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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第三百九十三話 宰相之影

「諸位殿下,有報告。」

「殿下方、お話が」

當我和莉賽姊上討論補給事宜時。

リーゼ姉上と補給について話をしているとき。

突然一名男子出現在房間裡。

唐突に一人の男が部屋に現れた。

他全身包裹黑色衣裝,臉也被黑布遮住。

黒装束に身を包み、顔も黒い布で隠している。

身上沒有任何顯示身分的物件。

身分を示す物は何もつけていない。

即便如此,我們並沒有起疑心。

それでも俺たちは怪しむことはしなかった。

「是宰相的影嗎?」

「宰相の影か」

莉賽姊上低聲說道,然後轉向那名男子。

リーゼ姉上がそう呟き、男のほうに向きなおった。

宰相的影。

宰相の影。

那是宰相用來稱呼暗中運作的情報員的暗語。

それは宰相が裏で使う諜報員の隠語だ。

十一年前。

十一年前。

帝國曾有一個公開的情報組織,直屬於宰相。然而,在與王國的停戰協定中,該組織的解散成了條件之一。

帝国には公然とした諜報組織があった。宰相直属の組織だった。しかし、王国との停戦協定でその組織の解体が条件に出た。

因為宰相曾利用那個情報組織大肆施展他的手腕。

宰相がその諜報組織を使って辣腕をふるっていたからだ。

王國多次被其所害,於是要求解散那個組織。

王国は幾度も煮え湯を飲まされたその組織を解体しろと訴えたわけだ。

宰相毫不遲疑地同意,解散了該組織。

宰相はそれをあっさり承知して、組織を解体した。

但並非全數消失。

だが、すべて無くなったわけではない。

仍有人以宰相的手腳身分在活動,他們便是所謂的『宰相的影』。

宰相の手足として動く者たちがいる。彼らが宰相の影だ。

不過人數稀少,基本上專注於情報蒐集,因此很少出面。

しかし数は少なく、基本的には情報収集に専念しているため表には出てこない。

以聯絡員身分前來本身就很罕見。

連絡員としてくること自体も珍しい。

「有何事?」

「何事だ?」

「針對藩國貴族的策反進展順利。一週後,已安排讓藩國的王女來此亡命;之後希望由你們發動進攻。」

「藩国貴族の調略は順調です。一週間後、藩国の王女をこちらに亡命させる手筈となっています。その後に攻め込んでいただきたいとのことです」

「可以由我們自行判斷行事嗎?」

「こちらの判断で動いていいのか?」

「據說現場的判斷將委由以皇帝陛下名義行事的阿爾諾特殿下決定。」

「現場の判断は皇帝陛下の名代であるアルノルト殿下に委ねるとのことです」

「是嗎。也就是說,我要服從阿爾諾特殿下的指揮?」

「そうか。つまり、私はアルの下につくということだな?」

「形式上就是如此。」

「形式的にはそうなります」

「是、是這樣嗎……?」

「だ、そうだが?」

莉賽姊上興致勃勃地把話題推給我。

姉上が面白そうに俺に話を振ってきた。

我聳了聳肩,回答道。

俺は肩を竦めつつ、答える。

「若是命令我會接受。請別獨斷專行,好嗎?」

「命令なら引き受けます。独断専行はやめてくださいね?」

「要小心。」

「気をつけよう」

會說『要小心』這種話,真是莉賽姊上的作風。

気をつけようってあたりがリーゼ姉上らしい。

站在要承擔責任的一方,真希望她能斬釘截鐵地說不會那樣做才好。

責任を被せられる側からすると、しないと断言してほしいんだがな。

嗯,或許是無理的請求吧。

まぁ無理な相談か。

「王女的亡命是確定的嗎?」

「王女の亡命は確実か?」

「我們這邊已經安排妥當,請準備接納。」

「こちらで手筈を整えています。受け入れる準備をお願いします」

「知道了。若發生不測之事該怎麼辦?」

「わかった。もしも不測の事態が起きた場合は?」

「一切將由阿爾諾特殿下裁決。」

「すべてアルノルト殿下のご判断に委ねられます」

「唉唉……所有麻煩事都落在我身上嗎?」

「やれやれ……面倒ごとは全部俺か」

例如,王女如果死亡。

例えば王女が死んだ場合。

或者藩國察覺並發動攻擊的情況。

もしくは藩国が気づいて攻め込んできた場合。

各種可能情況都得考慮。

いろいろとパターンは考えられる。

也就是說,為了應對那些情況無需向帝都請示確認。

それらに対応するために帝都へ確認を取る必要はないということだ。

授與的權限相當大。

与えられた権限は大きい。

但責任也同樣沉重。

しかし、責任もまた重い。

想怎麼做就怎麼做,但失敗了就是你的責任。

勝手にやれ、けど失敗したらお前のせいだ。

我被交付的是荒唐的事。

とんでもないことを俺は言われている。

沒有把握的話應該拒絕才對……。

自信がないなら断るべきだが……。

「要是一一向帝都確認,莉賽姊上就會擅自行動……」

「一々帝都に確認取っていたら、リーゼ姉上が勝手に動くしな……」

「失禮了。我可是會遵從指示的喔?」

「失礼な。私は指示には従うぞ?」

「如果弄錯了怎麼辦?」

「間違っていた場合は?」

「錯誤的指示根本不能算作指示。」

「間違った指示など指示とは言わん」

「……要是晚了怎麼辦?」

「……遅れた場合は?」

「遲來的指示也不算指示。」

「遅い指示は指示とは言わん」

「唉……」

「はぁ……」

除了明確無誤的指示之外,竟不把其他當作指示,這想法真有問題。

的確な指示以外、指示と見ないなんてどうかしてる。

大概就是不把全權交給莉賽姊上的原因吧。

ここらへんがリーゼ姉上に全権を預けない理由だろうな。

她確實有能力,而對手只是藩國。

まぁ能力はあるし、相手は藩国だ。

應該不會變成麻煩事。

厄介なことにはならないだろう。

「明白。我將以我的判斷與責任行事。」

「わかった。俺の判断と責任において動く」

「那我先告辭了。」

「では失礼します」

說罷,宰相的影便消失了。

そう言って宰相の影は消えていった。

如果因此出了什麼事,全部都是我的責任。

これで何かあれば全部俺の責任だ。

雖然輕鬆,但也很麻煩。

気楽ではあるが、厄介でもある。

「既然連宰相的影都動員了,看來是打算以短期決戰徹底解決吧。」

「宰相の影まで動員しているとなると、本格的に短期決戦で仕留める気ですね」

「因為王國那邊的戰線陷入膠著。就算換上雷歐和特勞戈特,那種膠著也不會改變。」

「王国側の戦線が膠着しているからな。レオとトラウゴットが交代したところで、あの膠着は変わらん」

「莉賽姊上,你會怎麼做?」

「リーゼ姉上ならどうします?」

「王國方面是在周密準備下攻來的,從王國國境反擊恐怕困難,所以會採取不同的路線。」

「王国側はかなり周到な準備の上でこちらを攻めてきた。王国側の国境から反撃するのは難しいだろう。だから違うルートを使う」

「是從藩國那邊的路線嗎?」

「藩国からのルートですか」

「沒錯。」

「そうだ」

急於攻略藩國的理由,是為了不給王國留出防守的破綻嗎?

藩国攻略を急ぐ理由は王国側に防衛の隙を与えないためか。

如此一來,

そうなると。

「父上打算徹底打擊王國嗎?」

「父上は徹底的に王国を叩くつもりですか?」

「大概是吧。王國趁著帝位之爭入侵,若放任不理會有其他國家跟進。這也有防範的意義……再者,我方這邊有聖女。」

「そうだろうな。帝位争いに乗じて王国は攻めこんできた。これを見逃せば続く国が現れる。それを防ぐ意味もあるだろうが……こちらには聖女がいる」

「……將使王國的力量減半,並會有不少人倒向我方;趁機把王國納入帝國的支配之下,這是你的意思嗎?」

「……王国の力は半減し、こちらの味方につく者もかなり出る。その間に王国を帝国の支配下にということですか?」

「雖然不可能像藩國那樣成為附庸國,但大概會扶植一位對我方有利的君王出來。幸好是對方先動手攻來,因此即便徹底處理,我方仍有大義名分。」

「藩国のように属国というわけにはいかないだろうが、こちらに都合のよい王を担ぎ出すくらいはするだろう。好都合なことに攻め込んできたのは向こうだからな。徹底的にやっても大義名分はこちらにある」

「不過……王國與聯合王國結盟,至今尚無停戰跡象;若不先處理聯合王國,來自藩國一方的侵攻也不會順利吧?」

「ですが……王国は連合王国と同盟を結んでいます。いまだに停戦の動きはありませんし、連合王国をどうにかしないと、藩国側からの侵攻も上手くいきませんよ?」

「我也有這種感覺。不過,父上似乎並不把聯合王國當作問題。」

「それは私も感じている。しかし、父上は連合王国については問題としていないようだ」

「不把聯合王國當作問題?這是什麼意思?」

「問題にしていない? どういう意味ですか?」

「看來他似乎很看重那位龍王子。」

「どうも竜王子を高く買っているらしい」

我瞬間理解了那句話的含義。

その言葉の意味を俺は瞬時に理解した。

威廉作為敗戰的將領返回了聯合王國。

ウィリアムは敗戦の将として連合王国に戻った。

原本預期聯合王國會把威廉交出以與帝國停戰。

連合王国はウィリアムの首を差し出して、帝国と停戦すると読んでいた。

然而,至今仍無動靜。

しかし、いまだに動きはない。

這表示聯合王國在是否把一切責任推給威廉一事上出現了裂痕。

ウィリアムにすべてを押し付けるということに、連合王国が割れているということだ。

聯合王國正覬覦大陸上的領土。

連合王国は大陸での領土を狙っている。

若藩國被奪走,即便達成停戰,他們也不會對帝國的動向坐視不理。

藩国を奪われたら、たとえ停戦がなったとしても帝国の動きを見過ごさないだろう。

最理想的,是把他們拉攏成盟友。

一番いいのは味方につけること。

但我難以想像一位充滿野心的聯合王國國王會成為盟友。

だが、野心に満ちた連合王国の王が味方につくとは思えない。

頂多就是保持中立,而那種中立背後會做些什麼沒人能保證。

せいぜい中立。それも裏で何をするかわからない中立だ。

在那樣的情勢下,寄望於威廉意味著什麼呢。

そういう状況の中、ウィリアムに期待するということは。

「我不覺得那個威廉會發動政變。」

「あのウィリアムがクーデターを起こすとは思えませんがね」

「誰知道呢?人被逼到絕境會怎麼做沒準。」

「どうだろうな? 追い詰められたら人間、どうなるかわからんぞ?」

「他是個即使被逼到絕境也不會背叛的人。就算被父親背叛,我也不覺得他會主動背叛。如果真有那種可能性,也只有戈登兄上能夠勸說他吧。」

「追い詰めても決して裏切らなかった男です。父親に裏切られても、自分から裏切るとは思えません。もしもその可能性があるなら……ゴードン兄上が諭すくらいでしょう」

「那就等於沒有那種可能性了吧。」

「では可能性はないということだな」

「那僅是我的看法而已。」

「あくまで俺の考えです」

若是有我不知的內情能促使威廉行動,那我倒是非常歡迎。

もしも俺の知らない何かがあって、それがウィリアムを動かすなら大歓迎だ。

或許父上知道些我不清楚的事項也說不定。

もしかしたら父上は知らない何かについて知っているのかもしれない。

嗯,那就不是我該操心的事了吧。

まぁ、そこは俺の考えることじゃないか。

「總之先開始讓騎士們準備吧。」

「とりあえず騎士たちの準備を始めましょう」

「沒錯,騎士們也需要做好心理準備。」

「そうだな。騎士たちにも心の準備が必要だろうからな」

說完後,莉賽姊上便離開了房間。

そう言ってリーゼ姉上が部屋を去ったのだった。