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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第三百五十二話 畏懼的兄長

今天是新章!(・ω・)ノ

今日は新章!(・ω・)ノ

「果然沒那麼簡單呢」

「さすがにそう簡単にはいかないわね」

奧斯特平原的天空。

オスター平原の空。

卡特麗娜率領的格萊斯納侯爵家的龍騎士們盤旋在空中。

カトリナ率いるグライスナー侯爵家の竜騎士たちは滞空していた。

他們奉命先行於本隊,確保戰場上的重要據點—海納山,但那裡已經被敵軍設為據點。

本隊に先行し、戦場の重要拠点、ハイナ山の確保を命じられたのだが、そこは既に敵軍によって拠点化されていた。

里奧已叮囑卡特麗娜若無把握就撤退,卡特麗娜於是下令撤退,因為以現有兵力幾乎不可能攻下一座已被據點化的山。

無理なら退けとレオに言い含められていたカトリナは、撤退を命じた。この戦力で拠点化された山を落とすのはほぼ不可能だからだ。

然而,聯合王國的龍騎士可沒那麼好欺負,不會讓人隨心所欲地偵查。

しかし、好き勝手に偵察させるほど連合王国の竜騎士は甘くない。

從山上接連騰空的是黑色的飛龍。

山から黒い飛竜が続々と上がってきた。

「黑龍騎士隊……」

「黒竜騎士隊……」

卡特麗娜低聲喃喃,轉身背向他們。

カトリナは呟きながら彼らに背を向けた。

因為她明白現在不是戰鬥的時機。

今は戦う時ではないと分かっていたからだ。

對方也是如此。

それは向こうも同様。

看起來並沒有要全力追擊的意思。

本気で追撃を仕掛けている様子はなかった。

只是覺得礙眼,走開罷了。也就只有這種程度的出動。

目障りだから去れ。その程度の出撃だ。

本想做更詳細的偵察,卻不得不放棄。

できるなら詳細な偵察をしたいが、諦めざるをえない。

就在此刻,一名猛然衝來的黑色龍騎士映入卡特麗娜眼簾。

そんなカトリナの目に、猛然と突っ込んでくる黒い竜騎士が映った。

一位以黑鬍子為特徵的中年男子。

黒い髭が特徴的な中年の男。

若不是騎在龍上,光看模樣就會讓人相信他是海盜或土匪。

竜に乗っていなければ海賊や山賊と言われても信じてしまう容姿だ。

「在這裡好好教訓一下龍騎士也不錯!」

「ここで竜騎士を叩いておくのも悪くない!」

他這麼說著,單騎衝了上去。

そう言って一騎だけ突っ込んでくる。

對於他完全不顧周遭配合的行動,卡特麗娜不由得苦笑。

周りに合わせる気など皆無なその行動に、カトリナは思わず苦笑した。

因為她早就聽聞過這名相貌鮮明的黑龍騎士的情報。

特徴的な容姿な黒竜騎士の情報を聞いていたからだ。

「不愧是黑龍騎士隊隊長羅傑閣下,真有剛毅的氣概呢」

「さすがは黒竜騎士隊の隊長のロジャー殿。剛毅ですね」

「我要你的首級了!女龍騎士!」

「その首貰ったぞ! 女竜騎士!」

「不過,我這邊的龍騎士也不會輸喔?」

「ですが、こっちの竜騎士も負けてませんよ?」

卡特麗娜之所以能泰然自若,是因為她們這邊也有強者。

カトリナの余裕は自分たち側にも強者がいるからだった。

一道雷光從空中劃落。

空から一条の雷が降ってきた。

那道雷精準地瞄準了羅傑。

それは的確にロジャーを狙っていた。

但羅傑揮動手中的大劍,將其彈開。

だが、ロジャーは持っていた大剣で弾く。

「果然來了嗎!芬·布羅斯特!!」

「やはり来ていたか! フィン・ブロスト!!」

羅傑滿面喜色,朝著正從天而降的白色龍騎士芬向上衝去。

嬉しそうな笑みを浮かべ、ロジャーは降下してくる白い竜騎士、フィンに向かって上昇していく。

「在這裡把你擊落也不錯!」

「ここであなたを落とすのも悪くない!」

「有本事就來試試看吧!」

「やれるものならやってみろ!」

羅傑將芬的雷擊一一彈開,臉上露出笑容。

フィンの雷撃をことごとく弾き、ロジャーは笑みを浮かべた。

所有攻擊都直指要害;就精準度而言,比之前還要高。

全てが急所に向かって来ている。精度で言えば前よりも上。

強敵變得更為強悍。

強敵がさらに強くなっていた。

一般人或許會厭煩,但對羅傑來說,這反而是可喜的事。

普通なら辟易しそうなものだが、ロジャーからすれば喜ばしいことだった。

能在空中與羅傑抗衡的人,在聯合王國也屈指可數。威廉是王族,不是個可以輕易交手的對手。

ロジャーと空で渡り合える者は連合王国でもそうはいなかった。ウィリアムは王族であり、気軽に戦える相手ではない。

就連在王國裡交鋒過的獅鷲騎士們,也難以稱為羅傑的強敵。

王国で戦った鷲獅子騎士たちですら、ロジャーにとっては強敵とは言えなかった。

對羅傑而言,芬終於成了他難得找到的好對手;若能因此變強,何樂而不為。

そんなロジャーにとって、フィンはようやく見つけた好敵手。強くなるならそれに越したことはなかった。

變強的可不只有芬恩。

それに強くなっているのはフィンだけではなかった。

「別以為像以前那樣保持距離就安全了!!」

「前のように距離を取っていれば安全というわけではないぞ!!」

羅傑說著,從背上取出了背著的杖。

ロジャーはそう言って背中に背負っていた杖を取り出した。

那是被奪來的魔導杖。

それは奪った魔導杖だった。

它曾被拆解並完成內部解析,於是交由羅傑保管。

一度、解体されて内部の解析が済んだため、ロジャーに預けられたのだ。

沒時間製造複製品,因此它成了聯合王國唯一持有的魔導杖。

複製を造るには時間が足りなかった。そのため、それは連合王国が抱える唯一の魔導杖。

最強的武具,交給最強的戰士。

最強の武具は最強の戦士に。

羅傑也能進行保持距離的戰鬥了。

ロジャーもまた距離を取っての戦いができるようになったのだ。

然而。

しかし。

「就憑這點!!」

「その程度で!!」

芬恩在躲開羅傑發出的火球時,對他連連施放雷擊。

フィンはロジャーが放った火球を避けながらいくつもの雷撃を浴びせていく。

就算是會用同一類魔導杖的隼騎士也另當別論,芬恩的魔導杖是六二式,本來是為皇族量身打造的特製品。

同じ魔導杖を使う隼騎士ならいざ知らず、フィンの魔導杖は六二式。本来、皇族のために作られた特注品だ。

再者,他還具備足以駕馭那把杖的魔力,這是他的特異之處。

加えてそれを使いこなすだけの魔力を持つ特異性も持ち合わせている。

在空中的魔導杖對決裡,無人能與芬恩匹敵。

空での魔導杖戦において、フィンと並ぶ者などいないのだ。

芬恩高速穿梭,避開羅傑的瞄準,並將回擊化為數倍的重擊。

高速で動き回りながらフィンはロジャーの狙いを外していく。そして一撃のお返しを何倍にもして返す。

然而,羅傑用左手持著的大劍將那些攻勢格開。

だが、ロジャーは左手で持った大剣でそれを弾く。

雙方都缺乏決定性的攻擊,空戰持續了一段時間。

互いに決め手にかける空戦はしばらく続く。

卡特琳娜等人持續撤退,其他黑龍騎士等級差距太大,無法參戰。

カトリナたちは撤退し続け、他の黒竜騎士たちでもレベルが違いすぎて参戦できなかった。

在空中自由飛行的只有兩騎。

空を自由に飛び回るのは二騎だけ。

那場攻防似乎會一直持續下去。

その攻防はいつまでも続く。

然而,兩人突兀地拉開了距離。

だが、唐突に二人は距離を取った。

「哼!決勝負要在主戰場上分出嗎」

「ふん! 決着は本戦か」

「看起來是這樣呢」

「そのようですね」

兩人如此說著,目光轉向地面。

そう言って二人は地上に目を向ける。

地面上有兩支騎兵隊靠近。

そこには二つの騎馬隊がやってきていた。

從東方來的,是由戈登率領的騎兵隊。

東からやってきたのはゴードンが率いる騎馬隊。

從西方而來的,是由雷歐率領的騎兵隊。

西からやってきたのはレオが率いる騎馬隊。

雙方都留下步兵,只有騎兵先行來到此處。

互いに歩兵を残し、騎馬隊だけ先行してきたのだ。

在他們抵達後,羅傑與芬恩對視一眼,隨即退回各自的陣營。

その到着を受けて、ロジャーとフィンは互いに視線を交わし、自分たちの陣営に退いた。

因為兩人心知肚明。

どちらも心得ているからだ。

也就是說,這場戰役的主角並非他們自己。

この戦の主役は自分たちではないと。

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「好久不見了,戈登兄上」

「お久しぶりですね。ゴードン兄上」

「久違了,雷歐納爾特」

「久しぶりだな。レオナルト」

雙方沒有帶護衛,戈登和雷歐並肩走到前方交談。

両軍より護衛もつけずにゴードンとレオが前に出て、言葉を交わす。

兩人只要拔劍便能互相斬中,距離極近。

互いに剣を抜けば、相手を斬れる距離だ。

可是,兩人都沒有那樣的舉動。

しかし、どちらもその素振りはない。

「這將是決定北部命運的決戰,想必會有大量的鮮血灑下。」

「北部の命運を決める決戦となります。きっと多くの血が流れるでしょう」

「應該是吧」

「だろうな」

「如果你還有作為皇族的責任感,就投降吧」

「まだ皇族としての責任をお持ちなら降伏を」

「現在才會投降?別想了,況且現在佔上風的是我。」

「今更降伏などするわけないだろ? ましてや優勢なのはこの俺だ」

「戰鬥……不停地戰鬥……你打算走到哪裡去?」

「戦って……戦い続けて……どこに行くつもりです?」

「我要在帝國登基稱霸,向整個大陸宣示霸權。你不過是我的踏腳石,我會把你納入我的戰功之中。」

「帝国に君臨し、大陸に覇を唱える。お前はそのための踏み台だ。俺の戦歴の一つに組み込んでやろう」

「……」

「……」

雷奧對戈登的話沉默不語。

ゴードンの言葉にレオは何も言わなかった。

他從以前就有倚仗武力的一面。

昔から武力に頼るところはあった。

然而,他並不是一直都如此不顧周遭的人。

しかし、ここまで周りを顧みない人物ではなかった。

是歲月,還是環境的影響?

歳月か、環境か。

看著變了的哥哥,雷奧緩緩拔出劍。

変わった兄を見て、レオはゆっくりと剣を抜いた。

「還記得嗎?你以前教我劍術。」

「覚えていますか? 昔、剣の稽古をつけてくれました」

「因為你很執著。不管輸了多少次還是一再衝上前。」

「お前がしつこかったからな。幾度負けても向かってくる」

「你曾讚賞我這樣,責罵我不要放棄,甚至在我倒下時等我站起來。」

「あなたはそんな僕を褒めてくれた。諦めるなと叱咤し、倒れても立ちあがるのを待っていてくれた」

戈登也拔出劍。

ゴードンも剣を抜く。

兩軍瞬間緊張起來。

両軍に緊張が走った。

然而,沒有人動。

しかし、誰も動かない。

不,誰也動不了。

否、動けなかった。

稍有不慎就可能引發戰端。

下手に動けば開戦しかねない。

而且雙方的首領也都不希望發生這種事,這點大家心知肚明。

そしてそれを両軍の長が望まないこともわかっていた。

這是最後的談判。

これは最後の話し合い。

這是確認再無退路的時刻。

もはや後には引けないという確認だった。

「戈登兄上……我曾敬佩您在戰場上身先士卒的樣子。並不是因為您強大,而是因為您有著即使以身相護也要保護同袍的信念。」

「ゴードン兄上……戦場で先陣を切るあなたを尊敬していました。あなたが強かったからじゃない。体を張ってでも味方を守るという信念を持っていたからだ」

「當時你是將軍。但現在不同!我要成為皇帝!」

「あの頃は将軍だった。しかし、今は違う! 俺は皇帝となる!」

「曾經我既尊敬你也敬畏你。可……你已不再是從前的你。」

「かつては兄として尊敬し、畏怖もした。けれど……もうあなたは昔のあなたではない」

雷奧慢慢地擺出劍勢。

ゆっくりとレオは剣を構えた。

戈登也同樣架起劍。

ゴードンも同じく剣を構える。

他並沒打算乖乖地投降。

大人しく降伏するなど思っていなかった。

那樣的時期早已過去。

そんな時期はとうに過ぎている。

即便如此,我仍希望他能投降。想到今後將流下的無數鮮血,投降才是最妥當的做法。

それでも降伏してほしいと思っていた。これから流れる多くの血を思えば、それが一番の手だった。

那個曾在城堡上凝視一切的兄長已然不在。

かつて、城から見つめた兄はもういない。

帶著眾多士兵凱旋歸來的兄長。

多くの兵を引き連れて、凱旋する兄。

人人讚頌他的勇猛。

誰もが勇猛さを称えた。

人人頌揚他的戰功。

誰もがその武勲を称えた。

那個在戰場上為護衛部下而受傷,並以此為傲的兄長已不復存在。

戦で部下を庇った傷を誇らしいと告げた兄はもういない。

「戈登……我要討伐你!!」

「ゴードン……お前は僕が討つ!!」

「有本事就來試試看!!」

「やれるものならやってみろ!!」

兩把劍相撞,尖銳的金屬撞擊聲在戰場上迴盪。

互いの剣が衝突し、甲高い音が戦場に響き渡る。

一記猛烈的攻擊讓劍互相彈開,雷奧與戈登之間拉開了距離。

強烈な一撃により、剣は弾き合い、レオとゴードンとの間に距離ができた。

那是一道永遠無法填補的裂痕。

それは決して埋まらぬ溝。

從此兩人的道路已分道揚鑣。

もはや道は分かたれた。

如果你連最後一絲良心都不肯顯現,並宣稱不會履行身為皇族的責任的話。

最後の良心すら見せず、皇族の責務を果たさぬと告げるなら。

只有討伐一途。

討つしかない。

無論要流多少血也在所不惜。

どれだけの血を流しても。

雙方相互對視、怒目相向,然後不分先後地各自退回陣地。

互いに互いを睨み合い、どちらともなく自分の陣地に引き上げていく。

談判宣告破裂。

交渉は決裂。

接下來,任何時候開戰都不足為奇。

これから先はいつ戦が始まってもおかしくない。

然而,戰事在接下來的兩天內並未發生。

しかし、戦はそれから二日間。起こらなかった。

因為雙方都在等待步兵的到來。

両者とも歩兵の到着を待ったからだ。

戈登軍總勢六萬。

ゴードン軍総勢六万。

其中在平原佈陣的,為帝國軍與貴族軍合軍三萬五千。

内訳は平原に布陣する帝国軍、貴族軍合同の三万五千。

在海納山佈陣的,為聯合王國軍與藩國軍合軍二萬五千。

ハイナ山に布陣する連合王国軍、藩国軍合同の二万五千。

雷奧納爾特軍四萬。

レオナルト軍四万。

全部都在平原佈陣。

すべて平原に布陣した。

人數之利、地形之利,兩者都在敵方一邊。

数の利、地の利。どちらも敵にある。

因此,大家都認為他們不會輕舉妄動。

だから動かないのだと誰もが思っていた。

然而,雷奧看著地圖,手指沿著某條路線描過。

しかし、レオは地図を見ながら指でとあるルートをなぞる。

在海納山更北方,那裡也有一座大山。

ハイナ山よりさらに北。そこにも大きな山がある。

之所以沒被選為戰場,是因為附近有條湍急的河流,把東西兩側分隔開來。

そこが戦場に選ばれなかったのは近くに流れる川が激流であり、それが東と西を分断しているからだ。

若戈登他們在那裡佈陣,雷奧就得越過那道急流;在那麼不利的情況下,雷奧絕不會出手。

そこにゴードンたちが布陣した場合、レオは激流を越えなければいけない。さすがにそんな不利な状況でレオは出てこない。

所以戈登等人並未在那裡佈陣。

だからゴードンたちは布陣しなかった。

而且正因為他們詳加探查,才判定大軍不可能越過那股激流。

そしてよく調べたからこそ、激流を大軍が越えるのは無理だと判断していた。

不過,雷奧從夏爾那裡聽說過。

しかし、レオはシャルから聞いていた。

河道流勢無規律,隔幾日便會有一次激流變弱的時刻。

川の流れは不規則で、数日に一度。激流の流れが弱まることがあると。

雷奧微微一笑,向全軍下達了命令。

小さく笑みを浮かべながらレオは全軍に通達した。

「戰鬥準備,開始吧。」

「戦闘準備。始めよう」

越過那條河,出現在戈登軍背後所需的時間為兩天。

その川を越えて、ゴードン軍の背後に出るに必要な時間は二日。

雷奧得意地咧嘴一笑,凝視著戈登軍的深處。

レオはニヤリと笑いながらゴードン軍の奥を見つめるのだった。