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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

外傳・第三話 克洛伊

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我推開門,裡面有一名少女。

ドアを開けると中には一人の少女がいた。

垂到肩頭、近乎漆黑的紫色頭髮。

肩にかかる程度の黒に近い紫色の髪。

大概十三、十四歲吧。

年は十三、四歳だろうか。

穿著制服,坐在沙發上。

制服を着てソファーに座っている。

她用和髮色相同的眼睛,好奇地看著走進房間的我。

部屋に入ってきた俺に対して、髪と同じ色の目を不思議そうに向けていた。

「你是誰?」

「あなたは?」

「名字?」

「名は?」

兩個聲音同時響起。

声が被る。

少女眨了幾次眼,苦笑著報上了自己的名字。

少女は何度か目をぱちぱちと瞬かせたあと、苦笑して名を名乗った。

「我叫克洛伊。好了,輪到你了。」

「クロエだよ。はい、あなたの番」

「這位是冒險者公會的SS級冒險者,席爾瓦大人。」

「こちらは冒険者ギルドのSS級冒険者、シルバー殿だ」

「SS級冒險者……?」

「SS級冒険者……?」

克洛伊似乎還沒消化過來,歪著頭。

いまいちしっくり来てないのか、クロエは首を傾げる。

過了一會兒,遲了一拍她睜大了眼睛。

そしてしばらく経った後、時間差で目を見開いた。

「SS級冒險者!!??」

「SS級冒険者!!??」

「你今天就要離開我們學院了,最後被給予了與SS級冒險者席爾瓦大人交談的機會。這是值得感到榮幸的。」

「君は今日を以て我が学院を去るわけだが、最後にSS級冒険者であるシルバー殿と話す機会を与えられた。それを光栄に思ってだな」

「學院長,能請你先離開一下嗎?」

「学院長、少し外してもらえるか?」

「那是……想要兩人單獨談話?」

「それは……二人で話したいと?」

「她不能使用魔法,但魔力驚人。我很感興趣。只是想談談,給我點時間。」

「魔法が使えないが、魔力は膨大。なかなかに興味がある。話すだけだ。時間をくれ」

「沒問題……但時間不多。我正叫人準備送她的馬車。」

「それは構わないが……あまり時間はない。彼女を送る馬車を用意させているところでだな」

「沒問題。我會護送她。」

「問題ない。俺が送っていく」

院長聽了雖然有些不解,但點了幾下頭,走出了房間。

それを聞き、学院長は釈然としない様子だったが、何度か頷いて部屋の外へ出ていった。

就在那一瞬間,我以結界覆蓋了整個房間。

その瞬間、俺は部屋を結界で覆った。

這樣就無法隨便闖入,聲音也不會外洩。

これで勝手に入ることはできないし、声も漏れない。

「再自我介紹一次。我叫席爾瓦。」

「改めて自己紹介を。シルバーという」

我面向克洛伊坐在沙發上,雙手交疊看著她。

クロエと向かい合う形でソファーに座り、俺は両手を組んでクロエを見る。

「那、那個……!你為什麼會來找我?」

「あ、あの……! どうしてあたしのところに?」

「你能讀懂那本古代魔法的魔導書,對吧?我是來聽你讀後感的。你試著使用過了嗎?」

「古代魔法の魔導書を読めただろ? その感想を聞きに来た。試しに使ってみたか?」

「你怎麼知道那個……!?」

「どうしてそれを……!?」

克洛伊吃了一驚,從沙發上站起來。

クロエは驚き、ソファーから立ち上がる。

但她立刻用雙手捂住嘴。

しかし、すぐにクロエは両手で口を塞ぐ。

看來若說出口會很麻煩。

何か言ったらまずいことでもあるんだろう。

「房間有結界,連院長也聽不到裡面的聲音。」

「部屋には結界を張ってある。学院長でも中の声を聞きとれんよ」

「太好了……」

「よかったぁ……」

克洛伊鬆了一口氣,撫了撫胸口。

ホッとクロエは胸を撫でおろす。

然後她的表情有些沉了下來。

そして少し沈んだ表情を浮かべる。

「換個問題。為何你沒說自己也能讀?你應該對現代魔法沒天賦吧?」

「質問を変えよう。どうして自分も読めると言わなかった? 現代魔法には適性がなかったのだろう?」

「那個是……」

「それは……」

克洛伊支吾著,低下了視線。

クロエは口ごもり、視線を下に落とす。

見狀我主動放棄逼她說話。

それを見て俺は自発的に話してもらうことを諦めた。

我已經收集到一定程度的資訊。

もうある程度の情報は集まっている。

「是被阿爾滕堡家的那個少爺封口了嗎?在學院裡她是唯一能解讀古代魔法的人,聽說那少爺很在意自己的身分。」

「アルテンブルク家の息子から口止めされているか? 学院で唯一の古代魔法の解読者。そういう立場に拘りそうな少年だったからな」

克洛伊沒有回答。

クロエは何も答えない。

但她的臉扭曲著悲痛。

だが、顔が悲痛に歪む。

那已是答案了吧。

それが答えだろう。

「你是來替他……教古代魔法的嗎……?」

「あなたは彼に……古代魔法を教えるために来たの……?」

「學院長好像是那麼打算叫你來的。不過可惜的是,叫維姆的那個少年並不具備運用古代魔法的才能。」

「学院長はそのつもりで呼んだようだがな。まぁ学院長にとって残念なことに、ヴィムと言ったか? あの少年には古代魔法を扱う才能がなかった」

「沒有天賦……?」

「才能がない……?」

「古代魔法消耗龐大魔力。他沒有那種儲量,不像你。」

「古代魔法は膨大な魔力を消費する。彼にはそれがなかった。君と違ってな」

「我……」

「あたしは……」

「那應該是你苦尋終於找到的魔法。你不覺得很不甘心嗎?你不想使用魔法嗎?」

「やっと見つけた自分の魔法のはずだ。悔しくないのか? 魔法を使いたいとは思わないのか?」

聽到我的話,克洛伊肩膀顫了顫。

俺の言葉を聞き、クロエが肩を震わせた。

然後。

そして。

「我好不甘心!我努力了那麼久!好不容易找到連我也能用的魔法……!我只是努力了而已……!!」

「悔しいよ! 一生懸命、努力してきたの! やっとあたしでも使える魔法を見つけたのに……! 頑張ってるだけなのに……!!」

情緒激動的克洛伊從沙發上站起,眼裡含著淚光。

感情が高ぶり、ソファーから立ち上がったクロエの目には涙が浮かんでいた。

看到她那樣,我在面具下微微一笑。

その姿を見て俺は仮面の中で笑みを浮かべた。

「關於那個少年。他是不是給了你金錢?」

「あの少年のことだ。君に金銭でも渡したか?」

「……因為媽媽身體不好……我沒辦法……」

「……お母さんの体調が悪いから……仕方なくて……」

「那些錢已經寄回給妳母親了嗎?」

「もうお金は母親のところに送ったあとか?」

「嗯……」

「うん……」

點了點頭後,克洛伊像斷了線的玩偶般坐回沙發。

頷いたあと、クロエは糸の切れた人形のようにソファーへ座った。

她大概覺得激動已無意義。

感情を高ぶらせたところで、意味がないと思ったんだろう。

「問你拿了多少錢也太失禮了吧。想必是一筆不小的錢。但那和你的未來能相稱嗎?你是少見能操縱古代魔法的魔導師,未來應該光明可期。」

「いくら貰ったと聞くのは野暮だろうな。まぁ大金だろう。だが、それは君の将来と釣り合うほどか? 君は希少な古代魔法を扱える魔導師。輝かしい未来が待っているだろう」

「我不知道那是古代魔法……承諾就是承諾……而且我也收了錢……」

「……あれが古代魔法だなんて知らなかったの……約束は約束だし……お金も受け取ってるから……」

「原來如此。如果是這樣,那我就買下你的未來。」

「なるほど。そういうことなら君の将来を俺が買おう」

我從懷裡掏出一枚硬幣。

俺は懐から一枚の硬貨を取り出した。

那是一枚虹色光輝的硬幣。

それは虹色に輝く硬貨。

只有這種硬幣能讓SS級冒險者被驅使行動。

この硬貨だけがSS級冒険者を動かすことができる。

「這是……?」

「これは……?」

「這是虹貨。用它把錢還給他吧。」

「虹貨だ。これで彼にお金を返すといい」

「虹貨……!?」

「虹貨って……!?」

「放心吧。對我來說不過是些小錢,和你的未來比起來很便宜。」

「安心しろ。俺にとってははした金だ。君の未来に比べれば安いものだろう」

「為、為什麼會做這種事!?是因為我也能使用同樣的古代魔法嗎!?」

「ど、どうしてこんなことを!? あたしが同じ古代魔法を使えるから!?」

「你會困惑我懂,理由有好幾個……而我的行動原動力也是母親。你放棄古代魔法,我則學會了它,一切都是為了母親。或許哪個做法對哪個錯我說不準,但這對我來說已經足夠成為幫助你的理由。」

「混乱するのはわかる。理由はいくつかあるが……俺の行動原理も母親だったから、だな。君は古代魔法を諦め、俺は古代魔法を覚えた。すべては母親のために。何が正しいかはわからないが……手助けするには十分な理由だと思っている」

這孩子和我一樣。

この子は俺と同じだ。

僅因魔力雄厚便被寄予期望,卻因不具現代魔法天賦而立刻被失望。

魔力だけは多いから期待されて、すぐに現代魔法の適性がないから落胆される。

別人擅自期待,然後又擅自失望。

勝手に期待して、勝手に失望される。

我們這樣的人也有屬於自己的才能。

そんな俺たちにも才能があった。

是操縱古代魔法的才能。

古代魔法の才能だ。

但這孩子的未來正要被封閉。

だが、この子の未来は閉ざされようとしている。

不能視若無睹。

それを見過ごすことはできない。

當年向我開啟的道路,也應該為克洛伊開啟。

かつての俺に開かれた道は、クロエにも開かれるべきだ。

「可是……我只是個落第者……」

「でも……あたしは落第者だから……」

「沒必要留在學院。反而更方便。如果留在學院的話,會受學院方針拘束。我不想把古代魔法教給會被那種立場束縛的人。由你以你自己的判斷去使用,那才是最好的。」

「学院に留まる必要はない。むしろ好都合だ。学院に留まれば、学院の意向に縛られる。そういう人間に古代魔法を教えたくはない。君が君の判断で使う。それがベストだ」

說著我向克洛伊伸出手。

そう言って俺はクロエに手を伸ばした。

但也不忘提醒她。

だが、警告も忘れない。

「怎麼樣?要不要成為我的徒弟?但要注意,一旦成為了,就沒辦法回到平常的生活。這個世界不允許有巨大力量被放任不管。你會得加入國家或是冒險者公會之類的組織才行。如果你能接受這些,便握住我的手吧。」

「どうだ? 俺の弟子になってみるか? しかし、だ。なったら最後、君は普通には戻れない。巨大な力が放置されることをこの世界は許さない。国に所属するなり、冒険者ギルドに所属するなり、しなければいけないだろう。それでもいいならこの手を取れ」

「……你是想要我牽你的手?還是不想?」

「……手を取ってほしいの? 手を取ってほしくないの?」

「我無所謂。由你來決定。」

「俺はどっちでもいい。君が決めることだ」

「……如果有了魔法……世界會改變嗎?」

「……魔法があれば……世界は変わる?」

「世界不會改變。改變的是你自己。即便學會了魔法,如果你認為這個世界毫無價值,那它將永遠灰暗;反之,如果你覺得這個世界也不錯,它便會變得光亮。」

「世界は変わらない。変わるのは君だ。魔法を覚えても、世界に価値がないと思えば世界はいつまでも暗いままだし……この世界も悪くないと思えば輝いて見える」

「……原來如此……那麼拜託了!師父?不對啦?師父大人!」

「……そっか……じゃあよろしく! 師匠? 違うな? お師匠様!」

克洛伊帶著笑容,握住了我的手。

笑みを浮かべてクロエは俺の手を取った。

這對克洛伊來說會是個重大的決定。

それはクロエにとって大きな決断となるだろう。

或許總有一天她會後悔。

いつか後悔する日が来るかもしれない。

但若不做選擇,後悔同樣會到來。

だが、選択しなくても後悔はやってくる。

比起事後後悔『該抓住那隻手』,不如抓了手後再後悔來得好。

手を取ればよかったと後悔するよりも、手を取って後悔するほうがいいだろう。

至少那比較積極一些。

そっちのほうが幾分かは前向きだ。

我握了她一下手,然後放開,解除了房間的結界。

俺はクロエの手を一度握ったあと、離して部屋の結界を解いた。

「席爾瓦大人!突如施放結界是怎麼一回事!?」

「シルバー殿! いきなり結界を張るとはどういうことだ!?」

學院長立刻衝了進來。

間髪入れずに学院長が入ってきた。

可我先不解釋,直接問。

だが、俺は説明せずに問いかける。

「學院長,這孩子就按落第處理吧?」

「学院長、この子は落第ということでいいな?」

「嗯?當然。決定不會撤回。雖然聽來殘酷,但本學院只接納有資質的孩子。」

「うん? もちろんだ。決定は取り消さん。残酷なようだが、我が学院は素質ある子だけを受け入れる」

「這樣啊。那去向朋友道別吧。我會在正門前等你。」

「そうか。では、友人に挨拶してくるといい。俺は正門の前で待っている」

「嗯!」

「うん!」

克洛伊爽朗地回答,走出了房間。

クロエは快活な返事をして、部屋を出た。

她應該會就這樣去見維姆,把錢還給他。

このままヴィムに会ってお金を返すだろう。

那樣一來,她的新人生就會開始。

そうしたら彼女の新しい人生が始まることになる。

「『殘酷』這個詞,到底是指哪一方呢?」

「残酷という言葉はどちらに当てはまるのだろうな?」

「這是什麼意思?席爾瓦大人?」

「どういうことだ? シルバー殿」

「這是我自己的話,別在意。」

「こっちの話だ。気にするな」

我已經給了足夠的提示。

ヒントは十分に与えた。

也給了最後一次的機會。

最後のチャンスも与えた。

現在沒人能說我從學院那裡奪走了什麼。

これで学院から奪ったとは言わせない。

我心中暗自竊笑,從院長身旁走了過去。

そうほくそ笑みながら、俺は学院長の横を過ぎ去ったのだった。