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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第二百三十二話 帝國元帥

「莉澤洛特為何會在帝都!?東部邊境怎麼辦!?」

「リーゼロッテがなぜ帝都にいる!? 東部国境はどうした!?」

「已內密邀請她作為護衛。她本人說會安排適當的代理守護東部國境。」

「内密に護衛としてお招きしておりました。東部国境は適切な代理を立てるとご本人が言っておられました」

弗朗茲平靜地這麼說。

フランツは静かにそう告げた。

弗朗茲與莉澤洛特之間只以極祕書信往來過一次。

フランツとリーゼがやり取りをしたのは極秘裏の手紙で一度だけ。

弗朗茲說明了情況,請她以護衛身分前來帝都,莉澤洛特也答應了。

フランツは状況を説明し、護衛として帝都に来るように求め、リーゼはそれを了承した。

為避免不必要的往來導致情報外洩,他們完全沒有多說。因此弗朗茲也不知道目前究竟由誰守護東部國境。

余計なやりとりは情報が漏れる可能性があるため、一切していない。そのためフランツも東部国境を現在誰が守っているか把握していなかった。

雖然提出了幾名候補並推薦,但莉澤洛特表示會親自處理,沒讓外人多管閒事。

一応幾人か候補は出して推薦したものの、リーゼがこちらで対処するといって余計な口出しをさせなかったからだ。

弗朗茲認為,能完美守護東部國境的莉澤洛特不會選錯人,因此也就沒再深究。重要的是要確保莉澤洛特能在不被察覺的情況下來到帝都。

東部国境を完璧に守り通してきたリーゼならば、人選を間違えることはないだろうとフランツも深く掘り下げることはしなかった。大事なのは誰にもバレないようにリーゼが帝都に来ることだったからだ。

只要認為莉澤洛特在那裡,皇國就不會輕舉妄動。弗朗茲就是這樣分析的,而事實也證明如此。

リーゼがいると思っていれば、皇国は決して動かない。そうフランツは分析していたし、事実、そうであった。

「我說過把一切交給你,可把守國境的要角帶到帝都來是何意!?而且,為何我叫她她不來,你一叫她她就來!?」

「すべて任せるとは言ったが、国境守備の要を帝都に来させるとは何事だ!? なにより、なぜわしが呼んでも中々来んのに、お前が呼んだら来るのだ!?」

弗朗茲嘆了一口氣,心想『竟然是為了那個點而生氣』。

怒るポイントはそこかとフランツはため息を吐く。

正當不知該如何回話時,艾利克從後方插話道。

なんと言うべきか迷っていると、後ろからエリクが口を挟んだ。

「父上,話請到別處說吧。這裡太顯眼了。」

「父上、お話は別の場所で。ここでは目立ちます」

「艾利克殿下所言甚是,移動吧。」

「エリク殿下の言う通りです。移動しましょう」

「哼哼……」

「ぐぬぬ……」

弗朗茲一邊拉著表情不服的約翰尼斯,一邊退到莉澤洛特等人的後方。

納得いかないと言った表情のヨハネスを引きずるようにして、フランツはリーゼたちの後方へと下がる。

接著弗朗茲說明了接下來的安排。

そこでフランツはこれからの段取りを説明した。

「陛下,首先從東門撤離。」

「陛下。まずは東門より脱出を」

「撤離?是要放棄帝都嗎?」

「脱出だと? 帝都を捨てろというのか?」

「看來支持戈登殿下的將領比預想的還多。勇爵已經做好準備,我們先與他會合,之後再討伐。」

「予想よりゴードン殿下に加担した将軍が多いようです。勇爵がすでに備えてくれています。そちらと合流してから後日討伐といたしましょう」

聽了弗朗茲的話,約翰尼斯短暫地把視線投向帝劍城。

フランツの言葉にヨハネスは一瞬、帝剣城に視線を向けた。

城裡還留著許多妃嬪與子女。

そちらにはまだ多くの妃と子供たちが残っていたからだ。

但約翰尼斯很快又收回了視線。

だが、すぐにヨハネスは視線を切った。

暫時放棄帝都等於拋棄百姓,身為皇帝已不是顧慮妃嬪與子女安危的時候。

帝都を一時とはいえ捨てるということは民を見捨てるということ。皇帝として妃や子供の安否を気に掛けている場合ではないからだ。

就在約翰尼斯身旁,奧莉姬開口說道。

そんなヨハネスの隣でオリヒメが告げる。

「請安心,皇帝陛下。城內阿爾諾特已在運作,他擅長悄悄行動,應該能想辦法。」

「安心するがよい。皇帝陛下。城ではアルノルトが動いておる。こそこそ動くのは得意ゆえ、なんとかするだろう」

「雖然多少讓人不安,但就相信吧。」

「些か不安ではあるが、そう信じるとしよう」

聽了奧莉姬的話,約翰尼斯的表情稍微放鬆了些。

オリヒメの言葉を受けて、ヨハネスは少し表情をやわらげた。

隨後他將視線轉向弗朗茲。

そしてフランツに視線を向ける。

「我明白你的想法。但若他們困守帝都便很棘手,有戈登在就可能會啟動天球。」

「考えはわかった。しかし、帝都に籠られれば厄介だぞ? ゴードンがいれば天球も発動できてしまうからな」

「沒辦法。已指示城內的近衛騎士隊長們,一旦必要便攜帶虹天玉撤離。天球非三塊齊集不可啟動,必要時也可請勇爵動用聖劍。」

「致し方ないでしょう。城に配置した近衛騎士隊長たちにはいざとなれば、虹天玉を持って離脱するように指示を出しております。三つ揃わなければ天球は発動できませんし、いざとなれば勇爵に聖剣を使ってもらうという手もあります」

「若能避免,還是不想用那手段。」

「出来れば使いたくない手だな」

「我們無從挑選手段。觀察到鬥技場上連合王國和藩國要人不在場,極有可能與戈登殿下有合作關係。再加上若聖女事件是誘餌,王國也會參與。拖給戈登時間,國境便會愈加危險。」

「手段を選んではおれません。タイミングよく闘技場に連合王国と藩国の要人が居なかったところを見れば、ゴードン殿下と協力関係である可能性は高いでしょう。加えて聖女の一件が陽動だとするなら、王国もそこに加わります。ゴードン殿下に時間をかければ国境がそれだけ危うくなります」

聽了弗朗茲的話,約翰尼斯情不自禁地咂了咂舌。

フランツの言葉にヨハネスは思わず舌打ちをする。

若不只有戈登,還有他國介入,問題的嚴重性便會大幅提升。

ゴードンだけでなく、他国が関わってくるとなると問題の深刻さが跳ね上がる。

他國之所以畏懼帝國,是基於帝國強大且堅不可摧的認知。然而此次叛亂成了這個原本堅固帝國罕見的破口。

他国が帝国を恐れるのは帝国は強国、帝国は揺るがない、という認識があるからだ。しかし、今回の反乱はこれまで盤石だった帝国に生じた数少ない隙となる。

可能會引發比三年前太子之死還更大的混亂。

三年前の皇太子の死以上の混乱が待っているかもしれない。

我原以為對方不會愚蠢到招致那種混亂。

そのような混乱を招くほど愚か者ではないと思っていた。

即便設法擊敗約翰尼斯、奪取帝國統治權,等待一個弱化帝國的將是與覬覦之國的戰爭。

どうにかしてヨハネスを打ち破り、帝国の支配権を得たとしても弱体化した帝国に待っているのは目をぎらつかせた他国との戦争だ。

與其合作的國家會提出苛刻條件,皇國也不會承認戈登的帝位;南部的公國也可能藉此機會向大陸中央出兵。

協力した国は無理難題を要求し、皇国はゴードンの帝位を認めないだろう。南部の公国もこれを機に大陸中央に打って出るかもしれない。

這或許是戈登渴望的戰爭,但明顯是對帝國極為不利的全面戰爭。

ゴードンが待ち望んだ戦争ではあるが、明らかに帝国が不利な全面戦争だ。

是看不見那未來,還是即便看見也自信能扭轉?無論哪種,約翰尼斯心中只浮現『愚蠢』二字。

その未来が見えていないのか、見えていてもどうにかなると踏んだのか。どちらにせよ、愚か者という言葉しかヨハネスには思いつかなかった。

在這樣的念頭裡,約翰尼斯的目光看見戰場正中央對峙的莉澤洛特與戈登。

そんなヨハネスの目に戦場のど真ん中で相対したリーゼとゴードンの姿が見えた。

對峙的,是女兒與兒子。

相対する娘と息子。

曾經一同競爭、並肩而立的孩子們。

かつては競い合いながらも肩を並べた子供たち。

遲疑只是一瞬。旋即約翰尼斯以響徹戰場的大聲喊道。

迷いは一瞬。すぐにヨハネスは戦場全体に響き渡る大声で告げた。

「莉澤洛特元帥!殺了他們無妨!讓他們知道反抗帝國是多麼愚蠢!!」

「リーゼロッテ元帥! 殺して構わん! 帝国に楯突くことの愚かさを教えてやれ!!」

說完之後,約翰尼斯便轉身朝東門走去。

そう告げたあと、ヨハネスはそのまま踵を返して東門に向かったのだった。

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在戰場中心聽到約翰尼斯的號令,戈登冷哼一聲。

戦場の中心でヨハネスの号令を聞いたゴードンは鼻を鳴らした。

「哼!什麼反抗是愚蠢!父上變得軟弱了!若有昔日之強,我根本不會發動叛亂!」

「ふん! 何が楯突くことの愚かさだ! 父上は弱くなられた! かつてのような精強さがあれば俺も反乱など起こさなかったものを!」

「簡直……好像在說是父上逼你起叛一樣?」

「まるで……反乱を起こさせた父上が悪いと言わんばかりだな?」

「當然,就是如此!若是從前的父上,早就察覺到現今帝國需要強勢的皇帝!軟弱的艾利克不用說,像雷歐納特那樣被寵壞的小子與我競爭本就荒唐!為帝國需要強皇——也就是說,應該由我來當皇帝!!正因為沒有人看清這一點,我才不得不起兵!!」

「無論、そのとおりだ! かつての父上ならば今の帝国には強い皇帝が必要だといち早く気づいたはず! 軟弱なエリクはもちろん、レオナルトのような甘えた小僧と俺が競いあっていることがおかしいのだ! 帝国のために強い皇帝! つまり俺が皇帝になるべきなのだ!! それに気づけぬから反乱を起こしたまで!!」

面對為自己辯解的戈登,莉澤洛特靜靜地持劍應戰。

自分を正当化させるゴードンに対し、リーゼは静かに剣を構える。

戈登舉起手中的巨劍準備攻擊,但莉澤洛特的劍彷彿滑過那把大劍般,直逼戈登的頸側。

攻撃する気なのだとゴードンは手に持った大剣を構えたが、その大剣をすり抜けるようにしてリーゼの剣がゴードンの首に迫った。

「可惡!」

「くっ!」

他本能向後一傾,雖未被斬首,頸部卻留下了淡淡的傷痕。

咄嗟に体を後ろに傾けたため、ゴードンの首が飛ぶことはなかったが、薄っすらと傷がつく。

「我一直覺得你愚蠢,沒想到超乎我的想像……既然你對自己如此有自信,就去皇位之爭中勝出便可。你在此發動叛亂的那一刻,就已承認無法勝過艾利克與雷歐納特。叛亂暴露了你的弱點。這就是你連帝國元帥之位也無緣擔任的原因。」

「愚かだ愚かだと思っていたが、私の想像以上だったようだな……。そこまで自分に自信があるならば帝位争いで勝ち抜けばよいだけのこと。この場で反乱を起こした時点でお前はエリクにもレオにも勝てないと自分で認めたのだ。反乱に走ったことがお前の弱さだと知れ。だからお前は帝国元帥の地位にすらつくことができなかったのだ」

「我才不弱!皇位之爭無法衡量我的力量!那些迂迴的暗鬥是弱者的戰法!把我困在皇位之爭這種框架本身就是錯誤!!」

「俺は弱くなどない! 帝位争いなどでは俺の力は測れぬ! 回りくどい暗闘など弱者の戦いだ! 帝位争いという枠組みに俺を押し込めること自体が間違いなのだ!!」

「耍小把戲發動叛亂的豈不是一種暗鬥?你所做的一切充滿矛盾。皇族是為了帝國而存在,你竟忘了這一點,還在帝國撒下災禍——你無論作為皇族還是將軍皆不合格。有你這樣的兒子,父上想必痛苦萬分。」

「小細工を弄し、反乱を起こすのは暗闘ではないのか? お前のやっていることはすべて矛盾だ。皇族は帝国のために。それさえも忘れ、帝国に災禍をまき散らすお前は皇族としても将軍としても失格だ。貴様のような息子を持って、父上もさぞや悩ましかったことだろう」

「別把我看扁!妳不曾參與皇位之爭,卻把自己困在國境,妳懂個什麼!!」

「馬鹿にするな! 帝位争いにすら名乗りをあげず、国境に引きこもった貴様に何がわかる!!」

說罷,戈登將魔力灌注進手中的巨劍。

そう言ってゴードンは手に持った大剣に魔力を込める。

巨劍頓時光芒四射,將戈登整個人籠罩。

すると大剣が光り輝き、ゴードンを包み込む。

「好一把上等的魔劍啊。你就這麼不自信自己的力量嗎?」

「なかなか上等な魔剣を用意したようだな。そんなに自分の力に自信がないのか?」

「哼!不能再侮辱我了!我要把你碾碎!!」

「ふん! それ以上の侮辱は許さん! 貴様など捻りつぶしてくれるわ!!」

「那就上吧。以帝國元帥之名,我要斬下你的首級。」

「ならば掛かってこい。帝国元帥の名において、その首を刎ね飛ばしてやろう」

戈登奮力一揮巨劍向下砍去。

ゴードンは剣を思いっきり振り下ろす。

莉澤洛特後撤避開,但那一擊仍使地面大幅凹陷。

それをリーゼは後ろに下がって避けるが、その一撃で地面が大きく陥没した。

「是強化身體能力的魔劍啊。倒也符合你的風格。」

「身体能力強化の魔剣か。お前らしいといえばお前らしいな」

「這就是我的力量!你沒有勝算!!我要把你的首級丟給父上看!!」

「これが俺の力だ! 貴様に勝ち目はないぞ!! 父上に貴様の首を投げつけてやろう!」

聽了戈登的話,莉澤洛特沉默不語。

ゴードンの言葉にリーゼは押し黙る。

戈登不以為意,繼續猛追。

それを気にせず、ゴードンは追撃をかけた。

一記橫掃。

横殴りの一撃。

莉澤洛特擋下了那一擊。

リーゼはその一撃を受け止めた。

然後。

そして。

「我特地離開國境來到這裡,是因為不想讓父上親手討伐你。失去兄上後,父上的心受了深重的創傷。即便如此,若你發動叛亂,父上也會討伐你。因此我來了,因為不希望父上再受傷。」

「私がわざわざ国境から出向いたのは父上にお前を討たせたくなかったからだ。兄上を失い、父上は心に深い傷を負った。それでも父上はお前が反乱を起こせば、お前を討つだろう。だから私が来た。これ以上……父上には傷ついてほしくはないからだ」

「你太軟了!躲在國境就被情所動了嗎!」

「甘いな! 国境に引きこもって情に流されるようになったか!」

「隨你怎麼說……讓父上下令討伐自己的兒子,是沉重的罪孽。居然讓我說這句話?那不孝的代價——就用你的頭來償還!!戈登!!」

「好きなように言え……父上に息子を討てと命じさせた罪は重い。よくも言わせたな? その親不孝の代償は――その首で払ってもらうぞ!! ゴードン!!」

話音一落,莉澤洛特將戈登的劍彈開。

言葉と同時にリーゼはゴードンの剣を弾く。

接著兩人不退半步,開始展開激烈的交鋒。

そしてそこから両者は一歩も動かずに激しい打ち合いを繰り広げ始めた。

兩人的打鬥如同暴風般,甚至連附近的士兵都被捲入其中。

まるで嵐のような二人の打ち合いは、近くにいる兵士たちすら巻き込んでいく。

這場對決似乎不會停歇,直到一方喪命為止。

どちらかが死ぬまでその剣は止まることはないのではないか。

當周遭的士兵開始有此感覺時,

そう周りにいた兵士が感じ始めたとき。

突然,帝都被一個巨大的結界──天球(フィルマメント・クーゲル)所籠罩。

突然、帝都を巨大な結界、天球(フィルマメント・クーゲル)が覆ったのだった。