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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第二百二十話 為了弟弟

已故皇太子身邊有許多能幹的部下。

亡き皇太子には有能な部下が多かった。

尤其是側近們格外出眾。溫只是其中一名候補,換言之,連溫也難以擠進那等側近的層級。

とくに側近たちはとびぬけていた。ヴィンはその候補。つまりヴィンでも側近に食い込めないレベル。

那就是皇太子威爾海姆的陣營。

それが皇太子ヴィルヘルムの陣営だった。

那些部下因把夢想寄託於皇太子的逝去而四散;有人轉而侍奉他人,但多數人在夢碎後像溫一樣選擇隱居。足見皇太子有多麼燦爛、令人眩目。

その部下たちは夢を託した皇太子の死によって、散り散りとなった。他の者に仕えた者もいたが、多くは夢敗れてヴィンのように隠居生活に移った。それだけ皇太子は輝かしく、眩しい存在だったのだ。

沒有太陽人無法生存;對把夢想寄託於皇太子的人們而言,他的死就是太陽的隕落。

太陽がなければ人は生きていけない。皇太子の死は皇太子に夢を託した多くの者にとって太陽の死だった。

然而,仍存在成為新太陽的可能性。

それでも新たな太陽の可能性はあった。

唯一能繼承皇太子之位的存在,是同母所生、同樣被培育長大的親弟弟。

唯一、皇太子の後を継げる存在。それは同じ母を持ち、同じように育てられた実の弟。

第四皇子特勞戈特·雷克斯·阿德勒。

第四皇子トラウゴット・レークス・アードラー。

我的哥哥,除了藝術相關的事之外,幾乎無所不能,這點並不令人驚訝。

芸術関連以外なら何ができても驚かない俺の兄。

才華洋溢,卻偏偏鍾情於不靠天賦取勝的藝術,真是個反差極大的人。

才能なんて溢れているのに、好きなのは才能のない芸術だというアンバランスな人。

「……你向長兄的側近下了號令嗎?」

「……長兄の側近に号令をかけたんですか?」

「當然。雖然極其機密,但他們已經在帝都了。」

「もちろん。極秘裏ではありますがすでに帝都にいるでありますよ」

「……是要宣佈參與帝位之爭嗎?」

「……帝位争いに名乗り出ると?」

那樣被解讀也不為奇。

そう取られてもおかしくはない。

人人都會以為他打算繼承已故皇太子的位子。

亡き皇太子の後を継ぐ気になったと誰もが思うだろう。

至少無法再維持過去的立場。正如雷歐被推上勢力一樣,埃里克等人會把特勞哥哥視為敵人。

少なくとも今までのような立場ではいられない。レオが勢力に担ぎ出されたように、エリクたちはトラウ兄さんを敵とみなすだろう。

「你覺得會是那樣嗎?」

「そう思うでありますか?」

「我不這麼認為。但……其他人恐怕不會這麼想。」

「俺は思いません。ですが……ほかの人はそうは思わないでしょう」

「那就沒關係了。我已不在乎別人的看法。這次向兄的側近出聲,是因為若藩國出現可疑動向,光靠我一人無法阻止。那些對兄懷有恩義的側近們,對於親弟的我會較為寬待。我只是請求他們這一次幫忙而已。」

「それなら平気でありますよ。今更他人にどう思われようと気にしないので。今回、兄の側近に声をかけたのは藩国に怪しい動きがあった場合、自分だけでは止められないからであります。兄に恩義を感じている側近たちは、実の弟である自分に甘いので。今回だけ手伝ってほしいと声をかけたのでありますよ」

「……這是有心理準備了嗎?若採取引人注目的行動,你將成為所有帝位候選人最礙眼的存在。」

「……覚悟の上だと? 目立つ行動をすればすべての帝位候補者にとって、あなたは最も邪魔な存在となります」

「確實。可能一段時間無法全心投入藝術了啊。」

「確かに。芸術に没頭はしばらくできないかもしれないですなぁ」

特勞哥哥這麼說著,帶著惋惜低聲自語。

そう言ってトラウ兄さんは残念そうにつぶやく。

那對特勞哥哥來說,比命更重要。

それはトラウ兄さんにとって命より大切なことだ。

因為那就是他的生存意義。

それが生きがいなのだから。

即便沒有天賦、即便被人嘲笑。

才能がなくても、誰に馬鹿にされても。

他仍然堅持,因為那是他所愛。特勞哥哥決定以嗜好者的身分做自己喜歡的事,從未動搖。

それでも続けているのは好きだから。趣味人として好きなことをやるとトラウ兄さんは決めているし、それがブレたこともない。

而特勞哥哥竟願意採取會妨礙他所愛之事的行動。

そのトラウ兄さんがその好きなことの妨げになる行動に出る。

簡直不可思議。

とんでもないことだ。

「……為什麼做到這種地步?是為了雷歐嗎?因為你認為雷歐有可能成為超越長兄的皇帝?」

「……どうしてそこまで? レオのためですか? 長兄を超える皇帝になれる可能性をレオに見出しているから」

「這也是理由之一。雷奧納爾特一定會成為好皇帝。我希望如此,所以決定支持他。但我現在站出來,另有原因。」

「それもあります。レオナルトはきっと良い皇帝になる。そうなってほしい。だから応援すると決めたでありますよ。けれど、今ここで名乗り出たのは別の理由です」

「另外的理由?」

「別の理由?」

「我不想看見弟弟拋棄其他弟弟。如果我的犧牲能開闢出別條道路,我只是認為應該那麼做。」

「弟が別の弟を見捨てるのは見たくないでありますよ。自分が犠牲になって別の道が開けるなら、そうするべきだと思っただけであります」

特勞哥哥說著,淡淡一笑。

そう言ってトラウ兄さんはフッと笑った。

那笑容在某處有幾分像長兄。

その笑い方はどこか長兄に似ていた。

此刻的我想必一臉難看吧。

きっと今の俺はひどい顔をしているだろうな。

能做的事與有能力辦到的事是有限的。

やれること。できることは限られている。

若能救就想救所有人。但那做不到,只能選擇要救的人。

救えるならだれもを救いたい。けど、それはできないから救う人を選ばざるをえない。

然而現在,特勞哥哥犧牲了自己的生活方式,替我們擴大了可及的範圍。

だけど、今、トラウ兄さんは自分の生き方を犠牲にして、手の届く範囲を広げてくれた。

「――請照顧克莉絲塔。魯伯特我一定會守護。」

「――クリスタをお願いします。ルーペルトは俺が必ず守ります」

「交給我吧。藉此機會,希望克莉絲塔女史能稱您為『哥哥大人』。(暗自得意地笑)」

「任されたでありますよ。これを機にクリスタ女史にはお兄様と呼んでもらいたいでありますなぁ。デュフフフ!」

發出難以形容的笑聲後,特勞哥哥轉身離去。

何とも言えない笑い声を出したあと、トラウ兄さんは踵を返した。

也就是說,事情已經辦妥了吧。

用は済んだということだろう。

他的腳步搖晃不穩,真的勉強撐著來了。

その足はふらついている。本当に無理をして来たんだ。

「特勞哥哥……謝謝你。」

「トラウ兄さん……ありがとうございます」

「別放在心上。這裡是帝國,而我們是皇族,為國行動是理所當然的事。不要輕視上位者。不要逞強,做自己能做的事就好。阿爾諾特觸及不到的地方,總會有人伸手協助。」

「気にせずに。ここは帝国。そして我々は皇族。国のために動くのは当然でありますよ。あまり上の者を甘くみないでほしいでありますな。気負わず自分にできることをやるでありますよ。アルノルトの手が届かないところはきっと誰かが手を伸ばす」

說完,特勞哥哥離開了房間。

そう言ってトラウ兄さんは部屋を去っていく。

向那樣的特勞哥哥一揖後,我看向吉安娜。

そんなトラウ兄さんに一礼したあと、俺はジアーナのほうを見た。

「……如您所言。魯伯特由我們這邊保護。」

「……聞いたとおりです。ルーペルトはこちらで保護します」

「非常感謝!衷心感謝您!阿爾諾特殿下!」

「ありがとうございます! 感謝申し上げます! アルノルト殿下!」

「感謝的話……該送給特勞哥哥。」

「感謝は……トラウ兄さんに」

我這麼說著,向吉安娜與母后鞠躬後轉身離去。

そう言って俺はジアーナと母上に頭を下げて、踵を返した。

既然有了特勞哥哥的協力,就必須調整戰力部署。

トラウ兄さんの協力がある以上、戦力配置を変える必要がある。

往常我會交給塞巴斯處理各種事務,但可惜現在只有我一人。

いつもならセバスにいろいろと任せるところだが、あいにく今は俺しかいない。

今晚得熬夜了。

今日は徹夜だな。

「真可惜呢。我覺得特勞戈特只要有幹勁,會是個好皇帝。」

「惜しいわねぇ。トラウゴットはやる気さえあれば良い皇帝になると思うのだけど」

母后如此喃喃道。

そう母上がつぶやいた。

那應該是真心話吧。

それは本心だろう。

不過那是有條件的。

しかし条件付きだ。

前提是他有心、願意努力。

やる気があれば。

爺爺也說過,若一個人沒有想成為皇帝的意志,不管多有天賦,都無法亦不該成為皇帝。

それは爺さんも言っていた。皇帝になる気がない者はどれだけ素質があろうと皇帝にはなれないし、なってはいけない。

特勞哥哥幾乎擁有一切。作為皇后的兒子與皇太子的弟弟,隨口一呼就能聚集皇太子的側近;他也和皇太子同樣被培育,能力均衡且出色。

トラウ兄さんにはすべてがある。皇后の息子にして皇太子の弟。一声かければ皇太子の側近すら集められる。本人だって皇太子と同じように育てられ、その能力はバランスよく高い。

即便如此,他仍無意成為皇帝。

それでも皇帝になる気はない。

因為他無法超越已故皇太子的身影。

亡き皇太子の姿を超えられないからだ。

因此他將未來託付給雷歐。

だからその後をレオに託した。

帝國的新太陽,便是雷歐。

帝国の新たな太陽はレオなのだと。

「請放心。雷歐會成為更好的皇帝。」

「ご安心を。レオはもっと良い皇帝になります」

「有什麼依據呢?」

「根拠は何かしら?」

「兄長的直覺吧。」

「兄の勘ですね」

我笑著這麼說,然後離開了母后的房間。

そう言って俺は笑って、母上の部屋を出た。

回到房間後,菲妮已在等候。

そして自分の部屋に戻るとフィーネが待っていた。

「辛苦了。我現在就去泡紅茶。」

「お疲れ様です。今、紅茶を淹れますね」

「謝了,但在那之前我還有事要做。」

「ありがとう。けど、その前にやることがある」

我說著,拿出銀色的面具。

そう言って俺はシルバーの仮面を取り出した。

一旦天球啟動就無法離開帝都;若要出城,今晚應該是最後的機會。

天球が発動すれば帝都の外には出れない。外に出るなら今夜が最後のチャンスだろう。

應該把能做的事都做完。

やれることはやっておかないといけない。

特勞哥哥提醒了我:不必把所有事都一人扛。

トラウ兄さんが思い出させてくれた。すべて俺だけでやる必要はない。

可以向各種人求助。

いろんな人に頼ってもいいんだ。

「明白。這裡就交給我吧。」

「わかりました。この場はお任せください」

「啊……菲妮。雷歐能救到蕾蒂西亞嗎?」

「ああ……フィーネ。レオはレティシアを助けられただろうか」

頭頂上是一片星空。

空に浮かぶのは星空。

過去有人以星象推算未來與天候,但我並不擅長那種能力。

星によって未来や天候を読む者が過去にはいたというが、あいにく俺にその才能はない。

我已把能給的戰力全數交給雷歐。

レオには与えられるだけの戦力を与えた。

若仍然不行也只能認命;但若救不回蕾蒂西亞,雷歐恐怕短時間內無法立刻轉念。

それで駄目ならしょうがないとあきらめるしかない。しかし、レティシアを助けられない場合、レオはすぐには切り替えられないだろう。

我為了最壞情況,派了艾爾娜前去;艾爾娜應能妥善制止雷歐。

最悪の事態を考えて、エルナを向かわせた。エルナなら上手くレオを止めてくれるだろう。

但若能一切順利,當然最好。

しかし、できればすべて上手くいってほしい。

我這麼想著時,菲妮朝我微微一笑。

そう俺が思っているとフィーネがニコリと笑った。

「沒問題的!雷歐大人是阿爾殿下的弟弟!」

「大丈夫です! レオ様はアル様の弟君ですから!」

「我覺得那並不算是依據吧?」

「それは根拠にはならないと思うが?」

「會的!阿爾殿下幫助過許多人!雷歐大人也一定沒問題!我相信!」

「なります! アル様は多くの人を助けてきました! レオ様もきっと大丈夫です! 私は信じています!」

這回答樂觀到令人差點嘆氣。

ため息が出そうなほど楽観的な答えだ。

但此刻那番話卻深深溫暖了我的心。

しかし、今はそれがとても心にしみわたる。

「……說實話,我也曾猶豫要不要讓你離開帝都。」

「……正直、君も帝都の外に出そうか迷ってたんだ」

「欸!?那也太過分了!」

「えっ!? そんなのあんまりです!」

「嗯,是啊。現在想來不讓你出去是正確的。你在這裡很有幫助,這是個好決定。」

「ああ、そうだな。出さなくてよかったと今は思っているよ。君がいると助かる。良い判断だった」

說完我戴上銀色面具,並用幻術塑形衣服。

そう言うと俺はシルバーの仮面をつけて、服を幻術で形作る。

變成銀面的我向菲妮說了一句。

シルバーの姿に変わった俺は一言、フィーネに告げた。

「暫時拜託你了。」

「少しの間、頼む」

「是,請交給我吧。」

「はい。お任せください」

我說完後便以瞬移離開了原地。

そう言って俺は転移でその場をあとにしたのだった。