最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第四百六話 帝國公爵·上
泰德拼命奔跑著。
テッドは無我夢中で走っていた。
「氣喘吁吁……得快點才行……」
「はぁはぁ……急がないと……」
曾陪他到半路的士兵們已經不見了。
途中まで一緒だった兵士たちはもういない。
他們為了吸引敵人的注意而走了顯眼的路線。
敵の目をひきつけるため、彼らは目立つルートを行った。
他們預感自己會喪命,仍讓泰德先行。
自分たちの死を予感しながらテッドを行かせたのだ。
看來敵人也沒有想到會有孩子充當傳令,所以沒有追趕泰德。
敵も子供の伝令がいるとは思わなかったようで、テッドが追われることはなかった。
然而,讓馬不眠不休地奔馳一整天實在太過折磨。
しかし、眠ることもせず一日中、馬を駆けさせるのは過酷だった。
更何況泰德還得一邊看地圖一邊趕路。
ましてやテッドは地図を見ながらの移動だった。
會不會走錯路?那份不安不斷襲來,但泰德以堅韌的意志撐了過來。
あっているのかどうか。常にその不安と戦いながらも、テッドは強靭な精神力で耐え抜いた。
然後泰德終於來到一處,已快看見茲瓦伊克侯爵領的領都·德烏斯了。
そしてテッドはもうすぐツヴァイク侯爵領の領都・デュースが見えるところまでたどり着いたのだった。
但就在那裡,泰德所騎的馬到了極限。
だが、そこでテッドが乗っていた馬が限界を迎えた。
看到無法再跑、倒下的馬,泰德沒有去鼓勵牠。
走ることができず、崩れ落ちた馬を見て、テッドは励ますことはしなかった。
泰德向那匹已氣若游絲的馬道了聲謝,然後用自己的雙腳開始跑。
よく頑張ってくれた。もはや息も絶え絶えな馬にお礼を言って、テッドは自らの足で走り始めた。
但他的疲勞已達到巔峰。
だが、疲労はピークに達していた。
無論過了多久都還到不了城裡。
いつまで経っても街には着かない。
在焦躁之中,
焦りの中、
泰德看見了一群正在休息的騎士。
テッドの目に休憩中の騎士たちの姿が見えた。
他注意到的是被拴著的馬。
注目したのは繋がれた馬だった。
泰德毫不猶豫地衝了過去。
テッドは迷わず走った。
「我要見到……皇子!」
「会うんだ……! 皇子に!」
一邊喃喃重複那句話,泰德趁騎士不注意解開拴著的繮繩,跨上馬背。
幾度も呟いた言葉を口にしながら、テッドは騎士たちの目を盗み、繋がれた手綱をほどき、馬に跨る。
但在疲憊不堪的情況下,他無法迅速行動。
だが、疲労困憊な状態ではどうしても早業とはいかない。
「喂!你在做什麼!小子!」
「おい! 何をしている! 小僧!」
「放開!我得見皇子!」
「離せ! 皇子に会わなきゃいけないんだ!」
泰德被騎士們抓住,從馬上拖了下來。
騎士たちに捕まえられたテッドは、馬から引きずり降ろされた。
仍掙扎不休的泰德面前,站起一名男子。
それでもなお暴れるテッドの前に、一人の男が立った。
衣著考究,明顯是位貴族。
身なりの良い服で、明らかに貴族とわかる。
「少年,你為何想偷我的馬?」
「少年、なぜ私の馬を盗もうとした?」
「不是要偷!是借的!會馬上還!我是去傳令給皇子的!」
「盗むんじゃない! 借りるんだ! すぐ返す! 俺は皇子への伝令だ!」
「沒有人會信你……先把事情說清楚。」
「信じられるわけないだろ……とりあえず事情を話してみなさい」
「沒有時間!放開我!」
「時間がないんだ! 離せ!」
「事情都不清楚哪能放你走!別再小看成年人了!怎麼,打算拿去賣?還是只是出於好奇?」
「事情もわからずに離せるわけないだろ! 大人を馬鹿にするのもいい加減にしろ! どうした? 売るつもりだったのか? それも興味本位か?」
面對那名無奈嘆氣的貴族,泰德心中升起了殺意。
呆れたため息を吐く貴族の男にテッドは殺意が湧いた。
接著泰德一腳踢向貴族的脛部。
そしてそのままテッドは貴族の男の脛を蹴り上げた。
「啊!?你幹什麼!?」
「っ!? なにをする!?」
「我說不是!我得見皇子!這很重要!把馬借給我!」
「違うって言ってるだろ! 皇子に会わなきゃいけないんだ! 大事なことなんだ! 馬を貸してくれ!」
「還要繼續說嗎……我可以把你當場以竊盜現行犯移送。別再撒謊,老實說出來,我不會為難你。」
「まだ言うか……盗みの現行犯で突き出してもいいんだぞ? 嘘を言うのはやめて、正直に言いなさい。悪いようにはしないから」
「管他的!快把馬借給我!我是傳令!」
「どうでもいい! いいから馬を貸せ! 俺は伝令なんだ!」
事情僵持不下。
らちが明かない。
泰德腦中只有一件事:儘快進城見到皇子。
早く街に行って皇子に会うということしか、テッドの頭にはなかった。
就在這時,一隊新的人馬抵達了。
そんな中、新たな一団が到着した。
「發生什麼事?」
「何事です?」
「這是……尤爾根公爵閣下。」
「これは……ユルゲン様」
那名貴族男子這麼說著,低下了頭。
貴族の男がそう言って頭を下げた。
出現的那個微胖男子仍然坐在馬上,光憑這一點就能看出他的身份地位非同一般。
現れた小太りの男は馬上のままだ。それだけ位が高いということだった。
被那俯視的目光壓著的泰德,心中一陣情緒瞬間翻湧。
見下ろされたテッドの中、一気に何かが沸き上がってくる。
「這少年是誰?」
「この少年は?」
「是偷馬的。」
「馬泥棒です」
「偷馬的?」
「馬泥棒?」
「我說不是啊!!你們總是這樣!完全不肯聽我們說話!你們高高在上,根本聽不見我們的聲音!」
「違うって言ってるだろ!! お前らはいつだってそうだ! こっちの話は一切聞かない! 高いところから見下ろしているから、俺たちの声なんか耳に入らないんだ!」
「喂!你以為在跟誰說話!」
「お、おい! 誰に口を聞いて!」
「我才不管呢!身分有什麼關係!這是關乎人命的事!我拼命當傳令跑過來!我需要馬!我得進城去見皇子!」
「知るか! 身分なんて関係あるか! こっちは人の命がかかってるんだ! 伝令として必死に走ってきた! 馬が必要なんだ! 街にいって皇子に会わなきゃいけないんだ!」
「還在說那種事嗎……真會吹牛啊。」
「まだそんなことを……かなり大ぼら吹きですね」
「反正你們也不會相信吧!?你們根本不信平民說的話!我知道的!你們只把和你們同為貴族的人才算是『人』吧!?什麼高貴的家族,真令人作嘔!根本感受不到一絲高貴!」
「どうせ信じないんだろ!? お前らは平民の言うことなんて信じない! わかってるさ! 同じ貴族しか人間としか思ってないんだろう!? 何が貴き一族だ! 反吐が出る! 貴さなんか微塵も感じない!」
「夠了!你這小鬼,給我收斂點!」
「このガキ! いい加減にしろ!」
壓著泰德的騎士見狀覺得不妙,便將他按倒在地。
テッドのことを取り押さえていた騎士が、さすがにまずいと思ったのか、テッドを地面に押し付けた。
然而,泰德的話仍然沒有停下來。
だが、テッドの言葉は止まらない。
「一群垃圾!就是因為有你們在,平民才會受苦!你們什麼也不用做就有飯吃,周遭的人都對你們低頭!一定覺得很爽吧!就這樣從別人身上剝削還覺得快活嗎!?」
「クズどもめ! お前らなんかがいるから、平民が苦しむんだ! 何もしないでも飯が出てきて、周りが頭を下げて! さぞや気分がいいだろうな! そうやって他人から搾取して楽しいか!?」
「可惡!」
「このっ!」
看來終於到達忍耐的極限,那名貴族男子揮起了手臂。
さすがに我慢の限界だったのか、貴族の男が腕を振り上げた。
不過,那隻手臂被尤爾根抓住了。
だが、その腕をユルゲンが掴む。
然而,尤爾根的目光直視著泰德。
しかし、ユルゲンの目は真っすぐテッドを向いていた。
「——還有別的要說嗎?」
「――ほかに言うことは?」
「……什麼……?」
「……なにぃ……?」
「看起來你是拼命跑過來的,臉上也看得出疲憊。那麼,你是為了向貴族抱怨而跑來的嗎?」
「見たところ、本気で走ってきたんだろう。疲労も見て取れる。それで、貴族への文句を言うために走ってきたのかい?」
「哪有那回事……怎麼可能!?」
「そんなわけ……そんなわけないだろ!?」
「我們沒有理由相信你。況且你又口出穢言侮罵,當然沒人會想聽。但……看起來你有件非做不可的事。你現在還有閒工夫做這種事嗎?」
「僕らは君を信じる理由がない。ましてや口汚く罵られれば、聞く耳を持たないのも当然だ。だが……君にはどうしてもやり遂げなきゃ駄目なことがあるようだ。そんなことをしている暇が君にあるのか?」
在尤爾根的勸說下,泰德陷入了激烈的內心掙扎。
ユルゲンに諭され、テッドは激しい葛藤に苛まれた。
但他的執念壓倒了內心的矛盾。
だが、想いが葛藤をねじ伏せた。
泰德把頭貼在地上,哀求著尋求幫助。
地面に頭をこすりつけながら、テッドは助けを求めた。
「……請把馬借給我……我真的需要……求你救救我……」
「……どうか馬を貸してください……必要なんです……助けてください……」
泰德並非正式的傳令,沒有任何能證明身分的東西。
正式な伝令ではないテッドには、身分を示すものがない。
周圍的軍人也沒有任何證明,縱使他拿著軍人的證明,恐怕也只會被說成是偷來的而招來無端的嫌疑。
周りにいた軍人たちも持っていなかったし、彼らの軍人としての証を持っていたとしても盗んだとあらぬ嫌疑をかけられただけだろう。
只要見到阿爾,就能拿到米婭給的袋子。但為此,他必須進城。他決定只要到了那裡,就算鬧出騷動也要去見皇子。
アルに会えさえすれば、ミアからの袋がある。だが、そのためには街に行かなければいけない。そこにたどり着きさえすれば、騒ぎを起こしてでも皇子に会うとテッドは決めていた。
心中有屈辱,也有後悔。
屈辱はあった。後悔も。
但即便如此,泰德還是向貴族低頭,那是自從他上次為了救妹妹而去懇求別人後,再次出現的情形。
だが、それでもテッドは貴族に頭を下げた。妹を助けてくれと頼んだとき以来のことだった。
與那次不同的只有一件事。
あの時との違いはただ一つ。
這次拜託的貴族本身,性質明顯不同。
頼んだ貴族の質が明確に違った。
「好吧,上馬吧。」
「いいだろう。乗りなさい」
「什、什麼!?尤爾根公爵閣下!您居然要相信他!?」
「はい!? ユルゲン様! 信じるのですか!?」
「我相信他。從一開始的樣子看來,他大概非常討厭貴族。但他仍然來求助。向討厭的人低頭並不容易。像這名少年這種討厭之意明確的人,不會為了自己低頭;若要做,也是為了別人。」
「信じます。最初の様子を見れば、よほど貴族が嫌いなんでしょう。それでも助けを求めてきた。嫌いな相手に頭を下げるのは簡単ではありません。嫌いという意思が明確な、この少年のようなタイプは、自分のためには頭を下げません。やるならば、自分以外の誰かのためです」
說著,尤爾根向泰德伸出手。
そう言ってユルゲンはテッドに手を差し伸ばした。
然而,泰德沒能握住那隻手。
だが、テッドはその手を取れなかった。
要騎上貴族的馬,他竟然產生了抗拒。
貴族の馬に乗るというのに、拒否反応が出たのだ。
可是。
しかし。
「你坐不了貴族的馬嗎?那不過是廉價的自尊。既然要堅持,就要堅守更偉大的自尊。難道你沒有那個無論如何都想幫助的人嗎?那就騎上去吧。我的馬是東部第一的駿馬,就算讓像我這樣又重的人騎上去也會像風一樣奔馳。」
「貴族の馬には乗れないかな? 安い誇りだ。貫くならもっと大きな誇りにしなさい。何をしても助けたい人がいるのでは? なら乗りなさい。僕の馬は東部一の駿馬だ。僕みたいな重い者が乗っても風のように走ってくれる」
「……可惡!」
「……くそっ!」
泰德抓住了尤爾根的手。
ユルゲンの手をテッドは取る。
尤爾根輕鬆地把泰德拉上馬,讓他坐在自己前面。
ユルゲンは簡単にテッドを引き上げると、自分の前にテッドを乗せた。
「要趕快,給我抓緊。」
「急ぐから掴まっていなさい」
「欸?哇……!」
「え? おわっ……!」
尤爾根如他所說,全力策馬奔馳。
ユルゲンは宣言通り、馬を全力で走らせた。
泰德只能拼命抱緊馬匹,免得被甩下來。
テッドは振り落とされないように必死に馬にしがみつくことしかできなかった。
尤爾根看著泰德那拼命的樣子眯起眼睛,進一步加快速度。
ユルゲンはそんなテッドの必死な様子に目を細め、さらに速度を上げる。
速度快到連隨行的騎士都追不上。
供回りの騎士たちも追いつけないほどの速度だった。
很快就看見了城鎮。
そしてすぐに街が見えてきた。
可是。
だが。
「喂……這裡是……?」
「おい……ここって……」
「那是軍營,直接衝過去。」
「軍の陣営だ。突っ切る」
「不會吧!?」
「嘘だろ!?」
沒理會泰德的話,尤爾根直直衝入了營地。
テッドの言葉を聞かず、ユルゲンは真っすぐ陣営に突入した。
馬在營地裡奔馳並不罕見,但完全不顧周遭、全速衝刺卻極為罕見。
馬が陣営内を走るのは珍しくはないが、周りを気にせず全速力というのはめったにない。
這行為讓所有人都皺起眉頭。
誰もが顔をしかめる行為だった。
然而。
しかし。
「這是給殿下的傳令!讓路!」
「殿下への伝令である! 通せ!」
尤爾根以彷彿龍之咆哮般的聲音喊出。
まるで竜の咆哮のような大声でユルゲンは告げる。
正在訓練的貴族與打理武器的騎士們慌忙讓出一條路。
訓練をしていた貴族や、武器の手入れをしていた騎士たちは慌てた様子で道を開けていく。
而且那些讓路的貴族和騎士紛紛低下頭。
そして決まって、道を譲った貴族や騎士が頭を下げていた。
「你……究竟是誰……?」
「あんた……何者だよ……?」
「我只是個無足輕重的貴族。父母是貴族,我從出生起就是貴族。你說得對,我們並不高尚;正因如此,才更不該懈怠於努力保持貴族的體面。」
「しがない貴族さ。親が貴族だから生まれたときから貴族だった。君の言う通りだ。我々は貴くなどない。だからこそ、貴くあろうとする努力は怠れない」
說完,尤爾根繼續策馬朝城門奔去。
そう言ってユルゲンは街の門に向かって馬を走らせ続けた。
但城門關著。
しかし、その門は閉まっていた。
「門關著!?」
「門が閉まってるぞ!?」
「開門!這是給殿下的傳令!開門!」
「開門! 殿下への伝令である! 開門せよ!」
真是靠蠻力啊。
なんて力技な。
邊這麼想,泰德捂住了耳朵。
そう思いながら、テッドは耳を塞ぐ。
那聲音大到耳朵快要被震聾了。
あまりの大声に耳が馬鹿になりそうだった。
但也正因如此,城門開始慢慢升起。
だが、その甲斐あって門が上へと上がり始めた。
然而,尤爾根沒有停下來。
しかし、ユルゲンは止まらない。
「喂喂……」
「おいおい……」
「連等門完全打開的時間都嫌浪費。」
「門が開き切る時間すらもったいない」
「話雖如此……」
「そうは言っても……」
「別害怕。只要相信現在爭取到的時間將來一定會派上用場,就沒有做不到的事。」
「恐れるな。今稼ぐ時間がきっと役に立つと思えば、何だってできる」
說完,尤爾根身體向一側傾斜,滑進半開的門縫。
そう言ってユルゲンは体を横に傾けて、開きかけた門に滑り込む。
勉強只有足以讓一匹馬通過的縫隙。
なんとか馬一頭が通れる隙間だ。
泰德緊貼著馬,然而這樣對尤爾根來說仍舊來不及。
テッドは馬にへばりつくが、ユルゲンはそれでは間に合わない。
片刻之後,尤爾根他們安然無恙地奔馳著。
一瞬のあと、ユルゲンたちは何事もなく走っていた。
然而。
だが。
「喂……有血……」
「お、おい……血が……」
「只是擦到而已,而且你也流血了,算是兩清吧。」
「掠っただけさ。それに血なら君も流している。おあいこさ」
尤爾根的臉頰有些割破了。
ユルゲンの頬は少し切れていた。
是因為差點擦過才會這樣。
ギリギリ掠ったからだ。
擔心這點的泰德,身體各處也都有傷。
それを心配するテッドも、体のあちこちに傷があった。
尤爾根把手放在泰德的頭上。
そんなテッドの頭にユルゲンは手を乗せた。
「快到了。殿下就在屋內,大聲呼喊吧。殿下不會拋棄拼命的人。」
「もうすぐだ。殿下は屋敷にいらっしゃる。大きな声で呼ぶんだ。殿下は必死な者を見捨てはしない」
說著,載著尤爾根和泰德的馬衝進了宅邸。
そう言ってユルゲンとテッドを乗せた馬は屋敷に突入したのだった。