最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第二百四十二話 瓦伊特林姊妹
大概是因為奧利佛擋住了那些士兵吧。
オリヴァーが兵士たちを食い止めてくれたおかげだろう。
我們順利抵達了玉座之間。
俺たちはすんなりと玉座の間までたどり着くことができた。
然而,裡面已經有一群先到的客人。
しかし、そこには先客の一団がいた。
「平安無事真是太好了,特雷澤姊上。」
「ご無事でなによりです。テレーゼ姉上」
阿莉達說著這句話,向站在隊伍中、來到玉座之間前方的特雷澤義姊上鞠躬致意。
そう言ってアリーダは、玉座の間の前までやってきた一団の中にいたテレーゼ義姉上に頭を下げた。
但領導那一團的人並不是特雷澤義姊上。
しかしその一団を率いるのはテレーゼ義姉上ではない。
「第三妃也能平安無事真是太好了,感謝您救下特雷澤姊上。」
「第三妃様もご無事でなによりです。テレーゼ姉上をお救いくださり感謝申し上げます」
「不必客氣,阿莉達騎士團長。救助您的姊上是理所當然之事。」
「感謝などよいのですよ。アリーダ騎士団長。あなたの姉上を助けるのは当然のこと」
回答的是一位戴著眼鏡、青髮的女性。
そう答えたのは眼鏡をかけた青い髪の女性。
面帶平和表情的那名女子叫卡米拉。
穏やかな表情を浮かべているその女性の名はカミラ。
她是皇帝的第三妃,也是艾利克的母親。
皇帝の第三妃にしてエリクの母親だ。
和艾利克一樣,她給人理性的印象,同時也同樣讓人感到冷漠。
エリク同様、理知的な印象を他者に与える女性だが、同時に冷たさも同じくらい他者に与える。
「既然是理所當然,那我倒希望您也把其他妃嬪一併帶來。」
「当然のことだというなら他の妃方も連れてきてほしかったですね」
我插嘴道。
そう俺は口を出す。
見到我的身影,特雷澤悲傷地垂下臉,阿莉達微微眯了眼。
俺の姿を見て、テレーゼは悲し気に顔を伏せ、アリーダは少しだけ目を細めた。
對這對姊妹來說,我就是那樣一個存在。
この姉妹にとって俺はそういう存在だからだ。
也沒辦法吧。
仕方ないことだろうな。
「請安,阿爾諾特皇子、特勞戈特皇子與克莉絲塔皇女也都平安無事,真是太好了。」
「ご機嫌よう。アルノルト皇子、トラウゴット皇子とクリスタ皇女もご無事なようでなによりです」
「實在談不上愉快。你們這麼早就到,難道是早已察覺到反亂?為何只帶著特雷澤義姊來?」
「まったくもってご機嫌ではありませんね。これだけ早くここにいるということは反乱について勘づいていたのでしょう? なぜテレーゼ義姉上だけを連れてきたんです?」
「會成為人質而帶來麻煩的只有她。瓦伊特林家曾有抗旨的前科。抱歉,近衛騎士團長也出自那個家族。若姊姊被劫為人質,他們可能會背叛。特雷澤小姐是為了弟弟才向皇上反抗,家族情深也成了麻煩。」
「人質にされて困るのは彼女だけだからですよ。皇帝陛下に楯突いた前科があるヴァイトリング家。申し訳ありませんが近衛騎士団長もその一族。姉を人質に取られれば裏切るかもしれません。テレーゼさんは弟のために皇帝陛下に楯突いていますから。家族の情が厚いというのも問題ですね」
卡米拉說著,薄薄一笑。
そう言ってカミラは薄く笑う。
我為此皺起眉頭。
それに対して俺は眉を顰める。
果然還是討厭這女人。比起她,蘇珊還好得多。
やっぱりこの女は嫌いだ。まだズーザンのほうがマシに思える。
「若說會因為成為人質而造成困擾,那其他妃嬪們豈不是也會有麻煩?」
「人質にされて困るというなら、他の妃方も困ると思いますが?」
「沒有到特雷澤那麼嚴重。看起來您似乎因為沒把母親帶來而生氣,但若帶來招惹蘇珊怨恨的三葉小姐,那不只我,連特雷澤小姐也會有危險。這是為了帝國,請您理解。」
「テレーゼさんほどではありません。どうやらあなたの母上を連れてこなかったことを怒っているようですが、ズーザンの恨みを買っているミツバさんを連れてくれば、私はもちろんテレーゼさんも危険です。帝国のためです。ご理解ください」
「為了帝國?不如坦白說你是把她當作掩護來逃走的誘餌怎麼樣?」
「帝国のため? ご自分が逃げるための囮にしたと正直にいったらどうです?」
「那種看法也說得通,真遺憾。」
「そういう見方もできますね。残念ですが」
『真想揍她一拳。』
ぶん殴ってやりたい。
想到這裡,我只是握緊拳頭卻沒有做任何事。
そう思いつつ、俺は拳を作るだけで何もしなかった。
要是出手就會出事,而她說的話本身也不是沒有道理。
殴れば問題になる。言ってること自体は間違いじゃない。
她的想法和母親一樣。人質既沒價值就不重要,這點我能理解。即便母親在民間有人氣,棄她會失去民心,但與阿莉達可能背叛相比,那損失顯得微不足道。
考え方は母上と一緒だ。人質の価値がないから重要ではない。それは理解できる。母上が民に人気であり、見捨てれば民の信用を失うにしても、アリーダが裏切る可能性を考えれば小さいものだ。
我瞥了阿莉達一眼。
俺はチラリとアリーダを見た。
人家說他們帶姊姊是因為你可能會背叛。對向來忠誠的阿莉達來說,這話一定刺耳。
お前が裏切るかもしれないから姉を連れてきたと言われたんだ。忠誠心の厚いアリーダからすれば心外だろう。
然而阿莉達臉色冷靜如常。
しかしアリーダは涼しい顔をしていた。
「近衛騎士團長,你有什麼要說的嗎?」
「近衛騎士団長は何か言うことないのか?」
「沒有。被懷疑是理所當然。弟弟犯了罪,姊上還借助皇后的力量幫忙,懷疑身為妹妹的我本來就是理所當然的。」
「ありません。疑われるのも当然ですから。弟は罪を犯し、姉上はそれを皇后様の力を借りて助けようとしました。妹の私が疑われるのは自然なこと」
「我並不認為會背叛。只是把那個可能性先堵住而已。來吧,特雷澤小姐,進去吧。」
「裏切るなんて思っていませんよ。あくまで可能性を潰しただけのこと。さぁ、テレーゼさん。入りましょうか」
「是……卡米拉大人。」
「はい……カミラ様」
卡米拉與特雷澤一同走進了玉座之間。
カミラとテレーゼは玉座の間に入っていく。
我帶著厭惡的目光盯著他們。
それを俺は忌々し気に見つめる。
「阿爾兄大人……母親怎麼樣了?」
「アル兄様……お母様は……?」
「菲內正在趕去救援。不過,應該會遭到集中的火力攻擊。」
「フィーネが助けに向かってる。ただ、集中砲火を浴びてるだろうがな」
後宮裡有很多可能成為人質的對象。
後宮には人質候補が多い。
正因如此敵人也會被分散。我判斷若是米婭,可以逐一擊破。
それだけ敵も分散する。そこをミアなら各個撃破できると踏んでいた。
但若卡米拉與特雷澤在此,蘇珊肯定會毫不留情地把兵力集中在我母親身上。
しかしここにカミラとテレーゼがいるということは、ズーザンは容赦なく母上に戦力を集中するだろう。
即使有米婭在,也無疑會是一場苦戰。
きっとミアがいても苦戦することは間違いない。
更糟的是,若菲內真的成為人質,那責任就落在我身上。
しかもこれでフィーネが人質にでもなれば俺の責任となる。
竟因為愛護母親,把像菲內這樣的重要人物置於成為人質的風險。
自分の母可愛さにフィーネという重要人物を人質にしてしまったと。
真是的……計畫總是不會完全如願。
まったく……予定通りいかないもんだな。
「菲內與母親沒事嗎……?」
「フィーネとお母様は大丈夫なの……?」
「雖然有護衛……但要到這裡來絕非易事。」
「護衛はつけてるが……ここに来るのは一筋縄じゃいかないだろうな」
「卡米拉女史應該也一樣……畢竟她像蛇一樣,會從縫隙中滲透過來。如果她事先察覺到反亂,說不定已經讓士兵們加強監視了。」
「それはカミラ女史も同じだったはずでありますが……まぁ蛇みたいな女性でありますから、隙間を縫ってきたのでしょう。反乱を事前に察知していたなら、兵士たちに監視をつけていたかもしれませんからな」
「這樣當誘餌的人可受不了。特勞哥哥,麻煩你帶三人。我會走祕道去接應。」
「それで囮にされるほうはたまったもんじゃありません。トラウ兄さん、三人を頼みます。俺は隠し通路で迎えに行きます」
「你一個人去嗎?」
「一人でありますか?」
「有位陰沉的軍師在。若與他同行,應該可以避開危險。」
「陰気な軍師がいます。彼と一緒なら危険は避けられるでしょう」
「這讓人不安啊。是否該帶個護衛同行?」
「不安でありますな。誰かを護衛に連れて行っては?」
「玉座之間的人變多了。就從近衛騎士中抽人吧。」
「玉座の間に人が増えました。近衛騎士から人を出しましょう」
阿莉達如此建議道。
そうアリーダが提案してくる。
老實說,這種好意反而讓人困擾。
正直、ありがた迷惑だ。
若是大批人手還好了,幾個護衛對我來說反而是一種負擔。
大勢ならまだしも数人の護衛は俺にとってはハンデに近い。
我一個人多半情況都能搞定。
俺一人なら大抵の場合はどうにでもできるからだ。
所以我拒絕了那個提議。
だから俺はその提案を断った。
「我就免了。我又不是要去正面戰鬥,也不會走正規路線。那麼就請你們確實把玉座之間周圍守住。要是這裡被敵人塞滿,我就寸步難行了。」
「遠慮しておく。戦いに行くわけじゃないし、正規のルートを行くわけでもない。それなら玉座の間の周りを確実に確保していてもらいたい。ここが敵で一杯だと身動きが取れないからな」
「不過那會不會太危險了?」
「しかしあまりにも危険では?」
「危險就是危險,但為了我一個人而分出護衛太可惜。再者削弱玉座之間的兵力也很危險,裡面有個麻煩的女人。」
「危険は危険だが、俺一人のために護衛を割くのももったいない。それに玉座の間の戦力を薄くするのも危険だ。中に問題のある女がいるからな」
我一說便指了指卡米拉。
そう言って俺はカミラのことに言及する。
即便她事先察覺到了反亂,能在這麼短時間就來到此處也太快了。
反乱を事前に察知していたにしても、ここに来るまでが早すぎる。
卡米拉周圍護衛並非什麼老手,只是持武器的侍女和女衛兵。
カミラの周りを固めるのは手練れというわけではない。ただの武装した侍女や女衛兵だ。
「她能平安抵達,是因為與敵方內通。這種說法是有可能的。」
「敵と通じているから無事にたどり着けた。あり得る話ではありますな」
「在這種情況下應該對所有人抱持懷疑。請加強監視。」
「この状況では全員を疑うべきだ。監視を頼む」
「……若是如此,我明白了。請交給我處理。」
「……そういうことでしたら了解いたしました。お任せください」
阿莉達如此說著便退了下去。
アリーダはそう言って引き下がる。
我點了點頭,看著特勞兄和他的人進入玉座之間後便轉身離開。
それに頷き、俺はトラウ兄さんたちが玉座の間に入るのを見てから踵を返す。
然而,阿莉達從我身後喊住了我。
だが、そんな俺の後ろからアリーダが声をかけた。
「阿爾諾特殿下。」
「アルノルト殿下」
「……還有什麼事嗎?阿莉達騎士團長?」
「……まだなにか? アリーダ騎士団長」
「……弟弟受苦了整整七日七夜後去世了。父親一直在旁照料,最後也是由家人守在身邊。以他所做之事而言這也算是理所當然……但若說心中沒有怒火,那就是撒謊了。」
「……弟は七日七晩苦しみ抜いて死にました。父はずっと傍で看病し、最期は家族で看取りました。しでかしたことを考えれば当然ですが……怒りがないと言えば嘘になります」
「那也是理所當然的。如果雷歐犯了什麼罪而被處死……我也會懷著憤怒。」
「当然だろうな。俺もレオが何か罪を犯して死を賜ったとしたら……怒りを抱えるだろう」
「……感謝您的理解。說句實話,我忍不住希望您不要靠近菲內。但……您依然留在她身邊,弟弟無法接受這點而死去。我知道這會給您帶來困擾,但請將這份思念背負著。如果您死去,菲內悲傷,那麼弟弟的死就不知為何而失敗了。為了讓我心裡能安寧——請活下去。」
「……ご理解くださり感謝します。正直な話、あなたがフィーネ様の近くにいなければと思わずにはいられません。ですが……あなたは今もフィーネ様の傍にいる。弟はそれを許せずに死んだのです。ご迷惑かと思いますが、その思いを背負ってください。あなたが死に、フィーネ様が悲しむなら弟は何のために死んだのかわからなくなってしまいます。どうか私の心の安寧のためにも――生きてください」
那是句出乎意料的話。
それは意外な言葉だった。
她那雙直視我的淺藍色瞳眸裡沒有一絲陰霾。
真っすぐ俺を見つめる水色の瞳には曇り一つない。
她真的是那麼想的吧。
本当にそう思っているんだろう。
真是個奇怪的人。
おかしな人だ。
「你不希望他死去嗎?」
「死んでほしいとは思わないのか?」
「那樣誰會被拯救呢?只要菲內能展露笑顏……勞倫茲也會心滿意足。也許這是甘甜的想法、幼稚的念頭,但所愛的人在笑,總值得如此。」
「それで誰が救われますか? フィーネ様が笑顔なら……ラウレンツも満足でしょう。甘い考え、甘い思いだったかもしれませんが、それでも好いた人が笑っているのだから」
勞倫茲之所以來找我麻煩,就是因為他無法那樣想。
そう思えないからラウレンツは俺に喧嘩を売ったわけだが。
若這麼想能帶來一絲救贖,也沒理由反對。
まぁそう思えば少しは救われるというなら拒否する理由もない。
「收到。反正我本就沒想著去死。」
「承った。元々死ぬ気はないがな」
「由衷地——感謝。願您戰運亨通。」
「心より――感謝申し上げます。ご武運をお祈りしております」
說罷,阿莉達輕輕一笑,送我離去。
そう言ってアリーダはフッと笑って俺を送り出したのだった。