最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三百二十八話 夏洛特
葬禮肅穆地舉行。
葬儀は粛々と行われた。
並不奢華,領民們都在哭泣。
派手さはなく、領民は皆泣いていた。
到了夜晚。
そして夜。
因為幫了忙,我在領主的宅邸得到了房間。
助けてくれたということで、俺は領主の館に部屋をもらうことができた。
本來打算和ツヴァイク侯爵商討今後的事,但計畫大幅被打亂了。
本来ならツヴァイク侯爵と今後のことについて話すつもりだったが、予定は大きく狂ってしまった。
我本想借助ツヴァイク侯爵的力量說服北部貴族。要說服他們,必須讓他與對方見面。
北部貴族の説得にはツヴァイク侯爵の力を借りるつもりだった。説得するには会ってもらう必要がある。
我需要人脈的力量。畢竟現在的我,只是個沒有功績的年輕傭兵團長。
人脈という力が俺には必要だ。なにせ今の俺は何の功績もない傭兵団の若団長。
若為了見面就事事揭露身分,我的存在就會被洩露,也會被看輕。
会ってもらうために一々正体を明かしていたら、俺の存在が漏れてしまうし軽くみられる。
果然,我還是想自己選擇揭露身分的時機。
やはり身分を明かすタイミングはこちらで選びたい。
在北部貴族中擁有巨大影響力的ツヴァイク侯爵已經不在了。所有北部貴族都對他有恩,若是侯爵開口請求,他們本來不會拒絕。
北部貴族に絶大な影響力を持つツヴァイク侯爵はもういない。すべての北部貴族はツヴァイク侯爵に借りがあり、ツヴァイク侯爵の頼みなら断らなかったはずだ。
我原本想召集有力貴族開會,可那條路現在已經走不通了。
有力貴族を集めて、会議を開いてもらおうかと思っていたが、もうそれは使えない。
「真是麻煩啊」
「困ったもんだ」
「哪裡麻煩了?」
「何が困ったの?」
我在房間裡喃喃自語,卻得到了回話。
部屋の中で呟いたのに、返事があった。
一抬頭看向房間的陽台,夏洛特正坐在那裡。
ふと部屋のバルコニーを見ると、そこにはシャルロッテがいた。
而且她還坐在陽台的欄杆上。
しかもバルコニーの柵に腰かけている。
白天還像病人一樣,現在卻異常有精神。
昼間は病人のようだったのに、やけに元気だな。
「……那很危險喔?」
「……危ないぞ?」
「沒事的。今天身體狀況挺好」
「平気よ。今日は体調がいいから」
夏洛特說完,露出一抹得意的笑容。
そう言ってシャルロッテはニヤっと軽い笑みを浮かべた。
一點也不可信。
全然信用できない。
「這不是身體的問題。萬一掉下去怎麼辦?」
「体調の問題じゃない。落ちたらどうする?」
「嗯……會痛吧」
「うーん……痛い」
「知道就別做了」
「わかってるならやめろ」
「因為風好舒服啊。施瓦爾茲先生也來嗎?」
「だって風が気持ちいいんだもん。シュヴァルツさんも来たら?」
她說著,咯咯地笑了起來。
そう言って彼女はアハハと笑う。
她的表情變化多端。
コロコロと表情の変わる子だ。
完全不像剛失去祖父的孫女。
祖父を失ったばかりの孫娘とは思えない。
「我可是很傷心的耶?」
「俺は傷心なんだが?」
「我也很傷心。我想找人聊聊。陪我說說話吧」
「私も傷心よ。誰かと話したい気分なの。話し相手になって」
「唉……」
「はぁ……」
看來她並沒有要去哪裡的打算。
どこかに行くという選択が彼女にはないらしい。
只好放棄,走到陽台,夏洛特搖晃著雙腿仰望著天空。
諦めてバルコニーに出ると、シャルロッテは両足をブラブラさせながら空を見上げていた。
星空很美。
星空が綺麗だ。
「爺爺對妳有什麼恩情?」
「お爺様にどんな恩があったの?」
「……小時候被他救過。不只是救命,他還為我指引道路」
「……子供の頃、助けてもらった。それだけじゃなく、道も示してくれた」
「真像爺爺的作風。他是個好人」
「お爺様らしい。お人よしだから」
「……真是可惜的人。要是能早點來就好了」
「……惜しい人を亡くした。もっと早く来れていればよかったんだが」
「他一直起不來,別放在心上。醫生說也無能為力。他一直背負著心力交瘁,沒辦法」
「ベッドからずっと起き上がれなかったから、気にしないで。医者も手の施しようがないって言ってたわ。ずっと心労を抱えてたし、しょうがないの」
夏洛特低聲說完,嘆了口氣。
シャルロッテは呟いたあとにため息を吐いた。
精神負擔的原因大概是北部貴族和皇族之間的對立。侯爵一個人扛著那脆弱的平衡,對健康自然不好。
心労の原因は北部貴族と皇族との対立だろう。危ういバランスを侯爵が一人で担ってきた。健康にいいわけがない。
「……可以問妳一件事嗎?」
「……一つ聞いても?」
「請說,什麼都可以喔」
「どーぞ。なんでもいいわよ」
「為什麼會放任叛亂發生?領地裡的騎士就只有那麼一點嗎?」
「なぜ反乱を許した? 領地の騎士はあれだけなのか?」
「……你知道北部那邊的戰爭吧?因此各地治安惡化。騎士們都散在領內各處,所以才容許了叛亂。其他的就是我的責任」
「……北部で起きてる戦争は知ってるでしょ? それであちこちの治安が悪化してるの。騎士たちは領内に散っているわ。だから反乱を許したの。あとは私のせい」
「妳的?」
「君の?」
沒想到她會說是自己的錯。
まさか自分のせいだと言うとは。
因為太出乎意料,我又反問了一句。
予想外だったせいで聞き返してしまう。
夏洛特毫不在意地點點頭。
シャルロッテは気にした様子もなく頷く。
「沒錯,是我的錯。我可是相當強大的魔導師」
「そう、私のせい。私ってこれでも超強い魔導師だから」
「……」
「……」
「啊——你在懷疑吧。明明是真的」
「あー、疑ってるなぁ。本当なのに」
「我沒懷疑。知道妳擁有強大的魔力,而且進城前我也看到了巨大的落雷」
「疑ってない。君が強大な魔力を持っているのはわかるし、街に入る前に巨大な落雷も見た」
「沒錯。那就是我的魔法。但是當時我身體不舒服……如果狀況好,那種程度的數量根本不成問題」
「そうそう。それが私の魔法。けど、具合悪くなっちゃって……調子が良ければあの程度の数なら問題なかったわ」
這話也不是完全沒有道理。
それはあながち間違いじゃないだろう。
若能輕易釋放那種等級的魔法,鎮壓根本不會那麼困難。
あのレベルの魔法を簡単に撃てるなら制圧は難しくなかったはずだ。
大概是因為依賴夏洛特的力量,才把騎士分派到各地,所以她認為是自己的錯。
シャルロッテの力を頼りにして、騎士を各地に派遣していたというところか。それで自分のせいだと。
嗯,我大致能理解她想說的。
まぁ言いたいことはわかる。
不過。
だが。
「把有病的人當作戰力,我可不太贊成」
「病気持ちの人間を戦力に数えるのは感心しないな」
「我的病很特殊。大多時候我狀況很好。但會突然發作到連站著都很辛苦。發作來得不定,有時很快恢復,有時會拖很久。我沒想到會在施法後立刻發作……」
「私の病気は特殊だから。ほとんどの時は調子がいいの。ただ、突然立っているのも辛くなるほどの発作が起きちゃうの。いつ来るかわからないし、すぐに回復するときもあれば長引くときもある。まさか魔法を撃った直後に発作が来ると思わなくて……」
「還好我們來了,幫上忙了」
「俺たちが来て助かったな」
「是啊,謝謝你們」
「そうね。ありがとう」
看起來她是真心感激。
本当に感謝しているんだろう。
那句話裡蘊含著特別的情感。
その言葉には格別の想いが込められていた。
那場騷動沒有造成領民喪生。只有幾人受傷,房屋的損害也降到最低。
あの騒動で領民の死者は出なかった。怪我人が数人だけ。家屋の被害も最小限だ。
若說是被山賊引入城中的話,能有這樣的結果簡直是奇蹟。
山賊が街に引き入れられたにしては奇跡的な結果だろう。
正因如此,我們受到了感謝。
だからこそ、俺たちは感謝されている。
但那份感謝本不應該落到我們身上。
だが、その感謝は本来向けられるべきじゃない。
為什麼北部會如此混亂?
どうして北部が荒れているのか?
因為戈登在北部建立了據點,雷奧則前去討伐他。
ゴードンが北部に拠点を作り、レオがその討伐に赴いたからだ。
兩軍對峙,治安惡化。由軍中脫逃者組成的山賊,以及盯上運送物資的盜賊開始橫行。
両軍のにらみ合いにより、治安は悪化している。軍の脱走兵からなる山賊や、運び込まれる物資を狙った盗賊などが横行するようになった。
這一切都是皇族的責任。
すべて皇族の責任だ。
想到這些時,夏洛特冷冷地凝視著城鎮。
そんなことを思っているとシャルロッテは冷たい表情で街を見つめていた。
「……如果這城裡真的遭受損害,會變成怎樣呢?」
「……もしも、街に被害が出てたらどうなってたのかしら?」
「誰知道呢?可能是其他領主出手了吧?」
「さぁな。他の領主が動いたんじゃないか?」
「是啊。爺爺很有聲望……但我討厭北部的貴族。他們都把責任推給爺爺。現在就算被拯救,我也不會感謝他們」
「そうよね。お爺様は人望があったから……でもね、私は北部貴族が嫌いなの。全部お爺様に押し付けた。今更助けられたって感謝なんてしないわ」
「……那妳會不會更討厭皇族?」
「……じゃあ皇族はもっと嫌いか?」
「會啊。可能是世界上最討厭的。我討厭他們把爺爺當成怨氣的承受對象,最後甚至在北部挑起戰爭。正因如此爺爺才會……」
「そうね。世界で一番嫌いかも。お爺様を不満の受け皿に使って、挙句の果てには北部で戦争を起こしてる。そのせいでお爺様は……」
我能理解夏洛特的心情。
シャルロッテの気持ちはよくわかる。
作為ツヴァイク侯爵的親屬,這種情感是理所當然的。
ツヴァイク侯爵の親族ならば当然の感情だろう。
皇族不僅沒有對北部貴族有所回報,對ツヴァイク侯爵也毫無所為。
皇族は北部貴族はもちろん、ツヴァイク侯爵にも何にも報いていない。
ツヴァイク侯爵為了不在北部引起衝突一直努力,卻仍因帝位爭奪而發生了戰爭。
北部での争いを起こさないようにツヴァイク侯爵は尽力してきた。それなのに北部で戦争は起きてしまった。帝位争いのせいで、だ。
「我討厭皇帝,也討厭皇子和公主。但最不能原諒的,是戈登」
「皇帝も嫌い。皇子も皇女も嫌い。でも一番許せないのはゴードンだわ」
「本來,那位皇子理應親近北部貴族才對」
「本来、北部貴族に寄り添うべき皇子だからな」
「沒錯!但戈登什麼都沒做!他只顧討好皇帝的歡心,反叛失敗就逃到北部,將戰火帶回來!絕對不能原諒!這片土地……是爺爺一直守護著的」
「そうよ! それなのにゴードンは何もしなかった! 皇帝の歓心を買うことだけ考え、反乱に失敗したら北部に逃げ込んで戦火を持ち込んだ! 絶対に許せない! この地は……お爺様がずっと守ってきたのに」
「我也是這麼想的。所以我才來到侯爵的旗下。我不覺得那位皇子會被放任不管,想著能夠幫上一些忙」
「それは同感だ。だから俺も侯爵の下にやってきた。あの皇子を放置するとは思えなかったからな。何か力になれると思った」
「……爺爺一向默默行動。他曾寫信給北部貴族們,邀請他們就北部問題進行協商」
「……お爺様はひっそりと動いていたわ。北部貴族たちに手紙を書いていたの。北部の問題について話し合おうって手紙よ」
「不愧是侯爵」
「さすがは侯爵だな」
我不會輕易建議與雷奧聯手。
安易にレオと手を組めとは言わない。
那會觸動北部貴族的神經。
それは北部貴族の神経を逆なでするからだ。
侯爵的作風是透過談判,努力導出一個各方都能接受的答案。
話し合いの結果、納得する答えを導きだそうとするのが侯爵らしい。
「那封信在哪裡?」
「その手紙は?」
「被妥善保管著」
「保管されてるわ」
「那麼,由妳來繼承嗎?我會協力的?」
「なら、君が後を継ぐか? 協力するぞ?」
這可說是ツヴァイク侯爵的遺書。
ツヴァイク侯爵の遺書ともいえる。
有了它,多數北部貴族的心或許會被打動。
それがあれば北部貴族の多くは心を動かすだろう。
如果孫女站出來,效果會極大。
孫娘が立ち上がれば効果は絶大だ。
但。
だが。
「不行。沒有寫給只有爺爺能說服的那個人的信」
「無理よ。お爺様しか説得できない人への手紙がないもの」
「……羅恩斯坦公爵嗎?」
「……ローエンシュタイン公爵か」
「對。那個人如果不動,北部貴族就不會動。他很固執,不管說什麼都沒用。唯一可能的人只有爺爺,但爺爺已經不在了」
「そう。あの人が動かないなら北部貴族は動かない。頑固者だから何を言っても無駄よ。可能性があったのはお爺様だけ。けど、もうお爺様はいないわ」
「就算是妳也沒辦法嗎?」
「君でも無理か?」
「正因為我是妳才沒辦法。那個人不會被直系血親的孫女的話所動搖。再說,我也不喜歡那邊的爺爺」
「私だから無理なのよ。血のつながった孫の言葉で動くような人じゃないわ。それに私はあっちのお爺様が嫌いだし」
「……什麼?」
「……なに?」
剛才,夏洛特到底說了什麼?
今、シャルロッテは何と言った?
直系血親的孫女?
血のつながった孫?
這是什麼意思?
どういうことだ?
「啊,還沒說呢。我是夏洛特·馮·羅恩斯坦。我的父親是羅恩斯坦公爵的兒子,我的母親是ツヴァイク侯爵的女兒」
「ああ、言ってなかったわね。私はシャルロッテ・フォン・ローエンシュタイン。私の父はローエンシュタイン公爵の息子で、私の母はツヴァイク侯爵の娘なの」
也就是說。
それはつまり。
也就是說,她同時也是戈登的表妹。
ゴードンの従妹ということでもあるということだった。