ。戦略の話をすると、アルバトロ公国が帝国につくと王国はピンチとなる。なぜなら王国が誇る難攻不落の要塞は、港が併設されているからだ。かつて王国は、その港を使ってアルバトロ公国の補給を受けた。だから陸軍主体の帝国軍は落とすことができなかった。同じことをされてはたまらないから、こちらはアルバトロ公国を味方に引き入れたい。王国海軍を撃破し、海上から攻撃できれば要塞も落ちるからだ」

要攻下王都,就必須突破那座要塞。

王都を落とすためには、その要塞を突破する必要がある。

但光靠帝國一方無法攻下它。

だが、帝国だけでは落とせない。

我們正在以過去的教訓為鑑行動。

過去の教訓を生かして、俺たちは動いている。

不過。

だが。

「然而,那只是帝國方面的戰略。從王國立場來看,能把阿爾巴特羅拉攏成盟友並與皇國聯動當然可喜……但只要在國境上阻止帝國軍,哪怕那戰略被破壞也無關緊要」

「しかし、それは帝国側の戦略だ。王国側からすれば、アルバトロ公国を味方に引き入れ、皇国と連動するという大戦略を実行できたら嬉しいだろうが……別に国境で帝国軍を食い止めれば、その戦略が崩れても問題ない」

只要在他們據守要塞之前,把帝國軍擊退或大幅削弱,帝國就無法達成目的。

要塞に籠る前に帝国軍を敗走させるか、もしくは大きく弱体化させれば、帝国は目的を達成できない。

而馬塞爾正擁有能做到那點的力量。

そしてそれができるだけの力がマルセルにはある。

「您認為雷奧納爾特殿下會敗北嗎?」

「レオナルト殿下が負けるとお考えですか?」

「有那個可能性,所以想把他排除掉。但賭注沒成功,沒辦法。聽齊克說,那名護衛女騎士很是強悍。就算有人潛入,也不見得能砍到他,還是慶幸失敗比較好吧」

「可能性があるから排除したかった。だが、賭けは上手くいかなかった。それは仕方ない。ジークの話を聞く限り、護衛の女騎士は猛者だ。侵入していても、斬れたかどうか怪しい。失敗してよかったと思っておこう」

「殿下會考慮到那種程度嗎……那位自稱馬塞爾的大使到底是何方神聖?」

「殿下がそこまで考えるほどですか……あのマルセル大使というのは何者ですか?」

「只是推測,但很可能是王國的第三王子,安塞姆」

「予想だが、おそらく王国の第三王子、アンセムだろうな」

「那位安塞姆王子嗎!?他本人來了!?」

「あのアンセム王子ですか!? 本人が来ていると!?」

這只是推測罷了。

あくまで予想。

我只交代拉斯潛入,機會來就斬殺。

ラースには侵入し、機会があれば斬れとしか伝えていなかった。

因為情報不確定。

不確かな情報だったからだ。

「聽說他成了總司令官……但之前被下毒,應該起不了床。這可是眾所皆知的事吧?」

「総司令官になったとは聞きましたが……毒を盛られてベッドから起き上がれないはずです。これは有名な話ですよ?」

「但安塞姆王子的可能性最高」

「だが、アンセム王子の可能性が一番高い」

「可是……人會突然就能起來嗎?」

「しかし……突然起き上がれるものですか?」

「那就不清楚了。我知道的是,那位自稱馬塞爾的大使極其有能。僅憑這點就值得賭上一把」

「それはわからん。わかっているのは、マルセルと名乗る大使が超絶有能だということだ。それだけで賭けに出る価値はあった」

「確實……甚至有人傳言,宰相可能在背後支持王國的王太子……」

「たしかに……その有能さから宰相が王国の王太子を支援したのではという噂すらありますし……」

「那是胡扯。就算是宰相也做不到。當時還有皇太子在,兄上絕對不會允許」

「それはデタラメだ。いくら宰相でもそれはできん。当時は皇太子がいたからな。絶対に兄上は認めない」

宰相不會擅自決定去傷害王國的王子。

宰相が独断で王国の王子を害すことはないだろう。

他肯定會向父親或兄長諮詢,兩人都不會允許的。

父上か兄上には相談したはず。どちらも認めるわけがない。

要說的話,可能在幕後動手的是皇國。

どちらかといえば、裏で動いていそうなのは皇国だ。

如果王國和聯合王國發生戰爭,王國一旦被削弱,帝國就會採取行動。

王国と連合王国が戦争となり、王国が弱体化すれば帝国が動く。

皇國會趁機而入。有人可能希望出現那種發展。

そこを皇国がつく。そう言う展開を望んだ可能性はある。

不過現在來說那些都無關緊要了。

今となってはどうでもいい話だが。

「不過,如果真的是安塞姆王子……他應該會在國境軍到達前來解決一切吧」

「しかし、本当にあのアンセム王子ならば……国境軍が来る前に決着をつけにくるでしょうね」

「應該是吧。所以才急著恢復士氣,也讓那些貴族閉嘴。以他個人而言,也想堂堂正正地了結此事吧」

「だろうな。だから急いで士気を回復させたし、貴族どもも黙らせたのだろう。本人としても正々堂々と決着をつけたいだろうしな」

「那樣說起來,有不是堂堂正正的解決方式嗎?」

「その言い方だと正々堂々ではない決着のつき方があるのですか?」

「能否稱為了結還不一定……但對王國而言,只要在和帝國交戰時讓阿爾巴特羅不穩定即可。因此有一招可以製造膠著,雖然名聲極差」

「決着といえるかはわからないが……王国からすれば帝国と戦っている間、アルバトロが安定しなければそれでいい。だから膠着状態を作る一手がある。評判的には最悪だがな」

「那能防止嗎?」

「それは防げるのですか?」

「做不到。但一旦用了就是最後一招,公爵會被逼入絕境。這並不難:把都城裡的公王當作人質,轉為談判籌碼。對方若是連朱利奧都不是對手,這麼做等於承認自己的劣勢,最終會出現離反者而崩潰。但確實能爭取到一些時間」

「無理だな。けど、やったら最後。公爵は追い詰められる。別に難しい手じゃない。都にいる公王を人質として、交渉に持ち込むんだ。相手にもならなかったジュリオ相手にそんなことをすれば、自分の劣勢を認めることになるし、いずれは離反者が出て崩壊する。だが、時間を稼げることは稼げる」

雖談不上好手段,但至少能拖延時間。

良い手とはいえないが、時間稼ぎだけはできる。

真正的最後手段。

本当に最終手段。

但眼看國境軍就要行動。

だが、国境軍が動きそうな今。

那一招正逐漸逼近。

その最終手段は近づいている。

「為何安塞姆王子不會用那招?說實話,我不明白為何他要接受在國境軍來之前的時間限制還要戰鬥」

「アンセム王子がその手を使わないのはなぜでしょうか? 正直、国境軍が来る前にという時間制限を受け入れてまで戦う理由がわかりません」

「理由大概只有一個。他討厭那種手段」

「理由はたぶん一つだ。嫌いなんだろう、そういう手が」

「嗯?」

「はい?」

「並不是說他潔身自好到連別人用那種方法也會嫌惡,而是他討厭自己使用那種手段。之所以寧可強行以戰決勝,是因為撤退回都城就會被迫使用那種手段。他不可能沒察覺那點,也應該知道在這種情況下靠戰爭取勝很難。即便如此仍追求戰場上的勝利,純屬情感上的理由」

「他人がやることも嫌だというほど清廉潔白じゃないはずだが、自分がそういう手を使うのは嫌だってところだろうさ。わざわざ強引に戦で決着をつけようとするのは、都に撤退すればその手を使うことになるからだ。その手に気付かないとも思えないし、この状況で戦での勝利が難しいことも承知のはず。それでも戦での勝利を目指すのは、感情面の話だ」

「他是不想使用卑劣的手段嗎?」

「卑怯な手は使いたくはないと?」

「所謂卑劣帶有主觀成分。對某些人來說任何事都是戰術,對另一些人來說一切都是卑劣之舉。但把公王當人質,與公子談判,對大多數人來說就是卑劣。能說那不是卑劣的人少之又少。我能理解他的心情——他曾遭遇骯髒的突襲,不想成為同類」

「卑怯というのは主観だからな。人によっては何でも戦術だし、人によっては何でも卑怯な手だ。だが、公王を人質に取って、公子と交渉するってのは大抵の人間から見て卑怯だからな。それを卑怯じゃないと言える方が少数ではある。気持ちはわからんでもない。自分が汚い不意打ちにあったんだ。同類にはなりたくないってところだろう」

說到這裡,我從窗邊望向外頭公爵軍的陣地。

そこまで話したあと、俺は窓から外の公爵軍の陣地を見た。

到目前為止,這一切都是推測。

ここまですべて推測。

不過,或許也不至於完全錯誤。

だが、当たらずも遠からずってところだろう。

與其勉強追求戰場勝利,不如趕快撤退回都城比較好。

無理に戦で勝利を狙うより、さっさと都に撤退したほうがいい。

即便如此還想以戰取勝,本質上大概是武人性格,偏好光明正大的方式吧。

それでも戦での勝利を狙うのは、本質的には武人肌というか、正々堂々を好むからだろう。

「那傢伙可怕得很。他竟有信心能在短時間內攻下這座堡壘」

「恐ろしい奴だよ。短期間でこの砦を落とせるという自信があるってことだからな」

如果可以的話,不想讓雷奧與他交手。

できればレオと戦わせたくない。

不過,要把他斬殺的話,人手不足。

だが、仕留めるには人手が足りない。

真是麻煩。

困ったものだ。