首頁 目錄

最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第二百十五話 阿德拉的宣誓

天際漸漸亮起微光之時。

うっすらと空に明かりが灯り始めた頃。

城堡已被完全包圍。

城は完全に包囲を受けた。

雷奧獨自一人爬上岌岌可危的城牆。巴貝特也隨之上前。

レオは一人だけ崩れかけた城壁に登る。するとそれに応じてバベットも前に出た。

「辛苦了呢,英雄皇子。自我介紹一下吧。我是巴貝特,黑暗精靈的族長。」

「こんなところまでご苦労様だね。英雄皇子。自己紹介をしておこう。あたしはバベット。ダークエルフの族長さ」

「我是第八皇子,雷奧納爾特·雷克斯·阿德拉。該說聲初次見面嗎?」

「第八皇子、レオナルト・レークス・アードラーだ。初めましてと言ったほうがいいかな?」

「不算初次見面。那會替換護衛隊長的人就是我。一直都在看著,觀賞你和聖女的那場兒戲呢。」

「初めましてじゃないさ。護衛隊長と入れ替わってたのはあたしだったからね。ずっと見てたよ、あんたと聖女のおままごとを、ね」

「是嗎……原來是妳綁架了蕾緹西亞嗎?」

「そうか……あなたがレティシアを攫ったのか」

萬惡的根源。雷奧一認出她,眼中便凝起了殺意。

諸悪の根源。それを見つけたレオはその目に殺気を宿す。

然而巴貝特絲毫不為所動。

しかしバベットは動じない。

「很輕鬆喔。是借了你的容貌。」

「楽だったよ。あんたの顔を借りたからさ」

「……」

「……」

「還記得嗎?那個和你握手的精靈吧?那也是我。你的面容很方便,所以我就借用了。比想像中還好用呢。算是回報吧──只要留下聖女的話,我就能放你們一馬。」

「覚えているかい? あんたと握手したエルフがいただろ? あれもあたしさ。あんたの顔は便利そうだから触れさせてもらったのさ。思った以上に役立ったよ。そのお礼といっちゃなんだが、聖女を置いていけば見逃してもいい」

雷奧費力地壓抑著不斷膨脹的怒火。

レオは膨れ上がる怒りを抑えるのに苦労していた。

那不是一般的憤怒,而是近乎濃黑的憎恨,連他自己都不知如何控制。

通常の怒りではなく、どす黒い憎しみに近いものだったため、どう制御するべきか自分でもわからなかったのだ。

即便如此,他沒有將其顯露出來。

それでも表に出すことはしなかった。

因為在他身後有蕾緹西亞在看著,他不想讓她見到自己可悲的模樣。這份理性成了雷奧的掣肘,否則他此刻就會衝過去斬向巴貝特。

後ろでレティシアが見ていたからだ。情けない姿は見せたくない。そんな理性がレオに歯止めをかけていた。そうでなければ今すぐにでもバベットに斬りかかっていただろう。

「……為什麼要針對蕾緹西亞?」

「……どうしてレティシアを狙う?」

「因為王國希望如此。他們想把聖女當作實驗體,在帝國境內進行魔法實驗。為了這件事王國做了很多事情──對精靈村落施壓,掌握精靈的移動路線,還在帝國內找到了內應,真讓人覺得他們會做到這地步。」

「王国がそう望んだからさ。聖女を実験体にして帝国内で魔法実験をしてほしいってね。そのために王国はいろいろしてくれたよ? エルフの里に圧力をかけて、エルフの移動ルートを入手したり、帝国内での協力者を見つけたり、そこまでやるかねってさすがに思ったよ」

「那是魔奧公團的理由。我是在問妳個人的理由。」

「それは魔奥公団としての理由だ。僕はあなたに聞いている」

「我個人的理由?那還不明顯?我想讓魔王再度現身。為此我加入了魔奧公團。沒有上等的依代是無法召喚魔王級的存在的。五百年前就知道若直接召喚會失控,所以才需要依代。」

「あたし個人の理由? そんなの決まってるだろ? あたしはもう一度、魔王に現れてほしいのさ。そのために魔奥公団に入ってる。上質な依り代がないと魔王クラスは召喚できないからね。さすがに直接召喚なんてしたら手に負えないってのは五百年前で知っているから、依り代が必要なのさ」

「希望魔王再來有何用?又要讓大陸陷入戰亂嗎?」

「魔王の再来を望んで何になる? また大陸を戦乱に包むと?」

「你們可能不知道。從前大陸的統治者是精靈,卻被人類奪走。於是我們黑暗精靈便選擇與魔王合作。那些以我為中心般在大陸建國的人類實在令人生厭。這對我們很合算:能得到力量,也能驅逐你們。當然,魔王比想像中還要危險,牠被討伐時我們也鬆了一口氣,否則會把一切毀滅。」

「あんたらは知らないかもしれないけどね。昔は大陸の支配者はエルフだったのさ。それを人間が奪った。だからあたしたちダークエルフは魔王に協力したんだ。我が物顔で大陸に国を建てる人間どもが気に食わなくてね。好都合だったのさ。力も手に入り、あんたらも駆逐できる。まぁ魔王は想像以上に危険だったから討伐されたときはホッとしたがね。あのままじゃすべてを破壊しかねなかったからね」

巴貝特這麼說著,帶著懷念往昔的神情。

バベットはそう言って昔を懐かしむ。

五百年前,魔王出現,大陸陷入危機。

五百年前。魔王が現れて、大陸は危機に陥った。

在那樣的情況下,大陸上的生命齊心協力對抗魔王。雖然討伐魔王的是勇者,但那位勇者並非單靠一人就將魔王及其屬下全部剿滅。

そんな中で大陸中の生命が協力して魔王に立ち向かった。魔王を討伐したのは勇者だが、その勇者一人で魔王とその配下をすべて倒したわけではない。

魔王麾下有數不清的惡魔,軍勢強大。至少在這五百年裡,那是最強的軍團無疑。能將其擊敗,被說成近乎奇蹟。

何体もの悪魔を配下としていた魔王の軍勢は強力だった。少なくともこの五百年で最強の軍団だったことは間違いない。それらを破れたのは奇跡に近いと言われている。

巴貝特是見證過五百年前事件的老將,其經驗已非『歷戰』二字所能概括。

そんな五百年前を知る古強者。歴戦などという言葉では足りないほどの経験を持つのがバベットだ。

一旦交手,雷奧確信自己會敗北。兩人之間的差距讓他連一線得勝的機會都不確定。

戦えば間違いなく負ける。そうレオが感じるほどの差が二人の間にはあった。ワンチャンスすらあるかどうか。

雖不敢說能與席爾瓦或艾爾娜相提並論,但毫無疑問她屬於那一方的實力者。原本強大的精靈,經魔王強化成為黑暗精靈的族長,這是理所當然的。

シルバーやエルナに匹敵するとは言わないが、どちら側といえばあちら側の実力者であることは疑いようがなかった。元々強力なエルフが魔王によって強化されたダークエルフの族長だ。当然といえる。

即便如此。

それでも。

「精靈復權、向人類復仇。真可笑。大陸的霸權本就會交替。精靈在與人類的競爭中落敗,是自然的結果。不過只是因為作為一個種族人類具備更多多樣性罷了。竟然還想利用魔王去改變這一切,既然失敗了為何還不懂?」

「エルフの復権、人間への復讐。くだらないな。大陸の覇権は移り変わるもの。エルフが人間との競争に敗れたのは自然の流れだ。種としての多様性が人間のほうがあったというだけのこと。魔王を利用してまでそれを変えようとし、失敗したのになぜわからない?」

「傲慢至極。不愧是罪孽深重的阿德拉族。眼看世間萬物都要據為己有的純粹掠奪者。人類能勝過精靈的也就只有繁殖力罷了。沒有那些偶爾出現的異常者,人類根本連自保都做不到,還有何資格擺臉色!」

「傲慢だこと。さすがは罪深き一族、アードラーの者。世界にあるモノ、すべてを自分たちの物にしなければ気が済まない生粋の略奪者。人間がエルフに勝る点など繁殖能力程度。ときたま現れる規格外たちがいなければ自分の身すら守れない種族が偉そうにするな!」

「有弱者也有強者,這就是人類的多樣性。人類以這份多樣性為武器進化,取得了許多成果,因而能在大陸上繁榮。人類正因為不成熟,才充滿了無限可能。相反,精靈已然完美,這固然高貴,但也是種族的極限。精靈整體不去追求大陸霸權,答案就在此——他們不追求變化。巴貝特,你的願望一輩子都實現不了。」

「弱い者もいれば、強い者もいる。それが人間の多様性だ。その多様性を武器に人間は進化し、多くのモノを得た。だから大陸で繁栄することができている。人間は未熟だからこそ可能性に溢れている。一方、エルフはすでに完成されている。それは尊いことではあるけれど、種の限界ともいえる。エルフ全体が大陸の覇権を求めないのが答えだ。彼らは変化を求めていない。バベット。お前の望みは一生叶わない」

「哼,多謝你的高論。不過可惜,精靈奪回大陸霸權對我來說只是順便的事。我就是看不慣人類,想把你們滅掉。尤其討厭你們帝國的皇族,現在仍想把你們全部殺光。」

「ふん、ご高説どうも。だがあいにく、エルフが大陸の覇権を取り戻すってのはついでだ。あたしは人間がむかつくから滅ぼしたいだけさ。とくにあんたら帝国の皇族は大嫌いでね。今も殺してやりたいと思ってるよ」

「是嗎……真巧。我也想殺妳。」

「そうかい……奇遇だね。僕もあなたを殺したい」

話一說完,兩人的視線相互對上。

そう言って二人の視線がぶつかり合う。

然後巴貝特無聲無息地出現在雷奧所站的城牆上。

そしてバベットはレオが立っている城壁の上に音もなく現れた。

「真想用魔法立即將你們連根拔起,但那樣這城有可能會倒塌。聖女若被埋了就麻煩了。只能靠白兵戰了。選這地方就是考慮到了這點吧?我最討厭阿德拉那種滴水不漏的心機!」

「魔法でいますぐ壊滅させてやりたいが、そうなるとこの城が倒壊するかもしれない。聖女が埋まっちゃ困るんでね。白兵戦しかない。それを踏まえてのこの場所なんだろ? あたしはアードラーのそういう抜け目のないところが大っ嫌いなんだ!」

「我很精明嗎?你似乎根本不了解真正的阿德拉。我可沒那麼了不起。」

「僕が抜け目ない? あなたはどうやら本当のアードラーを知らないようだ。僕なんて大したことないさ」

「是嗎。好吧,我同意『算不上了不起』這點。我活得久,見過被稱作英雄的傢伙不少。確實你有些本事,但還稱不上我的對手。就去恨你那雙以為能在白兵戰中獲勝的眼神吧!」

「そうかい。まぁ大したことないってのは同意さ。長く生きてきて、英雄なんて言われた奴らを多く見てきた。たしかにあんたはそれなりにやる。だけどあたしの敵じゃない。白兵戦なら勝てると踏んだその目を恨むんだね!」

說完,巴貝特拔出腰間的細劍。

そう言ってバベットは腰の細剣を抜いた。

雷歐也隨之拔劍出鞘。

それに合わせてレオも剣を抜き放つ。

於是兩人的戰鬥開始了。

そして二人の戦いが始まった。

雷歐以從未有過的專注力與巴貝特對峙。

レオはかつてないほどの集中力を以って、バベットと相対していた。

這種被磨利到極致的狀態,對他來說還是頭一次。

これほど研ぎ澄まされたのは初めてだった。

然而,即便如此,雷歐仍被壓制。

しかし、それでもレオは押されていた。

「咬牙……!」

「くっ……!」

「怎麼了!英雄皇子!」

「どうした! 英雄皇子!」

「嗚……!」

「ぐっ!」

雷歐接住了沉重的一擊,卻無法完全止住其衝力,被震得向後飛出。

重い一撃を受け止めたレオだが、勢いを止めきれずに後ろに吹き飛ばされた。

好不容易調整好姿勢時,巴貝特已經貼到了雷歐的胸前。

なんとか体勢を整えたときにはバベットはもうレオの懐だった。

雷歐正面被巴貝特的一記踢擊命中,撞毀了城牆的一角,整個人被擊飛。

バベットの蹴りをもろに食らい、レオは城壁の一部を破壊しながら吹き飛んでいく。

「唔……咬緊牙關……」

「うっ……くっ……」

「你很強,但贏不了我。認命吧,把聖女交出來如何?」

「あんたは強いが、あたしには勝てない。諦めて聖女を渡すといったらどうだい?」

「她是……不會交出的……」

「彼女は……渡さない……」

說罷,雷歐滿身是血地站了起來。

そう言ってレオは血だらけになりながら立ち上がった。

察覺到他眼神尚未熄滅,巴貝特啧了一聲。

その目がまだ死んでいないことを察して、バベットは舌打ちをする。

「真讓人生氣!你們阿德拉!五百年來眼見帝國擴張!這個自以為要把一切攬入掌中不停掠奪的罪孽家族!那就是你們阿德拉!偶爾也該嚐嚐被掠奪的一方的心情吧!」

「イライラするんだよ! あんたらアードラーは! 五百年の間、帝国の拡大を見てきた! すべてを我が手にとばかりに略奪してきた罪深き一族! それがあんたらアードラーだ! たまには略奪される側の気持ちを味わうんだね!」

「阿德拉的掠奪是……有其意義的……」

「アードラーの略奪には……意味がある……」

「偽善者!掠奪有什麼意義!在人類中,從我們精靈手中奪走大陸的人裡,你們是最貪婪的一族!舉著金鷹旗、奪走一切的你們,是人類中最卑劣的一群!」

「偽善者が! 略奪に何の意味がある! 大陸をあたしらエルフから奪った人間の中でも最も強欲な一族! 黄金の鷲を掲げてすべてを奪ってきたあんたらは人間の中でも最低の部類さ!」

說完,巴貝特靠近那個滿身破爛的雷歐,試圖刺入他的胸膛。

そう言ってバベットはボロボロのレオに近づき、その胸を貫こうとする。

然而,雷歐用自己的劍將那柄細劍的軌道偏開,但巴貝特的劍仍擦過雷歐的肩膀。

だが、レオは自分の剣でその細剣の軌道を逸らす。しかしバベットの剣はレオの肩をかすっていく。

「嗚……!」

「ぐっ……!」

「死不認輸啊!那也是你們的特徵!」

「往生際が悪い! それもあんたらの特徴だったね!」

說罷,巴貝特從上方揮下細劍。

そう言ってバベットは上段から細剣を振り下ろす。

雷歐接住那一擊,但以他破碎的軀體來說,這已是極限。

それをレオは受け止めるが、ボロボロの体ではそれが精いっぱいだった。

刀刃逐漸逼近雷歐的脖頸。

徐々に刃がレオの首に迫る。

「把它當作遺言告訴我吧,阿德拉的掠奪到底有何意義!」

「遺言として教えてほしいねぇ。アードラーの略奪にどんな意味があるのか!」

雷歐沒有回答,默默集中精神。

レオは答えずに集中する。

明確的死亡危機。

明確な死の危機。

即便如此,雷歐沒有慌張。焦躁只會害了自己。

それでもレオは慌てなかった。焦りは禁物。

他慢慢吸了一口氣,然後用力將巴貝特的細劍推回去。

ゆっくりと息を吸い、レオは力を入れてバベットの細剣を押し返した。

「什麼!?」

「なに!?」

「回敬你!」

「お返しだ!」

說罷,雷歐將巴貝特踢飛。

そう言ってレオはバベットを蹴り飛ばす。

然而,那僅僅是輕輕把巴貝特震飛而已,與雷歐所受的傷害完全不相稱。

だが、それはバベットを軽く吹き飛ばしただけだった。レオが受けたダメージとは釣り合わない。

「真可惡……阿德拉的醜陋果然如故。」

「小癪だね……アードラーらしい醜さだよ」

「嗯,是啊……我們阿德拉確實醜陋……即便如此,我們仍會一再掠奪……」

「ああ、そうだ……僕らアードラーは醜い……それでも僕らは略奪を繰り返すんだ……」

在雷歐還年幼的時候。

レオが幼い頃。

他曾因被稱作掠奪者與一族而感到憤慨,而勸他的是皇太子威爾海姆。

略奪者と一族が呼ばれることに憤慨したことがあった。それを諭したのは皇太子ヴィルヘルムだった。

維爾海爾姆把手放在幼小雷歐的頭上,說道。

幼いレオの頭に手を置いて、ヴィルヘルムは告げた。

「世界大致上分為兩類人:被奪走的人與奪取的人。我們是奪取者,因此被稱為掠奪者。」

『世界には大きく分けて二つの人がいる。奪われる人と奪う人だ。我々は奪う人。ゆえに略奪者と呼ばれる』

雷歐更為憤怒,但維爾海爾姆帶著笑意又撫了撫他的頭。

何て言い草だとレオはさらに憤慨したが、ヴィルヘルムは笑みを浮かべてさらにレオの頭を撫でた。

「沒錯。那股怒火就是阿爾德拉的根源。悲劇發生後即便阻止也會流下眼淚。要阻止那些一切,只能轉而成為奪取者。奪走一切,將一切集中於我等麾下。這是阿爾德拉的信條。那不是什麼高尚之事,也不足以受稱讚。即便如此我們仍反覆掠奪,胸中懷抱著一個誓言。」

『そうだ。その怒りがアードラーの原点だ。悲劇が起きてから食い止めても涙は流れていく。それらをすべて止めるには奪う側に回るしかなかった。すべてを奪い、すべて我々の下に集める。それがアードラーの信条だ。上等なモノではない。褒められたモノでもない。それでも我々は略奪を繰り返す。一つの誓いを胸に宿して』

雷歐慢慢地把左手按在胸口。

レオはゆっくりと左手を胸にあてた。

那些話語留在他的心頭。

言葉は胸に残っている。

即便如此,以前總有些無法完全接受,但現在他已經清楚明白。

それでも今まではどこか納得できていなかった。しかし今はしっかりとわかる。

「阿爾德拉的掠奪是宣誓……這雙手所抓住的一切絕不交給任何人……保護一切的誓言便是阿爾德拉的掠奪!這片土地正是那誓言的產物!在這個帝國你們沒有容身之地!直到血脈斷絕、誓言消逝為止——阿爾德拉是被掠奪之物的一切守護者!」

「アードラーの略奪は宣誓だ……この手に掴んだすべては誰にも渡さない……あらゆるモノから守るという誓いがアードラーの略奪だ! この地はその誓いの産物だ! この帝国にお前たちの居場所はない! 血が絶え、誓いが消失するまで――アードラーは略奪したすべての守護者だ!」

雷歐慢慢擺開了架勢。

ゆっくりとレオが構える。

那是要把一切賭在一擊上的姿態。

すべてを一撃に掛ける構えだった。

從他眼中感到危險的巴貝特帶著危機感蹲下身子。

その目に危険を感じたバベットは危機感を持って腰を落とした。

然而,她的腳往後退了一小步。

しかし、その足が少し後ろに下がっていた。

「什麼……?我退後了……?難道被那小子給嚇倒了嗎!?」

「なんだと……? あたしが下がった……? あんな小僧にビビったとでも!?」

不敢相信自己本能的巴貝特再次把視線投向雷歐。

自分の本能が信じられずにバベットはレオに再度視線を向けた。

只見雷歐周圍浮起一個發光的圓環。

するとレオの周りには光り輝く円が浮かんでいた。

巴貝特知道那個圓環是什麼。

その円の正体をバベットは知っていた。

「不會吧!?在那種狀態還能使用聖杖!?」

「まさか!? あの状態で聖杖を使えるのか!?」

「應我之聲!神聖的星之杖啊,君臨聖天的權杖啊,請為無色而悲哀的大地賜予色彩!所賜之色為『黃金』!!」

「我が声に応じよ! 神聖なる星の杖よ。聖天に君臨せし杖よ。色無き悲しき大地に色を授けたまえ! 授ける色は〝黄金〟!!」

聖杖的效果是賦予色彩。

聖杖の効果は色を付加すること。

依使用者選擇的顏色,效果各有不同。

使用者が選択した色によって効果は千差万別。

其中『黃金』是特殊的顏色。

その中で〝黄金〟は特殊な色だ。

其特性為『可能性』,能喚醒目標的潛在能力。

その特性は〝可能性〟。対象の潜在能力を引き出す。

對沒有潛在能力者幾乎無效,但蕾蒂西亞仍然選擇了那個顏色。

潜在能力がない者にはほぼ効果がないが、あえてレティシアはその色を選んだ。

使用聖杖需要體力與精神力。此刻的蕾蒂西亞已疲憊,不可能長時間施用。若只靠體力還能應付,但精神力卻無法補給。

聖杖の使用には体力と精神力が必要になる。今のレティシアは疲弊し長時間は使えない。体力だけならどうにでもなるが、精神力だけはどうにもならない。

因此她只能選擇爆發力最強的顏色。

だから最も爆発力のある色を選択するしかなかった。

那等級的爆發力足以擊倒像巴貝特這樣的老練強者,單純的強化做不到。

バベットという古強者を倒せるほどの爆発力。単純な強化では不可能。

所以蕾蒂西亞把希望押在雷歐的潛在能力上。

ゆえにレティシアはレオの潜在能力に賭けた。

而這賭注已經成功了。

そしてそれは成功していた。

「你是……誰……?」

「誰だ……あんたは……?」

「帝國第八皇子……雷歐納特。」

「帝国第八皇子……レオナルトだ」

「哪有這種荒謬的說法……擁有那樣的力量,竟然還只是個開端?難道你覺得他本該能與那些超乎規格之人並肩嗎!?」

「そんな馬鹿な話があるか……あれだけの力がありながら……まだ一端だったと? 本来なら規格外の連中と肩を並べられるとでもいう気か!?」

「阿爾德拉也曾掠奪血脈……不強則無法掠奪,不強則無法守住……這血就是阿爾德拉決心的顯現!」

「アードラーは血も略奪してきた……強くなければ略奪できず、強くなければ守り切れない……この血がアードラーの決意の表れだ!」

說完,雷歐以讓巴貝特完全無法反應的速度靠近,並以流暢的動作斬開了巴貝特。

そう言ってレオはバベットがまったく反応できない速度で接近し、流れるような動作でバベットを切り裂いた。

胸膛到軀幹被斜斬的巴貝特口中噴血,但雷歐將她踢飛出城外。

胸から胴体にかけて斜めに切られたバベットは口から血を吐くが、そんなバベットをレオは城外へと蹴り飛ばす。

然後他朝著空中的巴貝特伸出左手。

そして空中にいるバベットに向かって左手を向けた。

只見上空浮起一圈金色圓環,光芒從中溢出。

すると上空に金色の円が浮かび上がり、そこから光が漏れ始めた。

對於接受魔王強化的巴貝特來說,那是最不利的魔法。

それは魔王の強化を受けたバベットにとっては最も相性の悪い魔法だった。

「可惡……!!」

「ちくしょうめ……!!」

「──聖光閃耀!!」

「――ホーリー・グリッター!!」

雷歐捨棄吟唱,只憑魔法名就發動了最上級的聖魔法。

詠唱を破棄し、魔法名のみでレオは最上級の聖魔法を発動させた。

淨化的金光吞噬了巴貝特,灼燒著她的身軀。

浄化の金光がバベットを飲み込み、その身を焼いていく。

金光漸漸消散,只剩下半身被灼燒的巴貝特。幸好她倉促施展結界,才免於當場喪命。

やがて金光が薄れ、残ったのは半身を焼かれたバベットだった。咄嗟に結界を張ったおかげで即死は免れたのだった。

但死亡已近在眼前。

だがもはや死は目前だった。

就在那時,雷蒂西亞再次失去意識。她已無法再承受聖杖的力量。

そのタイミングでレティシアはまた気を失った。聖杖の力に耐え切れなくなったのだ。

當然,雷歐也在那個時候回復到平常的狀態。

当然、レオもそのタイミングで通常の状態へと戻る。

「可惡……」

「くっ……」

「……居然會敗給這兩個只會玩把戲的人……不過我不會就這麼算了」

「……まさかままごとの二人に負けるとはね……だけどただじゃいかない」

說著,巴貝特用力舉起她剩下的一隻手。

そう言ってバベットは残る手を思いっきり上げた。

以此為信號,後方待命的軍勢開始行動。

それを合図として後ろに控えていた軍勢が動き出す。

點點光芒開始亮起,不久便覆蓋了整支軍隊。

ポツポツと光が灯り始め、やがてそれは軍勢全体を覆った。

全都是魔法的光芒。

すべてが魔法の光だ。

「現在或許能把你們束縛住……但我死後的事我不在乎……有超過千道魔法……跟我一起消失吧!陪葬!阿德拉的小子!!」

「今なら捕縛できるかもしれないけどね……あたしが死んだあとのことなんて関係ない……千を超える魔法さ……あたしと一緒に消えな! 道連れだよ! アードラーの小僧!!」

說著,巴貝特邪笑著揮下手臂。

そう言ってバベットはニヤリと笑いながら腕を振り下ろした。

雷歐瞬間拔劍而起,後方觀望的鷲獅子騎士們試圖讓雷蒂西亞騎上諾瓦爾的背。

レオはとっさに剣を構え、後ろで見ていた鷲獅子騎士たちはレティシアをノワールの背に乗せようとする。

但來不及了。

だが間に合わない。

無數魔法朝城堡襲來。

城に向かって無数の魔法が向かってくる。

數量多得足以摧毀整座城堡。

城を破壊するには十分すぎる量だ。

然而所有魔法在抵達城垣之前便被擊落了。

しかし、そのすべての魔法が城の手前で叩き落された。

接著,一道白色披風在雷歐面前翻飛。

そしてレオの前で白いマントが翻った。

「什、什麼……?」

「なん、だと……?」

「就算射來千道、萬道也儘管射吧。若以為那能擊落黃金之鷲,那只不過是愚蠢的妄想。因為在這片土地上有我們在。」

「――幾千、幾万だろうと撃ってきなさい。それで黄金の鷲を打ち落とせると思うなら馬鹿げた夢よ。この地には私たちがいるのだから」

「……勇者!!」

「……勇者!!」

「那種稱呼太老套了。現在是阿姆斯貝爾格勇爵家──帝國的盾與劍,帝國與皇族的守護者。」

「その呼び方は古いわよ。今はアムスベルグ勇爵家――帝国の盾にして剣。帝国と皇族の守護者よ」

「又是你們……!饒不了你們!還想擋我多少次才甘心!?」

「またしても……! 許さない! 幾度立ちふさがれば気が済むの!?」

「不管多少次都行。」

「幾度でもよ」

說著,突然出現的艾爾娜移到巴貝特面前,將劍舉於上段。

そう言って突如現れたエルナはバベットの前に移動し、剣を上段に掲げる。

死亡已成定局。

すでに死は確定している。

即便如此,艾爾娜仍把力量注入劍中。

それでもエルナは剣に力を込めた。

「……怪物」

「……化物め」

「隨你怎麼叫吧。我也有話要說。都是你們害得我的殿下不得不打他的弟弟……你們當以萬死償命,去死來贖罪。」

「お好きに呼びなさい。こちらも言いたいことがあるの。あなたたちのせいで私の殿下が弟を殴る羽目になったわ……万死に値する。死んで償いなさい」

說完,艾爾娜揮劍斬下,巴貝特瞬間被消滅。

そう言ってエルナは剣を振り下ろし、バベットは一瞬で消滅させられた。

然後艾爾娜緩緩把視線轉回城牆。

そしてエルナはゆっくりと視線を城壁に戻す。

「看起來沒事呢,雷歐。太好了。」

「無事みたいね。レオ。良かったわ」

「艾爾娜……你是怎麼做到的……?」

「エルナ……どうやって……?」

「不用問也知道吧?阿爾說服了皇帝陛下等人。正因如此才趕得及。」

「聞かなくてもわかってるんじゃない? アルが皇帝陛下たちを説得してくれたの。だから間に合えたわ」

說著,艾爾娜微笑了。

そう言ってエルナが微笑む。

接著,緊跟在艾爾娜身後的第三騎士隊與塞巴斯等人也抵達了城堡。

そしてそんなエルナに続いて第三騎士隊やセバスたちも城へと到着したのだった。