最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第四百五十四話 良好的榜樣
被帶到王座大廳的我,與特拉烏兄上相對。
玉座の間に連れて来られた俺は、トラウ兄さんと対面した。
「這是怎麼回事,特拉ウ兄上?」
「これはどういうことですか? トラウ兄さん」
「……阿爾諾特。令我感到遺憾。」
「――アルノルト。自分は残念であります」
特拉烏兄上瞬間露出苦澀的表情。
一瞬、苦々しい表情をトラウ兄さんが浮かべた。
在這個計畫中最費心的事。
この計画で一番苦労したこと。
那就是要讓特拉烏兄上點頭同意。
それはトラウ兄さんを納得させることだった。
他不是會容許犧牲弟弟的人。
弟を犠牲にする方策を許容する人じゃない。
所以反覆談了很多次。
だから、何度も話し合った。
我解釋說這是我最快回到帝國的方法,且會把犧牲降到最低。
俺が手っ取り早く帝国に戻るには、これが一番だと説明し、必要最低限の犠牲で済ませる。
於是特拉烏兄上接受了我的提案。
それでトラウ兄さんは俺の提案を飲んだ。
「什麼叫遺憾?」
「残念とは?」
「阿爾諾特。我是藩王,必須時刻站在國家一方。因此,阿爾諾特,我的弟弟啊,我不能縱容你肆意妄為。」
「アルノルト。自分は藩王。常に国へ寄り添わねばならないであります。ゆえに、アルノルト。我が弟よ。お前の勝手な振る舞いを見逃せない」
「任意妄為?是指逮捕貴族嗎?他們確實有行不法之事——那難道是錯的嗎?」
「勝手な振る舞い? 貴族たちを逮捕したことですか? 彼らが不正を行っていたことは事実。悪いことだとでも?」
「有必要連家人也逮捕嗎?太過分了。藩國自有處置的方式。」
「家族まで逮捕する必要が? やりすぎであります。藩国には藩国のやり方があるでありますよ」
「如果放任不正不管,藩國的陋習何時才能消失?」
「不正を見逃すと? いつまで経っても藩国の風習はなくなりませんよ?」
「是這樣嗎……」
「そうでありますか……」
特拉烏兄上深深嘆了一口氣。
トラウ兄さんは深くため息を吐いた。
然後他向布拉德示意。
そしてブラッドに目配せをする。
於是布拉德帶著士兵進入了王座大廳。
すると、ブラッドは兵士たちを玉座の間に入れた。
他們手中拿著一個大箱子。
彼らが持っているのは大きな箱だった。
上頭施了魔法。
そこには魔法が掛けられている。
那是只有特定血脈的人才能打開的魔法。
とある血筋の者しか開けられないという魔法だ。
「既然說不容不正,那我的不正要怎麼處理?」
「不正を許さないというなら、自分の不正はどうなるでありますか?」
說著,特拉烏兄上打開了箱子。
言いながら、トラウ兄さんは箱を開けた。
那個箱子只有阿德勒家族的人能打開。
その箱はアードラーの者にしか開けられない。
在藩國中,換言之只有我和特拉烏兄上能打開它。
藩国では俺とトラウ兄さんしか開けられない箱というわけだ。
裡面把我和貴族們之間的來往細心保存著。
そこには俺と貴族たちのやり取りがご丁寧に保管されていた。
「收受賄賂不就是不正嗎,阿爾諾特?」
「賄賂を受け取ることは不正では? アルノルト」
「……如果只靠清廉潔白是無法統治國家的。那些人我本來也打算日後逮捕。」
「……清廉潔白なままでは国は統治できません。いずれ、その者たちも逮捕するつもりでした」
「正因如此,我才留有證據。理論上講得通沒錯,但仍有無法被說服的人存在。」
「だからこそ、証拠も残していた。たしかに筋が通るでありますな。しかし、それでは納得しない者たちがいるでありますよ」
「需要大家都能接受?那是為了整頓藩國。」
「納得が必要だと? 藩国を正すためです」
「我說那種想法才是問題。輕視藩國,不顧及貴族。沒有信用的人,沒有人會追隨。」
「その考えが問題だと言っているであります。藩国を下に見て、貴族を顧みない。信用がない者に人はついてこないであります」
「我並不要求藩國貴族的信任。要是有不滿,就把帝國的貴族帶來吧。這國畢竟是敗戰國。」
「藩国の貴族たちからの信用など求めていません。文句があるなら、帝国の貴族を連れてくればいい。この国は所詮、敗戦国です」
「阿爾諾特……為了防止帝國中有此類看法而導致藩國受迫害,我才在此。現在起,解除阿爾諾特·雷克斯·阿德勒的藩國宰相職務。」
「アルノルト……そういう風に思う帝国の者がいて、それで藩国が迫害されることを防ぐために、自分がいるであります。今、この時をもって、アルノルト・レークス・アードラーを藩国宰相の任から解くであります」
特拉烏兄上如此宣告。
トラウ兄さんはそう宣言した。
但我對此不屑一顧,嗤笑一聲。
だが、俺はそれを鼻で笑う。
「很遺憾,但我留在藩國也是皇帝陛下的旨意。雖然是特拉烏兄上帶我來,批准的人卻是父上。你以為能擅自解職嗎?」
「残念ですが、俺が藩国にいるのは皇帝陛下の意思でもある。トラウ兄さんが俺を連れ出したわけですが、許可したのは父上です。勝手に解任など許されるとでも?」
「沒問題。我已經收到了回信,說把此事交由我處理。」
「問題ないであります。すでに手紙で返答を貰っているでありますよ。自分に任せると」
說完,特拉烏兄上把信扔給我。
そう言ってトラウ兄さんは俺に手紙を投げる。
我撿起信,瞪大了眼睛。
それを拾って、俺は目を見開く。
確實是父上的筆跡,寫著把一切交給特勞兄長處理。
たしかに父上の筆跡でトラウ兄さんにすべて任せると書かれていた。
雖然我並非真的打算徹底調查,但我並不知道有這封信。
本気で調べる気がなかったとはいえ、この手紙のことは知らなかった。
為了不讓我發現而行動,足見特勞兄長在欺騙周遭之事上也下了真功夫。
俺にばれないように動くあたり、トラウ兄さんも周りを欺くのに本気だな。
「……果然是父上的筆跡呢」
「……たしかに父上の筆跡ですね」
「回帝國去吧,阿爾諾特。你在這裡沒有立足之地」
「帝国へ戻るであります、アルノルト。この場にお前の居場所はない」
「……若要說一句話,那一切都是為了特勞兄長」
「……一つ言っておくことがあるとすれば、すべてはトラウ兄さんのためでした」
「我知道的。因此不會懲罰你,也不會讓任何人……對你下手」
「わかっているでありますよ。だから、罰することはしないであります。誰にも……させないであります」
說完這話,特勞兄長長舒了一口氣。
そう言ってトラウ兄さんは一息ついた。
把我排除掉後,特勞兄長會從貴族間獲得信任和支持吧。
俺を排除したことで、トラウ兄さんは貴族から信望を集めるだろう。
憑我握有的證據,曾圍繞在我身邊的那些貴族會陷入困境。
俺が持っていた証拠で、俺の周りにいた貴族たちは窮地に陥る。
如何收拾則看布拉德和特勞兄長的打算。
どう料理するかはブラッドとトラウ兄さん次第だ。
這是一場徹底的奇襲。即便那些擅長逃跑的腐敗貴族再機靈,也無法抵抗。
完全な奇襲だった。いくら逃げるのが上手い悪徳貴族たちでも抵抗できまい。
對方的反擊一步是襲擊我,但那也被掩蓋掉了。
反撃の一手は俺への襲撃だが、それももみ消した。
此刻布拉德的手下應該正在救援了吧。
今頃、ブラッドの手勢が救出している頃だろう。
「會向帝國那邊說你聲名不佳,並通報解職。至於所為的不正,會選擇睜一隻眼閉一隻眼」
「帝国には評判が悪いゆえ、解任すると伝えるであります。行った不正には目をつむるでありますよ」
「……在帝國那邊有很多像我一樣的人,輕視藩國,認為引進帝國貴族就行。你的做法會與那種想法發生對立,明白嗎?」
「……帝国には俺と同じように、藩国を見下し、帝国貴族を入れればいいという考えの者が大勢います。その考えと対立することになりますよ?」
「正合我意。本王是藩王,這個國家的事應由藩國之人決定」
「望むところであります。自分は藩王。この国のことは藩国の者が決めるであります」
聽了特勞兄長的宣言,我輕笑一聲行了個禮。
トラウ兄さんの宣言を聞き、俺は軽く笑って一礼する。
因為我的任務已經結束了。
もう俺の役目は終わったからだ。
「原來如此。若是那種想法,應該無法接受我的作法。我明白了,遵從王命。」
「なるほど。そういう考えなら俺のやり方は受け入れられないでしょうね。わかりました。王命に従います」
不多說廢話,我行了個禮便轉身離開。
余計なことは言わず、俺は一礼して背を向ける。
這樣終於能從宰相一職獲得解脫了。
これでようやく宰相から解放される。
正當我這麼想時,身後傳來特勞兄長的聲音。
そんなことを思っていると、後ろからトラウ兄さんの声がした。
「阿爾諾特……雖然時間短暫,但承蒙照顧了」
「アルノルト……短い間ではありますが、世話になったであります」
「……請保重」
「……お元気で」
說了這句話後,我便邁步離開。
一言告げて俺は歩き出す。
到了藩國這裡,我就成了壞人了。
これで俺は藩国では悪者だ。
短時間內大概也無法再去見特勞兄長了吧。
早々、トラウ兄さんに会いに来ることもできないだろう。
這並非今生的永別。
今生の別れではない。
只是,恐怕再也不會有共事的機會了。
ただ、共に仕事をすることはきっとない。
回想起來,倒是過得頗為愉快的一年。
思えば、それなりに楽しい一年だった。
一直以來我都只想著支撐特勞兄長啊。
ずっとトラウ兄さんを支えることばかり考えていたな。
不算是糟糕的一年。
悪くない一年だった。
正當我如此想著,便與被逮捕的貴族們擦身而過。
そんなことを考えていると、捕らえられた貴族たちとすれ違う。
「阿、阿爾諾特宰相!求您救救我們!」
「ア、アルノルト宰相! どうかお助けを!」
「拜託了,求您救救我們!」
「どうかお願いします!」
「願意做任何事!」
「何でも致します!」
眾人哭著向我哀求,我卻搖了搖頭。
全員が泣いて俺に縋ってくるが、俺は首を横に振った。
「我也即將被送回帝國,不再是宰相了。抱歉,無法為各位做任何事」
「俺も帝国へ送り返されることになった。もはや宰相ではない。すまんが、なにもしてやれん」
「要被遣返回去……?這是怎麼回事!?」
「送り返される……? どういうことです!?」
「就是字面上的意思」
「そのままの意味だ」
「要恢復為帝國皇子!?明明是負責查辦不法的人,卻捲入其中!竟然毫無懲處,這到底是怎麼回事!?」
「帝国の皇子に戻ると!? 不正を取り締まる側にいながら、不正に関与したのに! 何もお咎めなしとはどういうことだ!?」
「被免去宰相之職。不能說完全沒受懲處。」
「宰相を解任された。お咎めなしではない」
「哪有這種荒唐的事!我們會被處罰,那禍首竟然不受任何懲處!?」
「そんな馬鹿げた話があるか! 我々は罰せられるのに! 諸悪の根源が罰せられないだと!?」
「太不講理了!」
「理不尽だ!」
「太專橫了!陛下!我們無法接受!」
「横暴だ! 陛下! 納得いきませぬ!」
他們聲嘶力竭地叫嚷,然而他們自己也曾是施加不公的一方。
彼らは声を荒げるが、自分たちも理不尽を振るう側にいたのだ。
即便遭逢不公,那也算是自作自受吧。
理不尽な目に遭っても、自業自得というものだろう。
把包括我的那份也一起嚴厲懲罰吧。
俺の分も含めて、厳しく罰せられてくれ。
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幾日後。
数日後。
護送往帝國的準備就緒,我便要離開城堡。
帝国への護送の準備が整い、俺は城を出ることになった。
我的免職被向帝國報告為藩國貴族的反對,因此雖然是失敗,但被認定並非罪行。
俺の解任は藩国貴族からの反発ということで、帝国には報告され、失敗は失敗だが、罪ではないということになった。
因此不會有人背後指指點點,也不會牽連和我一同來到藩國的菲妮受到波及。
おかげで後ろ指をさされることはないし、共に藩国へやってきたフィーネに被害が及ぶこともない。
帶著那份安心,我朝馬車走去的途中。
そこに安心しながら、馬車に向かう途中。
布拉德從對面走來。
ブラッドが向かいから歩いてきた。
我沒有與他對視。
視線は合わせない。
然而。
だが。
「——我此生不會忘記這份恩情」
「――生涯、この御恩は忘れません」
「不用放在心上。以宰相的身分,拜託你照顧我的兄長。」
「忘れていいぞ。宰相として兄を頼む」
「……我會以前任宰相為良好典範,盡心輔佐陛下。」
「……前宰相を良き見本として、陛下を支える所存です」
說完這句話,布拉德便走過去了。
そう言ってブラッドは通り過ぎていく。
真是個守信的傢伙。
律儀な奴だ。
他大概是為了說那句話才來到這裡的吧。
きっとそれを言うためにここへ来たんだろう。
「如果讚賞的是我,那就等於讚賞了作為榜樣的阿爾大人。應該是這個意思吧。」
「自分が称賛されれば、それは見本となったアル様が称賛されたということ。そういう意味なのでしょうね」
「不需要稱讚。我想要的是結果。若你願意幫助特勞兄長,其他的我無所求。」
「称賛はいらない。欲しいのは結果だ。トラウ兄さんを助けてくれるなら、他には望まんよ」
說完那些話後,我和菲妮上了馬車。
そんな会話をして、俺とフィーネは馬車へと乗り込む。
不過,裡面已經有先到的人。
しかし、そこには先客がいた。
「你為什麼會在這裡?」
「なぜいる?」
「那樣的話也太過分了!我不能一起去嗎!?」
「ひどすぎる言葉ですわ! いちゃ駄目ですの!?」
裡面是正在整理行裝、上車的米亞。
そこにはミアが旅支度をして乗っていた。
本來米亞就是藩國的人。
元々、ミアは藩国の人間だ。
她甚至曾為藩國當過義賊。
藩国のために義賊までやっていた。
如今藩國開始變好起來。
今、藩国は良くなり始めている。
應該沒有離開的理由才對。
離れる理由はないはずだが。
「我要去見在萊恩費爾特公爵手下受到照料的弟弟!」
「ラインフェルト公爵の下でお世話になっている、弟に会いにいくんですの!」
「哎呀!那看起來會是個愉快的旅途呢」
「まぁ! それでは楽しい旅路になりそうですね」
「菲妮大人真是溫柔~」
「フィーネ様はお優しいですわ~」
米亞抱住菲妮,低聲嘟囔道:「不像某個人那樣。」
フィーネに抱き着き、どこかの誰かと違って、とミアが呟く。
我本想就這樣把她丟下不管,但覺得太沒有風度,便作罷了。
このまま置き去りにしてやろうかと思ったが、大人気ないのでやめた。
改由我去告訴塞巴斯。
代わりにセバスへ伝える。
「不用再準備額外的糧食,因為他們不是客人。」
「追加の食糧は用意しなくていい。客じゃないからな」
「什麼!?未免太過分了!」
「そんな!? あんまりですわ!」
「明白了。糧食比人數還要多,請放心,米婭大人。」
「かしこまりました。人数分以上の食糧がありますので、ご安心を。ミア殿」
「不愧是塞巴斯先生!」
「さすがセバスさんですわ!」
「啧……」
「ちっ……」
「剛才好像聽到有人啧了一聲……」
「今、舌打ちが聞こえたような……」
「應該只是錯覺吧」
「気のせいだろ」
我把臉轉向一邊,從行駛中的馬車望向藩國的城堡。
そっぽを向き、俺は動き出した馬車から藩国の城を見る。
城堡的陽台上。
その城のバルコニー。
特勞哥哥和瑪莉安娜一起探出頭來。
トラウ兄さんがマリアンヌと共に顔を出していた。
看著依偎在一起的兩人,我感到安心。
寄り添う二人を見て、俺は安心する。
特勞哥哥身邊有人可以依靠。
トラウ兄さんには支えてくれる人がいる。
就算發生什麼事,他們應該也會攜手解決吧。
きっと何かあっても手を取り合って解決するだろう。
正因如此。
だからこそ。
「那麼,就回帝國去吧。」
「さて、帰るとするか。帝国へ」
這麼說著,我露出一抹狡黠的笑容。
そう言って俺はニヤリと笑ったのだった。