最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第二百三十七話 特勞兄上
我從克莉絲塔她們所在的房間稍微遠一點的房間轉移過去,在那裡解除幻術,然後回到阿爾諾特那邊。
俺はクリスタたちがいる部屋から少し離れた部屋に転移した。そこで幻術を解いてアルノルトへと戻る。
接著我迅速打開了秘密通道,那條通道正通往克莉絲塔她們的房間。
そのまま俺は素早く隠し通路を開ける。クリスタたちがいる部屋に繋がる隠し通路だ。
我奔跑穿過通道,從克莉絲塔她們房間裡的一個巨大衣櫃縫隙鑽了出來。
そこを駆け足で走り抜け、俺はクリスタたちがいる部屋の大きな衣装タンスに出た。
就在那時——
すると。
「嘻嘻嘻……房裡有三個幼女……纖弱型幼女、元氣型幼女、蘿莉!!神聖!神聖!我光靠這些就覺得什麼都能做了喔!」
「デュフフフ……幼女が三人……儚げ幼女に元気幼女にロリフ!! 尊い! 尊い! 自分、これだけで何でもできそうでありますよ!」
一邊喃喃自語,一邊從衣櫃縫隙窺視房裡克莉絲塔她們的,是個變態。
そんなことを呟きながら、タンスの隙間から部屋にいるクリスタたちを見ている変態がいた。
而且不知為何還在做伏地挺身。
しかもなぜか腕立てをしていた。
他喘著粗氣,不知道是因為累還是因為興奮。
荒い息を吐いているのは疲れているからか、興奮しているからか。
總之太噁心了,我就直接踩了下去。
とりあえず気持ち悪いので俺はそれを踏みつけた。
「喂,在這種情況下你在幹嘛?」
「おい、この状況でなにしてる?」
「嗚哇!?那、那個聲音是阿爾諾特!?在非常時刻踩踏兄長是怎麼回事!?我可不記得把你養成這種孩子啊!?」
「ほげぇ!? そ、その声はアルノルト!? 非常事態に兄を踏みつけるとは何事でありますか!? そんな子に育てた覚えはないでありますよ!」
「我也不記得有被你養過。而且,特勞兄上,現在是極端的非常時刻,所以才會踩你。現在真的有可能從兄弟裡出現犯罪者。」
「育てられた覚えもありません。それにトラウ兄さん。とんでもない非常事態なので踏みつけているんです。今、まさに兄弟から犯罪者が出そうなので」
「沒錯!戈登正在反叛!必須阻止他!」
「そうでありますよ! ゴードンが反乱であります! 止めなければ!」
「不,不只是戈登,特勞兄上你也有份。」
「いえ、ゴードンだけじゃなくてトラウ兄さんもです」
「我、我也!?太冤枉了!我哪裡有犯罪者的要素啊!?」
「じ、自分も!? 心外な! 自分のどこに犯罪者要素があるというでありますか!?」
特勞兄上真是露出一臉被冤枉的神情大叫起來。
本当に心外そうにトラウ兄さんが叫んだ。
對此我也不甘示弱地回嘴。
それに対して俺も負けじと言い返す。
「全部都是!從頭到腳,身上只有犯罪者的要素!」
「全部ですよ! 頭から足まで、全部犯罪者要素しか感じられませんよ!」
「全否定だと!?我到底在做什麼!?把看幼女當成犯罪嗎!?」
「全否定ですと!? 自分が何をしてたと言うでありますか!? 幼女を眺めるのが犯罪だと!?」
「已經很靠邊了!你看著她們時不是還喘得很厲害嗎!?」
「スレスレですよ! 大体見ながら息荒げてたでしょうが!」
「那是因為我在做伏地挺身!」
「それは腕立て伏せをしていたからであります!」
「為什麼要在衣櫃裡做伏地挺身!?」
「なんでタンスでしてるんですか!?」
「是為了在緊要關頭能守護幼女啊!好久沒拿劍了,拿起來覺得好重!」
「いざというときに幼女を守るためでありますよ! 久々に剣を持ったら重かったので!」
「你現在才在鍛鍊嗎!?已經太遲了吧!」
「今鍛えてるんですか!? もう遅いでしょ!」
「凡事談不上太遲!」
「何事も遅いなんてことはないでありますよ!」
說完特勞兄上又繼續做伏地挺身。
そう言ってトラウ兄さんは腕立てを再開した。
我心想這只會讓他更累而已,這麼短時間根本練不出肌肉。
疲れるだけだと思うが。こんな短時間じゃ筋肉もつかないだろ。
正這麼想著時,衣櫃被打開了。
そんな風に思っているとタンスが開けられた。
打開衣櫃的是克莉絲塔。
開けたのはクリスタだった。
「特勞兄上,別吵。」
「トラウ兄上、うるさい」
「真、真是抱歉……克莉絲塔女史……不、但是都是因為阿爾諾特來了才……」
「も、申し訳ないでありますよ……クリスタ女史……で、でもアルノルトが来たせいでありまして……」
「別怪別人。大聲會嚇到溫蒂,安靜一點。」
「人のせいにしないで。大声出すとウェンディが怖がるから静かにしてて」
「是……真的很抱歉……啊,不過我剛剛還和克莉絲塔女史說上話了!哼哼!阿爾諾特,你羨慕嗎!」
「はい……申し訳ないであります……ああ、でもクリスタ女史と話せたでありますよ! ふふん! 羨ましいでありますか? アルノルト!」
權力關係完全一目了然啊。
完全に力関係がはっきりしてるな。
我用憐憫的眼神看著特勞兄上,然後被克莉絲塔拉了過去。
俺は可哀想な人を見る目でトラウ兄さんを見たあと、クリスタに腕を引っ張られた。
「阿爾兄,歡迎……過來這邊。」
「アル兄様、いらっしゃい……こっち来て」
「那、那我也……」
「じゃ、じゃあ自分も……」
「特勞兄上就待在那裡。會嚇到溫蒂的。」
「トラウ兄上はそこにいて。ウェンディが怖がるから」
「是……」
「はい……」
被克莉絲塔那麼一說,特勞兄上便照她的吩咐把衣櫃關上了。
クリスタにそう言われたトラウ兄さんは、言われたとおりタンスを閉めた。
被告知別靠近到這種地步,大概是做了什麼事吧。
ここまで来るなと言われるということは、きっと何かしたな。
想到這裡,我被引導到房間中央。
そんなことを思いながら俺は部屋の真ん中に案内された。
那裡溫蒂和莉塔已經擺好紅茶和點心,正在舉行小小的聚會。
そこではウェンディとリタが紅茶とお菓子を広げて、ちょっとしたパーティーをしていた。
「阿爾兄!歡迎!」
「アル兄! いらっしゃい!」
「能平安無事真是太好了,殿下。」
「ご無事でなによりです。殿下」
莉塔像往常一樣精神地向我打招呼,溫蒂則謙遜地低下頭。
リタはいつもどおり元気よく俺に挨拶し、ウェンディが控えめに頭を下げた。
總覺得……她們很沉穩。
なんというか……落ち着いてんなぁ。
和魯珀特完全不同。
ルーペルトとは大違いだ。
畢竟三人的生死經歷都不一樣。
まぁ三人とも潜ってきた修羅場が違うからな。
克莉絲塔和莉塔都曾面臨生命危機,溫蒂直到最近還不得不與黑暗精靈一同行動。
クリスタもリタも命の危機に晒されたことがあるし、ウェンディはつい最近までダークエルフと一緒に行動せざるを得なかった。
比起那些,現在的情況應該還算寬鬆吧。
それに比べればこの状況はまだまだ余裕があるんだろうな。
「三人都平安真好。救了溫蒂的是克莉絲塔嗎?」
「三人とも無事でよかった。ウェンディ殿を助けたのはクリスタか?」
「嗯……一直待在房間裡的話會被抓住的。」
「うん……部屋にずっといると捕まっちゃうから」
「很抱歉……都是因為我打亂了計畫……」
「申し訳ありません……私のせいで予定を狂わせてしまって……」
「別介意啦。是溫蒂用幻術讓人察覺不到,才得以平安。」
「気にしないでいいよ。ウェンディが幻術で気づかないようにしてくれてるから無事なんだから」
克莉絲塔這麼說著對溫蒂露出笑容。
そう言ってクリスタがウェンディに笑いかける。
不過克莉絲塔平時本來就很少表情。
といってもいつも無表情なクリスタだ。
只是微微一笑,卻足以看出溫蒂對她而言有多重要的朋友。
微笑んだくらいの変化だが、それだけクリスタにとってはウェンディは大切な友人なんだろう。
如果是分享祕密的關係,或許和我與菲妮的關係相近。
秘密を共有していた仲ということであれば、俺とフィーネの関係に近いのかもしれない。
「阿爾兄,城裡情況如何?」
「アル兄、城はどんな感じだったの?」
「王座大廳是被近衛騎士團團長牢牢守住。其他地方大多是士兵。上層的人還不多,但遲早會上來。」
「玉座の間は近衛騎士団長が固めてる。それ以外は兵士ばかりだな。上層はまだ少ないが、そのうち登ってくるだろうな」
我們要找的虹天玉就在王座大廳。
お目当ての虹天玉は玉座の間にあるからな。
如果戈登事前一顆虹天玉都沒準備好,奪取王座大廳就是必要的行動。
ゴードンが事前に一つも虹天玉を用意できていない場合、玉座の間の制圧は必須だ。
如果他準備了一顆,那未被拿到的虹天玉就有三顆。
一つ用意できていた場合、手に入っていない虹天玉は三つ。
考慮到對聖劍的部署,戈登應該希望以四顆來運作。所以在剩下的三顆裡,還希望能拿到其中一顆。
聖剣への備えも考え、ゴードンは四つでの展開をしたいはず。だから残る三つのうち、あと一つは手に入れたい。
其中兩顆在王座大廳,另一顆連我也不知道放在哪裡。
二つは玉座の間にあり、もう一つは俺もどこにあるかわからない。
那大概是宰相的手段。他很可能把本來放的地方移動了。
宰相のことだ。どうせ元々あった場所から移動させているだろう。
他會藏在不容易找到的地方,結果還是得去奪下王座大廳。
簡単には見つからない場所に隠しているだろうし、結局は玉座の間の制圧に動かなくちゃいけない。
不過城裡還藏著另一顆,如果找到那顆,就不用和阿莉達正面交鋒了。
しかし、城にはあと一つ隠されており、そちらを見つければアリーダを相手にしなくても済む。
所以不能也不會把全部兵力集中衝向王座大廳。
だから全力で玉座の間に向かうことはしないし、できない。
真是卑鄙的對策。
いやらしい対策だ。
不把兵力集中在一處而分散配置,大概是看穿了敵人的思路,也是為了把背叛時的損失降到最低。
一つのところに戦力を集めず、分散させたのは敵の思考が読めているからだろう。あとは裏切りがあった場合の被害を最小限に抑えるため。
嗯,宰相大概也沒認為那地方會如此重要,本以為只要派個可靠的近衛騎士隊長就行了。
まぁそこは宰相も重要だとは思っていなかったんだろう。信頼できる近衛騎士隊長を配置すれば済む話だ。
問題就在於那個被信任的騎士隊長竟然背叛了。
問題なのは信頼できる騎士隊長が裏切った点。
「特勞兄上,聽得到嗎?」
「トラウ兄さん。聞こえますか?」
「怎麼了?我正忙著做伏地挺身呢?」
「なんでありますか? 自分、腕立てに忙しいのでありますが?」
「就這樣聽著。近衛騎士隊長倒戈到戈登那邊有什麼好處嗎?」
「そのまま聞いてください。ゴードン側に近衛騎士隊長がつくメリットってありますか?」
「幾乎沒好處。如果近衛騎士隊長背叛,應該是非常討厭父王,或另有目的才會這麼做。」
「ほぼないでありますよ。近衛騎士隊長が裏切ったならば、よほど父上が嫌いだったか、もしくは他の目的があると考えるべきであります」
「所以不是發自內心對戈登效忠?」
「ゴードンに忠誠を誓ったわけではないと?」
「對那個仰仗軍權的戈登效忠又有什麼用?如果想靠軍中升遷,根本不會當近衛騎士。而戈登的反亂風險太高,成功的機率頂多五五開。」
「軍を重用するゴードンに忠誠を誓ってどうすると? 軍での栄達を望むようなら最初から近衛騎士にはなっていないでしょうし、ゴードンの反乱はあまりにもリスキーであります。成功するかどうかはよくて半々といったところでありましょう」
「是吧。就算他討了父王,各地諸侯也絕對不會認可戈登。」
「ですよね。たとえ父上を討ったとしても、絶対に各地の諸侯はゴードンを認めない」
「正是如此。到時候各地諸侯肯定會擁立別的皇帝。能與戈登對抗的,恐怕只有雷奧納爾特或埃里克。但雷奧納爾特在帝都之外,不在皇帝身旁的皇子會被看成不可靠。」
「そうであります。そうなるときっと各地の諸侯は違う皇帝を担ぎ出すでありますよ。ゴードンに対抗できる人物はレオナルトかエリクのみ。とはいえ、レオナルトは帝都の外。皇帝の危機に傍にいなかった皇子は頼りないとみられるでしょうな」
看來特勞兄上的想法和我大致相同。
どうやらトラウ兄さんの考えも俺と同じらしい。
這次事件,大概是在戈登那場喧鬧的反亂光環背後,潛伏著更黑暗的陰謀。
今回の一件、おそらくゴードンの反乱という派手な光の裏で、どす黒い闇が蠢いている。
那股黑暗讓事態變得更複雜棘手。
それが事態をややこしいことにしている気がする。
暗中操縱的線索雖然可見,但沿著它追溯,也追不到真正的主謀。
暗躍の糸は見えている。しかし、それをたどって犯人のもとにはたどり着けない。
無論怎麼追都只是推測,而且我們沒時間逐一查清。
どこまでいっても憶測だし、丁寧にたどっている暇がない。
因為我們得先對付戈登。
俺たちはゴードンに対処しなければいけないからだ。
「也就是說,戈登是個很好的掩護吧。」
「良い隠れ蓑ということですかね、ゴードンは」
「也有那方面的可能。本人到底怎麼想我就不清楚了。」
「そういう面もあると思うでありますよ。本人がどう思っているかはわからないでありますが」
大概就算他察覺也不在意。
たぶん本人は気づいていても気にしないだろう。
他可能會覺得沒人能操縱他之類的想法。
自分を操ることなど不可能とか思いそうだし。
正當我這麼想時,我們所在樓層開始傳來士兵的喊叫聲。
そんなこと思っていると俺たちがいる階で兵士の叫び声が響き始めた。
看來期待已久的護衛終於到了。
どうやらお待ちかねの護衛が来たようだ。
「全員,準備移動。特勞兄上,貌似他們到了?」
「全員、移動の準備を。トラウ兄さん、どうやら来たようですよ?」
「看來是這樣呢。」
「そのようでありますなぁ」
說完特勞兄上汗流浹背地從衣櫃裡鑽了出來。
そう言ってトラウ兄さんが汗だくでタンスから出てきた。
看到這副模樣,溫蒂嚇得發出一聲小叫,躲到莉塔身後。
その姿にウェンディはひぃっと小さな悲鳴をあげてリタの後ろに隠れた。
「嗚、這讓我受傷了……」
「き、傷つくであります……」
「是特勞兄上的錯啦。你突然對溫蒂問那麼多問題。」
「トラウ兄上が悪い。ウェンディにいきなり色んな質問するから」
「你真的做了那種事嗎?」
「そんなことしたんですか?」
「看到蘿莉們讓我情緒失控……真是失態了。」
「ロリフを見て興奮が抑えきれず……不覚でありました」
特勞兄上露出幾分悔意,仿佛在自責自己失了分寸。
自分としたことがと、トラウ兄さんは後悔をにじませる。
真是的,要是沒有這些毛病,他其實是個好人。
まったく、こういうところがなきゃ良い人なんだが。
克莉絲塔說溫蒂的幻術沒有被察覺,不過沒被發現其實是因為幻術只覆蓋在不顯眼的房間裡。
クリスタはウェンディの幻術で気づかれていないと言っていたが、気づかれていないのは目立たない部屋に幻術がかけられているからだ。
能做出逃進這間房間判斷的,想必是特勞兄上。
この部屋に逃げ込む判断をしたのはきっとトラウ兄さんだ。
默默做了不張揚但很有用的事。
地味に良い仕事をする。
「特勞兄上,你身上汗味很重。」
「トラウ兄上、汗臭い」
「啊——!竟然被妹妹說我臭!?」
「ガーン! 妹に臭いと言われたであります!?」
克莉絲塔對特勞兄上可是一點都不手軟。
クリスタはトラウ兄さんに容赦がない。
責任大概要歸到莉澤姊姊頭上。
その原因はリーゼ姉上だ。
克莉絲塔不叫特勞兄上『兄様』也是莉澤姊姊的指示。
クリスタがトラウ兄さんを兄様と呼ばないのもリーゼ姉上の指示だ。
某種意義上,莉澤姊姊最警戒的,或許正是特勞兄上。
ある意味、リーゼ姉上が一番警戒しているのはトラウ兄さんなのかもしれない。
看起來相當沮喪的特勞兄上,突然把視線轉向門口。
深く落ち込んだ様子を見せていたトラウ兄さんだが、突然、扉のほうに視線を向けた。
然後用一種帶有威嚴的聲音宣布道。
そして威厳のある声で告げた。
「可以進來了,我兄的左右手們。」
「入るでありますよ。我が兄の両翼よ」
得到許可後,門就被打開了。
その許可が出ると扉が開かれたのだった。