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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第三百三十八話 吉德出陣

戈登的據點維斯馬爾。

ゴードンの拠点であるヴィスマール。

在那裡,霍爾茲瓦特公爵家次子萊納負責兵糧管理。

そこでホルツヴァート公爵家の次男、ライナーは兵糧の管理を行っていた。

他的才能名不虛傳,參與維斯馬爾的統治,使這座被制圧的城鎮沒有發生叛亂。

優秀という評判に違わず、ヴィスマールの統治にも関与しており、制圧した街でありながら反乱などは起こさなかった。

正因為他的優秀,他被賦予艱難的任務:在兩條戰線之間,管理不定期從藩國與聯合王國運抵維斯馬爾的軍糧。

その優秀さを買われ、二つの戦線を抱え、不規則にヴィスマールに到着する藩国と連合王国からの兵糧を管理するという難しい仕事を与えられていたわけだ。

一名穿著看起來笨重、行走時會發出金屬撞擊聲的盔甲的吉德走到萊納面前。

そんなライナーの下にガチャガチャと動きづらそうな鎧を着たギードがやってきた。

那副盔甲是重外觀輕機能的設計,而且看起來並不會提升士氣。

機能性よりも見た目を重視したデザイン。しかもその見た目も士気が上がるものではない。

萊納不想對別人的審美指手畫腳,但對於要上前線的貴族把個人美感放在首位,他仍然難免皺眉。

個人の美意識に何か言う気はないライナーだが、前線に出る貴族が個人の美意識を優先するのは首を捻らずにはいられなかった。

當然,他並沒有在態度上表露出來。

もちろん態度には出さなかったが。

「兄上,您要出陣嗎?」

「これは兄上。これから出陣ですか?」

「沒錯!作為亨里克殿下的『側近』出陣」

「そうだ! ヘンリック殿下の〝側近〟として出陣する」

吉德特意強調『側近』這個詞,萊納苦笑以對。

側近という言葉をギードが強調する。それにライナーは苦笑を浮かべた。

亨里克周圍其實站著戈登的近臣,吉德只是個附屬罷了。

ヘンリックの周りにはゴードンの側近が控えている。ギードはあくまでおまけだ。

他的角色僅是亨里克的談話對象。

役割としてはヘンリックの話し相手。

這不是因實力被拔擢,細想便知其中的原因。

実力を買われての抜擢ではない。考えればわかることだ。

吉德沒有上過戰場,也沒有立下功績。

ギードは戦場に出たことはなく、功績も立てていない。

一般人會想:為什麼是我?

普通ならばなぜ自分が? と考えるところだろう。

但吉德卻理所當然地接受了,恐怕是因為過高的自我評價。

しかし、ギードはそれを当然のように受け入れる。自己評価の高さがそうさせるのだろう。

他認為身為優秀血統的後代承擔重要職務是理所當然的。

優れた血を引く自分が重要な役目を負うのは当然。

萊納心想大概正是這種心態,內心暗歎一聲。

そんな心境なのかと考え、内心ではため息を吐く。

「有什麼好笑的?」

「何がおかしい?」

「不,只是想問您上戰場不會害怕嗎?」

「いえ、戦場に出るというのに怖くはないのかと思いまして」

「害怕?我會怕雷奧納爾特嗎?那種只會躲在城裡的人,根本不足以讓我懼怕。」

「怖い? 僕がレオナルトを恐れると? 城に隠れるしかできない奴なんか恐れるに足りないね」

「真是剛毅呢」

「剛毅ですね」

「我是霍爾茲瓦特公爵家的長子,理所當然!家業由我繼承!你已被貼上不合格的烙印!與其哀嘆自己無能,不如老老實實地面對文件吧!」

「僕はホルツヴァート公爵家の長男。当たり前だ! 家を継ぐのも僕だ! お前は失格の烙印を押されたんだ! 自分の非力を嘆いて、せいぜい書類と向かい合っていればいいさ!」

說罷,吉德大笑著離開了萊納的房間。

そう言ってギードは高笑いをしながらライナーの部屋を去った。

萊納見狀輕哼一聲。

それを見て、ライナーは鼻で笑う。

實在太滑稽了。

あまりにも滑稽だったからだ。

「霍爾茲瓦特公爵家代代為文官之家。兄上所倚賴的那脈血統並無武才啊。」

「ホルツヴァート公爵家は代々文官の家系。兄上が頼みとする血には武の才はないんですけどね」

霍爾茲瓦特公爵家在帝位爭奪中一向精明周旋,因此得以倖存至今。

常に帝位争いで賢く立ちまわり、ホルツヴァート公爵家は生き残ってきた。

偶爾也會出戰,但會避免與強敵正面交鋒。

時には戦場に出ることもあったが、強敵を相手にするようなことは避けてきた。

即便躲在城中,英雄皇子仍是英雄皇子。去面對在短期內立下大量武功的皇子,實在是愚策。

城に籠っていようと英雄皇子は英雄皇子。短期間で多くの武功をあげてきた皇子を相手にするのは愚策もいいところだった。

意氣風發地出征正是愚蠢的證明。

意気揚々と出陣するのは馬鹿な証拠。

正常人會有所警惕。

普通ならとあることを警戒することだ。

『竟然察覺不到自己是棄子……即便是我兄,真是愚蠢』

「自分が捨て駒だと気づかないとは……我が兄ながら愚かなことだ」

「萊納大人,首尾如何?」

「ライナー様。首尾はどうでしょうか?」

房內的陰影處。

部屋の影。

小梅悄無聲息地出現。

音もなくシャオメイが現れる。

萊納未回頭,淡淡地說道。

そちらを振り返らず、ライナーは淡々と告げた。

「我把亨里克皇子和兄上派向雷奧納爾特皇子那邊了。他們應該會與威廉王子發生衝突,暴露失誤。側翼那些將領本就不願意歸於威廉王子,他們大概不會阻止。」

「ヘンリック皇子と兄上をレオナルト皇子に差し向けた。ウィリアム王子と衝突し、失態を晒すはずだ。脇を固める将軍たちも、元々ウィリアム王子の下につくことを嫌っていた者たちだ。止めはしないだろうさ」

「也就是說,一切按計畫進行?」

「では、作戦通りということですね?」

「嗯。我掌管兵糧,自然不會被排除在外。大概父親會被置於戰場後方,而兄上會被迫承擔責任。我們不會與雷奧納爾特皇子交戰,一切如預定。」

「ああ。兵糧を管轄するボクを外すことはない。おそらく父上は戦場の後方に置かれ、兄上の責任を取らされるだろう。ボクらがレオナルト皇子と戦うことはない。すべて予定どおりだ」

「明白了。那第四妃大人呢?」

「わかりました。第四妃様は?」

「那是隱密任務。詳細我與父親都不知。以她的性格,大概會用劍來說話,做些行動吧。那邊應該也不用太擔心。」

「隠密任務だ。詳細はボクも父上も知らない。まぁあの人のことだ。剣にモノを言わせた何かをする気だろうさ。そちらも心配ないんじゃないかな?」

「不過我無從判斷」

「どうでしょうか? 私にはわかりかねます」

「你會有看不透的事嗎?你是殿下的眼與耳,能如斯與我們接觸。先提醒你,這裡可是敵方的根據地喔?」

「君にわからないことなんてあるのかい? 殿下の目であり、耳だ。こうしてボクらと容易に接触できる。言っておくが、ここは敵の本拠地だよ?」

「因為敵方的目光都集中在雷奧納爾特皇子身上」

「敵の目はレオナルト皇子に向いていますので」

聽了小梅的話,萊納聳了聳肩。

シャオメイの言葉にライナーは肩を竦める。

這位侍女沒有破綻,精神層面上尤是如此。

この侍女は隙がない。精神的な意味で、だ。

也正因為如此,她能以這種方式接觸到各方勢力。

だからこそ、こうして様々な勢力に接触できる。

「好吧。那就替我轉告殿下:霍爾茲瓦特公爵家隨時準備倒戈……不,隨時準備轉換立場。」

「まぁいい。じゃあ殿下に伝えておいてくれ。ホルツヴァート公爵家はいつでも裏切り……違うな。表返る準備ができています、と」

「遵命。」

「かしこまりました」

小梅說罷,消失在陰影中。

そう言ってシャオメイは姿を消す。

萊納沒有確認她的離去,便回到工作崗位。

それを確認せず、ライナーは作業に戻った。

他從未打算真正追隨戈登,一切不過是從內部瓦解的計策。

ゴードンにつく気など初めからなかった。あくまで中から切り崩すための工作。

人手不足的戈登即便心存疑慮,也不得不倚重霍爾茲瓦特公爵家。

人材の足りないゴードンは怪しんでいても、ホルツヴァート公爵家を使わざるをえなかった。

因此他得以擔任重要位置。然而若此刻行動,只會被徹底鎮壓。曾在戰場上生存的戈登會憑直覺行事。

おかげで重要な位置につくことができた。しかし、今、行動したところで捻りつぶされるだけだ。戦場で生きてきたゴードンは直感で動く。

這對耍計策的人來說是相當棘手的特性。

それは策を弄す者にとっては厄介極まりない特性だ。

出手時必須是在能確實追逼住戈登之刻才行。

動くときはゴードンを確実に追い詰められるときでなければいけない。

「那麼,開始工作吧」

「さて、仕事をするか」

萊納如此說,認真投入工作。

そう言ってライナーは真面目に仕事へ取り組み始めた。

他向不在工作上敷衍。

決して仕事は手を抜かない。

因為必須有效率地將兵糧供應至前線。

効率よく前線に兵糧を供給しなければいけないからだ。

萬一戈登真的擊敗了雷奧,

万が一、ゴードンがレオに勝った場合。

那樣一來,霍爾茲瓦特公爵家的行動也會隨之改變。

それはそれでホルツヴァート公爵家の動きも変わってくるからだ。

霍爾茲瓦特正是靠這種方式在帝位爭奪中倖存至今,

ホルツヴァート公爵家はそうやって帝位争いを生き残ってきた。

無論哪方勝利,他們都能從中獲利。

どちらが勝っても得をするように。

不擇手段皆可,

どんな手を使っても構わない。

生存並延續家族,才是正義。

生き残り、存続することこそ正義。

這是霍爾茲瓦特公爵家代代相傳的教誨。

それがホルツヴァート公爵家に代々伝わる教えだ。

「為了那目的,利用家人也無妨……」

「そのためには家族を利用するのも悪くはない……」

一邊低聲呢喃,萊納帶著冷笑。

呟きながらライナーは嗤う。

自幼受羅爾夫教誨的萊納,把眼前一切人都視作棋子。

幼いころよりロルフの教えを受けてきたライナーにとって、見る者すべてが駒だった。

即便是兄長……或父親也不例外。

たとえ兄だろうと……父だろうと。

『帝位的歸屬會如何呢?』

「帝位の行方はどうなるのかな?」

一邊說著,萊納整理起書類。

言いながらライナーは書類を片付けていったのだった。

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數日後。

数日後。

由亨里克率領的一萬大軍,作為對威廉的援軍抵達前線。

ヘンリック率いる一万の軍勢がウィリアムへの援軍として前線に到着した。

「我和雷奧納爾特分出勝負的時刻到了嗎……」

「僕とレオナルトが決着をつけるときが来たか……」

「是的,亨里克殿下。讓他們見識一下我們的力量!」

「はい。ヘンリック殿下。見せつけてやりましょう! 僕らの力を!」

亨里克與吉德緩步策馬,凝視著雷歐所據守的城堡。

レオが籠る城を見つめながら、ゆっくりとヘンリックとギードは馬を歩かせる。

迎接他們的是威廉麾下的龍騎士。

そんなヘンリックたちを迎えたのは、ウィリアムの部下である竜騎士だった。

「久候多時,亨里克殿下。威廉殿下正在等候。」

「お待ちしておりました、ヘンリック殿下。ウィリアム殿下がお待ちです」

「在等?為何不出來迎接?」

「待っているだと? なぜ迎えに来ない?」

「啊?」

「はい?」

「沒錯!你難道是在說聯合王國的王子和亨里克殿下同等級嗎!?」

「そうだ! 連合王国の王子とヘンリック殿下が同格だとでも言う気か!?」

亨里克對吉德的話深深點頭。

ヘンリックはギードの言葉に深く頷く。

那番態度讓龍騎士面部一陣抽搐,但他以堅強的自制壓下怒氣。

その態度に竜騎士は頬を引きつらせるが、強い自制心で怒りは抑え込んだ。

「雖然知道有失禮之處,但這裡是戰場。總司令官是威廉殿下。」

「ご無礼は承知でありますが、ここは戦場ゆえ。総司令官はウィリアム殿下です」

「哼!真叫人不爽。我還是按自己的方式行事」

「ふん! 気に食わないな。僕は僕でやらせてもらおう」

「那是最妥當的。畢竟他是他國的王子,難以預料他會做何打算。」

「それが一番です。所詮は他国の王子。何を考えているかわかりませんからね」

「……就這樣轉告給威廉王子可以嗎?」

「……そのままウィリアム王子にお伝えしても?」

「什麼?你以為我會怕威廉嗎!?我是亨里克·雷克斯·阿德勒!帝國第九皇子!戈登兄上的弟弟啊!?」

「なんだ? 僕がウィリアムを怖がると思っているのか!? 僕はヘンリック・レークス・アードラー! 帝国の第九皇子! ゴードン兄上の弟だぞ!?」

「……遵命」

「……かしこまりました」

龍騎士行了一禮後退下。

一礼して竜騎士は下がっていく。

亨里克見狀哼了一聲,命令在遠離威廉等人的地方紮營。

それを見てヘンリックは鼻を鳴らしながら、ウィリアムたちから離れた場所に陣を張るように命じたのだった。

並帶著包含給威廉一方份額的那批大量兵糧……。

ウィリアムたちの分も含まれた大量の兵糧を持ったまま……。