最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第二百八十二話 酒之街
王國北部的一個小鎮,巴伊優。
王国北部の小さな街、バイユー。
以美酒聞名,為了尋找那裡的佳釀,大陸各地的人潮紛紛湧來。
美酒の街として知られ、その美酒を求めて大陸中から大勢の人が集まってくる。
以觀光客為目標,派遣遊女的服務也很盛行,愛酒之人也把那當作目的之一前來。
その観光客をターゲットとして、遊女を派遣するサービスも盛んで、酒飲みたちはそれも一つの目的としてやってくる。
我被轉移到那座巴伊優,施展幻術讓自己的容貌融入一般民眾之中。
そんなバイユーに転移した俺は、幻術を使って自分の姿を一般人に溶け込ませる。
帝國與王國正處於戰爭,我是站在帝國一方的SS級冒險者。無論怎麼辯解,這個事實與認知都不會改變。
帝国と王国は戦争中であり、俺は帝国に肩入れしているSS級冒険者だ。どれだけ言い訳したところで、その事実と認識は変わらない。
若那樣的席爾瓦突然出現在王國的城鎮,必然會引發大混亂。
そんなシルバーが王国の街にいきなり現れたら大混乱は必至だ。
「裡面的人才是更大的問題吧」
「中の人のほうが大問題だけどな」
畢竟他是帝國的皇子啊。
なにせ帝国の皇子だからな。
真實身份一旦曝光,軍隊就會立刻出動吧。
正体がバレれば即座に軍が出てくるだろう。
真是麻煩事啊。
難儀なものだ。
這麼想著,我向一名在店裡賣酒的中年男子搭話。
そんなことを思いつつ、店で酒を売っている中年の男性に声をかける。
「失禮了,請問這個城鎮裡最貴的酒在哪裡賣?」
「失礼、この街で一番高い酒はどこに売ってるかな?」
「最貴的酒?要說好喝的酒,還是我們家的最好喔?」
「高い酒? 美味い酒ならうちが一番だぜ?」
「朋友拜託我,讓我幫他買貴的酒。」
「友人からの頼みで、高い酒を頼むと言われてね」
「看來是個不懂酒的朋友呢」
「酒のことがわかってない友人だな」
「我也這麼覺得。不過既然是請託,就該幫忙嘛。」
「同感だ。しかし、頼みは頼みなのでね」
「是嗎?要說貴的話,大概是巴爾迪爾的店吧。口味也算僅次於我們。沿著大街直走就會看見了。」
「そうかい。高いっていうならバルデュールの店だろうな。味もまぁ、うちに次ぐ。大通りを真っすぐいけば見えてくるはずだ」
中年男子皺著臉這樣回答道。
中年の男性は顔をしかめながらそう答えた。
心裡大概也承認那家的口味吧。
内心、味のほうも認めているんだろうな。
我苦笑著放下一枚金幣,然後拿起一瓶酒。
苦笑しながら俺は金貨を一枚置くと、酒瓶を一本手に取る。
「謝謝。我就拿一瓶了。」
「ありがとう。一本貰うよ」
「喂喂,拿金幣也太多了吧。」
「おいおい、金貨なんて貰いすぎだ」
「這是情報費。還有,作為獎勵給他沒強推自家酒的誠實。這瓶我就留來自己喝了。」
「情報料さ。それと、自分の酒を売りつけることもできたのにそうしなかった誠実さに。この酒は自分で飲むことにするよ」
「喔、喔喔。那是因為我們自父親那代起就以誠實經營為本啊!」
「お、おお。そりゃあ、うちは誠実な商売を親父の代から心がけているからな!」
說完那話,男子害羞地搔了搔頭。
そう言って男性は照れくさそうに頭をかく。
在那名男子目送下,我沿著大街往前走。
そんな男性に見送られながら、俺は大通りを歩いていく。
接著看到一間大店,招牌上寫著「巴爾迪爾」。
すると大きな店が見えてきた。看板にはバルデュールと書かれている。
「就是這裡吧。」
「ここか」
我走進店裡,尋找店主。
俺は店に入り、店主を探す。
在裡頭發現一個禿頭、魁梧的大漢穩穩坐著。
すると奥でどっしりと構えた禿げ頭の大男を見つけた。
「失禮了,您是店主吧?」
「失礼。あなたが店主で間違いないかな?」
「嗯,是的。我就是店主巴爾迪爾。」
「ああ、そうだ。俺が店主のバルデュールだ」
「朋友拜託我幫他買一瓶貴酒。我聽說這裡雖然價格高,但味道無可挑剔,所以特地來了。能給我一瓶上等的酒嗎?」
「友人に高い酒を買ってきてくれと頼まれてね。ここは高いが味も申し分ないという評判を聞いてやってきた。上等な酒を一本貰えるかな?」
「哼,我的酒確實比別家貴,但論口味可不能說它貴。」
「ふっ、俺の酒はたしかに他の店よりは高いが、味を考えれば高いとは言わせないぜ」
「原來如此,那就令人期待了。」
「なるほど。それは楽しみだ」
巴爾迪爾意氣洋洋地開始挑選酒。
バルデュールは意気揚々と酒を選び始める。
在巴伊優賣酒的人基本上都是自己釀酒的。
このバイユーで酒を売っている奴らは、基本的に自分で酒を造っている。
當然,他們對自家酒有很高的自尊心。附近競爭店眾多,能在那裡存活下來自然有其自負。
当然、酒に対するプライドも高い。近場にはライバル店が数多く、そこを生き残ってる自負があるからだ。
「這個怎麼樣?」
「これなんてどうだい?」
「這個要多少錢呢?」
「いくらするのかな?」
「大概是一枚金幣吧。」
「金貨一枚ってところだな」
「價錢相當不錯,不愧是名店。」
「なかなかいい値段だな。さすがは名店といったところか」
「那就更讓人期待了。」
「その分、期待できるぜ」
「是啊。這家店的酒或許算是划算的買賣。」
「そうだな。この店の酒なら安い買い物かもしれない」
我拿出一枚金幣,接過酒。
俺は金貨を一枚出して、酒を受け取る。
巴爾迪爾賣掉了酒,又受到稱讚,顯得心滿意足。
バルデュールは酒も売れたし、褒められてご満悦な様子だ。
我向巴爾迪爾問道。
そんなバルデュールに問いかける。
「不過,景氣如何?跟帝國開戰後,生意是不是有下滑?」
「しかし、景気はどうなんだい? 帝国と戦争になって売り上げが落ちてるんじゃないか?」
「是啊。但是現在有個上賓在,所以還好。」
「まぁな。けどな、今は上客がいるから平気さ」
『上鉤了。』
かかったな。
就傑克的個性而言,他偏好昂貴的酒。我覺得他肯定在這家店買過好幾瓶。
ジャックの性格的に酒は高い物を好む。絶対に何本かはこの店で買ってると思った。
「上賓?」
「上客?」
「嗯。雖然不知道是哪個富豪,從幾個月前開始就在這城裡把客棧包下來豪遊。那傢伙在我們店裡買了好幾瓶,還把遊女們叫來辦起了派對。」
「ああ。どこぞの富豪だか知らないが、数か月前からこの街の宿屋を貸し切って豪遊してる奴がいるんだ。そいつはうちの店で何本も買い込んで、遊女たちを呼んでお祭り騒ぎさ」
「真是個會享樂的傢伙啊。」
「おめでたい奴もいたもんだ」
「對我們幫助很大。畢竟肯花錢買酒的人,跟他聊聊似乎也懂得酒的滋味。」
「こっちには大助かりだ。さすがに金を使って酒を集めるだけあって、話してみると酒の味もわかるみたいだしな」
「要是能見到那種人就好了。他把哪家客棧包下來了?」
「そんな人なら一目見てみたいな。どこの宿を貸し切ってるんだ?」
「沿著大街直走就會看見了,那是這城裡最大的客棧。」
「このまま大通りを真っすぐ進めばわかるさ。この街で一番大きな宿だからな」
「原來如此。那我去看一眼。」
「なるほど。じゃあちょっと見てみるよ」
我說完離開店鋪,沿著大街前進。
そう言って俺は店を後にすると、大通りを進む。
不久便看到一間很大的客棧。大概就是這裡吧。
すると大きな宿屋が見えてきた。おそらくここだろう。
我朝客棧走去。
俺は宿屋に向かって足を向ける。
然而。
しかし。
「很抱歉,本客棧目前包場,請您離開。」
「申し訳ありませんが、当宿は現在貸し切りでございます。お引き取りを」
兩名看起來像護衛的男人擋住了我的去路。
護衛らしき男が二人、俺の行く手を阻む。
應該是客棧的警衛吧。
宿側の警備員ってところか。
我向他們笑了笑。
そんな彼らに俺は笑いかける。
「抱歉。我馬上就走。」
「すまない。すぐに帰るよ」
我這麼說著,便直接往前走去。
そう言って俺は真っすぐ進む。
然而,警衛們並沒有對我做出反應。
しかし、警備員たちは俺に反応しない。
因為他們看不見真正的我,只看到我回頭離去的幻影。
彼らには本当の俺は見えておらず、引き返す俺の幻影が見えているからだ。
鬧事也沒意義,還是平和解決比較好。
揉め事を起こしても仕方ないからな。ここは穏便にいこう。
必須讓傑克配合,行事要盡量不觸怒他,這是關鍵。
ジャックには協力してもらわなきゃいけない。できるだけあいつの機嫌を損ねないように立ち回るのが肝要だ。
我走進客棧深處,從裡面傳來一陣喧鬧聲。
俺は宿屋の中に入る。すると奥のほうから騒がしい音が聞こえてきた。
循著聲音前進,來到了一間相當大的大廳。
その音を頼りに進んでいくと、かなり大きな大部屋にたどり着いた。
門大開著,裡面傳來男人的聲音和許多女性的聲音。
扉は開け放たれており、中から男の声と大勢の女の声が聞こえてくる。
「在哪裡?在哪裡~?可愛的小姑娘~!」
「どこだ? どこだ~? 可愛い子ちゃ~ん」
「在這裡喲!傑克大人!」
「こっちですよ! ジャック様!」
「不不,是這邊啦!」
「いえいえ、こっちです!」
那裡有個蒙住眼睛的中年大叔,在追逐著十幾名遊女玩耍。
そこでは目隠しをした中年のおっさんが、十数人の遊女を追いかけて遊んでいた。
或許是喝醉了,那個大叔踉蹌著走著。
酔っぱらっているのか、おっさんは千鳥足だ。
那些女郎一見到那個大叔靠近就靈巧地閃開,追逐又開始了。
遊女はおっさんが近づくとヒラリと逃げてしまい、また追いかけっこが始まる。
真是的,真是一個沒用的傢伙。
まったく、本当にろくでなしだな。
我正這麼想著,蒙著眼的大叔傑克拿起酒瓶一口喝乾。
そんな風に思っていると、目隠ししたおっさん、ジャックが酒の瓶を手に取って一気に飲み干す。
「啊——真過癮!」
「ぷはぁ!」
「喝得真豪爽!」
「すごい飲みっぷり!」
「是吧,是吧」
「そうだろ、そうだろ」
女郎們拍手稱讚,傑克高興地笑了起來。
遊女から拍手をもらい、ジャックは機嫌良さそうに笑う。
接著毫無徵兆地,他從暗處把酒瓶丟向正在偷看裡面的我。
そしてそのまま何の前触れもなく、物陰から中を見ていた俺に向かって酒瓶を投げつけてきた。
我用結界接住了它。
俺はそれを結界で受け止める。
「我還以為這酒怎麼這麼難喝……原來有個男人在那裡,難怪。」
「なんか酒が不味いと思ったら……野郎がいたんじゃ当たり前か」
「你能察覺到我的氣息,卻察覺不到女郎的氣息,不可能吧。真是奇怪的把戲。」
「俺の気配に気づけるのに、遊女の気配に気づけないわけないだろ。奇特な遊びだな」
縱使蒙著眼,也是能射穿遠方敵人的高手。
目隠しをしていようが、遠くの敵を射抜けるほどの達人。
那就是傑克。他被稱為弓神可不是浪得虛名。
それがジャックだ。伊達に弓神だなんて呼ばれていない。
女郎們以為是被喊話才躲開,但傑克想抓誰,隨時都能抓到。
遊女は声をかけて避けているつもりだろうが、ジャックはいつでも捕まえようと思えば捕まえられる。
簡直就是一齣鬧劇。
まさしく茶番だ。
「喂喂。我還以為那陰沉的聲音聽起來很熟,原來是你啊」
「おいおい。どうも聞いたことのある陰気な声だと思ったら、お前かよ」
「好久不見了,傑克。」
「久しぶりだな。ジャック」
我這麼說著,解除了自己的幻術。
そう言って俺は自分の幻術を解く。
既然被傑克看透了,魔力就是在浪費。
ジャックに見抜かれているなら魔力の無駄だ。
反正這裡是包場。
どうせここは貸し切り。
就算女郎們吵鬧,也不會有什麼大問題。
多少、遊女が騒いだところで問題にはならないだろう。
「有什麼事?西爾弗。我正忙著呢。」
「何のようだ? シルバー。俺は忙しいんだよ」
「看起來並不像啊?」
「そうは見えないが?」
聽了我的話,傑克把驚慌的女郎抱入懷中。
俺の言葉を受けて、ジャックは騒然としている遊女を自分の腕に抱える。
「我在和可愛的小姑娘玩呢。看不出來的話,就把那個面具丟掉吧。」
「俺は可愛い子ちゃんと遊んでるんだ。見てわからないなら、その仮面を捨てちまえ」
「聽說你被情人甩了?再這樣下去連其他情人也會拋棄你喔?」
「愛人に振られたと聞いたが? そんなことをしていると他の愛人にも振られるぞ?」
「喂……你是來找我麻煩的嗎?」
「おい……お前、俺に喧嘩を売りにきたのか?」
說完傑克放開女郎,慢慢地瞪向我。
そう言ってジャックは遊女から手を離し、ゆっくりと俺を睨む。
顯然已經和剛才判若兩人。
明らかに先ほどまでとは別人だ。
女郎們也似乎被他的變化嚇到了,齊刷刷地與傑克保持距離。
遊女たちもその変わりように恐れを抱いたようで、ジャックから一斉に距離を取っている。
「我無意與你打架,今天有事想請你幫忙。」
「喧嘩をするつもりはない。今日は頼みがあってきた」
「要我幫忙?哼,不管是什麼我都沒興趣聽。」
「頼みだと? ふん、なんだろうと聞く気はないな」
「哼,就因為你總是不聽人說話,連妻兒都離你而去吧?」
「ふっ、そうやって話を聞かないから妻子にも逃げられるんじゃないか?」
我的一句話成了關鍵。
俺の一言が決め手だった。
傑克直直衝向我。
ジャックは真っすぐ俺に突っ込んでくる。
我早就料到,便在眼前開了一道傳送門,目的地是埃戈爾的家。
それを見越していた俺は、自分の目の前に転移門を開く。行き先はエゴールの家だ。
「先去那裡等著,行李我會帶走。」
「先に行って待ってろ。荷物は持っていく」
「什、什麼!?西爾弗!!你這混蛋!!」
「なっ!? シルバー!! てめぇ!!」
傑克好不容易穩住腳步,我則從後方繞過去推了他的背。
ギリギリでジャックは踏みとどまるが、俺は後ろに回ってその背を押す。
傑克就那樣無可奈何地被吸進了傳送門。
ジャックはそのまま成す術なく、転移門の中へと吸い込まれていった。
已經確保完畢。就算那邊鬧起來,艾戈爾也會處理吧。
確保完了。向こうで暴れてもエゴールが対応するだろう。
這就是大人的較量。
これぞ大人の戦い。
「那傢伙的行李在哪裡?」
「さて、あいつの荷物はどこだ?」
我一問,遊女們便指向同一處。
俺が質問すると、遊女たちが同じところを指さす。
那裡放著簡單的行李和一把弓。
そこには簡単な手荷物と弓が置かれていた。
果然不愧是浪跡天涯的弓神,身手真輕巧。
さすが放浪の弓神。身軽だな。
想到這些,我迅速拿起行李,走進那扇敞開著的傳送門。
そんなことを思いつつ、俺は素早く荷物を持って開きっぱなしの転移門に入ったのだった。