最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第二百十四話 窮境
「出涸らし皇子」第一卷決定再版!
出涸らし皇子の書籍第一巻の更なる重版が決定いたしました!
多虧大家了!
みなさんのおかげです!
謝謝大家!(/・ω・)/
ありがとうございます!(/・ω・)/
在朦朧的意識裡,雷蒂西亞好像聽到了雷歐的聲音。
朦朧とする意識の中でレティシアはレオの声を聞いた気がした。
一開始以為是幻聽。然而,這聲音對幻聽來說太清晰了,且聽起來像是在與奧古斯特對話。
幻聴だと最初は思った。しかし、幻聴にしてははっきりしすぎているし、オーギュストと会話しているように聞こえた。
她睜開了閉著的眼睛。
閉じていた目を開ける。
在扭曲的視野中,映出雷歐和奧古斯特的身影。
歪んだ視界の中で、レオとオーギュストが映る。
雷歐向奧古斯特逼近。
レオはオーギュストに肉薄する。
「等一下!若她是聖女就還回去!」
「待て! 聖女なら返す!」
「不需要!如果她真是你們的東西,那就像阿德勒一族那般──我要搶奪她!」
「必要ない! 彼女がお前たちの物だと言うなら、アードラーの一族らしく――略奪させてもらうまでだ!」
說著,雷歐刺向奧古斯特。
そう言ってレオはオーギュストを刺した。
奧古斯特在臨終叫喊中化為灰燼,雷歐轉向雷蒂西亞。
そのままオーギュストは断末魔の叫びをあげながら塵となり、レオがレティシアのほうを向いた。
兩人的目光相遇,雷歐露出溫柔的笑容。
目と目が合い、レオは優し気な笑みを浮かべた。
雷蒂西亞在那時終於確信了。『這個笑容只有他才能做出。』
ああ、本人だとレティシアはそこでようやく確信できた。この笑みは本人しかできない笑みだと。
就在那個瞬間,意識逐漸遠去。
そう思えた瞬間、意識が遠のいていく。
她因安心而放鬆,緊繃的神經鬆開了。
安心して緊張の糸が途切れたのだ。
「雷、歐……」
「レ、オ……」
「已經沒事了,雷蒂西亞。」
「もう大丈夫です。レティシア」
闖入牢房的雷歐斬斷綁著雷蒂西亞雙手的鎖鍊,把她抱在懷裡。
牢屋に入ってきたレオはレティシアの手を繋ぐ鎖を斬り、その体を抱きとめる。
暖暖的體溫讓雷蒂西亞的安心更深了。
温かい体温にレティシアの安堵はさらに深まる。
即便如此,雷蒂西亞還是努力維持著意識。
それでもレティシアは意識をなんとかつないだ。
因為她覺得必須說些什麼。然而想說的話組織不出來,腦袋完全一片空白。
何か言わなければと思ったからだ。だが言いたいことはまとまらない。頭がまったく回らないのだ。
於是她把腦中浮現的話說了出來。
だから思ったことを口にした。
「……感謝這個奇蹟……謝謝你……我好想見到你……」
「……奇跡に……感謝します……あなたに……会いたかった……」
「我也是。我也想見你,從心底裡。」
「僕もです。あなたに会いたかった。心の底から」
「……我以為我應該要回應什麼……」
「……返事をしなければいけないと……」
「請不要放在心上。我不急,會一直等著。如果有人把妳搶走,我會把妳奪回來。」
「お気になさらずに。急いでいませんから。いつまでも待ちます。その間にあなたが誰かに奪われるなら奪い返すまでのことですから」
「……呵呵……妳有時候真是頗為強勢呢……」
「……ふふ……あなたはたまに強引ですね……」
「妳不知道嗎?那就記住吧。阿德勒一族不會放走鎖定的獵物喔。」
「知りませんでしたか? では覚えておいてください。アードラーの一族は狙った獲物は逃さないんですよ」
「……真可怕……」
「……まぁ怖い……」
雷蒂西亞輕笑一聲,慢慢吐出一口氣。
クスリと笑い、レティシアはゆっくりと息を吐く。
接著意識急速地開始模糊。
すると急激に意識が薄れ始めた。
這次她沒有再去抵抗。
今度はそれに抵抗することはなかった。
雷蒂西亞一邊感受著雷歐的體溫,慢慢閉上了眼睛。
そしてレティシアはレオの体温を感じながらゆっくりと目を閉じたのだった。
「雷蒂西亞……」
「レティシア……」
看到昏迷的雷蒂西亞,雷歐的臉扭曲起來。
気絶したレティシアを見て、レオは顔を歪める。
雖然沒有外傷,但毫無疑問有人對她做了什麼。
外傷はないが、何かされたことは間違いない。
考慮到眼前是死靈魔導師,便能想像與此有關。
目の前にいたのが死霊魔導師だったことを考えれば、それ関連であることも想像できた。
雷歐盯著身後化為灰燼的奧古斯特,因內心湧起的不快而咂了咂舌。
後ろで灰になったオーギュストを睨みつけ、レオは内側から湧き出てくる不快感から舌打ちをした。
對雷歐而言,一生中咂舌的次數屈指可數;這種不快感雖令人困擾,卻也讓他感到新鮮。他意識到自己竟然會有那種憤怒,甚至想對已被他殺死的敵人再下殺手。
人生で舌打ちをしたことなど片手で数えるほどしかないレオにとって、それは不快であっても新鮮だった。苛立ちのあまり殺した相手をさらに殺したいと思えるほどの激情が自分にもあったのだと気づけたからだ。
於是雷歐深吸一口氣讓自己冷靜下來。
そこでレオは深呼吸して自分を落ち着かせる。
雷蒂西亞已經救出。接下來只要撤離就行。
レティシアは救出できた。あとは脱出するだけだ。
他這樣對自己說著,抱著雷蒂西亞,拿起先前放下的聖杖,朝地下室的出口撤離。
そう自分に言い聞かせ、レオはレティシアを抱え、置いておいた聖杖を持って地下室からの脱出を目指した。
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與他一同突入地下室的獅鷲騎士們得知雷蒂西亞安然無恙,喜極而泣。
地下室へ一緒に侵入した鷲獅子騎士たちはレティシアの無事を知って、涙を流して喜んだ。
他們提出要親自搬運,但雷歐拒絕了,直接向地面飛去。
そして自分たちが運ぶと申し出たが、レオはそれを断って地上へと出た。
「雷蒂西亞大人!?」
「レティシア様!?」
「您沒事吧!?」
「ご無事なのですか!?」
「沒事的。只是昏迷了而已。」
「大丈夫。気絶しているだけだよ」
說完,雷歐便把雷蒂西亞直接抱到諾瓦爾身下。
そう言ってレオはそのままレティシアをノワールの下まで運んだ。
同行中也有布蘭──雷蒂西亞的坐騎,但雷歐判斷把昏迷的雷蒂西亞交給布蘭太危險,於是選擇把她置於諾瓦爾背上同乘。
一行にはレティシアが騎乗するブランもついて来ていたが、レオは気絶したレティシアをブランに任せるのは危険だと判断して、ノワールに乗せて二人乗りを選んだ。
「殿下!這樣做會不會太危險?」
「殿下! さすがに危険ではありませんか?」
「沒關係。請原諒我。並不是不信任各位,只是必須多加小心。」
「いいんだ。許してほしい。君らを信用していないわけじゃないんだけどね。用心しないといけない」
獅鷲騎士們這才意識到,雷歐是在擔心像城裡發生的那樣,獅鷲騎士們會被敵方替換過來的狀況。
そこで鷲獅子騎士たちはレオが城で起きたときのように、鷲獅子騎士たちが敵と入れ替わっている事態を警戒しているのだと気づいた。
就算救出了雷蒂西亞,雷歐也沒有鬆懈。
レティシアを救出してもレオは油断していなかった。
在把她徹底帶到安全地帶之前,他無法安心。
きちんと安全地帯まで連れていくまでは安心できない。
感受到這份決心的獅鷲騎士們並沒有生氣或反駁,反而為自己的輕率道歉。
その意思を感じた鷲獅子騎士たちは、疑われていることを怒るようなことはせず、自分たちの軽率さを謝罪した。
「是我們考慮不周,請原諒。我們會護衛在側。」
「考えが足りませんでした。お許しを。護衛につきます」
「拜託了。」
「頼むよ」
說著,雷歐帶著昏迷的雷蒂西亞跨上了諾瓦爾的背。
そう言ってレオは気絶したレティシアと共にノワールの背に跨る。
當諾瓦爾振翅,其他的獅鷲也開始升空時──
そしてノワールが羽ばたき、ほかの鷲獅子たちも上昇を始めた時。
事情就發生了。
それは起きた。
「是魔法!!??」
「魔法だ!!??」
從遠方飛來的是火球。
遠方から飛んできたのは火球だった。
並不是很高階的火系魔法,但數量驚人。飛來的火球輕易就超過一百顆。
さほど難しくはない火の魔法。しかしその数が尋常ではなかった。飛んできたのは軽く百を超える火球。
對著不到十人的雷歐等人來說,數量實在龐大得不可思議。
十人に満たないレオたちに向けるにはあまりにも膨大な数だった。
若是在飛行時或許能閃避,但當時正處上升階段,而且獅鷲們已經疲憊不堪,幾乎飛了一整日,根本無法閃避。
これが空を駆けているときなら回避もできただろうが、上昇中。しかもほぼ一日駆けて疲弊している鷲獅子たちでは回避などしようもなかった。
雷歐等人揮手打掉迎面而來的火球,但來不及全部攔下,幾顆擊中獅鷲,牠們發出痛苦的哀鳴。
向かってくる火球をレオたちは払い落とすが、手が追い付かずにいくつかは鷲獅子たちに命中し、鷲獅子たちは苦悶の悲鳴をあげた。
「可惡!把高度提高!」
「くっ! 高度をあげるんだ!」
照這樣下去會被擊落。
このままでは撃ち落される。
判斷如此後,雷歐命令即使勉強也要提高高度。
そう判断したレオは無理やりでも高度をあげることを命令する。
獅鷲們雖受創卻總算勉力升高了高度。
そして鷲獅子たちはダメージを負いながらもなんとか高度を上げることに成功した。
然而,眼前映入雷歐眼簾的是一支已逼近村莊的軍勢。
しかし、そこでレオの目に入ったのは村の近くまで迫った軍勢だった。
他們人數超過千人,其中不乏看似魔導師的存在。
その数は千を超えており、中には多数の魔導師と思える者たちがいた。
率先站在隊伍最前方的是一名黑皮膚的女精靈。
その先頭に立つのは黒い肌の女エルフ。
雷歐一眼就察覺她是極為強大的實力者。
レオは一目でとてつもない実力者だと察した。
「原來黑暗精靈和魔奧公團有牽連嗎……」
「ダークエルフが魔奥公団と繋がっていたか……」
雷歐輕聲喃喃,臉上露出對情勢不妙的愁容。
呟きながらレオは状況の悪さに顔をしかめた。
那麼龐大的軍勢不可能毫無預警地接近,必有某種手段讓他們未被發現,而自己未能看穿。
あれだけの軍勢の接近に気づかないなどありえない。なにかしらの仕掛けがあり、それを見破れなかった。
倚賴的獅鷲受了傷,長距離撤退幾乎不可能。
頼みの鷲獅子たちはダメージを受け、長距離を逃げるのはほぼ不可能。
但若是決戰,必須想辦法對付那名黑暗精靈。
かといって戦いとなればあのダークエルフをどうにかしなければいけない。
以現有戰力幾乎無法應對。
現有戦力での対処はほぼ不可能。
做出這樣判斷的雷歐立刻下達指示。
そう判断したレオはすぐに指示を出した。
「向東撤退!前方不遠處應有一座古城!朝那裡去!」
「東へ逃げる! 少し先に古城があるはずだ! そこに行く!」
下達這道命令後,雷歐便轉向東方前進。
そう指示を出して、レオは東に進路をとった。
他瞥了一眼仍昏迷不醒的雷蒂西亞,深吸一口氣。
いまだに気絶したままのレティシアをチラリとみて、レオは深呼吸をした。
「我一定會守護妳……!」
「あなたは必ず守る……!」
他這樣對自己低聲自語著,朝東方的古城飛去。
自分に言い聞かせるようにつぶやき、レオは東にある古城へと向かったのだった。
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東方的那座古城是小小的廢墟。
東にある古城は小さな廃城だった。
破敗不堪,彷彿隨時會坍塌般的氣息環繞。
ボロボロであり、今にも崩れそうな雰囲気すら漂う。
降落到那裡後,雷歐讓獅鷲們休息,並讓雷蒂西亞平躺在一旁。
そこに着地したレオは鷲獅子たちを休ませ、レティシアも横にさせた。
「敵人的蹤影如何?」
「敵の姿は?」
「有零星騎兵出現。本隊應該會從後方趕來。」
「騎馬の姿がちらほらと。きっと本隊はあとからやってくるんでしょう」
「他們究竟怎麼在帝國境內集結起那樣的軍勢……!」
「どうやって帝国領内であんな軍勢を用意したんだ……!」
一名獅鷲騎士一邊踢起小石頭一邊抱怨。
一人の鷲獅子騎士が小石を蹴り上げながら愚痴る。
那正是現場眾人的共識。
それはその場にいる人間たちの総意だった。
「就算是因為有祭典,也不可能讓犯罪組織的人滲透到那種程度!」
「祭りがあるからってあそこまで犯罪組織の関係者が入り込めるわけがない!」
「我知道。帝國高層有人叛變,叛徒在幕後操縱了吧。」
「わかっているよ。帝国上層部に裏切り者がいて、その裏切り者が手をまわしたんだろうね」
雷歐淡淡地說道。
淡々とレオは告げた。
這並不令人驚訝。
驚くようなことではない。
在雷蒂西亞被綁架時,就可預料城內有人內鬼。
レティシアが拉致された時点で城の内部に裏切り者がいることは予想できたことだった。
魔奧公團與王國也不是笨到在完全沒有帝國協助的情況下就行動。
帝国側からの協力が一切ない状況で行動に移すほど魔奥公団も王国も馬鹿ではないからだ。
「呃……這裡是……?」
「うっ……ここは……?」
正巧此時雷蒂西亞醒了過來。
そのタイミングでレティシアが目を覚ます。
獅鷲們奔到雷蒂西亞身旁,對她說著話,但雷歐一言不發。
鷲獅子たちがレティシアの傍に駆け寄り、言葉を掛けていくがレオは黙ったままだ。
「雷歐……?」
「レオ……?」
「這裡是帝國的廢城。敵方集結約千人的軍勢,對我們發動奇襲。我們降落此地兼作休息,但在獅鷲恢復之前,很可能會被包圍。」
「ここは帝国の廃城です。敵が千ほどの軍勢を用意しており、奇襲を受けました。休息も兼ねてこの場に下りましたが、鷲獅子たちが回復する前に包囲されるでしょう」
「……目標是我。請把我留下……有我在的話,你們恐怕無法逃掉的……」
「……狙いは私です。私を置いていってください……。私がいては逃げきれないでしょうから……」
「別傻了。若我會在這種情況下把妳留在這裡就逃走,那我根本就不會在這裡了。」
「ご冗談を。ここであなたを置いて逃げるくらいならこの場にいませんよ」
「可是……這樣下去連你也會──」
「ですが……このままではあなたまで……」
「我是帝國的皇子。犯罪組織的軍勢踏上帝國土地,我無法坐視不理。而且……我早說過了,阿德勒一族不會放走鎖定的獵物,讓人搶走更是不可想像。我一點都不會把妳交給他們。」
「僕は帝国の皇子です。犯罪組織の軍勢が帝国の大地を歩いている。それを看過するわけにはいきませんよ。それに……言ったはずです。アードラーの一族は狙った獲物を逃さない。横取りされるなどもってのほかです。僕はあなたを彼らに渡す気など微塵もありません」
「雷歐……你有未來……而且沒有增援可期的死守是愚策……」
「レオ……あなたには未来があります……それに増援のアテのない籠城は愚策です……」
「我想要在那個未來裡有妳在身邊。所以我才留在這裡。而且現在的固守並不能說是愚策,因為我並不孤單。」
「その未来の中であなたに居て欲しかった。だからここにいるんです。それに今の籠城は愚策とは言えません。僕は一人ではありませんから」
於是雷歐開始準備迎戰。
そしてレオは戦闘準備を始めたのだった。