最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第二百五十四話 龍王子
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時間往回推一點。
時間は少し遡る。
比菲妮他們先一步穿過通道的特勞一行,率先突破了第二道包圍。
フィーネたちより先に通路を抜けたトラウたちは、第二の包囲をいち早く抜けていた。
原因是溫蒂。靠著溫蒂的幻術,特勞他們避開了士兵的視線,迅速突破了第二道包圍。
その理由はウェンディだった。ウェンディの幻術でトラウたちは兵士たちの目を掻い潜り、第二の包囲をさっさと突破していたのだ。
並且確實朝著第一道包圍前進。
そして確実に第一の包囲へ向かっていた。
但有一個誤算。
ただ一つ誤算があった。
考量到溫蒂的負擔,特勞沒有讓我們消失無蹤,而是用幻術轉移士兵的視線。然而,那無法矇騙從空中偵查的目光。
ウェンディの負担を考え、トラウは自分たちの姿を消すのではなく、幻術を使って兵士の目を逸らしていた。しかし、それでは空からの目は誤魔化せなかったということだ。
「穿過這條大街就離東門不遠了。雖然敵人也會設下包圍,但那邊就由我們來當誘餌。」
「この大通りを抜ければ東門まではもう少しです。敵の包囲もあるでしょうが、そこは我々が囮になりましょう」
「殿下請與克莉絲塔殿下他們一同先行。」
「殿下はクリスタ殿下たちと共に抜けてください」
「拜託您了。」
「頼むでありますよ」
特勞對萊夫艾森兄弟的提議點了點頭。
ライフアイゼン兄弟の提案にトラウは頷く。
臣下為皇族犧牲,並非覺得這理所當然,但他理解目前別無他法。
皇族のために臣下が犠牲になる。それが当たり前などと思っているわけではないが、今はそれしか手がないと理解していた。
抱怨這個不行、那個也不行固然簡單,但若因此任性到底,連真正無法讓步、必須守護的東西也會守不住。
あれも嫌だ、これも嫌だと駄々をこねるのは簡単ではあるが、そうやって我儘を貫けば本当に譲れないモノも守れなくなってしまう。
如果擁有能不退讓守住一切的力量那另當別論,但特勞並不那麼評價自己。
譲らずに守るということができる力があれば別だが、トラウはそこまで自分を評価してはいなかった。
「大家,再撐一下就到了。還能堅持嗎?」
「皆、もう少しであります。頑張れるでありますか?」
「沒問題……」
「大丈夫……」
「麗塔也一樣!」
「リタも!」
「我也……沒問題的。」
「私も……大丈夫です」
克莉絲塔、麗塔與溫蒂回答了特勞。只有溫蒂看起來有些疲憊,因為她今天一整天反覆使用幻術。
クリスタ、リタ、ウェンディがトラウの言葉に答える。ウェンディだけは少し疲れた様子だった。今日一日で幻術を何度も使っているからだ。
再繼續依賴下去可能會危險。如果在施展幻術時集中力中斷,對方就會發覺我們的存在。想到這裡,特勞下令穿越大街。
これ以上頼るのは危険かもしれない。幻術を使っている最中に集中力が切れれば、相手に自分たちの存在がバレてしまう。そう思いつつ、トラウは大通りを渡るように指示を出した。
觀察力出眾的特勞環視四周,確認沒有任何敵人的視線。
観察眼に優れたトラウが周りを見て、どこにも敵の視線がないことは確認済みだった。
看起來是個絕佳時機。
絶好のタイミングに思えた。
然而,一道從空中傳來的特有劃空聲告訴他們,那是個錯誤。
しかし、それは空から聞こえてきた独特の風切り音によって、間違いだったと教えられた。
「殿下!!」
「殿下!!」
萊夫艾森兄弟的兄長馬庫斯拔劍,將投向特勞的飛矛格開。
ライフアイゼン兄弟の兄、マルクスが剣を抜いて、トラウに投げつけられた投げ槍を弾いた。
「戰鬥態勢!!」
「戦闘態勢!!」
指示迅速下達。
指示は迅速だった。
防禦陣形迅速成形,像是將特勞他們團團包住。
トラウたちを囲むようにして防御態勢が出来上がる。
龍騎士們緩緩降落在特勞他們面前。
そんなトラウたちの前にゆっくりと竜騎士たちが降りてきた。
「竟然真有傳聞中的萊夫艾森兄弟……看來我的直覺也不是完全錯的。」
「音に聞こえたライフアイゼン兄弟がいるとは……私の勘も捨てたものではないな」
說話的是騎在赤色巨龍上的男子。
そう言うのは赤い竜に跨った男。
他有略帶紅暈的金髮和赤紫色的瞳孔。
やや赤みがかった金髪に赤紫色の瞳。
面容端正,卻又帶著某種野性氣息,是個讓人覺得奇異的男人。
端正に整った顔立ちをしているが、どこか野性味も併せ持った不思議な男だった。
那名男子叫威廉·范·德拉蒙德。
その男の名はウィリアム・ヴァン・ドラモンド。
他是聯合王國的第二王子,人稱龍王子。
竜王子の通り名で知られた連合王国の第二王子だった。
「聯合王國的龍王子嗎……聽說你是充滿騎士道精神的武人,可竟然參與卑劣的叛亂,聯合王國的騎士道也真是墮落了。」
「連合王国の竜王子か……騎士道精神に溢れた武人と聞いていたが、卑怯な反乱に加担するとは連合王国の騎士道も地に落ちたな」
「話雖嚴厲,但我無從回駁,就讓這話成立吧。沒錯,我是卑怯者。但這也是為了祖國。你們失去主君、離開第一線,留在這裡不也是為了祖國嗎?」
「手厳しいが、返す言葉もない。甘んじてその言葉を受けよう。そう、私は卑怯者だ。しかし、祖国のためでもある。主を失い、第一線を離れたあなた方がここにいるのも祖国のためでは?」
「我們只是為了特勞哥特殿下而回來,並非為了帝國,而是出於個人的忠誠。」
「我らはトラウゴット殿下のために舞い戻ったまで。帝国のためではない。個人的忠誠のためだ」
聽了弟弟馬努埃爾的話,威廉眯起了眼睛。
弟のマヌエルの言葉にウィリアムは目を細める。
然後拔出腰間的劍。
そして腰の剣を抜き放った。
「真令人羨慕。能有如此良臣相伴,實在令人欣慰,特勞戈特皇子」
「羨ましいことだ。良き臣下に恵まれたようでなによりだな。トラウゴット皇子」
「完全正確。這對我來說實在過於榮幸了。還有,威廉王子,可否把我的首級也算在您的武勳之中呢?」
「まったくその通り。自分にはもったいないでありますよ。そしてウィリアム王子。自分の首などあなたの武勲に加えていいのですかな?」
「別自謙了,皇子。你作為皇太子的同母弟,身分特殊。既然如今還與護衛一同在城外,是否帶了什麼東西?譬如說是近衛騎士團長託付的虹天玉?」
「謙遜はよせ、皇子。皇太子の同母弟であるあなたは特殊な立場だ。今もこうして護衛と共に城の外にいる。何かを持ち出したのではないか? たとえば近衛騎士団長より虹天玉を託されたとか」
威廉一邊說著,一邊盯上特勞掛在腰間的袋子。
ウィリアムはそう言ってトラウが腰につるしていた袋に目をつける。
本來,威廉與他麾下的龍騎士在城中待命,因為他認為這場叛亂終究是戈登的勢力範圍。
元々、ウィリアムとその配下の竜騎士は城で待機していた。あくまで反乱はゴードンの領分だと思っていたからだ。
決定投靠戈登的是威廉的父親——聯合王國的國王。威廉本人曾反對。出於私人情誼他才來到帝國,但威廉希望戈登不要訴諸叛亂這等手段就能奪得玉座。
ゴードンにつくと決めたのはウィリアムの父である連合王国の王。ウィリアム自身は反対だった。個人的な友誼があるゆえ、帝国にはウィリアムが来たわけだが、ウィリアムとしてはゴードンには反乱などという手には頼らず玉座を手に入れてほしかった。
即便現任皇帝真有明確過失也另當別論,但約翰內斯的治世並無明顯失誤。軍方的叛亂純屬軍方自身的利益問題。沒有戰爭對民眾是好事,也可視為外交的成果。
現皇帝に明確な落ち度があるならまだしも、ヨハネスの治世に明確な落ち度はなかった。軍部の反乱はあくまで軍部の都合。戦争がないことは民にとってはよいことであり、外交の成果でもあった。
若以軍力將其逼落台,必然會招致反彈。
それを軍の力を使って追い落とせば、反発は必至。
各地諸侯恐怕不會承認新的皇帝,爭奪帝位的候選人也會在各處揭竿而起。如此一來,帝國將陷入大規模的內亂。
各地の諸侯は皇帝として認めないし、帝位争いの候補者たちは各地で反旗を翻すだろう。そうなれば帝国は大規模な内乱状態。
而這正是聯合王國,當然還有藩國與各王國所期望的。
それを連合王国はもちろん、藩国や王国も望んでいた。
君臨於大陸中央的帝國對諸國而言,長年來都是無法逾越的壁壘。即便想擴張領土,帝國總會阻擋;一旦進攻常被擊退,遭受反攻也並非罕見。
大陸中央に君臨する帝国は諸外国にとって、長年超えられない壁だった。領土拡大をしようにも帝国が必ず立ちふさがる。攻め込めば跳ね返され、逆侵攻を受けることも珍しくはなかった。
然而威廉並不贊同那種手段。就算從一個混亂的國家奪得領土,民心也不會跟隨,反而像是背上龐大的債務。
しかしウィリアムはそのような手段は好ましいとは思わなかった。乱れた国から領土を奪ったところで、民心はついてこない。大きな負債を手にするようなものだ。
怨恨會以百年計長存。除非能一舉拿下整個帝國,否則各國勢必分食,進一步引發更多戰爭。
遺恨も百年単位で残るだろう。帝国を丸ごと手に入れられるならまだしも、各国との取り合いになり、更なる戦いが生まれる。
大陸即將迎來動盪時代。父親為了不落人後而決定支持戈登,威廉曾建議靜觀其變,卻未被採納。
大陸は激動の時代を迎える。乗り遅れまいとゴードンへの加担を決めた父に対して、ウィリアムは静観を提言したが聞き入れられなかった。
聯合王國為島國,地理上得以觀望情勢。
連合王国は島国。様子を見るということができる立地だった。
即便至今,威廉的想法依舊不變——他認為這次參戰必是愚策。
今でもウィリアムの考えは変わらない。この参戦はきっと愚策だったと思っていた。
然而愚策已被付諸實行,既然如此,將它改為良策便是他的責任,威廉如是想道。
しかし、愚策が実行されてしまった。ならば良策に変えるのが自らの役目だとウィリアムは思っていた。
因此必須確保戈登的叛亂能順利成功。
そのためにゴードンの反乱は無事に成功させなければいけない。
所以在收到近衛騎士團長在玉座大廳守護虹天玉的情報時,威廉便從空中展開監視,因為玉座大廳必定有通向外側的逃生路線。
だからウィリアムは、玉座の間で近衛騎士団長が虹天玉を守っているという情報を受けた時点で、空からの監視を行っていた。玉座の間ならば外に出る脱出路が必ずあるはずだからだ。
乍看之下局勢似乎對戈登壓倒性有利,但只有三顆虹天玉的話,很可能會被聖劍所破。
状況は一見すればゴードンの圧倒的有利に見えたが、虹天玉が三つでは聖剣に破られる可能性が高い。
若拿不到第四顆,叛亂就會以失敗收場。討伐皇帝一事也可以等到取得第四顆之後再行動。
四つ目を手に入れなければ反乱は失敗に終わってしまう。皇帝を討つのは四つ目を手に入れてからでもできる。
目標就是那第四顆虹天玉。
狙うべきは四つ目の虹天玉。
憑藉卓越的戰略眼光,看清局勢的威廉就這樣出現在了特勞等人面前。
その優れた戦略眼で状況を的確に見抜いたウィリアムはこうして、トラウたちの前に現れたのだった。
「這是怎麼回事?」
「なんのことでありますか?」
「要裝傻也隨你,不過我就要強行搜查了。」
「惚けるなら結構。無理やり調べるまで」
說罷,威廉率領麾下朝特勞等人襲去。
そう言ってウィリアムは配下と共にトラウたちに襲い掛かった。
龍騎士十分強悍。
竜騎士は強力だ。
就算是小型,龍畢竟是龍,一般兵士根本無法抗衡那般力量。
小型とはいえ竜は竜。一般の兵士では太刀打ちできない力を持っている。
即便是由皇太子的側近組成的特勞護衛,也無法避免苦戰。
皇太子の側近たちで構成されたトラウの護衛といえど、苦戦は免れなかった。
因為一方面要躲避龍的獠牙與利爪,另一方面還得提防龍騎士的劍與長槍。
竜の牙や爪を躱しつつ、竜騎士の剣や槍にも気を付けなければいけないからだ。
戰況不分上下,然而那正是威廉所期望的局面。
戦況は互角。しかし、それはウィリアムの望むところだった。
「不愧是皇太子的兩翼。即便離開第一線,竟還與我交手。」
「さすがは皇太子の両翼。第一線を離れていても、私と打ち合うとはな」
「兩對一還能一副毫不在意的樣子,倒是會說話。」
「二対一で平気そうな顔をしておきながら、よく言う」
威廉的對手是萊夫艾岑兄弟,但威廉絲毫不退,與他們對峙著。
ウィリアムの相手はライフアイゼン兄弟たちだったが、ウィリアムは一歩も退かずに相手をしていた。
看到這情形,特勞心中佩服,認為「龍王子」這綽號果然名不虛傳。
それを見て、竜王子という通り名は伊達ではないとトラウは感心する。
然而,那份讚嘆很快轉為警戒。
しかし、その感心はすぐに警戒に変わった。
因為威廉微微一笑。
ウィリアムが小さく笑みを浮かべたからだ。
被那笑容激起危機感的特勞,瞬間抬頭望向天空。
その笑みに危機感を覚えたトラウは咄嗟に空を見上げた。
「眼光敏銳的皇子。」
「勘の良い皇子だ」
「可惡!」
「くっ!」
抬頭一看,幾名龍騎士正從天而降。
空を見上げれば数騎の竜騎士が新たに降下してきていた。
這是時間差攻擊。威廉的目的是牽制護衛,等到特勞的警護出現破綻的瞬間再動手。
時間差での攻撃。護衛を引き付け、トラウの警護が甘くなった瞬間をウィリアムは狙っていたのだ。
俯衝而下的龍騎士們以投矛瞄準特勞。
急降下してくる竜騎士たちは投げ槍でトラウを狙う。
投矛三支。
投げ槍は三本。
特勞彈開了兩支,但對第三支他只能勉強偏轉軌道,已是力不從心。
二本は弾いたトラウだったが、三本目は軌道を逸らすだけで精一杯だった。
「嗚——!?」
「ぐぅっ!?」
投矛擦過了他的左腹。
左腹を投げ槍が掠る。
特勞因疼痛皺起了臉。
トラウは痛みで顔をしかめる。
然而,他並沒有因此蜷縮,因為現在根本沒有那個閒工夫。
しかし、痛みでうずくまったりはしない。そんなことをしている場合ではなかったからだ。
腰間繫著的袋子在剛才的一擊中從特勞身下鬆脫了。
腰につけていた袋が今の一撃でトラウの下から離れていた。
特勞用目光追向掉落在路上的那個袋子。
道に落ちたそれをトラウは視線で追う。
看到他把那東西放在自身之前,威廉心中確定無疑。
自らの身よりも優先するそれを見て、ウィリアムは確信した。
「奪下那個袋子!那是虹天玉!」
「その袋を奪え! 虹天玉だ!」
聽到威廉的聲音,龍騎士們齊齊行動起來。
ウィリアムの声を受け、竜騎士たちが一斉に動き出した。
護衛們也竭力阻擋,不讓他們得手。
させまいと護衛たちもその動きを阻む。
陣形崩潰,陷入混戰狀態。
陣形は崩れ、乱戦状態になった。
就在那時,傳來一陣令人絕望的聲音。
そんな中、絶望的な音が聞こえてきた。
是騎馬隊的馬蹄聲。
騎馬隊の音だ。
特勞瞥向腳步聲傳來的方向。
チラリとトラウはその足音の方向に目を向ける。
從巷弄中現身的是戈登和幾名看似他的護衛的騎兵。
路地裏より現れたゴードンとその護衛と思わしき騎馬兵だった。
「情況不妙!」
「まずいであります!」
特勞大喊一聲,朝袋子掉落的地方衝去。
トラウは叫び、袋の下へ向かう。
就在特勞身旁,一名龍騎士撲了上來。
そんなトラウの横から竜騎士が襲い掛かった。
長矛貫穿了特勞的肩膀。
槍がトラウの肩を貫く。
那名龍騎士看到這一幕,視線移向了袋子。
竜騎士はそれを見て、袋に視線を移した。
然而,正是那一瞥,卻改變了那名龍騎士的命運。
しかし、それがその竜騎士の命運を分けた。
「別小看我!!」
「舐めるなであります!!」
肩膀被長矛貫穿的同時,特勞以另一隻手揮劍將那名龍騎士斬倒。
槍で肩を貫かれながら、トラウはもう片方の腕で剣を振るって竜騎士を切り伏せた。
他勉強伸手去抓袋子,但疼痛讓他頭暈目眩,跪了下來。
そのまま何とか袋に手を伸ばすが、痛みで意識が朦朧として膝をついてしまう。
一邊懊悔平時沒有好好鍛鍊的代價,一邊命令雙腿動起來。
日頃から鍛えていなかったツケかと後悔しつつ、トラウは足に動けと命令を下す。
可是雙腿無法動彈,敵人正趁機逼近。
しかし、足は動かない。その間に敵は詰めてくる。
快,袋子……在特勞努力伸手的視線中,有人撿起了那個袋子。
早く袋を。なんとか腕を伸ばすトラウの視界の中で、誰かが袋を拾い上げた。
那隻手,是熟悉的纖小的手。
その手は見慣れた小さな手だった。
「交給我……!」
「任せて……!」
「不行!克莉絲塔!!」
「駄目であります! クリスタ!!」
撿起袋子的是克莉絲塔。
袋を拾い上げたのはクリスタだった。
龍騎士們朝克莉絲塔伸出長矛,莉塔迎上去將之彈開。
そんなクリスタに竜騎士たちが槍を伸ばすが、それをリタが弾き返す。
「穿過街道!庫醬!」
「通りを抜けて! クーちゃん!」
「嗯……!」
「うん……!」
一旦進入房屋林立的地方,龍騎士就無法自由行動。
家が立ち並ぶ場所に入れば、竜騎士は自由に動けない。
戈登他們也是騎兵。若那靈活的小孩四處逃竄,定會讓人難以應付。
ゴードン達も騎馬だ。小回りが利く子供が逃げ回れば手を焼くだろう。
這個判斷並沒有錯。
その判断は間違いではなかった。
因此,威廉以迄今為止最強的聲音下了命令。
だからこそ、ウィリアムはこれまでで一番強い声で命じた。
「絕對別讓她逃走!!」
「絶対に逃がすな!!」
下令的同時,他自己也親自朝那邊前進。
自らも向かいながらの命令だった。
在所有人都盯著克莉絲塔的情況下,魯珀特被戈登瞪著,僵住了。
そんな誰もがクリスタを狙う中、ルーペルトはゴードンに睨まれて硬直していた。
該怎麼辦?
どうすればいいのか。
是迎戰,還是逃跑?
挑むのか、逃げるのか。
儘管必須做出選擇,魯珀特的腳卻動不了。
どちらかを選ばなければいけないのにルーペルトの足は動かない。
魯珀特做出了最不該有的選擇:僵立不動。
一番やってはいけない立ち竦むという選択をルーペルトは選んでしまっていた。
魯珀特自己也知道這是錯的。
間違っているのはルーペルト自身もわかっていた。
即便如此,身體仍無法如願動彈。內心冰冷,完全被恐懼支配。
それでも体は思うように動かない。心は冷え切り、恐怖に支配されている。
對魯珀特來說,年長的兄姊們就是恐懼的象徵,其中戈登尤其可怕。
ルーペルトにとって年長の兄姉たちは恐怖の象徴だった。その中でもゴードンは特別怖かった。
不過,身旁阿洛伊斯的聲音打破了魯珀特的僵硬。
だが、隣にいたアロイスの声でルーペルトの硬直は解かれた。
「殿下!殿下!我在您身邊!沒問題的!」
「殿下! 殿下! 僕がついています! 大丈夫です!」
「阿,洛伊斯……?」
「あろ、いす……?」
阿洛伊斯抓住臉色煞白的魯珀特的手,那隻手冷得令人不寒而慄。
アロイスは真っ白な顔になったルーペルトの手を掴む。恐ろしいほど冷たい手だった。
可見魯珀特已被逼到極限。
それだけルーペルトは追い詰められていた。
可是,必須做出判斷。
しかし、判断はしなければいけない。
無論是去救人,還是逃跑。
助けにいくにしても、逃げるにしても。
戈登停在魯珀特他們與克莉絲塔他們之間。
ゴードンはルーペルトたちとクリスタたちの間で立ち止まっていた。
因為他打算阻止魯珀特他們去救援。
ルーペルトたちが救援に動けば、それを防ぐつもりだったからだ。
「殿下,請您作出決斷!」
「殿下、ご決断を!」
「決斷……」
「決断……」
在阿洛伊斯的催促下,魯珀特望向比戈登更遠處,看到被追逐的克莉絲塔身影。
ルーペルトはアロイスに促され、ゴードンのさらに向こう。追われるクリスタの姿を見た。
他覺得必須去救人,至少得派阿洛伊斯他們去救援。
助けなきゃと思った。せめてアロイスたちを送り込まないと。
但那樣一來,魯珀特自己就會動彈不得。
だが、そうするとルーペルトは身動きが取れなくなってしまう。
既然有第一道包圍,就需要能突破那裡的戰力。
第一の包囲がある以上、そこを突破する戦力が必要だった。
要是去救人就無法前往東門。
助ければ東門に行けない。
但自己是誘餌。既然真正的目標就在那裡,守住它是理所當然的。
しかし、自分は囮。本物があそこにある以上は、守るのは当然。
所以魯珀特打算把所有護衛都派往救援。
だからルーペルトは護衛のすべてを救援に向かわせようと思った。
「去救……」
「助けに……」
就在他低聲喃喃的那一刻。
呟いたその時。
阿爾的話掠過腦海。
アルの言葉がよぎった。
「就算有人就在你眼前遇到危機,也別去救他,懂嗎?」
誰かが目の前で危機に遭っても助けちゃだめだぞ?
若去救人,會暴露自己是誘餌。
助けにいけば自ら囮だと明かすことになる。
那樣一來,敵方的戰力就會全部集中過來。
そうすれば敵の戦力がすべて集中してしまう。
如果讓敵人迷惑是自己的任務,就不能在這裡去救援。
迷わせるのが自分の役割ならば、ここで助けにいってはいけない。
逃跑也需要勇氣。
逃げるのだって勇気がいる。
魯佩爾特痛切地感受到菲妮的話。
フィーネの言葉をルーペルトは痛感した。
不想拋棄他。想去救他。
見捨てたくない。助けにいきたい。
沒想到必須壓抑那份心情會如此痛苦。
その気持ちを封じなければいけないことがこれほど辛いとは思わなかった。
但魯佩爾特咬緊牙關,流著淚做出了決定。
だが、ルーペルトは歯を食いしばり、涙を流しながら決断した。
「撤退吧……把那些騎兵引開。」
「逃げよう……あの騎馬隊を引き付ける」
「殿下……我明白了!」
「殿下……わかりました!」
阿洛伊斯護著魯佩爾特穿過大街,朝東門奔去。
アロイスはルーペルトを庇いながら大通りを渡って、東門へと向かう。
戈登看了那一幕,冷哼一聲。
それを見て、ゴードンは鼻で笑った。
「哼,膽小鬼。想到那種懦弱的傢伙竟是我弟弟,真讓人作嘔。」
「ふん、臆病者めが。あのような腰抜けが弟だと思うと虫唾が走る」
「要就這樣放過他們嗎?」
「見逃すのですか?」
「你們就先去追吧。那種膽小鬼不可能會有虹天玉。真正的目標是特勞戈特。我會往那邊去。」
「お前たちは一応追っておけ。あんな腰抜けが虹天玉を持っているわけがない。本命はトラウゴットだ。俺はあちらに行く」
「明白了,追上去!」
「了解いたしました。追うぞ!」
騎兵隊追著魯佩爾特。
騎馬隊がルーペルトを追う。
留下的戈登慢慢朝特勞他們那邊走去。
残ったゴードンはゆっくりとトラウたちのほうへ向かっていた。
在他的視線所及之處,威廉正抓住克莉絲塔。
その視線の先ではウィリアムがクリスタを捕らえていたのだった。