最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三百三十三話 羅恩施泰因公爵
羅恩施泰因公爵領的中心。
ローエンシュタイン公爵領の中心。
領都阿拉。
領都アラー。
是北部最大的一座城市,名實相符地可稱為北方的中心。
北部最大の街であり、名実ともに北部の中心と呼べる場所だ。
就在那阿拉的中央,我們待在一座巨大的館邸裡。
そのアラーの中央。巨大な館に俺たちはいた。
「夏洛特小姐,請稍等。羅恩施泰因公爵正在開會。」
「シャルロッテ様。少々、お待ちください。ローエンシュタイン公爵は会議中ですので」
「我知道了。」
「わかったわ」
執事的話讓夏洛特沒有抱怨,點了點頭。
執事の言葉にシャルは文句を言わずに頷いた。
看著那一幕,我難以置信地低聲嘟囔。
それを見て俺は意外そうにつぶやく。
「孫女回來了還優先開會嗎?」
「孫娘が帰ってきたのに会議優先か」
「爺爺就是那種人,不會把公私混為一談。不過前提是跟皇族沒關係才行。」
「お爺様はそういう人よ。公私混同はしないわ。皇族が関わらないかぎりって条件がつくけれど」
「真是麻煩啊。」
「まいったなぁ」
「別太樂觀了。要是身分暴露,雷會劈下來的,肯定有人想要殺了你。」
「楽観視は捨てたほうがいいわ。正体がバレたら雷が飛んでくるわよ。間違いなく殺す気のやつが」
「別說得那麼恐怖……」
「怖いこと言うなよ……」
「別當玩笑,真有人會這麼做。揭露身分的時機務必要非常小心。」
「冗談じゃないわ。本気でそうする人よ。正体を明かすタイミングは十分気を付けて」
我對夏洛特的話點了點頭。
シャルの言葉に俺は頷く。
雖然對那些把我當作落魄皇子看扁的人我早已見多,但跟懷恨在心之人交手的經驗並不多。
出涸らし皇子と侮る奴はいくらでも相手にしてきたが、恨みを持つ者を相手にするのはあまり経験がない。
這也說明了在帝國中皇族是多麼強大。
それだけ帝国において皇族は強い。
千萬不可掉以輕心,這不需多言。
油断は禁物。それは言われるまでもない。
對手是被稱為「雷神」的羅恩施泰因。
相手は〝雷神〟ローエンシュタイン。
只見過一面。是在為我十歲生日舉行的宴會上,稍微聊了幾句,那股氣勢我至今仍記得。
一度だけ会ったことがある。十歳の誕生日を祝うために開かれた宴で、少しだけ喋った。今でもあの迫力は覚えている。
雖是公爵的嫡子,卻入伍成為活躍的魔導將軍。
公爵の跡取り息子でありながら、軍に入って将軍として活躍した魔導将軍。
在無數戰場上連連擊敗敵人,為帝國擴張盡心的老將。
数多の戦場で敵を打ち破り続け、帝国の拡大に尽力した古強者。
他的戰功一生未敗,親自把羅恩施泰因家的精銳帶在身邊,率領所謂的帝國軍,無論質與量都不曾落於人後,即便如此,這戰績仍非凡人可及。
その戦績は生涯無敗。ローエンシュタイン家の精鋭を自らの側近として連れていき、帝国軍という精強な軍を率いていたため、質と量で敵に劣ることはなかったとはいえ、それでも尋常じゃない戦績だ。
皇帝未嘗敗績與此事不同,皇帝出戰和將軍出戰本就不是同一種情況。皇帝不會參加高危險戰役,而且皇帝本身帶領的是近衛騎士,反倒更難被打敗。
皇帝が無敗というのとは話が違う。皇帝が出る戦と将軍が出る戦は違う。危険度の高い戦に皇帝は出ないし、そもそも皇帝は近衛騎士たちを率いる。負けるほうが難しい。
在現今的帝國裡,實績上唯一能勝過莉澤姊上的人就是他。
現在の帝国において、実績面でリーゼ姉上を上回る唯一の人だ。
與敵軍尚有距離時,他展現出擅長戰略的智將一面;一旦接戰,便親自衝在最前方,展現猛將的武勇。
敵軍と距離があるときは戦略に長けた知将としての側面を見せ、ひとたび敵軍と接敵すれば自ら先頭を駆ける武勇を見せる猛将としての側面を見せる。
知勇兼備的大將軍。
知勇兼備の大将軍。
那就是羅恩施泰因公爵。
それがローエンシュタイン公爵だ。
「你緊張嗎?」
「緊張してるの?」
「不知道。我覺得如果失敗就糟糕了。」
「どうだろうな。失敗したらまずいなとは思ってる」
「……爺爺若生氣了我會保護你。我應該能阻止他。」
「……お爺様が怒ったら守ってあげるわ。止めるくらいはできるはずだから」
「就拜託你了。」
「頼りにしてる」
我笑著這麼說,夏洛特瞪大了眼睛,隨即皺起眉頭。
俺が笑顔でそういうとシャルは目を丸くして、すぐに眉をひそめた。
她大概覺得我太樂觀了吧。
楽観的だと思ったんだろう。
「果然你真奇怪。」
「やっぱりあなたって変よ」
「是嗎?」
「そうか?」
「在現任的皇族中,有誰有膽量單獨站在爺爺面前嗎?」
「今の皇族の中で、お爺様の前に単身で立つ気概を持つ人はいる?」
「不知道耶。嘛,大概只有莉澤姊上會一個人站出來吧?」
「どうだろうな。まぁ一人で立つのはリーゼ姉上くらいじゃないか?」
不論是艾力克還是雷歐,若單獨站出來出了事會很麻煩。他們不會把個人面子放在首位,肯定會帶護衛。
エリクにしろ、レオにしろ、単身で前に立って何かあったら困る立場だ。個人としての意地を優先したりはしない。絶対に護衛をつけるだろう。
想到這些,夏洛特嘆了口氣。
そんなことを考えていると、シャルがため息を吐いた。
「我有絕對不會輸給姬將軍的自信。可是,你呢?」
「姫将軍には絶対に負けないって自信があるわ。けど、あなたは?」
「我也有自信。」
「俺だって自信がある」
「哪種?」
「どんな?」
「我有信心會被你守護。護衛就拜託了。」
「君に守られる自信だ。護衛よろしく」
「唉……你就不考慮我可能不會保護你的可能性嗎?」
「はぁ……私が守らないって可能性を考えないの?」
「你會保護我的吧?」
「守ってくれるんだろ?」
「如果只是口頭說說呢?」
「言葉だけだったら?」
「那我就認了,說是我看人沒眼光。羅恩施泰因公爵也不會真的去殺皇子吧,頂多折斷一、兩隻手臂就放過我。」
「人を見る目がなかったと諦めるさ。ローエンシュタイン公爵も皇子を殺したりはしないだろう。腕の一本、二本で許してくれるはずだ」
我的話讓夏洛特皺起了臉。
俺の言葉にシャルが顔をしかめた。
她正想要說些什麼,這時執事回來了。
何か言おうとするが、その時に執事が戻ってきた。
「會議已經結束了,請進。」
「会議が終わりました。どうぞ」
「啊!?」
「っ!?」
「不去嗎?」
「行かないのか?」
「會去的。站在我後面。一定要,明白嗎?」
「行くわよ。私の後ろにいて。絶対よ?」
「好啦好啦。」
「はいはい」
我聳了聳肩這樣回答道。
肩を竦めながら俺はそう答えたのだった。
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被引導到的是寬敞的謁見廳。
案内されたのは広い謁見室。
平時大概是民眾在這裡向領主陳述訴求的場所。
普段は民がここで領主に要望を伝えたりするんだろう。
就在最深處。
その最奥。
在椅子上坐著一位紅髮的老者。
椅子に腰かけた赤髪の老人がいた。
像戈登的祖父般身形高大,作為前將軍背脊依舊挺直。
ゴードンの祖父らしく大柄で、元将軍らしく背筋はきっちりと伸びている。
紅色的雙眸銳利,他先看向夏洛特,然後又轉向我。
赤い瞳は鋭く、まずシャルを見たあとに俺を見た。
那位老者正是被稱為「雷神」的維克多·馮·羅恩施泰因公爵。
その老人こそ、雷神と呼ばれるヴィクトール・フォン・ローエンシュタイン公爵だ。
「夏洛特前來向您問安,爺爺。」
「シャルロッテが帰還のご挨拶に参りました。お爺様」
「――辛苦了。茲瓦伊克侯爵臨終時有什麼話說嗎?」
「――ご苦労。ツヴァイク侯爵は最期に何か言っていたか?」
「沒有……」
「いえ……」
「是嗎……薄情者啊。本來還說好要一起喝一杯的說。」
「そうか……薄情者め。酒を飲もうという約束があったというのに」
說完羅恩施泰因公爵慢慢閉上了眼。
そう言うとローエンシュタイン公爵はゆっくりと目を瞑った。
他大概在緬懷茲瓦伊克侯爵吧。
ツヴァイク侯爵を偲んでいるんだろう。
兩人可以說是長期支撐北方的盟友。
長く北部を支えた盟友ともいえる間柄だ。
孩子們結了親,彼此也成了親戚。要不是這種情況,羅恩施泰因公爵恐怕會親自前去探望。
子供同士が結婚し、親戚同士にもなった。こんな状況じゃなきゃ、ローエンシュタイン公爵自らが会いにいっただろう。
可能是家臣們也知道這些,謁見廳被一股沉靜的氛圍籠罩著。
それは家臣たちもわかっているのか、謁見室はしんみりとした雰囲気に包まれた。
「……身體還好嗎?」
「……体調は平気か?」
「有。一度發作過,但之後沒事了。」
「はい。一度発作は起きましたが、その後はなんともありません」
「是嗎。那就好。」
「そうか。それは良かった」
「爺爺,實際上我有想介紹的人。在茲瓦伊克侯爵的葬禮時出現了山賊,我因為發作無法應對,後面的施瓦茲和他的傭兵團處理了情況。施瓦茲對茲瓦伊克侯爵有恩,也對我很好。」
「お爺様、実は紹介したい人がいます。ツヴァイク侯爵の葬儀の際、山賊が現れました。私は発作で対処できなかったところ、後ろにいるシュヴァルツとその傭兵団が対処してくれました。ツヴァイク侯爵に恩義があり、私にも良くしてくれています」
「喔?」
「ほう?」
說著,羅恩施泰因公爵對我露出興趣。
そう言ってローエンシュタイン公爵が俺に興味を示した。
我低著頭行禮致意。
俺は頭を下げたまま、挨拶する。
「初次見面,我叫施瓦茲。」
「お初にお目にかかります。シュヴァルツと申します」
「是嗎。讓我孫女受您照顧了。」
「そうか。孫娘が世話になったな」
「不,真正該感謝的是茲瓦伊克侯爵。我本想回報他的恩情才一路來到這裡,但已經來不及了。我希望能把那份恩情回報給夏洛特小姐。」
「いえ、ツヴァイク侯爵には大恩がありました。その恩を返そうとここまでやってきましたが、間に合いませんでした。その恩はシャルロッテ嬢に返したいと思っています」
「好心。那麼?夏洛特到處給各地貴族寫信,都是你指使的嗎?」
「良い心掛けだな。それで? シャルロッテがあちこちの貴族に手紙を送っているのは貴様の差し金か?」
羅恩施泰因公爵的目光變得銳利。
ローエンシュタイン公爵の視線が鋭くなる。
看到那情況夏洛特慌忙張口解釋。
それを見てシャルが慌てて口を開く。
「爺爺!那是我的判斷!茲瓦伊克侯爵認為在這次北方大事上,北方諸侯應該意見一致,因此寫信給各地貴族,希望他們贊同開會!」
「お、お爺様! それは私の判断です! ツヴァイク侯爵はこの北部の一大事において、北部諸侯は意見を一致させるべきと考えていました。そのため各地の貴族に会議に賛同してほしいという手紙を書いていたのです!」
「原來如此。那,有寫給我的信嗎?」
「なるほど。では儂への手紙はあるか?」
「沒有……說服您的事我會親自去做。」
「いえ……お爺様の説得は私がするつもりです」
「茲瓦伊克侯爵真是看得很透。即便是他的信我也不會被動搖。既然如此,就是託付給夏洛特了。我能理解……能理解,但帶來一隻鼠是個錯誤。」
「ツヴァイク侯爵はよくわかっているな。いくら奴の手紙でも儂は動かん。ならばシャルロッテに託そうということか。それはわかる……わかるが、鼠を連れてきたのは失敗だったな」
「施瓦茲是護衛。說服的事由我來做!」
「シュヴァルツは護衛です。説得は私が!」
「不是那個意思。真是被小覷了。說什麼初次見面?別把我當傻子。你十歲生日那時各地貴族被召集,那時候就見過面了。更何況我甚至抱過襁褓中的你。」
「そういうことではない。まったく、舐められたものだ。お初にお目にかかります? 馬鹿にするな。貴様が十歳の誕生日を迎えた時、各地の貴族が集められた。そのときに会っている。もっと言うなら乳飲み子だった貴様を抱いたことすらあるが?」
說完,羅恩施泰因公爵慢慢從椅子上站了起來。
そう言ってローエンシュタイン公爵はゆっくりと椅子から立ち上がる。
頓時氣氛變得沉重。
一気に空気が重くなった。
連周圍的側近也都冒出冷汗。
周りにいる側近たちですら冷や汗をかいている。
「呼……真沒想到會這麼快就被看穿。」
「ふっ……まさかあっさり看破されるとは思わなかった」
「若想對我隱瞞正體,早該把那雙眼睛藏起來了。跟那個為了強化血脈而搶走女子的男人一模一樣。只要一眼就看得出來。我想沒有誰比我更痛恨那雙眼了!」
「儂から正体を隠したいならその目を隠すべきだったな? 血筋の強化のためだけに娘を奪った男にそっくりだ。一目見ればわかる。儂ほどその目が憎い男はおらんだろうからな!」
說著羅恩施泰因公爵聲音變得粗厲。
そう言ってローエンシュタイン公爵は声を荒げた。
聽著那粗獷的聲音,我站起身摘下了兜帽。
その荒い声を聞きながら、俺は立ち上がってフードを取った。
「對於曾經計劃暗算一事,在此致歉。我只是怕被您殺罷了。」
「謀ろうとしたことを謝罪しよう。あなたに殺されたくなかったのでな」
「哼!長成個厚顏無恥的男人了?那態度、那口氣,跟現任皇帝年輕時一樣吧?」
「ふん! ふてぶてしい男に成長したな? その態度、口振り。今の皇帝の若い頃にそっくりだぞ?」
「因為是父子嘛。我沒想到您還記得當年的相遇。當時應該只聊了幾句……真了不起,那對皇族的怨恨。」
「親子なんでな。まさか昔に出会ったことを覚えているとは思わなかった。少し喋っただけだったはずだが……大したものだな。その皇族への恨みは」
「既然如此你還來幹什麼?阿爾諾特·雷克斯·阿德勒!」
「それをよく理解しておきながら、何しに来た? アルノルト・レークス・アードラー!」
說著,羅恩施泰因公爵正確指出了我的真實身分。
そう言ってローエンシュタイン公爵は俺の正体を的確に言い当てたのだった。