最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三百二十七話 舒瓦爾茲
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抵達迪烏斯鎮的城門時。
デュースの街の門にたどり着いたとき。
裡面發生了巨大的雷擊。
中で巨大な落雷が発生した。
現在是白天,而且是晴朗的藍天。
今は昼間。しかも青空だ。
這絕非自然現象。
自然現象ではない。
「是魔法呢。」
「魔法ですな」
「而且相當強力。」
「しかもかなり強力だぞ」
毫無疑問是現代魔法,但施法者等級相當高。
現代魔法であることは間違いないだろうが、使用者は相当レベルが高い。
裡面有高階的魔導師。
高レベルの魔導師が中にはいる。
這是怎麼回事?
どういう状況だ?
既沒有門衛,顯得過於毫無防備。
門番もいないし、あまりにも無防備だ。
我們就那樣進入了迪烏斯鎮。
俺たちはそのままデュースの街へ入っていく。
能感覺到心臟因不祥的預感而急速跳動。
心臓が嫌な予感で高鳴るのがわかる。
我的不祥預感常常應驗。
俺の嫌な予感はよく当たる。
於是我催馬向前推進。
だから馬を先へ先へと進ませた。
來到迪烏斯鎮的廣場時,我所見的是一場對峙。
そしてデュースの街の広場。そこにたどり着いた俺が見たのは対立だった。
雙方都有騎士。只不過一方與看似山賊的人混在一起,另一方則背後護著哭泣的領民。
両陣営ともに騎士がいた。だが、片方は山賊らしき者たちと共におり、片方は泣いている領民たちを背にかばっている。
究竟哪一邊站在人民這邊,一目了然。
どちらが民の味方か。一目瞭然だった。
周圍有幾處疑似被燒的屋舍,還能看到被洗劫的痕跡。
周囲にはいくつか燃やされたらしき家屋があり、荒らされた痕跡がある。
在數量上,山賊那方壓倒性占優。
数は山賊たちのほうが圧倒的に上だ。
不過,那些對我來說無關緊要。
だが、そんなことは俺にはどうでもよかった。
廣場中央。
広場の中央。
那裡焦黑焦糊,剛才的雷擊應該是落在那兒。
そこは焦げ付いていた。そこにさきほどの落雷は落ちたんだろう。
就在那前方。
その手前。
那裡放著一具黑色的棺木。
そこに黒い棺が置かれていた。
從樣式來看,正在舉行的是一場隆重的葬禮。
様式を見るに行われていたのは盛大な葬儀。
大概就是山賊在葬禮進行中闖入的情形。
その途中に山賊たちが乱入したといったところだろう。
「希林格斯!竟敢背叛對你有恩的領主大人!」
「シリングス! 恩ある領主様を裏切るとは!」
「那位領主已經死了!我不欠他義氣了!我要投效戈登殿下!聽說他會給我大把的錢!」
「その領主様が死んだんでな! もう義理はねぇ! 俺はゴードン殿下に付かせてもらうよ! たんまりと金はくれるっていうんでな!」
話語傳入耳中,卻無法理解其內容。
言葉が耳に入ってくるのに、中身が理解できない。
只是讓馬慢慢前進。
ただゆっくりと馬を進めていく。
身後好像拉斯在喊些什麼,但那也聽不太清。
後ろでラースが何か叫んでいるようだが、それもよく理解できない。
發呆地催馬前進,便從雙方陣營中間闖了進去。
ボーっとしながら馬を進め、両陣営の間に割って入る形になった。
某名山賊見到突然冒出的外來者,便站到我面前擋住去路。
突然出てきたよそ者を見て、山賊の男が俺の前に立ちはだかった。
「啊!?你是什麼人!?這裡現在是我們的地盤!」
「ああん!? なんだてめぇは!? もうここは俺たちのもんだぞ!?」
「……閉嘴。我會殺了你。」
「……黙れ。殺すぞ?」
「驚恐地尖叫起來!!」
「ひ、ひぃぃぃぃぃ!!??」
我以殺氣凝視著他。
殺気をこめて睨みつける。
結果那名山賊跌坐在地,驚慌後退。
すると山賊の男が尻もちをついて後ずさっていく。
看見那一幕後,我下了馬,蹣跚著走向棺木。
それを見たあと、俺は馬を降りてフラフラと棺に近寄った。
棺上寫著的名字是。
そこに書かれていた名は。
「亞當·馮·茲懷克侯爵……!」
「アダム・フォン・ツヴァイク侯爵……!」
那是茲懷克侯爵的全名。
ツヴァイク侯爵のフルネームだった。
為什麼、怎麼會這樣。
なぜとか、どうしてとか。
尋找理由的話語在腦中盤旋,然而我卻無法理解『死』這個字眼。
理由を探す言葉が頭を回る。だが、それなのに死という言葉を理解できなかった。
一方面冷靜接受他已死的我,另一方面又有無法理解而混亂的我。
死んだんだと冷静に受け止める俺と、理解できないと混乱する俺がいる。
情感混雜起來,開始無法掌控。
感情がごちゃまぜになり、制御できなくなっていく。
我緩緩伸手摸向棺木,只有一股冰冷的觸感傳來。
ゆっくりと棺に手を伸ばすと、冷たい感触だけが帰ってきた。
那股寒冷讓我真正理解了死亡。
その冷たさが俺に死を理解させる。
我的恩人已經死了。
俺の恩人は死んだのだ。
「你在做什麼!快把他殺了!」
「何をしてやがる! さっさとそいつを殺せ!」
剛才被稱作席林斯的年輕騎士。
さきほどシリングスと呼ばれていた若い騎士。
從情況來看,他大概背叛了茲懷克侯爵,並在葬禮進行時引來了山賊。
状況的に考えればツヴァイク侯爵を裏切り、葬儀の最中に山賊を引き入れたんだろう。
被戈登設局利用的愚者。
ゴードンの調略に引っかかった愚か者。
玷汙茲懷克侯爵的葬禮、在這座城中肆虐的無恥之徒。
ツヴァイク侯爵の葬儀を汚し、この街を荒らす不届き者。
啊,沒錯。
ああ、そうだ。
有一句能幫我整理情緒的話語。
感情を整理する言葉が一つあった。
那是席林斯所說的話。
シリングスが言った言葉だ。
只要下令『殺了他』,那些混亂的情感就會全部消散。
殺せと命じればごちゃごちゃした感情がすべてすっきりする。
有些下屬會照命行事,去把他殺掉。
そう命じれば殺すだろう部下もいる。
鎮壓根本易如反掌,乾脆把他們全部殺光就好了。
制圧なんて余裕だ。皆殺しにしてしまえばいい。
可是。
それなのに。
簡單的話說不出口,越想說,心就越排斥。
簡単な言葉が出てこない。言おうとすればするほど、心が拒絶する。
我知道。
わかっている。
我想讓侯爵看到我成長的樣子,想證明我當初跪下並非錯誤。
侯爵に成長した姿を見せたかった。膝をおったのは間違いではなかったと証明したかった。
可如今連過去能做到的事也做不到,不能在他面前出醜。
それなのに過去にできたこともできず、醜態をさらすわけにはいかない。
茲懷克侯爵不被情緒左右,他欣賞那個能看得更遠的我。
ツヴァイク侯爵は感情に支配されず、先を見た俺を評価した。
當時他也沒說些容易的話,沒有選擇那條輕鬆的路。
あの時も簡単な言葉を口にしなかった。楽な道を選ばなかった。
所以如今,我不能選擇那條路。
それなのに今、その道を選ぶわけにはいかない。
「我再次明白您的偉大……」
「あなたのすごさが改めてわかります……」
要控制情緒很難。
感情を制御するのは難しい。
茲懷克侯爵默默地承受著那些不合理的事。
ツヴァイク侯爵は理不尽に黙々と耐え続けた。
他一直壓抑著,為了前方等待的未來。
ずっと押し殺したんだ。その先に待つ未来のために。
深信那是最好的選擇。
それが最善だと信じて。
在那樣的人面前,我不能出醜。
そんな人の前で、格好の悪いことはできない。
把情緒的整理留在自己心裡處理。下令『殺了他』能換來什麼?只不過讓我自己痛快罷了。
自分の感情の整理なんて自分の中で終わらせろ。殺せと命じて何になる? 俺がすっきりするだけだ。
比起那件事,還有更必須下達的命令。
それよりも命じなければいけないことがある。
我的目標是隱密行動。
俺の目的は隠密行動。
以及說服北方貴族。
そして北部貴族の説得。
既然如此,要做的就只有一件事。
それならやることは一つだ。
「這片土地曾由北境最偉大的貴族治理,不該有混亂。也不需要那些賊——保護領民!不准再讓任何人受傷!!」
「この地は北部で最も偉大な貴族が治めた地だ。混乱は似合わん。そして賊も――必要ない。領民を守れ! これ以上、誰も傷つけさせるな!!」
「交給我吧」
「お任せを」
說著,拉斯衝到山賊面前,一瞬間就制伏了幾人。
そう言ってラースが山賊たちの前に躍り出て、瞬時に数人を制圧する。
接著。
そして。
「要把他們無力化處理可以嗎?」
「無力化でよろしいですかな?」
「嗯。盡量減少殺戮,把主謀逮捕。」
「ああ。殺すのは最小限にしろ。首謀者は捕らえろ」
「是!」
「はっ!」
披著黑色披風的奈爾貝·里特拔劍,逼近山賊。
黒いマントを着たネルベ・リッターが剣を抜いて、山賊たちを追い詰めていく。
與他們同行的騎士很快就被擒獲。
彼らと共にいた騎士たちはそうそうに捕らえられる。
不愧是奈爾貝·里特,一個也沒放走。
さすがはネルベ・リッターというべきか、一人も逃していない。
若是下令屠殺一切,混亂只會加劇。傷亡會更多,也會有山賊逃跑。
皆殺しを命じていれば、混乱は増していただろう。被害は増え、逃げる山賊たちもいたはずだ。
這樣比較好。雖然這麼想,但心裡仍然感到一陣空虛。
これでよかった。そう思う反面、心には空虚さが残る。
鎮壓差不多已經結束。
もはやほぼ鎮圧は終わった。
我把視線移回棺木,重新觸摸了一下。
俺は棺に視線を移し、再度触れる。
「果然還是好冰冷……」
「やっぱり冷たいな……」
『為什麼總是無法順利進行呢?』
どうしてこう上手くいかないんだろうか。
母上病情未能痊癒,而大恩人趕來時已經不在了。
母上の病気は治らないし、大恩人は駆け付けたときにはもういなくなっている。
明明是為了國家與百姓才力挺雷奧登基,卻因為圍繞帝位的爭鬥讓國家與百姓陷入困窮。
国のため、民のためとレオを皇帝に推しているのに、その帝位を巡る争いで国と民が困窮する。
『我為什麼總是無法做好任何事?』
俺はどうして何事も上手くやれない?
「我好想得到您的忠告……」
「あなたの助言が欲しかった……」
我慢慢地用剛觸碰棺木的手握起拳頭。
ゆっくりと俺は棺に触れていた手で拳を握る。
感覺到淚水順著臉頰滑落。
スーッと頬に水が伝う感触があった。
「你在哭嗎……?」
「泣いてるの……?」
望去,只見一位由侍女扶著的金髮美麗少女。
視線を向けるとそこには侍女に支えられた金髪の綺麗な少女がいた。
她把長髮在兩側綁著,穿著一襲樸素的白色長衣。臉色看起來不好,似乎病得很重,連站著都很吃力。
長い髪を左右で結び、長い簡素な白い服を着ている。病気なのか顔色は悪く、立っているのも辛いといった感じだった。
整個人給人一種病弱之感。
まさに病人という印象の少女。
那少女的左眼是綠色,右眼則是帶紅色調的棕色。
その少女の目は、左目は緑、右目は赤みがかったブラウン。
虹彩異色。或許正因如此,從她身上能感受到相當強大的魔力。
虹彩異色。そのせいだろうか、少女からは相当な魔力を感じる。
她的眼中積滿了淚水。
その目には涙がたまっていた。
「你也在哭呢……」
「君も泣いてるな……」
「我當然會哭。畢竟我就是那位您正在觸碰的棺中之人的孫女……」
「泣くわよ。そりゃあ……だって私はあなたが触れてる棺に眠る人の孫娘だから……」
「……是嗎。侯爵是怎麼過世的?」
「……そうか。侯爵はどうして亡くなった?」
「他一直臥病在床。前幾日病情惡化……都是因為戰爭。操勞憂心讓爺爺的壽命縮短了。」
「ずっと寝たきりだったの。先日、体調が悪化して……戦争のせいね。心労がお爺様の寿命を縮めたの」
「……真可惜」
「……残念だ」
聽到那句話,心中湧起複雜情緒的我,緩緩在少女面前跪下。
その言葉に様々な感情を込めながら、俺はゆっくりと少女の前に膝をついた。
「我名叫舒瓦爾茲,率領一支傭兵團。從前侯爵曾救過我,我認為能為這位大恩人盡一份力,才前來的。」
「俺の名はシュヴァルツ。傭兵団を率いている。昔、侯爵に助けられた。大恩ある侯爵の力になれるかと思ってやってきた」
「黑(舒瓦爾茲)……是化名嗎?」
「黒(シュヴァルツ)か……偽名?」
「父親傳給我的。」
「父から受け継いだ」
「是嗎……我叫夏洛特。多謝你了,舒瓦爾茲先生。這樣我們就能好好地舉行葬禮。您也……會參加嗎?」
「そう……私の名はシャルロッテ。助かったわ、シュヴァルツさん。ゆっくりと葬儀ができる。あなたも……参加してくれる?」
「當然」
「もちろんだ」
「謝謝你……」
「ありがとう……」
夏洛特帶著悲傷低聲呢喃,隨即痛苦地咳嗽了起來。
悲し気にシャルロッテは呟くと、苦し気にせき込んだ。
那個身影不知為何讓我想起了母親,我下意識地移開了視線。
その姿がなぜか母上と重なり、俺は咄嗟に視線をそらしたのだった。