最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三百九十一話 如暴風般的人
「勇爵回去了嗎?」
「勇爵は帰ったか?」
「嗯,聽說他的事已經辦妥了。」
「ええ、用が済んだそうなので」
「還是一如既往地自由隨性啊。」
「相変わらず自由な方だ」
「恐怕還是比不上莉澤姊姊大人吧……」
「リーゼ姉上には負けるかと……」
她居然在我工作的房間裡大搖大擺地喝著紅茶,未免太隨性了吧。
仕事をしている俺の部屋で、堂々と紅茶を飲んでいるのは自由すぎるだろう。
我想說她很礙事,但又不知道說了會發生什麼事,所以說不出口。
邪魔だと言いたいが、言ったらどうなるかわからないので言えない。
「莉澤羅特大人,點心做好了!」
「リーゼロッテ様。お菓子ができました!」
「嗯,那我就不客氣了。」
「うむ、いただこう」
她理所當然地讓菲妮做點心,然後把做好的點心超過一半都自己吃光了。
当然のようにフィーネにお菓子を作らせて、作ってきたお菓子の半分以上を自分で食べてしまう。
我這邊只分到一點點,實在可憐。
俺のほうには申し訳程度にしか回ってこない。
「姊姊大人……難道沒有什麼要我做的事嗎?」
「姉上……何かやることはないんでしょうか?」
「沒有。」
「ない」
「……」
「……」
竟能如此堂堂正正地說自己閒著,還真少見。
自分が暇だということをこれほど堂々と言えるのも珍しい。
畢竟她是負責侵攻指揮的將領,真正需要上陣的時刻要到開戰才會到來。
まぁ侵攻指揮を取る将軍だし、本番は戦になってからだ。
在那之前閒著也是可以理解的。
それまで暇なのはわかるが。
「不用去訓練騎士嗎?和您自己的部下相比,處理方式不是會不同嗎?」
「騎士の訓練とかしなくてもいいんですか? ご自分の部下とは勝手が違うかと」
「有比我更了解我的人把他們訓練得很徹底,所以沒問題。」
「私より私を知っている者がみっちりと鍛えているから平気だ」
「啊,原來如此……」
「ああ、なるほど……」
原來是萊因費爾特公爵負責訓練啊。
ラインフェルト公爵が訓練を担当しているのか。
對那位來說,莉澤姊姊大人會如何行動,應該是一清二楚吧。
リーゼ姉上ならどう動くかなんて、あの人にとっては手に取るようにわかるだろうしな。
把那些傳達給騎士們,他也會做得很妥帖。
それを騎士たちに伝えるのも上手くやるだろう。
人各適所。絕對比姊姊大人親自出手來得更好。
適材適所だ。絶対に姉上がやるよりもうまくやる。
要是姊姊大人親自出馬,恐怕在開戰前就會有好幾個人變得無法再派上用場吧。
姉上が出張ったら、戦前に何人かが使い物にならなくなるだろうし。
「阿爾,你停下來了吧?去工作。」
「アル。手が止まっているぞ? 仕事をしろ」
「……好。」
「……はい」
『這是怎麼回事。』
なんだろう。
『這種不講理真讓人無奈。』
この理不尽さは。
『但我又不能反抗。』
しかし逆らえない。
沒辦法,我只好動手動眼繼續處理。
しょうがないから俺は手と目を動かす。
需要確認的文件有一大堆。
確認しなきゃダメな書類はいくらでもある。
這時又有更多文件被送來到我的房間。
そんな俺の部屋にさらに書類がやってきた。
「阿爾,這是矮人們定居用的文件。我也把可能會接受他們的貴族候選人寫下來了。」
「アル、これはドワーフたちの入植用の書類よ。受け入れ可能そうな貴族の候補も書いておいたわ」
「真是的……」
「やれやれ……」
「需要幫忙嗎?」
「手伝いが必要?」
夏爾看了看我的臉,苦笑著拿著文件過來。
俺の顔を見て、書類を持ってきたシャルが苦笑する。
我對夏爾的提議點頭同意。
俺はそんなシャルの申し出に頷く。
「沒辦法呢。」
「仕方ないわね」
「請和菲妮一起把這個檢查一下。」
「フィーネと一緒にこれをチェックしてくれ」
「知道了。菲妮負責這邊,我負責另一邊。」
「わかったわ。フィーネはここを、私はここをやります」
「是!」
「はい!」
說罷,夏爾和菲妮便在房間角落的書桌前開始工作。
そう言ってシャルとフィーネは部屋の隅にある机で仕事を始めた。
那段時間,坐在我身旁的艾爾娜一言不發。
その間、俺の横にいるエルナは何も言わない。
「真少見呢,艾爾娜?」
「珍しいな? エルナ」
「哪裡少見了呢,莉潔洛特大人?」
「何がでしょうか? リーゼロッテ様」
「看起來你在專心護衛呢?」
「護衛に専念しているようだな?」
「因為我是護衛。」
「護衛ですから」
她不會多管閒事。
余計なことには口を出しません。
聽艾爾娜這麼說,難得莉潔姊姊瞪大了眼睛。
そう告げるエルナを見て、珍しくリーゼ姉上が目を丸くした。
看來艾爾娜在勇爵那裡被說了很多話,也因此改變了想法。
勇爵から色々と言われて、エルナも考えを改めたらしい。
「要是從一開始就是這樣就輕鬆多了吧?」
「最初からそうだったら楽だったんだけど?」
「是啊,你也去做自己的事吧?」
「そうね。あなたも自分の仕事をしたら?」
對夏爾那句話,艾爾娜連看都沒看一眼就回了話。
シャルの一言に対して、エルナは一瞥もせずに返す。
反應從容不迫。
余裕ある対応だ。
這下夏爾就算多說了句多餘的話。
これでシャルが余計な一言を言ったことになる。
夏爾似乎也察覺到了,皺了皺臉開始專心做自己的事。
シャルもそれを察したのか、顔をしかめながら自分の仕事に専念し始めた。
看著那一幕,艾爾娜露出得意洋洋的表情。
それを見て、エルナはしてやったりとした顔をした。
表面上裝作若無其事,但艾爾娜還是艾爾娜啊。
表面は取り繕ってもエルナはエルナだな。
「艾爾娜。聽說你從勇爵那裡受了些指導?」
「エルナ。勇爵から何か指導をしてもらったそうだな?」
「是的,學到了很多。」
「はい。いろいろと教えていただきました」
「看來是很充實的指導呢。」
「充実した指導だったようだな」
說完後,莉潔姊姊連連點頭。
そう言うとリーゼ姉上は何度かうんうんと頷く。
然後。
そして。
「對了,阿爾。」
「ところで、アル」
「有什麼事嗎?」
「なんでしょうか?」
「雷歐好像打算娶聖女為妻,你打算怎麼做?」
「レオは聖女を妻に迎えるつもりのようだぞ? お前はどうする?」
「……什、什麼?」
「……はい?」
氣氛頓時凝重起來。
空気が張り詰めた。
我的娶妻問題本來就麻煩,但更麻煩的是,一旦談起就會牽扯到姊姊的夫君問題。
俺の嫁問題は面倒な話だが、それ以上にその話をすると姉上の夫問題に触れなきゃいけない。
『怎麼辦?』
どうする?
『要觸及嗎?』
触れるべきか?
『要隨便帶過嗎?』
適当に流すべきか?
各種話語在腦中盤旋不已。
グルグルと頭の中で言葉が回る。
於是菲妮貼心地向莉潔姊姊問道。
そこでフィーネが気を利かせてリーゼ姉上に聞いてくれた。
「莉、莉潔洛特大人,您會怎麼做呢?」
「り、リーゼロッテ様はどうされるのでしょうか?」
「我沒在說自己的事啊?」
「私の話はしてないが?」
「唉,弟弟先成家這事嘛──」
「いやぁ、弟が先に妻を持つというのは」
「放心吧。遲早我會跟尤爾根結婚的。」
「安心しろ。そのうち私はユルゲンと結婚する」
「……」
「……」
一瞬間,我差點暈倒過去。
一瞬、意識が飛びかけた。
差點從椅子上滑下,旁邊的艾露娜扶住了我。
椅子からずり落ちそうになり、傍にいたエルナが俺を支える。
剛才那人說了什麼?
今、この人は何と言った?
結婚?
結婚?
明明被父上那麼催促,卻一直擺出毫無興趣的態度的人,會是他?
あれだけ父上に急かされていたのに、興味なしという態度を取ってきた人が?
而且還是萊因菲爾特公爵!?
しかもラインフェルト公爵と!?
這到底是怎麼回事!?
どうなってる!?
「……我沒聽錯吧……?」
「……聞き間違いじゃないですよね……?」
「總有一天吧。只要尤爾根不放棄的話。」
「そのうち、な。まぁそれまでユルゲンが諦めなければ、だが」
「那件事應該不用擔心……到底是怎麼樣的心境變化呢……?」
「それについては心配ないかと……どういう心境の変化ですか……?」
「……因為許多我熟識的人都死去了。我也不知道自己還能活多久。於是覺得,或許可以接受那個對我始終不肯放棄的執著之人。」
「……よく知っている者たちが死んでいったからな。私もいつまで生きていられるかわからん。いつまでも私を諦めん物好きを受け入れてやってもいいと思ったのだ」
「別說這種不吉利的話……」
「縁起でもないことを……」
「怎麼了?該更高興一點啊」
「どうした? もっと喜べ」
「以那種理由很難高興啊……而且還說什麼『總有一天』」
「理由が理由なので喜びづらいですよ……しかもそのうちって」
「會在數年之內。在那之前我打算和尤爾根當朋友。我意外地很喜歡這種關係。」
「数年以内だ。それまではユルゲンとは友人でいるつもりだ。私は意外に、この関係を気に入っているのでな」
「是嗎……身為曾協助過的人,我真的很高興。恭喜你。」
「そうですか……まぁ協力した身としては嬉しいかぎりです。おめでとうございます」
我這樣說著,準備結束話題。
そう言って俺は話を終わらせようとする。
最大的反擊招數。
最大の返し言葉。
因為『等姊姊結婚之後再說』這句話已經不能用了。
姉上が結婚してから、というのが使えなくなったからだ。
不過。
しかし。
「那你打算怎麼做?」
「それでお前はどうするつもりだ?」
「……」
「……」
「你和雷歐一直在一起。父上也想著乾脆兩人一起宣布訂婚吧。雙黑皇子的名聲一天比一天大。」
「お前とレオはいつも一緒だった。父上もどうせなら二人で婚約発表を、と思っているだろう。双黒の皇子の評判は日に日に大きくなっているからな」
「……我和雷歐相像,但我不是雷歐。」
「……俺とレオは似ていますが、俺はレオと違います」
「結婚會讓你在皇位爭奪上更佔優勢喔?」
「身を固めたほうが帝位争いは有利に働くぞ?」
「我暫時沒有與任何人結婚的打算。至少現在沒有。」
「俺は誰かと結婚する気はありません。少なくとも今は」
「可是,不管你的意志如何,這種話題總會被提起。藩國那邊有位公主,若要統治,引入血脈會更好。毫無疑問,大臣和貴族都會提議你與她結婚。啊,這不是我的想法,是尤爾根的主張,也就是說這種可能性非常高。」
「だが、お前の意思に関係なくその話は出てくる。藩国には王女がいる。統治するなら血を取り入れたほうがいい。間違いなく、大臣も貴族もお前との結婚をと言い出すだろう。ああ、これは私の考えではなく、ユルゲンの考えだ。つまり当たる確率は非常に高い」
「謝謝你的關心……但皇子還有其他人選。」
「心配はありがたいですが……皇子ならほかにもいます」
「是嗎。如果有心儀的人就告訴父上吧,那樣父上也不會強逼你了。」
「そうか。意中の者がいるなら父上に伝えておけ。それならば父上も無理強いはすまい」
「那就好」
「結構です」
聽了我的話,莉澤姊姊苦笑著,一口把紅茶喝乾。
俺の言葉にリーゼ姉上は苦笑して、そのまま紅茶を飲み干す。
然後從坐著的沙發上站了起來。
そして座っていたソファーから立ち上がった。
「好吧。若是他們真的要強迫你,就往東部國境逃過來,我會幫你收留。」
「まぁいい。どうしても無理強いされそうなら東部国境に逃げてこい。匿ってやろう」
「我會那麼做。帝位之爭結束後我想過與權力無關的生活。」
「そうします。俺は帝位争いが終わったら権力とは無縁な生活が送りたいので」
「不知道那是否會被允許呢?」
「はたして許されるかな?」
莉澤姊姊笑著走出房間。
姉上は笑いながら部屋を出ていく。
真是個像風暴般的人啊。
まったく、嵐みたいな人だな。
竟然說完想說的就回去了。
言いたいことを言って帰るなんて。
「真是個讓人頭疼的人……」
「困った人だ……」
為了北部貴族,我賭上了自己的自由。
北部貴族のために俺は俺の自由を賭けた。
如果父上真打算讓我與藩國的公主結婚,那我大概不得不接受吧。
父上が俺を本気で藩国の王女と結婚させようとするなら、俺は受け入れざるをえないだろう。
我與姊上不同。
俺は姉上とは違う。
我有個希望雷歐成為皇帝的願望。
レオを皇帝にという願いがある。
為了那個願望,我甚至願意獻出一切。
その願いのためにすべてを捧げるのもやぶさかではない。
但若可能,我還是不想那樣做。
できればしたくないけれど。
抱著那樣的想法,我在無言的房間裡繼續工作。
そんなことを思いつつ、俺は無言の部屋で仕事を続けるのだった。