首頁 目錄

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第三百九十六話 可惡的天空

夜晚。

夜。

菲妮走到茨瓦伊克侯爵家的宅邸陽台上。

フィーネはツヴァイク侯爵家の屋敷のバルコニーへ出て来ていた。

「景色如何,莉潔羅特閣下?」

「どうですか? 景色は。リーゼロッテ様」

「是菲妮啊。怎麼了?」

「フィーネか。どうした?」

陽台上已經有先到的客人。

バルコニーには先客がいた。

那是身著軍服的莉潔羅特。

軍服姿のリーゼロッテだ。

那件只有元帥可以披的青色披風看起來如常,但在菲妮眼中卻稍有不同。

元帥だけに許された青いマントを纏う姿はいつもどおりのように見えるが、フィーネには少し違って見えた。

因此菲妮帶著紅茶器具來到陽台。

だからフィーネは紅茶セットをもってバルコニーまでやってきたのだ。

「怕夜風有些冷,所以帶了紅茶。要不要一起喝?」

「夜風が寒いかと思い、紅茶を持ってきました。よければ一緒に飲みませんか?」

「真貼心,我就收下了。」

「気が利くな。もらおう」

站在陽台上的莉潔羅特走向附近的桌子。

バルコニーに立っていたリーゼロッテは、近くにあったテーブルへ向かう。

菲妮在桌上迅速泡好紅茶,遞給了莉潔羅特。

フィーネはそのテーブルの上で手早く紅茶を淹れて、リーゼロッテへ差し出した。

莉潔羅特喝了一口溫熱的紅茶,鬆了口氣。

温かい紅茶を飲み、リーゼロッテはホッと息を吐く。

然後慢慢仰望天空。

そしてゆっくりと空を見上げた。

「今晚的星星真漂亮呢。」

「今日は星が綺麗ですね」

「是啊……不過,我討厭這片天空。」

「そうだな……だが、私は嫌いだ」

「為什麼呢?」

「なぜですか?」

那句問話有兩層含義。

その問いには二つの意味があった。

是問為何討厭?

なぜ嫌いなのか?

還是問既然討厭又為何還在看著?

なぜ嫌いなのに見ているのか?

莉潔羅特理解兩種意思後,苦笑著又喝了口紅茶。

どちらの意味も理解して、リーゼロッテは苦笑しながら紅茶を飲んだ。

「我人生中最糟糕的經歷,都是發生在這種星空之夜。說實話,這片天空令人厭惡。」

「人生の中で最悪の経験がこんな星空の日だった。正直、忌々しい空だ」

「……那真令人悲傷啊。」

「……それは悲しいですね」

「悲傷嗎?為什麼?」

「悲しいか。どうしてだ?」

「星星總是在天上。即使被雲遮住,也會突然露出臉來,所以總會勾起回憶。那不是……很悲傷的事嗎?」

「星はいつも空にあります。雲が隠すことがあっても、ひょっこりと顔を出す。だからいつも思い出すことになってしまう。それは……悲しいことではありませんか?」

「……啊,無法忘懷啊。」

「……ああ、忘れられないな」

莉潔羅特這麼說著,望向自己的手掌。

リーゼロッテはそう言って自分の手のひらを見た。

對莉潔羅特而言,有兩天堪稱人生中最糟的時刻。

リーゼロッテにとって人生最悪と思える日は二度あった。

兩次都是在這種星光燦爛的夜裡發生的。

どちらもこんな星がよく見える夜だった。

第一次,是母親、第二妃亞梅莉亞去世的那晚。

一度目は母である第二妃アメリアが亡くなった時。

接到報告返回帝都,擁抱已經冰冷的母親,正是在那樣的夜晚。

報告を聞いて帝都に戻り、すでに冷たくなっていた母を抱いたのはこんな夜だった。

第二次則發生在這片北境。

二度目はこの北部で起きた。

報告說只是小規模衝突,但她仍有不祥的預感,便全力衝向北方。

小競り合いという報告だった。それでも嫌な予感がして全力で北部に走った。

然後在這樣的星空下,抱著因流箭而亡的皇太子。

そしてこんな星空の下で、流れ矢で亡くなった皇太子を抱きしめた。

來不及了。

間に合わなかった。

無能為力。

どうしようもできなかった。

「雖然在戰場上屢獲勝利,但那一天感到的無力感,我從未忘記。」

「戦場で幾度も勝利を収めてきたが、あの日感じた無力感を忘れたことはない」

「您無法原諒自己吧……」

「ご自分が許せないのですね……」

「……身為女子握劍,是因為想擁有能保護他人的力量。然而,那些我想守護的人我卻守護不了。我總是來得太遲……」

「……女の身で剣を握ったのは誰かを守れる力が欲しかったからだ。しかし、守りたいと願った人たちを私は守れなかった。いつだって私は遅れてやってくる……」

「……在帝都的反亂之時,當所有人都覺得可能無法挽回時,莉潔羅特閣下您英姿颯爽地出現。請不要再貶低自己說總是來得太晚。或許您救不了母親和兄長,但您不是也救下了留下的父親與弟妹嗎?」

「……帝都での反乱の際。誰もが駄目かもしれないと思った時。リーゼロッテ様は颯爽と現れました。いつだって遅れてくるなどと自分を卑下するのはおやめください。母も兄も救えなかったかもしれません。ですが、残った父や弟妹を救ったではありませんか」

「……是啊。那時能迅速採取行動,可以說是我小小的勝利吧。」

「……そうだな。あの時、素早く行動できたのは……私の小さな勝利と言えるだろう」

莉潔羅特又喝了一口紅茶。

リーゼロッテはまた紅茶を飲む。

不知不覺茶杯已經見底。

するといつの間にか紅茶のカップは空になっていた。

立刻察覺的菲妮又泡了第二杯。

すぐに気づいたフィーネはおかわりを淹れた。

「抱歉了。」

「すまんな」

「不用,已經習慣了。」

「いえ、慣れていますから」

「菲妮……在某些地方像你的母親。父親也許正因為感受到那份氣質才選擇了你吧。」

「フィーネは……どこか母上に似ている。父上もそんな雰囲気を感じたからフィーネを選んだのだろう」

「是第二妃亞梅莉亞吧?我曾聽阿爾大人的母親蜜葉大人說過我像她。她是個怎樣的人?」

「第二妃アメリア様ですね。アル様の母上であられるミツバ様からも似ていると言われたことがあります。どのような方だったのですか?」

「……她是個溫和的人。總是關心他人、盡心盡力。每次我出征時,她都會給我護身符以保平安。她在妃中並非特別才華洋溢,但她被父親深愛,是個令人驕傲、被人人喜愛的母親。」

「……穏やかな人だった。常に人のことを気にかけ、尽くしていた。私が出陣するときは、怪我のないようにといつもお守りをくれた。妃の中で特別才能豊かなほうではなかったが……父から愛され、誰からも好かれた自慢の母だった」

「聽說無論妃嫔增多少,皇帝對第二妃的寵愛從未減退,是皇帝唯一的寵姬。我個人以前就覺得,她一定是一位非常優秀的人。」

「どれだけ妃が増えても第二妃への寵愛は薄れなかったと聞いています。皇帝唯一の寵姫。個人的な予想でしたが、とても優れた方なのだと思っていました」

「她並不算出色。有點健忘,偶爾又會調皮……但她是個堅強的人。是母親教會了我守護他人的重要性。」

「優れてはいない。忘れっぽくて、たまにお茶目で……だが、強い人だった。他者を守ることの大切さを教えてくれたのは母上だった」

「那麼,她也曾是莉潔羅特閣下的師傅吧?」

「では、リーゼロッテ様の師匠でもあったのですね」

「師傅嗎……也許是吧。」

「師匠か……まぁそうかもしれんな」

莉潔羅特笑著喝了一口紅茶。

笑いながらリーゼロッテは紅茶を飲む。

然後抬頭望向天空。

そして空を見上げた。

就在那時。

ちょうどその時。

雲遮住了星光。

雲が星を隠した。

見狀莉潔羅特站了起來。

それを見てリーゼロッテは立ち上がった。

因為她覺得再留在這裡已沒有意義。

もはやいる意味がなくなったからだ。

「那麼,我就先失陪了。紅茶很受用了。」

「では、そろそろ失礼するぞ。紅茶は助かった」

「是嗎……我本還想再聊一會兒的。」

「そうですか……私はもう少しお話したかったのですが」

「那就留到下次吧。」

「また次の機会に取っておこう」

說完,莉潔羅特準備離開。

そう言ってリーゼロッテはその場を後にしようとする。

菲妮盯著莉潔羅特的背影,開口問道。

そんなリーゼロッテの背中を見つめながら、フィーネは問いかける。

「最後可以問一個問題嗎?」

「最後に質問をよろしいですか?」

「……好茶。作為回禮,我就回答你。」

「……美味い紅茶だった。その返礼として答えよう」

「謝謝。那麼請問,為什麼您偏偏在此刻選擇回想起那些最糟的回憶?」

「ありがとうございます。では、お聞きします。今、この時に最悪の思い出をあえて思い出していた理由はなんでしょうか?」

「很簡單。是為了回憶起當時的無力感以及……那份激情。」

「知れたこと。あの時の無力感と……激情を思い出すためだ」

「……莉潔羅特閣下,您能控制那股激情嗎?」

「……その激情をリーゼロッテ様はコントロールできるのですか?」

「誰說得準呢。不過……這是只能在這裡了結的事。無法封印。」

「さぁな。しかし……ここでしか清算できないものではある。封印することはできん」

莉潔羅特說罷,帶著自嘲的笑。

そう言ってリーゼロッテは自嘲気味に笑う。

她已做好了被指責的覺悟。

批難されることも覚悟していた。

然而,菲妮的話出乎她意料。

だが、フィーネの言葉は予想外なものだった。

「原來如此……那麼,祝願莉潔羅特閣下能與過去做個了結。」

「なるほど……ではリーゼロッテ様が過去と決着をつけられることを願っております」

「……你不會責備我嗎?」

「……責めないのか?」

「懷抱激情是人的自由。若將其顯露並傷害他人,或許會成為被指責的對象。」

「激情を抱くのは人の自由です。それを表に出し、他者を害せば批難の対象になるやもしれませんが」

「那我打算用這股激情燒盡藩國,怎麼樣?」

「私はこの激情で藩国を焼く予定だが?」

「計畫尚未定,莉潔羅特閣下還未採取行動。」

「予定は未定です。まだリーゼロッテ様は行動しておりません」

「等到行動之後再說,不覺得會太晚嗎?」

「行動してからでは遅いとは思わんか?」

「或許是如此……但那已不是我的職責範圍。」

「そうかもしれませんが……そこは私の領分ではありませんので」

「職責範圍?」

「領分だと?」

「人人各有其分內之事。我能做的,就是和莉潔羅特閣下談到這裡。至於是否實際阻止莉潔羅特閣下,或採取其他手段,那就不是由我來做。」

「人には人の役割があります。私はリーゼロッテ様とお話するまでが領分です。実際にリーゼロッテ様をお止めするか、もしくは別の方法を取るか。それをするのは私ではありません」

「那究竟是誰的職責?」

「誰の領分だと言うのだ?」

「嗯?大概會是莉潔羅特閣下會想到的那位吧。」

「さぁ? リーゼロッテ様が思いつく方がそうではないかと」

說罷菲妮微笑,開始收拾茶具。

そう言ってフィーネはニッコリと笑うと紅茶セットを片付け始めた。

莉潔羅特在腦海裡抹去那人的面容,轉身背對菲妮。

リーゼロッテは頭に浮かんだ人物の顔を消し去り、フィーネに背を向ける。

那份激情已被喚醒。

すでに激情を思い出した。

莉潔羅特決定,要在此處清算一切。

ここで清算するのだとリーゼロッテは決めていたのだった。