最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第四百九十九話 叔父大人
既然要我一個人,我與菲涅分開後,獨自沿著旗艦走去。
一人でということで、俺はフィーネと別れて旗艦の中を歩いていく。
被帶到的是旗艦的一間房間。
案内されたのは旗艦の一室。
在那裡的,竟然是個意想不到的人物。
そこにいたのは意外な人物だった。
「哎呀哎呀,好久不見了,『叔父大人』」
「これはこれは。お久しぶりです。〝叔父上〟」
那人看起來大約四十多歲。
そこにいたのは四十代くらいの男性だった。
髮短、身形修長,讓他看起來比實際年齡年輕——這點和我兄長相同。
髪は短く、スラっとした体型のせいか年よりも若く見える。これは兄と同じだろう。
「好久不見,阿爾諾特」
「久しいな、アルノルト」
那名男子是迪特海爾姆·馮·貝爾克瓦因公爵。
男性の名はディートヘルム・フォン・ベルクヴァイン公爵。
他是我父親的弟弟。
父上の弟だ。
我父親有五個兄弟,其中三人與父親為敵而喪命,剩下兩人則支持父親並被封為公爵。
父上には五人の兄弟がおり、三人は父上と敵対して命を落とした。残る二人は父上を支持し、公爵に封じられた。
身為第三皇子的叔父,卻最先支持父親,是鞏固勢力基盤的要角。
叔父上は第三皇子という立場ながら、父上を真っ先に支持し、勢力基盤を固めることに貢献した重要人物だ。
正因為有叔父在,父親才能擺出一副無為的樣子,其他候選人才會讓位於父親。
叔父上がいたから父上は昼行灯を気取っていられたし、そのせいで他の候補者たちは父上に帝位を奪われた。
那樣的叔父在父親登基後獲得了一塊規模偏小的封地,便隱居於此,平時只在家族之間偶爾露面。
そんな叔父上だが、父上が帝位についたあとは公爵としては小さすぎる領地を貰い、そこで隠居していた。家族として過ごす時に、たまに顔を出す程度の人だ。
理所當然,他看起來也無意參與第二次的帝位爭奪……
当然、二度目の帝位争いにも関わる気配がなかった人だが……。
「事先先道歉一下,這麼突然,抱歉。」
「先に謝っておこう。突然、すまないな」
「不,沒關係。不過,請問您有何要事?是來自父親的交代嗎?」
「いえ、しかし、どのようなご用件でしょうか? 父上から何か用事ですか?」
『這次的事與兄長無關。我雖然已隱居,但仍和各地的朋友保持聯絡。前些日子,有告知危機的情報來到了我這裡。』
「今回のことは兄上は関係ない。私は隠居した身だが、それなりに各地の友人たちとは連絡を取り合っている。そして先日、危機を告げる連絡が私の下へやってきた」
「是阿爾巴特羅公國嗎?」
「アルバトロ公国ですか?」
『正是。王國的使者已經進入公國,面對那股壓力,公王顯得有些手足無措。這倒還罷了,但周遭的貴族似乎都覺得那位公王不可靠。』
「そうだ。すでに王国の使者が公国入りをしている。その圧力に公王はタジタジらしい。それはまぁいいんだが、周りの貴族はそんな公王が頼りないと思っているようだ」
大致上,話的脈絡已經抓到了。
大体、話の流れは掴めてきた。
看來這趟行程比想像中還麻煩。
思ったより厄介な旅になりそうだな。
「想必你也明白,公國那邊叛亂的氣運正在高漲。公王遲疑不決,是因在帝國與王國之間搖擺。王國自會傾向扶植屬於自己那方的王,所以會全力支持。若我們現在前往,肯定會被捲入騷動,高機率會被當作人質。」
「もうわかったと思うが、公国で反乱の機運が高まっている。公王が態度を決めかねているのは、帝国と王国との間で揺れているからだ。王国もそんな王よりは自分たち側の王のほうがいいだろうから、全力でサポートするだろう。今行けば確実に騒動に巻き込まれる。高い確率で人質にされるだろう」
「但是,不去的話公國就會被吞併。我認為公王需要援軍。」
「ですが、行かなければ公国が取り込まれます。公王には援軍が必要かと」
「可以讓隆迪內公國出面支援。不必親自踏入危險之地。」
「ロンディネ公国に支援させればいい。わざわざ危険な場所に足を運ぶ必要はないはずだ」
對於叔父大人的說服,我沉默了一會兒。
叔父上の説得に俺はしばし黙り込む。
對方已先行出招。
相手は先手を取ってきた。
我們已經處於後手,可做的事情有限。
すでにこちらは後手。やれることは限られている。
但是——
だが。
「聽說指揮王國的是第三王子,年紀比我稍長。自從被下毒後就沒再公開露面,但他的才幹讓人預感會有武王誕生。」
「王国の指揮を取っているのは第三王子だとか。年は俺よりも少し上。毒を盛られてから表舞台には出てきていませんでしたが、その才は武王の誕生を予感させるものだったとか」
「的確。他在與聯合王國的戰事初期曾參戰,有他在時聯合王國根本無法順利登陸。但自從他被下毒後,王國軍陷入大混亂,一直被壓制到聖女出現為止。這樣的人先發制人,若硬拼恐怕會喪命。」
「いかにも。連合王国との戦いにも序盤は参戦していた。彼がいるうちは連合王国は上陸もままならなかった。だが、彼が毒を盛られてから王国軍は大きな混乱を迎え、聖女が出てくるまで押し込まれ続けた。そんな男が先手を取った。無理をすれば命を落とすぞ?」
「或許如此……但若公國被併吞,戰局將變得決定性。正因如此,我才先動手。戰鬥已經開始,這裡也是勝負的分水嶺。不管怎樣我們都得去。」
「そうかもしれませんが……公国を取り込まれれば戦況は決定的になってしまいます。それがわかっているから、先手を取った。戦いはすでに始まっており、ここが勝負の分かれ目でもあります。どうであれ行かねばなりません」
「我理解你想讓里奧納爾特立功的心情。但里奧納爾特還年輕,兄長也仍然健壯;反觀王國的第三王子受毒所累,沒必要與他正面決鬥。如果你擔心兄長,我可以去說服他,沒必要急著定輸贏。」
「レオナルトに手柄を立てさせたいのはわかる。だが、レオナルトはまだ若い。兄上もまだまだ壮健だ。一方、王国の第三王子は毒に侵されている。勝負に付き合う必要はあるまい。兄上のことを気にしているならば、私が説得しよう。勝負を焦る必要はない」
叔父大人的話說得非常清楚明白。
叔父上の言葉は非常にわかりやすい。
很有道理。
とても理にかなっている。
但是,有一處想像上欠缺。
だが、一つ想像に欠けている部分がある。
那就是對方的實力。
相手の力量だ。
「叔父大人,對手是強敵。您也清楚自己的身體狀況。我不認為他會滿足於僅與帝國陷入膠著。他若能在此吞併公國,很可能會進一步與皇國聯手攻向帝國,因為他們知道自己剩下的時間不多。」
「叔父上。相手は強敵です。自分の体のことも承知の上でしょう。帝国と膠着状態を作るだけで満足するとは思えません。きっとここで公国を取り込むことを許せば、そのまま皇国とも連携して帝国へ攻めてきます。自分に時間が少ないとわかっているからです」
「我也想過這點,但皇國會冒這種賭注嗎?」
「私もそれは考えたが、皇国がそんな賭けに乗ってくるだろうか?」
「父親雖然還健壯,但皇王年事已高。皇太子急於掌握權力。若讓他們一直搶先行動,我們只會被擺佈成他們所設想的樣子。我們必須在某處搶先一步。而且……」
「父上は壮健ですが、皇王は老齢です。皇太子は早く権力を手中に収めたいはず。先手を取らせ続ければ、思い描いたとおりにされてしまいます。どこかでこちらが先手を取らねば。それに……」
「而且,還有什麼?」
「それに、なんだ?」
「偏偏情報第一時間就落到叔父大人的情報網裡也很詭異。這可能是故意放出,為了讓您前來阻止。」
「叔父上の情報網にだけいち早く引っ掛かるのも妙です。来させたくないから、あえて情報を流したとみるべきでしょう」
「什麼……?」
「なに……?」
情報會第一時間送到已經隱居的叔父大人那裡嗎?
すでに隠居している叔父上の下へ真っ先に情報が来るだろうか?
故意放出情報,誘使他留在原地——看得出這樣的用意。
あえて情報を流し、引き留めさせる。そんな意図が見える。
對方肯定是個相當老練的操盤手。
相手は相当なやり手だろう。
「我是被牽著鼻子走了……?」
「私が手の平で踊らされたと……?」
「叔父大人您並沒有錯。這很危險,最穩妥的是善用隆迪內公國。但既然對方已先動,我們若只做八十分的動作就追不上。即便冒險,我也要爭取一二〇%的行動。請原諒,您多慮了。」
「叔父上は何も間違っていません。危険ですし、確実なのはロンディネ公国を上手く使うこと。ですが、先手を取られている以上、八十点の動きをしていては追いつけない。俺は危険でも百二十点を求めます。お許しを、お気遣いを無駄にします」
說罷我便推開房門。
そう言って俺は部屋の扉を開けた。
再多的說服也無濟於事。
これ以上の説得は無意味。
做出判斷後,叔父大人便走出房間離去。
そう判断して、叔父上は部屋を出ていく。
「阿爾諾特,我自認頭腦還算靈活。」
「アルノルト。私はそれなりに頭が働く方だと自負している」
「您把父親扶上了帝位,這是理所當然的。」
「父上を帝位につけたのですから。当然です」
「是啊。但對方竟如此輕易利用了我。是強敵。」
「そうだ。だが、相手は私をいとも簡単に利用した。強敵だぞ?」
「請放心,虛實相鬥這類事我很拿手。」
「ご安心を。騙し合いは得意ですので」
「是嗎……我會前往南部邊境守備軍那裡,如有需要會與軍隊一同趕來。不要做魯莽的事。」
「そうか……私は南部国境守備軍の下へ向かう。いざとなれば軍と共に駆け付ける。無茶はするな」
「多謝您。」
「感謝します」
我行了一禮,然後在原地目送叔父大人的離去。
一礼したあとに、俺は叔父上をその場で見送る。
叔父大人已是隱居之身。
叔父上は隠居している身だ。
他並非因帝位爭奪而來,雖是為了關心我,但若被發現兩人交往頻繁就不妙。
帝位争いとは関係なく、俺の身を案じたとはいえあまり会っていたことがバレるのはよろしくない。
叔父大人自己也不想被捲入派閥鬥爭。
叔父上自身が派閥争いに巻き込まれたくないだろうしな。
然而,對方竟能巧妙地利用這位隱居的叔父大人。
しかし、隠居している叔父上を上手く使ってくる奴だ。
確實是不容小覷的強敵。
たしかに強敵だろう。
不只掌握王國指揮的第三王子,來到公國的使者也必定是個老手。
王国の指揮を取る第三王子もだが、公国へやってきた使者もやり手のはず。
「那麼,該怎麼辦才好呢?」
「さて、どうしたものかね」
正如叔父大人所言。
叔父上の言う通り。
若只是直接前去,無異於去當人質。
ただ行くだけならば人質になりにいくようなもの。
必須要有周詳的計策。
策が必要だ。