首頁 目錄

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第二百四十三話 性格

「別擋路!」

「邪魔ですわ!」

米亞這麼一說,便把擋在眼前的士兵全都一股腦兒吹飛。

ミアはそう言って立ちふさがる兵士たちを全員まとめて吹き飛ばす。

菲妮等沿著米亞開出的通道衝了過去,但阻止她們的人卻源源不絕地湧上來。

そうして出来た道をフィーネたちは駆け抜けるが、そんなフィーネたちを行かせまいとどんどん兵士たちは湧いてきた。

她們好不容易從城下抵達中層,卻發現士兵越聚越多。

城の下から中層まで何とかたどり着いたが、兵士たちは増える一方であった。

「根本沒完沒了啊!」

「キリがありませんですわ!」

「大概是因為都集中在我們身上吧」

「私たちだけに集中しているからでしょうね」

「看起來是這樣呢……」

「そのようですね……」

菲妮點點頭,回應蜜葉的話。

ミツバの言葉にフィーネは頷く。

在那種情況下,能想到的只有兩種可能。

その場合、考えられるのは二つ。

要麼是我們以外的人質候補被抓走了,要麼其他人已全部進入安全圈。

自分たち以外の人質候補が捕まってしまったか、自分たち以外は全員が安全圏に入っているか。

菲妮判斷大概是後者;既然阿爾在暗中活動,要有人質被捕不太可能。

おそらく後者だろうとフィーネは判断した。アルが裏で動き回っている以上、ほかの人質候補が捕まるというのは考えづらい。

因此其他人應該都已順利逃進了玉座之間。

だから他の者は無事に玉座の間に逃げ込んだのだろう。

問題在於時機。

問題なのはそのタイミング。

最初,阿爾是同時移動多名人質候補,這樣能使敵人的力量分散。但菲妮她們衝入城中的時間比預期晚了。

当初、アルは同時に人質候補を動かしていた。そうすれば敵の手も分散するからだ。しかしフィーネたちの城への突入は想定より遅れた。

因為在後宮的阻滯比想像中更嚴重,她們在那裡耽擱了。

後宮での足止めが思ったよりも激しく、そこで手こずったためだ。

正因如此,她們遭到了集中火力的壓制。

そのせいで集中砲火を浴びる形になってしまった。

如果能做得更好……菲妮帶著懊悔,看向米亞的臉色。

もっと上手くやれていれば。そう後悔しつつ、フィーネはミアの顔色を見る。

米亞看起來仍然很有精神,但並非毫無疲態。

まだまだ元気そうではあるが、疲れていないわけではない。

若敵人繼續以物量優勢來壓,恐怕會被硬推過去。

このまま物量作戦で来られたら押し切られかねない。

必須想辦法。

何か考えなければ。

她們來到十字路口,菲妮開始有些焦慮。

十字路に差し掛かり、そんな風にフィーネが少し焦り始めた時。

米亞忽然回頭。

ミアが突然後ろを振り向いた。

然後,

そして。

「危險!」

「危ないですわ!」

米亞把菲妮推向對側的通道,轉身以背護住蜜葉等人。

ミアはフィーネを反対側の通路に突き飛ばし、ミツバたちを背に庇う。

剎那間,一道風之刃從她們剛剛跑過的通路斬過,把前方的牆壁撕得支離破碎。

すると今までフィーネたちが走っていた通路を風の刃が通りすぎ、先にある壁をズタズタにした。

「哎呀哎呀……別亂動嘛。妳殺不了我的,對吧?」

「あらあら……動いちゃダメじゃない。殺せないでしょ?」

說話的人正是贊德拉。

そう言って現れたのはザンドラだった。

她周圍站著許多魔導師戒備。

その周りには多くの魔導師が控えていた。

「一眼就能看出來!是剛才那位妃子的女兒吧!?眼神一模一樣!」

「見ただけでわかりますですわ! さっきの妃の娘ですわね!? 目つきがそっくりですわ!」

米亞一面喊著,一面站到通路中央。

言いながらミアは通路の真ん中に立つ。

雖屬臨機一動,她卻被迫與菲妮分開。

咄嗟の判断とはいえ、フィーネと分断されてしまった。

若不先擊敗贊德拉,就沒辦法會合。

ザンドラを倒さなければ合流は不可能となったからだ。

「贊德拉是禁術使者!小心!」

「ザンドラは禁術使いよ! 気をつけなさい!」

「小心?竟以為小心就有用……真是侮辱。」

「気をつけなさい? 気を付けてどうにかなると思われているなんて……屈辱ね」

說罷,贊德拉用右腳重重踏在地板上。

そう言ってザンドラは右足で床を叩く。

那像是信號一般,贊德拉腳邊湧出無數影子,沿著牆與地面蔓延,向米亞撲來。

それを合図として、ザンドラの足元から無数の影が出現して、壁や床を伝ってミアのほうへ向かう。

「我沒見過這種魔法!?真是令人不舒服!」

「見たことない魔法ですわ!? 気持ち悪いですわね!」

米亞一邊喊著,一邊射穿逼近的影子。

言いながらミアは迫る影を撃ち抜いていく。

但贊德拉看了之後,竟然笑了。

しかし、それを見てザンドラが笑う。

「你太天真了」

「甘いわね」

那些影子並不只朝米亞而去。

影はミアに向かっている分だけではなかった。

它們沿著牆也向菲妮那邊蔓延。

壁を伝ってフィーネのほうにも向かっていたのだ。

贊德拉得意洋洋,米亞卻沒有回頭看菲妮,只是拉弓放箭。

ザンドラはしてやったりといった表情を浮かべるが、それに対してミアはフィーネのほうを見ることもせずに弓だけを向けて矢を放った。

那支箭毫髮不差地貫穿了所有朝菲妮撲來的影子。

その矢は寸分違わずフィーネに迫る影をすべて撃ちぬいた。

「看來,你才是太天真了,不是嗎?」

「甘いのはそちらの認識のようですわね?」

「……別得意忘形!區區護衛竟敢頂撞我,真是無禮至極!」

「……調子に乗るんじゃないわよ! 一介の護衛風情が私に楯突くなんて無礼もいいところだわ!」

說罷,贊德拉在右手生成一個光球。

そう言ってザンドラは右手に光球を生み出す。

那道閃爍的光球讓米亞生出不祥的預感,她立刻在贊德拉投擲的瞬間躲到蜜葉等人身後。

煌めくその光球に嫌な予感を覚えたミアは、咄嗟にザンドラがそれを投げるタイミングでミツバたちのほうへ隠れた。

光球逐漸膨脹,緩緩沿走廊前進。

すると徐々に巨大化しながら光球はゆっくりと通路を進んでくる。

速度不快,問題在於它的特性。

スピードは大したことはない。問題なのはその特性だった。

光球會將碰觸到的牆壁與地面瞬間化為塵埃。

光球は触れた壁や床を一瞬で塵に変えていく。

從未聽說過能把觸及之物全化為塵的魔法,但既然眼前發生了,也不能說不存在。

触れたモノをすべて塵に変える魔法など聞いたこともないが、目の前に事実、存在している以上はあり得ないとはいえない。

「真不愧是禁術使者!」

「禁術使いとはよく言ったものですわね!」

米亞讓蜜葉等人後退。

ミアはミツバたちを下がらせる。

對面,菲妮也往後撤。

反対側ではフィーネも後ろに下がっていた。

光球在走廊上掠過一大片,最後把盡頭的牆壁化為虛無後消失。

光球は通路を大きく削ったあと、行き止まりの壁を消失させて消えていった。

雖然沒有直接的傷害,卻拉開了她與菲妮的距離。

直接的なダメージはないが、フィーネとの距離が開いてしまった。

情況不妙,米亞拉開弓。

まずいと思いつつ、ミアは弓を構える。

贊德拉站在十字路口中央,正好位在菲妮與米亞之間。

十字路の真ん中にザンドラが立った。ちょうどフィーネとミアの間だ。

「那麼,要怎麼處置妳們好呢?」

「さて、どうしてあげようかしら?」

「贊德拉大人。請務必不要傷害蒼鴎姬,她是重要的人質。」

「ザンドラ様。くれぐれも蒼鴎姫を傷つけないようにお願いします。重要な人質となるので」

一名士兵向贊德拉如此提醒。

そう兵士の一人がザンドラに忠告する。

他擔心貿然興起的贊德拉會一時衝動殺了菲妮。

興の乗ったザンドラが勢い余ってフィーネを殺さないか心配になったのだ。

出乎意料地,贊德拉卻很坦率地點頭。

それに対してザンドラは驚くほど素直にうなずいた。

「我知道的。她作為對皇帝的人質很重要。」

「わかっているわ。皇帝に対する人質として重要だものね」

「感謝您的理解。戈登殿下也會很高興的。」

「ご理解いただきありがとうございます。ゴードン殿下もお喜びになります」

士兵說完低下頭。

そう言って兵士が頭を下げた。

贊德拉不發一語,揮了下左手。

それに対してザンドラは何も言わずに左手を振った。

一道無聲的風之刃切落了那名士兵的脖子。

そして音もなく発生した風の刃が兵士の首を落とした。

「哼!戈登的心情我才不在乎!人質?抓住她?那種溫吞的做法根本不能平息我的怒火!一切都是妳開始的!菲妮·馮·克萊內爾特!被稱為蒼鴎姬的妳竟與雷奧納爾特與阿爾諾爾特勾結,那兩人因此變得囂張!因此我才嘗到苦澀!我要在他們面前把妳的首級高舉才解氣!!」

「ふん! ゴードンの機嫌なんてどうでもいいのよ! 人質? 捕らえろ? そんな生ぬるいやり方じゃ私の腹の虫が収まらないのよ! すべてはあんたから始まったのよ! フィーネ・フォン・クライネルト! 蒼鴎姫と呼ばれるあんたがレオナルトとアルノルトに協力なんてするから、あの二人が調子に乗ったのよ! そのせいで私が苦渋を舐める羽目になったわ! あいつらの前であんたの首を掲げてやらないと気が済まないわ!!」

說罷,憤怒的贊德拉轉過身背向米亞。

そう激昂してザンドラはミアに背を向けた。

米亞朝那滿是破綻的背影射出箭矢,卻被贊德拉手下魔導師布下的結界擋下。

隙だらけのその背中に向かってミアは矢を放つが、それはザンドラ配下の魔導師たちが張った結界によって防がれる。

「真麻煩呢!!」

「面倒ですわね!!」

米亞這回用力射出箭矢,輕易擊破結界,但贊德拉用鞭子把箭擊落。

ミアは今度は力を込めて矢を放ち、たやすく結界を打ち破るが、ザンドラはその矢を鞭で叩き落とす。

因為穿透結界的關係,箭速因此減緩。

結界を破っている分だけ速度が落ちているからだ。

「哎呀!礙事了!!」

「ええい! 邪魔ですわ!!」

礙於此,米亞判斷這樣不行,決定迅速擊倒那些施展結界的魔導師。

これではだめだと判断したミアは結界を張る魔導師たちを素早く倒すことを選んだ。

然而就在那段時間,贊德拉已逼近到菲妮身邊。

しかし、その間にザンドラはフィーネに迫る。

看到那一幕,菲妮開口說道。

それを見てフィーネは告げた。

「米亞!拜託你照顧蜜葉等人!!」

「ミアさん! ミツバ様たちを頼みます!!」

「菲妮大人!?」

「フィーネ様!?」

「沒問題的!我有辦法!請相信我!」

「大丈夫です! 考えがあります! 信じてください!」

說完,菲妮背對贊德拉跑了出去。

そう言ってフィーネはザンドラに背を向けて走り出した。

贊德拉則慢慢地步步追上。

それをザンドラはゆっくりと歩いて追う。

因為她知道菲妮一人無法逃脫。

フィーネ一人では決して逃げ切れぬとわかっているからだ。

贊德拉像個獵人般,一邊偶爾向菲妮施放魔法,一邊逐漸逼近。

狩人気分でフィーネにときおり魔法を放ちながら、ザンドラは少しずつ追い詰めていく。

「快跑啊!不跑的話會死掉喔!?」

「ほらほら! 逃げないと死んじゃうわよ!?」

「可惡……!」

「くっ……!」

菲妮被魔法餘波稍微震飛摔倒,但咬牙忍痛繼續跑。

魔法の余波で少し吹き飛ばされたフィーネは転倒するが、痛みに耐えて走り続ける。

她最後衝進了阿爾的房間。

そしてたどり着いたのはアルの部屋だった。

「氣喘吁吁……」

「はぁはぁ……」

「哎呀哎呀,跑進阿爾諾爾特的房間來躲,想做什麼?這裡有什麼陷阱嗎?」

「あらあら、アルノルトの部屋になんて逃げ込んでどうしたの? ここに何か仕掛けがあるのかしら?」

贊德拉一邊戲弄似地笑著走進房間。

ザンドラはからかうようにして笑いながら部屋に入ってくる。

她掃視房間後開始大笑。

そして部屋を見渡し、高笑いし始めた。

「啊哈哈哈哈!!難道妳是來找阿爾諾爾特求救的嗎!?那個被叫作廢柴皇子的傢伙!?不知道的話我就說了,那傢伙只是狡猾,並非英雄!那種才能全被雷奧納爾特吸走了!無能又懦弱!這就是阿爾諾爾特的本質!妳在這種時候還寄望他,真的選錯了!」

「あっはっはっは!! もしかしてアルノルトに助けを求めにきたのかしら!? あの出涸らし皇子に!? 知らないなら言っておくけれど、あれはずる賢いだけで英雄じゃないわよ? そういう才能はすべてレオナルトに吸い取られたのがあの子だもの! 無力な卑怯者! それがアルノルトの本質よ! この状況で助けを期待する相手を間違えたわね!」

「阿爾大人的本質妳不會懂的……」

「アル様の本質はあなたにはわかりません……」

「妳還想說妳懂他嗎?別鬧了!在這種情況下,會來幫忙的絕不會是被多年稱作廢柴皇子的人!如果妳的盤算全靠阿爾諾爾特,那就去死吧!如果能在這裡死去,對妳來說應該也算甘願吧!妳選錯了男人!就因自己的愚蠢而絕望去死吧!」

「あんたにならわかるとでも言いたいの? 笑わせないで! この状況で助けに来れる奴が長年出涸らし皇子なんて呼ばれるはずないでしょう! 策がアルノルト頼みなら死になさい! ここで死ねるならあんたも本望でしょう! あんたは選んだ男を間違えたのよ! 自らの愚かさに絶望して死になさい!」

說著,贊德拉在掌心凝出一把風之刃。

そう言ってザンドラは風の刃を手の平に作り出す。

菲妮毫不畏懼地直視那把風刃。

それをフィーネは恐れずに見つめる。

她特意冒著離開米亞的危險,正是為了製造這個局面。

わざわざミアから離れる危険を冒したのは、この状況を作り出すため。

菲妮知道贊德拉是個把情緒放在首位、不會把功勞讓給別人的人,這點她從旁聽阿爾的分析便瞭然於心。

感情を優先させるザンドラは他者に手柄を渡したりはしない。そういう性格をフィーネは知っていた。アルの分析を常に横で聞いていたからだ。

所以她才斷定,一旦菲妮逃跑,贊德拉必定會獨自追來。

だからこそ、フィーネが逃げれば必ず一人で追ってくると踏んでいた。

而且這一判斷果然命中。

そしてそれはしっかりと的中した。

菲妮的任務僅止於創造出這個局面。

フィーネの仕事はこの状況を作り出すことまで。

之後的事就不是菲妮的責任了。

この後はフィーネの仕事ではない。

於是菲妮低聲說了一句。

だからフィーネは一言つぶやいた。

「――拜託了」

「――お願いします」

「什麼?現在還想乞求寬恕?果然還捨不得死呢!」

「なに? 今更許しを乞う気? やはり死ぬのが惜しいようね!」

贊德拉誤會了,開始大笑。

ザンドラは勘違いをして笑い始める。

她完全沒注意到身後,有一名披著灰色長袍的男子悠悠地現身。

その後ろでユラリと灰色のローブを着た男が現れたことにも気づかずに。