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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第三百九十五話 藩國的現狀

『世界總是殘酷。』

世界はいつも残酷だ。

泰德帶著那樣的念頭,望著前方的道路。

テッドはそんなことを思いながら、道を眺めていた。

通往帕西瓦爾侯爵領地的路途。

パーシヴァル侯爵の領地への道のり。

泰德等人乘坐數輛馬車移動。

テッドたちは複数の馬車で移動していた。

由特拉維斯撫養的孩子們──包含泰德在內的十二人──只帶著一個包的行李離開了屋敷。

トラヴィスが育てている子供たち、テッドを含めた十二人はバッグ一つ分の荷物を持って屋敷を出た。

也有不願意的孩子。對他們來說,屋敷是安息之所,是最讓人安心的地方。

嫌がる子供たちもいた。彼らにとって屋敷は安息の場所で、最も落ち着く場所だったからだ。

泰德能理解他們的心情。

気持ちはテッドにもわかった。

從馬車窗外看到的路上有許多人。

馬車の窓から見る道には多くの人がいた。

都是討飯的人。

物乞いだ。

每隔幾步就有穿著破爛衣衫的人舉著小籃子。

数メートルおきに襤褸切れをまとった人たちが小さな籠を掲げている。

靠著人們的憐憫苟活。

人の情けに縋って生きている。

泰德也曾待在那一邊,直到被保護為止。

保護されるまでテッドも向こう側にいた。

泰德曾住的是偏遠的城鎮,陰暗潮濕的巷弄就是他的家。

テッドがいたのは辺境の街。暗く湿った路地がテッドの家だった。

連父母的面容都不記得,意識到時就已經在那裡了。

親の顔もわからない。気づいたときにはそこにいた。

孩子們除了討飯別無他法。偷竊是大人們才做的事,且有勢力範圍;闖入就會被殺。泰德多次目睹因飢餓在地盤偷食物的孩子被殺。

子供には物乞いしかできなかった。窃盗はもっと大人たちの物で、縄張りがあった。それを侵せば殺される。飢えに耐えかねて、縄張りで食べ物を盗んだ子供が殺されるのをテッドはいくども見てきた。

不能死。

死ぬわけにはいかなかった。

所以為了活下去,他做了各種事。

だから生きるためにどんなこともやった。

起初是討飯。

最初は物乞い。

後來學會了假扮成別人的所為去偷東西。

そのうち違う奴の仕業に見せて、物を盗ることを覚えた。

這樣一來,大家就開始懷疑到底是誰幹的。

そうすると誰の仕業だとみんなが疑い始める。

於是勢力爭鬥開始了,弱者會被殺。

始まったのは勢力争い。弱い奴は殺される。

那樣一來,地盤就會空出來。

そうなると縄張りが空く。

不知不覺中,他帶著幾個人,擁有了一塊地盤。

いつの間にか数人を率いて、テッドは一つの縄張りを持つまでになった。

「泰德哥哥,你在看什麼?」

「テッドお兄ちゃん、何見てるの?」

「沒什麼啦。」

「なんでもないよ」

說完,泰德摸了摸坐在旁邊女孩的頭。

そう言ってテッドは隣に座る少女の頭を撫でた。

那名女孩叫帕蒂。

少女の名はパティ。

雖然沒有血緣,但她是在巷子裡和泰德一起生活的孩子。

血のつながりはないが、テッドと共に路地で暮らしていた少女だ。

現在才剛滿八歲。

今は八歳になったばかり。

那段在巷子裡的悲慘生活終於逐漸成為遙遠的回憶。

やっと路地裏での悲惨な生活が遠い思い出になりつつあった。

因此泰德不會帶帕蒂去看外面的世界。

だからテッドはパティに外を見せることはなかった。

「米婭姊姊買來的繪本,我來念給妳聽。」

「ミア姉が買ってきた絵本を読んでやろう」

「真的嗎!?」

「ほんと!?」

泰德和帕蒂被特拉維斯收留是在五年前。

テッドとパティがトラヴィスに保護されたのは五年前。

或許是連日下雨,帕蒂病倒了,泰德四處求助,拼命請人救治。

連日続く雨のせいか、パティが病気になり、テッドは治療してくれるように手あたり次第に助けを求めた。

起初找的是醫生,被告知沒有錢不行。

最初は医者。お金がないと駄目だと言われた。

接著去找有錢人家,被趕說窮人別靠近。

次は裕福な家。貧乏人が近づくなと言われた。

最後去找貴族,還沒說話就被打飛。

最後は貴族。何も言わずに殴り飛ばされた。

即便如此,泰德仍在城裡奔走。

それでもテッドは街中を駆けまわった。

即使全身沾滿泥巴,也不停地跑。

泥に塗れても駆け続けた。

一直低頭懇求到流血為止。

血が出るほど頭を下げ続けた。

然而仍沒有人伸出援手。

それでも誰も助けてはくれなかった。

當他抱著痛苦的帕蒂,被無力感折磨時,

苦しそうなパティを抱きしめて、無力感に苛まれているとき。

有一位用無精打采的語氣、撐著傘走來的少女。

気の抜けた声で傘を差してくる少女がいた。

「請問有什麼事嗎?」

「どうかしましたですの?」

那位說話怪異的少女立刻察覺到帕蒂的異狀,慌張地叫來附近的特拉維斯。

変な喋り方の少女はすぐにパティの異変を察して、慌てた様子で近くにいたトラヴィスを呼んだ。

之後一切發生得很快。

それからは一瞬だった。

他們被放上特拉維斯準備的馬車,送到醫生那裡。

トラヴィスが用意した馬車に乗せられ、医者の下へ連れていかれた。

那正是泰德最初去求助的那位醫生的地方。

そこは最初にテッドが助けを求めた医者の場所だった。

那個曾說「沒錢不行」的醫生,起初對特拉維斯帶來的泰德有些難色,但當特拉維斯掏出金幣後,態度立刻改變。

お金がないと駄目といった医者は、トラヴィスがテッドを連れていくと最初は難色を示したが、トラヴィスが金貨を出すと態度を一変させた。

彷彿在對貴族子女一樣,他立刻以貴族般的態度接待,並迅速為帕蒂處理。

まるで貴族の子供を相手にするような態度へ変化し、パティも手早く処置した。

帕蒂康復之時,特拉維斯已不知不覺把那些在巷子裡的孩子們集合起來。

パティが回復した頃、トラヴィスはいつの間にか路地で暮らしていた子供たちを集めていた。

他詢問他們是否願意跟他一起生活,大家都點頭後,他微笑著把他們帶回了自己的宅邸。

そして自分と一緒に暮らすかどうかを問い、全員が頷くとニコリと笑って、自分の屋敷まで連れて行った。

此後他多次收養孩子,到了某個年齡,他便透過特拉維斯的熟人,讓孩子們離開藩國。

それから幾度も子供を引き取り、ある程度の年齢になった子供はトラヴィスの知り合いを経由して、藩国を出ていった。

因為在藩國無法學到武藝與學問。

藩国では武芸も学問も学べないからだ。

本來泰德也到了應該離開宅邸的年齡,但近來特拉維斯身體不適且米婭又忙,他便留下來照料孩子們。

本来ならテッドも屋敷を出る年齢だったが、最近はトラヴィスが不調なのとミアが忙しいため、子供たちの面倒を見るために残っていた。

「喂喂,泰德哥哥」

「ねぇねぇ、テッドお兄ちゃん」

「嗯?」

「うん?」

「接下來要去哪裡?」

「これからどこ行くの?」

泰德為該如何回答而苦惱。

どう答えるべきかテッドは悩む。

因為他自己也不清楚最終會變成什麼樣。

テッドも最終的にはどうなるのかわからなかったからだ。

就算前往帕西瓦爾侯爵的領地,並安全地把公主送到帝國,那又會如何?

パーシヴァル侯爵の領地に向かい、王女を無事に帝国へ送り届けたとして、どうなるのか?

幫助公主亡命,對我們並沒有任何好處。

王女の亡命を助けたところで、こちらには何の得もない。

反而會失去居住之地。

むしろ住む場所を失った。

本來光是與米婭有關就已經危險,若幫助公主亡命,整個藩國都會把我們視為敵人。

元々、ミアの関係者というだけで危ないのに、王女の亡命を助けるなんて藩国中から敵と認識される。

所以才會這樣逃亡。

だからこうして逃走している。

但泰德不忍責怪米婭與特拉維斯。

しかし、テッドはミアやトラヴィスを責める気にはなれなかった。

正是他們的善良拯救了泰德與帕蒂。

その優しさが自分とパティを救ってくれた。

錯的全是這個國家。

悪いのはすべてこの国。

這是一個不允許善良存在的殘酷國度。

お人よしが許されない残酷な国だからいけない。

「……泰德哥哥?」

「……テッドお兄ちゃん?」

「嗯,我們會去國境附近。之後會怎麼樣呢?到了再說,當作驚喜。」

「ああ、国境の近くまで行くんだ。そのあとは……どうなるかな? 着いてからのお楽しみだ」

「欸!?會有什麼事嗎—?」

「ええ!? 何かあるのー?」

帕蒂高興地笑了。

パティは嬉しそうに笑う。

泰德在一旁輕輕嘆息。

その横でテッドは小さくため息を吐いた。

萬一公主在利用米婭,

万が一、王女がミアを利用している場合。

我們可能會被當作棄子。

こちらが捨て駒にされかねない。

當然特拉維斯也可能預見到這點,但如果那樣,艱困的逃亡就會開始。

もちろんトラヴィスはそのことも予想しているだろうが、そうなった場合は辛い逃避行が始まる。

並不是討厭這件事。

嫌なわけではない。

他可以接受這是無可奈何的事。

仕方ないと割り切ることができる。

只是,他不想看到米婭與特拉維斯因善意被背叛而受傷。

ただ、優しさを裏切られて傷付くミアとトラヴィスは見たくなかった。

「根本不該相信什麼王族和貴族才好……」

「王族や貴族なんて信用しなきゃいいのに……」

他輕聲嘟囔著,為了帕蒂翻開了繪本的頁面。

小さく呟きながら、テッドはパティのために絵本のページをめくるのだった。

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帝劍城的玉座大廳。

帝剣城の玉座の間。

在那裡,皇帝約翰內斯正從宰相那裡聽取報告。

そこで皇帝ヨハネスは宰相から報告を受けていた。

「以上報告完畢。若一切順利,攻佔藩國可望在一週後。」

「以上で報告は終わりです。藩国攻略は順調にいけば一週間後かと」

「辛苦了。接下來就看莉澤洛特殿下了吧。」

「ご苦労。あとはリーゼロッテ次第か」

「……陛下。為何要把攻佔藩國的任務交給莉澤洛特殿下?」

「……陛下。どうしてリーゼロッテ様に藩国攻略を任せたのですか?」

「你是反對的吧。重提既定的事還真少見。」

「お前は反対だったな。決まったことを掘り返すのは珍しいな?」

「我只是想知道陛下的真意。把任務交給莉澤洛特殿下幾乎盡是缺點。但既然陛下執意,我也就接受了。然而事實一出,北部集中著龐大的戰力。我原以為會以少數兵力攻略。」

「真意を聞きたいだけです。リーゼロッテ様に任せるのはデメリットばかりです。それでも陛下がどうしてもと望まれたので納得しました。しかし、蓋を開けてみれば北部には膨大な戦力が集中しております。私はてっきり少数戦力で攻略するものと思っておりました」

「所以你就認為該交給莉澤洛特?」

「だからリーゼロッテだと思ったか?」

「是的。失禮了……有那樣的戰力,誰來攻佔藩國都可以。若允許萊因費爾特公爵率騎士支援北部,也可以順勢委以攻佔藩國;或者也有讓阿諾爾特殿下率軍的選項。」

「ええ。お言葉ですが……あの戦力があれば藩国攻略は誰でもできます。北部支援のためにラインフェルト公爵が騎士を率いることを認めたなら、そのまま藩国攻略も任せればよかったかと。もしくはアルノルト殿下に軍を率いさせるという手もありました」

「皇國默不作聲,兵力越多越好。若莉澤洛特攻下藩國,下一個就是王國,甚至可以直接進攻王國。」

「皇国は黙っておるし、戦力は多いに越したことはない。リーゼロッテが藩国を攻略すれば、次は王国だ。そのまま王国に攻め入ることもできる」

「這點我理解。但莉澤洛特殿下有……重大的問題。」

「それは理解しております。ですが、リーゼロッテ様には……重大な問題があります」

面對一向少見如此執著的宰相,約翰內斯苦笑了。

いつになくしつこい宰相の様子にヨハネスは苦笑した。

他知道原因。

理由はわかっている。

「莉澤洛特至今仍耿耿於懷皇太子的死,會因此失控嗎?」

「リーゼロッテは皇太子の死をいまだ引きずっておる。ゆえに暴走する恐れがあると?」

「正是如此。而且陛下已將所有責任推給阿諾爾特殿下。若莉澤洛特真的暴走,責任就會歸咎於阿諾爾特殿下。這是什麼用意?阿諾爾特殿下在北部的復興可說是功不可沒。陛下是想讓他失勢嗎?」

「その通りです。そして陛下はすべての責任をアルノルト殿下に丸投げしました。このままリーゼロッテ様が暴走すればアルノルト殿下の責任になります。その真意はなんです? アルノルト殿下は北部の復興を見事に成し遂げています。失脚をご希望ですか?」

「作為皇帝……我不會介入帝位之爭。我把一切交給阿諾爾特,是因為我自己不足以成為牽制莉澤洛特的利器。」

「皇帝として……帝位争いには介入せん。ワシがアルノルトにすべてを投げたのは、ワシではリーゼロッテを止める足かせにはならんからだ」

「……這是什麼意思?」

「……どういう意味でしょうか?」

「莉澤洛特恐怕只想為皇太子報仇,如果能洗清怨恨,她根本不在乎地位。所以即便責任落到我頭上,她仍會照自己的意思行事。她就是那樣的女子。然而──」

「リーゼロッテはきっと皇太子の仇を討ち、恨みを晴らせるなら立場などいらないと思っているだろう。だからワシの責任になったとしても……関係なくやりたいようにやる。あれはそういう娘だ。しかし」

「若成為阿諾爾特殿下的責任,就會不同嗎?」

「アルノルト殿下の責任となれば違うと?」

「誰知道呢。我覺得比起我更有可能。如果莉澤洛特真心認可阿諾爾特……那麼攻佔藩國應該沒問題。」

「どうだろうな。ワシよりは可能性があると思っている。リーゼロッテが本気でアルノルトを認めているなら……きっと藩国攻略は問題ない」

「依我看……我仍不認為莉澤洛特殿下會真心認可阿諾爾特殿下。她頂多也只是把他當作被疼愛的弟弟。」

「私の意見ですが……いまだにリーゼロッテ様はアルノルト殿下を本気で認めているとは思いません。あくまで弟として可愛がっている程度でしょう」

「阿諾爾特就是不肯拿出真功夫,因此無法被認可。也許他自己覺得那樣沒關係……但遇到難題時,他也會不得不使出全力。一旦展現真本事,莉澤洛特自然會認同他,不再只把他當作弟弟,而是作為同等地位的皇子。」

「アルノルトは本気を出さんからな。だから認められない。それで本人はいいと思っているだろうが……難題があれば本気を出さざるをえまい。本気を見せればリーゼロッテも認めるだろう。弟としてではなく、同格の皇子としてな」

說完這話,約翰內斯笑著從玉座上站了起來。

そう言ってヨハネスは笑いながら玉座から立ち上がる。

宰相明白了他的用意,對約翰內斯低頭致意。

真意を知り、宰相はヨハネスに頭を下げた。

臨走時,宰相又問了一句。

そして去り際に問いかける。

「陛下……您希望誰坐上這玉座?」

「陛下……陛下がこの玉座に座ってほしいのは」

「……玉座是給勝利者的。沒有奪取之意的人得不到它。因為沒人會承認那樣的人。因此才會出現帝位之爭。這不是靠資質或能力決定的。坐上玉座的,必是有奪取決心之人。皇帝的個人好惡不應左右玉座。如果靠那種事來決定……那帝位之爭又有何意義?」

「……玉座は勝ち取った者に与えられる。勝ち取る意思のない者には与えられない。誰も認めないからだ。だから帝位争いはある。素質や能力で決まるのではない。玉座に座る覚悟のある者が座るのだ。皇帝の個人的な好き嫌いで玉座は左右されん。そんなことで決まっては……何のための帝位争いだ?」

「……失言了,還請恕罪。」

「……失言でした。お許しを」

約翰內斯就這麼離開了玉座大廳。

ヨハネスはそのまま玉座の間を後にした。

宰相也隨後離開玉座大廳。

宰相もまた玉座の間を去る。

他心裡如此想著,覺得這是一個難纏的家族。

難儀な一族だと心の中で思いながら。