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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第四百八十五話 古書

夜晚。

夜。

我在城中的一間房裡與菲妮交談。

城の一室で俺はフィーネと話していた。

書桌上擺著一本古書,原先收藏在城裡圖書館深處、皇室專用的書架上。我本就猜到那裡會有,果然真的在那裡。

机の上には、城の図書館の奥。皇族用の本棚に眠っていた古い本。あるだろうと思ったし、案の定あった本だ。

看了那本書,我想出了一個計畫,但還在猶豫要不要付諸行動。

それを見て、俺はとある作戦を思いついたが、実行に移すか迷っていた。

就在那時,菲妮走了進來。

そんな時にフィーネがやってきたのだ。

「我很期待能見到無名氏,也很期待見到殿下的弟子。」

「ノーネームさんと会うのも楽しみですが、アル様のお弟子さんにも会うのが楽しみです」

「請和他們好好相處。」

「仲良くしてやってくれ」

我微笑著,從窗邊俯瞰帝都的街景。

笑いつつ、俺は帝都の街を窓から見下ろした。

現在還算和平,但若無名氏採取行動,這裡可能會變成火海。

今はまだ平和だが、ノーネームの行動次第じゃここは火の海となりかねない。

作為皇子,我絕對不會拋棄他們,也不會讓那種事發生。

皇子として絶対に見捨てないし、そんなことはさせない。

然而,確實是把他們置於危險之中。

だが、危険に晒していることは事実だ。

我既不是皇帝,也不是帝位繼承者。

俺は皇帝でも、帝位候補者でもない。

我不會對百姓的未來造成絲毫影響,也無意去影響。

民の未来にいささかの影響も与えないし、与える気もない。

像我這樣私自把他們置於危險,恐怕是不被允許的吧。

そんな俺が彼らを独断で危険に晒しているのは許されることではないだろう。

「您在自責嗎?」

「ご自分を責めていますか?」

「責怪我?才不會……我只是笑自己愚蠢罷了。」

「責める? まさか……愚かだなと笑っているだけさ」

「後顧之憂應該消除。在與惡魔交戰時,如果人類一方的最高戰力存在不安,就無法戰鬥。」

「後顧の憂いは取り除くべきです。悪魔と戦う上で、人類側の最高戦力に不安があっては戦えません」

「我知道。但那只是表面話。我以為這麼說就能被接受,這讓我覺得自己很愚蠢。我只是……無法對可能指向艾爾娜的利刃坐視不理罷了。」

「わかっているさ。だが、それは建前だ。そう言えば受け入れてもらえると思っている。そんな自分が愚かだと思えてしまう。俺はただ……エルナに向かうかもしれない刃を黙認できなかっただけだ」

完全是私情。

まさしく私情。

然而,我卻無法厚顏無恥地說私情有何不可。

なのに、俺は私情で何が悪いと開き直れていない。

那真是愚蠢。

それが愚かだ。

尤其愚蠢的是,我明知道最終能改變無名者的只有艾爾娜。

なにより愚かなのは、結局、ノーネームを変えられるのはエルナだけだとわかっていることだ。

「五百年的宿願……我雖然無法完全理解,但那一定沉重而強烈。因此需要一個讓他徹底釋懷的契機。不管那是什麼,也只能通過與勇爵家的一決來達成。」

「五百年ごしの悲願……私にはわからないことですが、きっととても重く、強いのでしょう。だからこそ、吹っ切れる切っ掛けが必要です。それはどうであれ、勇爵家との決着でしか果たせません」

「沒錯。雖然渴望守護艾爾娜,但結果卻得依賴她,一旦出錯就可能演變成與無名者的決戰。想到我或許只是提前了決戰……真是愚蠢得讓人想笑。」

「そうだ。エルナを守りたいと願いながら、結局はエルナ頼りとなるし、一つ間違えばノーネームとの決戦になりかねない。俺は決戦を早めただけなのかもしれないと思うと……愚かで笑えてくる」

我把自己無法解決的問題帶到了帝都。

自分では解決できない問題を帝都に持ち込んでいる。

當然可以處理,也有辦法防範。

もちろん対処は可能だし、防ぐことも可能だろう。

然而,只有無名者與艾爾娜能夠真正解決這件事。

だが、解決だけはノーネームとエルナにしか果たせない。

最後的鑰匙不在我手上。

最後の鍵を俺は持っていないのだ。

「沒有什麼事能靠一個人解決。您不是很清楚嗎?」

「なんでも一人では解決できません。よくご存じでは?」

「是啊,正是如此。我很清楚自己的無力。」

「そうだな。その通りだ。よくわかっている。俺は俺の無力さを」

「我認為人各自都有角色。有時是主角,有時是配角。這次就接受自己是配角吧。光是哀嘆無力也無法向前走。」

「人には役割というものがあると思います。自分が主役の時もあれば、脇役のときもあります。今回は脇役だったのだと、自分を納得させましょう。無力さを嘆いても、先には進みませんから」

「……事不如人願啊。當我想這樣做時,我並非主角。」

「……ままならないな。自分がこうしたいと思った時、俺は主役ではない」

「我能理解這種心情。勇爵家的神童,被稱為勇者再臨的艾爾娜大人,幾乎不會捲入危險,因為大多數事情本身並不具有危險性。正因如此,想把她從那種危險中守護起來是很自然的事。她又是總在身邊幫忙的青梅竹馬,想親手保護她,作為人來說這種任性也是無可避免的。」

「気持ちはわかります。勇爵家の神童、勇者の再来。そう言われるエルナ様が危険に巻き込まれることはほとんどありません。大抵のことは危険ではないからです。だからこそ、そんな危険から守ってあげたいと思うのは当然です。いつも助けてくれる幼馴染ですからね。自分の手で守りたいと思うのは……人であれば仕方ない我儘でしょう」

菲妮在那裡停住了話。

フィーネはそこで言葉を切る。

然後她走到我身旁,握住了我的手。

そして俺の横へ移動し、その手を取った。

「不過,支撐同樣也是重要的角色。請相信吧,那也是一種形式。」

「ですが、支えるのもまた大切な役割です。信じましょう。それもまた一つの形です」

「菲妮……」

「フィーネ……」

「她是你引以為傲的青梅竹馬吧?難道不能驕傲地說她是世界第一嗎?」

「自慢の幼馴染なのでしょう? 世界で一番だと誇れませんか?」

「哼……妳很會鼓勵人,謝謝,讓我振作起來了。」

「ふっ……君は人を励ますのが上手いな、ありがとう。元気が出たよ」

「那就太好了。那麼,要開始行動了嗎?」

「それは良かったです。では、動きますか?」

「嗯,行動吧。若只是等待不會好轉,就該主動改變局勢。」

「ああ、動こう。待っていても好転しないなら、状況を動かすべきだ」

就這樣,我決定了那個猶豫已久的一步。

こうして俺は迷っていた一手を打つことを決めたのだった。

■■■

■■■

隔天。

次の日。

我把艾爾娜叫到城裡來。

俺はエルナを城に呼び出していた。

放在我面前的是昨天那本古書。

そんな俺の前にあるのは昨日の古い本。

「怎麼了?發生什麼事了嗎?」

「どうしたの? 何かあった?」

「若要說有沒有發生什麼,那確實有。妳知道無名氏在帝都嗎?」

「何かあったかといえば、何かあったな。帝都にノーネームがいるのは知っているな?」

「嗯。」

「ええ」

「妳知道多少?」

「どこまで知っている?」

「大概只是知道他想超越勇爵家。他似乎在強化魔劍,企圖打造出超越聖劍的劍。」

「勇爵家を超えようとしているってことくらいよ。魔剣を強化して、聖剣以上の剣を作り出そうとしているらしいわね」

「妳竟然知道那麼多……」

「そこまで知っていたか……」

「宰相似乎從公會相關人士那裡套出情報。他非常警戒。嗯,就算沒被告知,我也不會想和外國的SS級冒險者單挑。尤其是皇國的SS級冒險者,不論哪邊獲勝都會有問題。」

「宰相がギルド関係者から情報を引き出したみたいよ。とても警戒していたわ。まぁ言われてなくても、他国のSS級冒険者と一騎打ちなんてする気はないけれど。特に皇国のSS級冒険者なんて、どっちが勝っても問題よ」

「嗯,大概是吧。那麼?如果對手是無名氏,說實話能贏嗎?」

「まぁ、だろうな。それで? ノーネームが相手なら正直、勝てるか?」

「不試就不知道。那是那種等級的對手。」

「やってみないとわからないわ。そういうレベルの相手よ」

那個幾乎就是自信化身的艾爾娜,竟然沒斷言能勝。

あの自信の権化みたいなエルナが、勝てると断言しない。

也就是說,無名氏的實力高到那種程度。

それだけノーネームの実力が高いという話だ。

「席爾伯說,魔劍還未達到聖劍的程度。對方可能會在棘手的時機發難。妳不覺得在這裡挑起一場決鬥是可行的嗎?」

「シルバーが言うには、まだ魔剣は聖剣には達していないらしい。向こうが面倒なタイミングで仕掛けてくるかもしれない。ここで勝負を仕掛けるのはアリだと思わないか?」

「別胡說。如果對方想超越我們,那正好。我會等到確定他已超越為止。為了確信有利才發起勝負,這樣會讓勇爵家的名聲蒙羞。」

「馬鹿言わないで。こちらを超えようとしてくるなら上等よ。超えたと判断するまで待つわ。こちらの有利を確信して勝負を仕掛けるなんて、勇爵家の名が泣いてしまうわよ」

「原來如此。真是勇爵家一貫的回答。反過來問,若封印了聖劍與魔劍,會如何?」

「なるほど。勇爵家らしい答えだな。逆に聞こう。聖剣と魔剣を封じた状態では、どうなる?」

「不試就不知道呢。不過……」

「やってみないとわからないわね。けど……」

艾爾娜將銳利的視線投向我。

エルナは鋭い視線を俺へと向ける。

然後。

そして。

「若殿下說要我勝利,我就會贏。你是想讓我出戰吧?以問題較少的方法進行。」

「アルが勝てと言うなら勝つわよ。勝負させる気なんでしょ? 問題が少ない方法で」

「……這本書被極為珍惜地保存著。似乎是初代勇爵留下的記錄。裡面記載著五百年前,在與魔王決戰前發生的一場一對一決鬥。」

「……この本はとても大切に保管されていた本だ。初代勇爵が書き残したものらしい。そこには五百年前、魔王との決戦直前に起きた一騎打ちについて書かれていた」

「既然勇爵家並未傳承下來,那表示初代勇爵無論如何都想把它留給後世啊。」

「勇爵家に伝わってないってことは、初代様はそれを是が非でも後世に残したかったのね」

五百年前。

五百年前。

擊敗魔王的勇者被迎為勇爵,受封入帝國。然而之後是否能築起穩固的地位仍然未知。

魔王を倒した勇者は、勇爵として帝国に迎え入れられた。だが、その後、盤石の地位を築けるかはわからなかった。

因為不清楚勇者的血統會延續多久。

いつまで勇者の血が残るのか不明だったからだ。

然而,當時皇族已是長久的統治者,未來的發展也可預見。

しかし、当時、皇族はすでに長く続く統治者だった。これからの発展も予想できただろう。

因此把這本書託付給了皇族。

ゆえにこの本を皇族へ託した。

「那場一對一的對決是為了聖劍。勝者將使用聖劍挑戰魔王。當時雙方都是被稱作勇者的強者。兩人使用普通無奇的劍交戰,最終初代勇爵獲勝。據說初代勇爵隨即挑戰了那場被稱為絕望的魔王戰。」

「その一騎打ちは聖剣を巡る一騎打ちだった。勝った方が聖剣を使い、魔王に挑む。当時、どちらも勇者と呼ばれる実力者。二人は何の変哲もない剣を使って戦い、初代勇爵が勝った。そして初代勇爵は絶望的と言われる魔王との戦いに挑んだそうだ」

「而且他戰勝了。敗者後來如何?」

「そして打ち勝った。負けたほうはどうしたの?」

「據說敗者被視為與勇者為敵,甚至被稱為人類的敵人,名字還被從歷史中抹去。之後初代勇爵似乎再未與那位對手相會,但勇爵仍將其評為『戰友』。」

「勇者に敵対したとして、人類の敵とまで言われたそうだ。そして歴史から名前を消された。その後、初代勇爵はその相手とは会えなかったらしい。それでも勇爵はその相手を〝戦友〟と評している」

與惡魔長期的戰鬥。

長く続いた悪魔との戦い。

作為人類的希望,兩人應該在最前線戰鬥。

人類の希望として、二人は最前線で戦ったはずだ。

他們彼此應該是最了解對方的。

互いに互いを一番よく知っていたはず。

要說無名氏的祖先毫無慾望那是說謊吧,但即便如此也不能斷言那就是全部。

ノーネームの祖先に欲がなかったといえば嘘になるだろう。それでも、それが全てとは言い切れない。

正因如此。

だからこそ。

「與初代勇爵為聖劍而爭的另一位勇者,就是無名氏的祖先,也正是無名氏想超越勇者的理由。那是家族的宿願,跨越五百年的念想,絕非易事,會需要時間。但可以創造出一個契機,而那個契機只有你能做到。」

「初代勇爵と聖剣を巡って争ったもう一人の勇者。それがノーネームの祖先であり、それがノーネームが勇者を超えようとする理由だそうだ。一族の悲願、五百年越しの想い。簡単なものではない。時間が必要となるだろう。だが、切っ掛けは作れるはずだ。その切っ掛けはお前にしかできない」

「別再廢話了。妳想我做什麼?」

「前置きはいいわ。何をしてほしいの?」

「皇后陛下的生日快到了,那場慶典的節目被認為過於簡單,成了問題。因此我建議安排妳與無名氏的一對一決鬥。從前為聖劍而爭,他們用的是普通的劍,若是這樣的由來被揭露,無名氏應該會接受。抱歉,妳要成為一場表演。」

「もうすぐ皇后陛下の誕生日だ。そこで行われる催し物があっさりしすぎていると問題になっている。だから、お前とノーネームの一騎打ちを提案する。かつて聖剣を巡り、二人は普通の剣で争った。それを知れば、ノーネームも受けるだろう。悪いが、見世物になってくれ」

「好啊。」

「いいわよ」

艾爾娜爽快地答應了。

あっさりとエルナは応じた。

但她自信滿滿地挺起胸膛說道。

だが、自信満々に胸を張って告げる。

「不過,我不打算輸。就算因此留下五百年的恩怨,我也不在乎喔?」

「でも、負ける気はないわ。五百年後までの因縁を作っても知らないわよ?」

「那就交給五百年後的那些人處理吧,儘管盡情一戰。很多人可能會擔心妳會輸……但我不會懷疑妳的勝利。」

「その時は五百年後の奴らに任せればいい。存分に戦え。多くの者がもしもお前が負けたらと心配するだろうが……俺はお前の勝利を疑わない」

「遵命,殿下。我將以阿姆斯貝格之名向您獻上勝利。」

「御意、殿下に勝利をお見せします。アムスベルグの名にかけて」