最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三百九十話 兩位勇者
異次元。
異次元。
我只能這麼形容眼前的戰鬥。
俺は目の前の戦いをそうとしか表現できなかった。
「從現在開始我要暗殺阿爾,努力去阻止吧」
「今からアルを暗殺するから頑張って防ぎなさい」
說完這句,勇爵站在一片空無、但遼闊的平原中央,揮舞木劍向我們發動攻擊。
そう言って勇爵は何もないただ広いだけの平原の真ん中で、木剣をもって攻撃してきた。
防守的是艾爾娜,她手持木劍。
防ぐのはエルナ。こちらも木剣。
畢竟這只是訓練。
あくまでこれは訓練だ。
是勇爵重新鍛鍊艾爾娜的訓練。
勇爵がエルナを鍛え直す訓練。
表面上的說法是不讓人以為勇爵是奉父上之命行動。
勇爵が父上の命令で動いたとは思わせない建前。
但不論理由如何,兩位勇者正在彼此交鋒。
だが、理由はどうであれ勇者と勇者がぶつかり合っている。
不可能安然無恙。
無事で済むわけがない。
「可惡……!」
「くっ……!」
必須壓低姿勢,免得被捲起的突風吹飛。
巻き起こる突風に吹き飛ばされないように姿勢を低くしなければいけない。
彼此都拿著木劍。
互いに木剣。
劍中凝聚的力量一樣。
込められる力は同じだ。
雖然小心使力以免折斷,光是劍壓就能捲起狂風。
壊れないように振っているのに、剣圧だけで突風が巻き起こる。
光靠肉眼已難以掌握事態。
目だけじゃもう何が起きているのか把握しきれない。
好不容易能捕捉到刀劍交擊的聲響,但那聲音卻從四面八方無數傳來。
かろうじて打ち合う音を拾えるが、それも四方八方から無数に聞こえてくる。
「總是只以實力壓倒對手,所以那些弱點才無法被克服。」
「常に実力で圧倒するだけだから、苦手がいつまでも克服できないのだよ」
聲音從背後傳來。
声が後ろから聞こえてくる。
回頭一看,艾爾娜和勇爵正劍尖相抵,僵持著。
振り返るとエルナと勇爵がつばぜり合いをしていた。
「護衛並不是我的弱項……!」
「護衛は苦手じゃ……ありません!」
「是嗎?你應該比較擅長進攻吧?」
「どうかな? 攻めるほうが得意なはずだが?」
話音落下,勇爵又繞到我面前。
そう言って今度は勇爵が俺の前に回り込む。
還沒來得及想他什麼時候過來,艾爾娜就擋住了勇爵的劍。
いつの間にと思う前にエルナが勇爵の剣を止めた。
「勇爵家之人即便沒有聖劍,也必須是勇者,無論是行為舉止或實力。」
「勇爵家の者は聖剣がなくても勇者でなくてはいけない。振る舞いも、実力も」
「舉止姑且不論……我不認為在實力上輸給父上!」
「振る舞いはともかく……実力でお父様に劣っているとは思いません!」
艾爾娜這麼說著把勇爵推回。
そう言ってエルナは勇爵を押し戻した。
對於那樣的艾爾娜,勇爵只是笑了。
そんなエルナに対して勇爵は笑う。
「實力不只是刀劍的技巧或戰鬥技術。」
「実力とは剣の腕や戦闘の技術だけではないのだよ」
聲音再次從背後傳來。
また声が後ろから聞こえる。
明顯比剛才更快。
先ほどよりも明らかに速い。
艾爾娜慌忙格擋那把劍,但或許因為慌亂,竟同時被勇爵飛踢命中而震飛。
慌ててエルナがその剣を弾くが、慌てたせいか、同時に勇爵が放った蹴りを食らって吹き飛ばされた。
「計謀、冷靜、洞察力。你哪一項都不夠。在戰鬥中談什麼光明正大,那只有那些以此為榮的人才懂。多數人為了活命會做任何事,如果事後只會大喊『卑鄙』,那就不需要有勇爵家這等存在了。」
「駆け引き、冷静さ、読みの鋭さ。君にはどれも足りてない。戦闘中に正々堂々なんて言葉が通じるのは、そこに誇りを抱く者だけだ。大抵の者は生きるために何でもする。その後に卑怯と叫ぶだけなら勇爵家など必要ない」
「我承認不足……但那一招不會在第二次奏效。」
「足りないことは認めます……けれど、二度は通じません」
「那種想法是錯的。沒有什麼第二次可言。正因為你那樣想,才會放走叛逃的近衛騎士隊長。如果連近衛騎士隊長這種程度都抓不到,我們就沒有存在的價值了。」
「その考えが間違っている。二度などないのだよ。そんな考えだから裏切った近衛騎士隊長を逃すんだ。近衛騎士隊長程度も捕まえられないなら我々の存在価値はない」
「那是……」
「それは……」
確實,艾爾娜放走了叛逃的近衛騎士隊長拉斐爾。
確かにエルナは裏切った近衛騎士隊長であるラファエルを逃した。
在帝都的混亂中,面對只想逃命的拉斐爾,沒能徹底追捕他。
逃げに徹するラファエルを帝都の混乱の中で、仕留めきれなかったのだ。
不過要是這麼說的話,事實上在此之前阿莉達就已經沒能斬殺他了。
まぁそんなことを言ったら、その前にアリーダが仕留めそこなっているんだが。
以勇爵的角度來看,那點可能根本不在比較之列吧。
勇爵としてはそこすら比較対象にはならないんだろう。
阿姆斯貝爾格勇爵家是帝國的王牌。
アムスベルグ勇爵家は帝国の切り札。
必須成為與眾不同的存在,正是那股力量支撐著阿姆斯貝爾格勇爵家。
他とは別格の存在でなければいけない。その強さがアムスベルグ勇爵家を支えてきたからだ。
「被敵人的言語動搖而行動遲緩。我曾教過你:先把敵人壓在地上爬著,再去聽他說話。」
「敵の話に動揺し、動くのが遅れる。昔、教えたはずだ。敵の話は地面に這いつくばらせてから聞けと」
勇爵繞到了艾爾娜的後方。
勇爵がエルナの後ろに回り込む。
艾爾娜竭力接住攻勢,卻又被震飛。
エルナは何とか剣を受け止めるが、また吹き飛ばされた。
不過艾爾娜很快又整頓好身形,回到我身旁。
しかし、すぐにエルナは体勢を立て直し、俺の傍に戻ってきた。
「呼、呼……」
「はぁはぁ……」
「打得挺辛苦的吧?」
「苦戦してるな?」
「畢竟是父上嘛……」
「お父様だもの……」
「但這並不代表一切都是正確的。」
「だからといってすべて正しいとは限らない」
我對艾爾娜這麼說後,把目光轉向勇爵。
俺はエルナにそう言うと勇爵へ視線を向ける。
勇爵依舊保持著微笑。
勇爵は微笑みを崩さない。
看到那副從容的表情,總想把它打破看看。
どうも余裕な表情を見ると、それを崩してみたくなる。
這是我們家的壞習慣。
我が家の悪い癖だ。
「勇爵。你說得沒錯。艾爾娜確實放走了那位近衛騎士隊長,那對勇爵家來說是失誤。但在那一天,跑到我身邊的是艾爾娜,而不是你。」
「勇爵。あなたの言うことは正しい。エルナは近衛騎士隊長程度を逃した。それは勇爵家としては失態だろう。だが、あの日、帝都で俺の傍にやってきたのはエルナだ。あなたではない」
勇爵對我的話苦笑。
俺の言葉に勇爵は苦笑する。
看來他願意接受我的說法。
俺の話には乗ってくれるらしい。
也就是說,目標始終是艾爾娜嗎。
あくまで標的はエルナということか。
「唉唉……你總是這樣。」
「やれやれ……君はそうやっていつもいつも」
「――當場在的人和無法趕到的人,哪一個更有用?連小孩子都明白吧?」
「――あの場にいた者と駆け付けることもできなかった者。どちらが役に立ったか? 子供でもわかると思うが?」
「完全正確。如果有人叫我閉嘴,我也沒話說。但阿爾,你不能總是這樣每次都救艾爾娜,別太縱容她了。」
「まったくもってその通りだ。私が言うなと言われたら、何も言えない。だが、アル。そうやっていつも君がエルナを助けられるわけじゃないんだ。あまり甘やかさないでほしいね」
「我若不夠好,艾爾娜就會救我;艾爾娜若不夠好,我會救她。我們一直都是這樣走過來的,這──以後也不會改變。」
「俺が至らなきゃエルナが助け、エルナが至らなきゃ俺が助ける。俺たちはそうやって歩いてきた。それは――これからも変わらない」
「如果艾爾娜不夠格,你會喪命。你有那樣的自覺嗎?」
「エルナが至らなければ君が命を落とす。その自覚はあるかな?」
「沒問題。我早就把命交給艾爾娜了。」
「結構。とうの昔に俺はエルナに命を預けている」
「你真是……從以前就很會鼓勵人啊。」
「君は本当に……昔から人を励ますのが上手いな」
「也沒有那麼誇張。那麼,勇爵。準備好了嗎?我的青梅竹馬沒你想像的那麼弱。」
「そうでもありませんよ。さて、勇爵。覚悟はいいですか? 俺の幼馴染はあなたが思うほど弱くはない」
瞬間,艾爾娜衝向勇爵接近。
瞬間、エルナが勇爵に接近した。
作為護衛這是一場賭注。
護衛としては賭けだ。
雙方速度差距並不大。
速度にさほど差はない。
若勇爵把注意力轉向我,艾爾娜就必須退後來守護我。
勇爵が俺に意識を向ければ、エルナは俺を守るために退かなければいけない。
不過艾爾娜應該很有自信。
しかし、エルナには自信があったんだろう。
勇爵的差距在於策略、冷靜以及洞察力,這些都不是短時間能習得的。
勇爵との差は、駆け引き、冷静さ、読みの鋭さ。どれもすぐには身につかない。
但在純粹的戰鬥能力上,她並不見得落後。
だが、単純な戦闘能力で劣っているわけじゃない。
因此選擇了正面硬拼。
だから真っ向勝負に持ち込んだ。
在勇爵反應之前,艾爾娜先奉上沉重一擊。
勇爵が動く前にエルナは重い一撃を勇爵に見舞う。
勇爵只能接招,於是停下腳步與艾爾娜交鋒。
受け止めるしかなかった勇爵は、そのままエルナと足を止めて打ち合うしかなかった。
「真是的……好有活力的女孩啊!」
「まったく……元気な娘だな!」
「畢竟是父上的女兒嘛!」
「お父様の娘ですから!」
「我想看的,是你的成長,不是你們的配合啊!」
「私が見たかったのは君の成長で、君たちの連携ではないのだがね!」
「配合也是實力的一部分!」
「連携だって実力です!」
艾爾娜說著,將勇爵壓制住。
そう言ってエルナは勇爵を圧倒する。
然而一直處於防守的勇爵也不肯服輸。
しかし、防戦一方の勇爵も負けてはいない。
艾爾娜的木劍出現了裂縫。
エルナの木剣にヒビが入った。
在格擋時,對方總是瞄準同一處攻擊。
受け止める際、同じところばかりを狙っていたのだ。
但艾爾娜毫不在意,仍使出渾身之力的一擊。
しかし、エルナは気にせずに渾身の一撃を放つ。
結果兩把木劍都承受不住而折斷。
そしてどちらの木剣も耐え切れずに折れた。
「算是平手吧……」
「引き分けか……」
「不……我不能回帝都,除非看見成長。」
「いや……成長を見ないことには帝都には帰れないのでね」
說罷,勇爵向空中舉起手。
そう言って勇爵は空に手を掲げた。
理解到意味的艾爾娜也把手高舉向空。
その意味を理解したエルナも手を空に掲げる。
要召喚聖劍了嗎?
聖剣を呼ぶ気か。
雖然覺得有點過頭……但不知道有沒有先取得父上的允許?
やりすぎな気がするけど……ちゃんと父上の許可を取ってるんだろうか?
這會變成我的責任嗎?
これ、俺の責任になるんだろうか。
無法阻止兩個幹勁十足的勇者,我只好放棄,任由事情發展。
やる気満々な二人の勇者に制止をかけるわけにもいかず、俺は諦めて成り行きに任せることにした。
聖劍在世界上只有一把。
聖剣は世界に一つ。
它會降臨到最符合勇者資質之人的手中。
最も勇者の素質に溢れた者の手に降りてくる。
『聽我之聲,降臨吧!燦爛的星之劍!』
『我が声を聴き、降臨せよ! 煌々たる星の剣!』
『勇者現在正需要汝!!』
『勇者が今、汝を必要としている!!』
光從天空降下。
空から光が降ってきた。
那光放出刺眼光芒,最終化為一把銀色的劍。
それは眩い光を放って、やがて銀の剣へと変化する。
握住它的,是──艾爾娜。
それを手にしたのは――エルナのほうだった。
「……聖劍選擇了艾爾娜嗎?」
「……聖剣はエルナを選んだか」
「勇爵,這樣你感受到艾爾娜的成長了嗎?」
「勇爵、これでエルナの成長を実感できましたか?」
「嗯,可以認可她有相當的成長。但要記住,我在十五歲時就從父親那裡奪走過聖劍。」
「まぁそれなりには成長していると認めよう。だが、覚えておくように。私は十五の頃には親から聖剣を奪っていた」
真是不服輸的傢伙。
負けず嫌いめ。
果然是艾爾娜的父親啊。
やはりエルナの父親か。
勇爵輕哂一笑,轉身背對我們離去。
クスリと笑って勇爵は俺たちに背を向けた。
「那我就回帝都了。阿爾,請多多照顧艾爾娜。」
「じゃあ私は帝都に戻るよ。アル、エルナをよろしく頼むよ」
「明白。勇爵,也請多照顧父上。」
「了解です。勇爵も父上を頼みます」
「明白了。」
「心得た」
說完這句,勇爵便離開了現場。
そう言って勇爵はその場を後にしたのだった。