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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第三百三十話 重要的疑念

數日後的夜晚。

数日後の夜。

我在房間裡陷入沉思。

俺は部屋の中で考え込んでいた。

夏爾仍然沒有給出答案。

シャルはいまだに答えを出さない。

時間不多了。若再拖延,對方就會先行動。

あまり時間はない。ぐずぐずしていると向こうが動き出す。

「又是一副苦惱的表情。」

「また難しい顔してる」

「你覺得這是誰的錯?」

「誰のせいだと思ってるんだ?」

又傳來聲音。

また声が聞こえてきた。

是從陽台那邊。

バルコニーだ。

將視線移向那邊,看到夏爾又坐在欄杆上。

そちらに視線を移すと、また柵に腰をかけたシャルがいた。

「先跟你說一聲,這樣很危險喔。」

「一応言っておくが、危ないぞ?」

「沒事沒事。」

「平気平気」

夏爾邊說邊晃動雙腿,咯咯地笑了起來。

そう言ってシャルは足をばたつかせてアハハと笑う。

明明隨時可能發作還能如此悠然自得,真是讓人感到輕鬆又無奈。

いつ発作が来てもおかしくないというのに暢気なもんだ。

我走向陽台,問向夏爾。

俺はバルコニーへ向かい、シャルに問う。

「呼……你來到這裡,是不是已經有答案了?」

「はぁ……ここに来たということは答えは出たのか?」

「差不多了。我來這裡是來確認一下。」

「ほとんどね。ここに来たのは確認かな」

「確認?」

「確認?」

夏爾點了點頭。

俺の言葉にシャルは頷く。

然後一邊看著天空開始說起往事。

そして空を見ながら昔話を始めた。

「我父母在我年幼時就過世了,是祖父成了我的監護人。他教了我很多事。」

「私の両親は幼い頃に亡くなって、お爺様が親代わりだったの。色んなことを教えてもらったわ」

「真讓人羨慕。」

「羨ましいかぎりだな」

「不是嗎?而祖父的教誨中有一句話是這樣的──『要珍惜疑念』。」

「でしょう? それで、お爺様の教えにこんなのがあるの――疑念は大切にせよ」

「……真有茲維克侯爵的風格。」

「……ツヴァイク侯爵らしい言葉だな」

疑念會在任何地方生起。

疑念はどこにだって生まれる。

若被那種東西束縛,根本無法建立人際關係。

本来、そんなものに囚われていては人間関係など築けない。

但確實,疑念很重要。

だが、確かに疑念は大切だ。

正因為是被珍視的疑念,一旦能被釋疑,就值得信賴。

大切にした疑念だからこそ、それが解決できれば信用できる。

「不管行為多麼善良,仍讓人懷疑不止的人,不應該信任;反過來,縱使行為有瑕疵,但能替自己解開疑惑的人,才配得上信任。那是祖父的教誨。」

「どれだけ良い行いをしていても、疑念を抱かせ続ける相手は信用してはいけない。逆に行いが悪かろうと、自分が抱く疑念を解決してくれる相手は信用に値する。それがお爺様の教えよ」

「原來如此……換言之,是對我有疑慮?」

「なるほど……つまり俺に疑念があると?」

「對。我這幾天都在問祖父的近臣們。包括已經隱居的人,是否有人知道祖父曾經幫助過傭兵團。」

「そうね。ここ数日、お爺様の側近に聞いていたの。隠居した人も含めて、お爺様が傭兵団を助けたことがあるかって」

「答案呢?」

「答えは?」

「沒有人知道。」

「誰も知らなかったわ」

夏爾一直看著星空的眼神轉向我。

星空に向けられていたシャルの目が俺に向く。

那雙眼中映照的是疑惑。

その目に映るのは疑念。

不解開這個疑惑就贏不了夏爾的信任。

これを解決しなければシャルの信用は勝ち取れない。

「你是誰?舒瓦茲。」

「あなたは何者? シュヴァルツ」

一個邊境國家的前貴族。

辺境にある国の元貴族。

當與家臣一同轉為傭兵團時,曾被茲維克侯爵所救助。

家臣団と共に傭兵団となった頃、ツヴァイク侯爵によって助けられた。

就是那樣的身世設定。

そういう設定だ。

要搪塞很容易,但那只會產生新的疑慮。

誤魔化すのは簡単だ。しかし、それは新たな疑念を生むだろう。

究竟是否真的有那樣的貴族存在?

本当にそんな貴族はいたのかどうか?

夏爾沒法查清,我也沒有能解開那個疑問的方法,畢竟沒準備什麼證據之類的東西。

シャルでは調べようがない。その疑念を解決する術を俺も持ち合わせていない。証拠の品はさすがに用意していないからだ。

茲維克侯爵真會說出好話來。

ツヴァイク侯爵は良い言葉を残すものだ。

作為貴族家主,這樣的話恐怕很難再找到了。

貴族の当主としてこれほど為になる言葉はそうはないだろう。

要珍惜疑念,然後看對方如何面對自己的疑慮;就用這點來衡量對方。

疑念を大切にし、その疑念と相手がどう向き合うか。それで相手を測れ。そういうことだ。

主導權在對方手中。想要信任,就得去解決對方的疑慮;我們只能盡力表現誠意。

主導権は相手にある。信頼が欲しければ自分の疑念を解決しろ。こちらは誠意を尽くすしかなくなる。

要說出完全不讓人起疑的謊言很困難。若對方本來就抱著懷疑,那就更難。

一切の疑念を抱かせない嘘は難しい。相手が疑ってかかるならなおさらだ。

麻煩的地方在於我們要如何面對它。

厄介なことはこちらの向き合い方次第というところだ。

「你若什麼都不說,我也無話可說。」

「何も言わないなら私も何も言えないわ」

「……看來妳真的從茲維克侯爵那裡學到了。」

「……君はちゃんとツヴァイク侯爵から学んでいたんだな」

「當然了。我本來打算繼承家業。」

「もちろん。跡を継ぐつもりだったもの」

沒錯。

そうだ。

站在我面前的是茲維克侯爵的繼承人。

俺の目の前にいるのはツヴァイク侯爵の後継者。

她雖然也是羅恩施泰因公爵的孫女,但在此之前已受茲維克侯爵的薰陶而成為繼承人。

ローエンシュタイン公爵の孫娘でもあるが、その前にツヴァイク侯爵の薫陶を受けた後継ぎだ。

不能也無法對她敷衍了事。

不義理はできないし、通じない。

「我也有師父。他常說:勉強編造的謊言最為膚淺。」

「俺にも師がいる。その師からよく言われたよ。無理につく嘘ほど薄っぺらいものはないと」

「什麼意思?」

「どういうこと?」

「也就是說,當你覺得自己無法撒謊、無法欺瞞,就乾脆舉白旗投降吧。」

「自分が嘘をつけない。欺けないと思っているときはさっさと白旗をあげろってことさ」

我家的祖父是從帝位鬥爭中勝出的皇帝。

うちの爺さんは帝位争いを勝ち抜いた皇帝だ。

那句話總有說服力。

その言葉は常に説得力がある。

人可以對別人說謊,卻不擅長對自己說謊。

人は他人には嘘をつけるが、自分に嘘をつくのは下手だ。

想要騙過自己需要耗費巨大的心力,若把精力花在那上面,也騙不了別人。

自分を誤魔化すには多大な労力がいるし、そんなことにエネルギーを使っているようでは他人を騙せない。

所以若自己認為做不到,那就是做不到。

だから自分が無理だと思ったら無理なのだ。

說不出口的謊言,不想去說謊。

嘘をつけない。嘘をつきたくない。

騙不了別人,也不想欺騙他人。

欺けない。欺きたくない。

當內心說做不到時,就不該去說謊。

心が無理だと言っているときに嘘をつくべきではない。

我緩緩地摘下兜帽。

俺はゆっくりとフードを脱ぐ。

然後重新自我介紹。

そして改めて自己紹介をした。

「我是帝國第七皇子,阿爾諾特·雷克斯·阿德勒。雖說別無選擇,但我還是要為欺瞞向妳道歉,夏洛特·馮·羅恩施泰因小姐。」

「俺は帝国第七皇子、アルノルト・レークス・アードラー。致し方なかったとはいえ欺いたことを謝罪しよう。シャルロッテ・フォン・ローエンシュタイン嬢」

「……為什麼不掩飾?若想隱瞞應該可以做到。你明知道我討厭皇族,為什麼還說出你的身分?」

「……なぜ誤魔化さなかったの? 誤魔化そうと思えば誤魔化せたはず。私が皇族を嫌いだと知っていて、なぜ身分を?」

「或許有辦法。但我覺得無法掩飾。一旦那樣想了,就除了坦白以外別無選擇。」

「手段はあったかもしれない。けれど、誤魔化せないと思ってしまった。そうなった以上、素直に吐き出すほか手はない」

夏爾的目光沒有離開我。

シャルの目は俺から離れない。

但先前的疑惑已不復存在。

だが、そこにあった疑念はもうない。

若此刻夏爾開始嚷著討厭皇族,我就沒有招了。

ここでシャルが皇族など嫌いだと騒げば、俺に打つ手はない。

恐怕只能硬衝去找羅恩施泰因公爵了。雖說那能否成功還是成問題,但總比當場欺騙夏爾容易。

強引にでもローエンシュタイン公爵の下へ向かうほかないだろう。そんな手が成功するか疑問だが、シャルをここで欺くよりは簡単だ。

「……真令人頭疼啊。」

「……困ったなぁ」

「哪裡困擾了?」

「何が困ったんだ?」

當初在這裡談話時情況正好相反。

最初にここで話したときは逆のやりとり。

夏爾苦笑著仰望星空。

シャルは苦笑しながら星空を見上げた。

「祖父曾說過他救過一位黑髮黑眸的皇子,所以我幾乎確信你是皇族。」

「黒髪黒目の皇子を助けたっていつだかお爺様が言ってた。だからあなたが皇族だろうなって確信に近いものを持っていたの」

「侯爵也意外地健談啊。」

「侯爵も案外お喋りだな」

「祖父喜歡講往事,那個救皇子的故事是他的最愛。他總會會心一笑,最後再補上一句『真令我佩服』。」

「お爺様は昔話が好きだったわ。けど、その皇子を助けた話はお爺様のお気に入りだった。いつだって会心の笑みを浮かべて、感服したって最後に付け加えるの」

「是嗎……」

「そうか……」

「皇室裡黑髮黑眸的皇子有兩位,你和你的雙胞胎弟弟。祖父救的是哪一位?」

「皇族に黒髪黒目の皇子は二人。あなたとあなたの双子の弟。お爺様が助けたのはどっち?」

「可惜是我。」

「残念ながら俺だな」

「是嗎……若是雷奧納爾特皇子我也能理解祖父會佩服,但偏偏是被稱作『無用皇子』的你。」

「そっか……レオナルト皇子なら感服したって言うのもわかるけど、よりにもよって出涸らし皇子と呼ばれるあなたのほうだったんだ」

夏爾的話並無惡意。

シャルの言葉に悪意はない。

只是坦率地說出心裡話的感覺。

ただ心の内を語っているという感じだ。

「祖父……在皇太子的死後,為了不讓國家分裂成戰場,親自站到了最前線。皇族對此卻無所作為,只懂得趁機利用。這就是我討厭皇族的理由。」

「お爺様は……皇太子の死後、国を二分する戦いを起こさせないために自ら矢面に立ったわ。皇族はそれに対して何もしなかった。好都合と利用するだけ。だから私は皇族が嫌い」

「嗯,是這樣。」

「ああ、そうだな」

不能說『我懂』或『我理解』這類話。

わかっている、理解しているなんて言葉は使えない。

不可能理解,因為我們是加害者。

理解できるわけがない。こちらは加害者なのだから。

可以想像,但距離理解還很遙遠。

想像はできる。しかし、理解とは程遠い。

痛苦只有被打的人和在旁的人能感受到;打人的那方根本不知那痛是什麼。

痛みは殴られた者とその傍にいた者にしかわからない。殴った側にわかる痛みなどないのだ。

「但是……背叛了祖父那真摯願望的戈登更讓人無法原諒。照這樣下去戈登可能會勝利。羅恩施泰因公爵家或許覺得那沒關係,但茲維克侯爵家不會。我絕不允許那樣的未來。」

「でも……そのお爺様の切なる願いを裏切ったゴードンはもっと許せない。このままじゃゴードンが勝ってしまうかもしれない。ローエンシュタイン公爵家はそれでいいかもしれない。けど、ツヴァイク侯爵家は違うわ。その未来だけは断じて許さない」

夏爾以充滿堅定決心的聲音這麼說道。

シャルは強い決意の満ちた声でそう告げた。

然後她從欄杆上跳下,站到我面前。

そして柵から降りて、俺の前に立った。

那雙虹膜異色的眼睛直視著我。

虹彩異色の目が俺を射抜く。

「說服羅恩施泰因公爵的勝算有多大?」

「ローエンシュタイン公爵を説得する勝算は?」

「大約各半。關鍵在於公爵究竟會把自家與北方的事看得有多重。」

「半々だな。どこまで公爵が自分の家と北部のことを考えているか、それ次第だ」

「還不算差的勝率呢。好吧,茲維克侯爵家會支持你。」

「悪い勝率じゃないわね。いいわ。ツヴァイク侯爵家はあなたに乗ってあげる」

「……妳不是討厭皇族嗎?」

「……皇族は嫌いだろ?」

「討厭啦。但祖父曾說過,頭銜終究只是頭銜。我比起你作為皇族的身分,更信任自己的眼光。你對我的疑慮表現了誠意,我知道你是個好人。坦白說,既然你是皇族,我本以為你一定會隱瞞。那樣的話我還想給你一記雷霆教訓……但你並沒有如我所想地行動。所以我選擇相信你。比起對頭銜的成見,我更相信我自己對你的印象與評價。」

「嫌いよ。けど、お爺様は言っていたわ。肩書きは所詮、肩書きだと。あなたの皇族という肩書きよりも、私は私の目を信じるわ。あなたは私の疑念に誠意を見せたし、あなたが良い人だと私は知っている。正直、皇族である以上、絶対に誤魔化すと思ってたわ。そしたら雷を食らわせてやろうって思ってたんだけど……あなたは私の想像通りには動かなかった。だから信じるわ。肩書きへの先入観よりも、私自身のあなたへの印象と評価を」

說完夏爾在我面前跪下。

そう言ってシャルは俺の目の前で膝を折った。

「北方四十七家門之一,茲維克侯爵家願成為殿下的助力。自祖父承襲的知識與我的雷電,從今起都將為殿下而用。」

「北部四十七家門が一つ、ツヴァイク侯爵家は殿下のお力となりましょう。祖父より授かった知識と私の雷はこれより殿下のために」

「……太感激了。妳希望什麼?」

「……助かる。望みは?」

「……戰後也沒關係,請讓我繼承茲維克侯爵家。我未來所要使用的姓氏只能是茲維克。」

「……戦後で構わないから私にツヴァイク侯爵家を継がせて。私が名乗る姓はツヴァイク以外にありえないわ」

「明白了。小事一樁。」

「わかった。お安い御用だ」

茲維克侯爵家沒有後嗣。

ツヴァイク侯爵家に跡取りはいない。

若想延續家業可能得談養子之類,但與其那樣,不如讓夏爾繼承比較好。

存続させようと思えば養子という話になるだろうが、そんなことをするぐらいならシャルを跡取りにしたほうがいい。

問題是羅恩施泰因公爵,但那部分也一起去說服吧。

問題はローエンシュタイン公爵だが、そこも含めて説得するとしよう。

「羅恩施泰因公爵對皇族的怨恨很深厚喔?」

「ローエンシュタイン公爵の皇族への恨みは根深いわよ?」

「我知道。所以我才來。要是比誰被壓迫的回憶多,我可不會輸。」

「知ってるよ。だから俺が来た。虐げられた思い出合戦なら俺も負けないからな」

說完我露出一抹得意的笑容。

そう言って俺はニヤリと笑って見せたのだった。