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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第二百二話 黃金之鷲一族

真是漫長啊,讓人好累。

長かったなぁ(;^ω^)

「呼……好累呢」

「ふー……疲れましたね」

「嗯、嗯……」

「え、ええ……」

夜晚。

夜。

從宴會會場悄悄溜出來的蕾蒂西亞和雷歐在城外散步。

パーティー会場を抜け出したレティシアとレオは城の外を歩いていた。

蕾蒂西亞走得很開心,雷歐卻根本無心享受。

レティシアは楽しそうに歩いていたが、レオはそれどころではなかった。

在陽臺上,雷歐向阿爾說他不知道該怎麼求婚,阿爾卻回了句「我也不知道」。

バルコニーにおいて、アルにプロポーズの仕方がわからないと告げたレオだったが、アルには俺もわからんと返されてしまった。

「畢竟哥哥也可能沒這方面的經驗吧……」

「そりゃあ兄さんも経験ないかもしれないけどさ……」

對於弟弟一生一次的重要危機,雷歐對阿爾竟然說不知道這事感到無奈,嘆了口氣。

弟の一生モノのピンチに対して、わからんとは何事かとレオはため息を吐いた。

從小阿爾就是雷歐的諮詢對象,有困難就會去請教,而阿爾總會給出有幫助的答案。

子供の頃からレオにとってアルは相談役だった。困ったことがあれば相談し、その相談に対してアルはいつも為になる答えを返してくれた。

阿爾能以不同於其他大人的視角看事,總在當下洞悉所需,因此雷歐一直依賴他。

周りの大人たちとは違う視点で物事を捉えるアルは、そのときそのときで必要なことをわかっていた。だからレオはアルを頼ってきた。

然而這次他沒有回答。雷歐明白,並非答不出,而是他選擇不回答——要自己想辦法。

しかし、今回は答えてくれなかった。答えられなかったわけじゃない。答えなかったのだとレオはわかっていた。自分で考えろということだ。

結果是,想過之後仍然不知道該怎麼做。阿爾在談話末尾給了些看似建議的話,但並不具體,雷歐想要更詳盡的指引。

考えた結果、どうすればいいかわからないというのに、だ。会話の最後のほうにアドバイスらしきものをくれたが、詳しいアドバイスではなかった。レオは詳しいアドバイスが欲しかったのだ。

雖然覺得有些過分,雷歐還是跟在蕾蒂西亞身後。

あんまりだと思いつつ、レオはレティシアの後を追っていく。

他們來到的是鷲獅子(格里芬)們的小屋。

たどり着いたのは鷲獅子(グリフォン)たちの小屋だった。

「呵呵……近來還好嗎,布蘭?」

「ふふ……元気にしてましたか? ブラン」

蕾蒂西亞一邊說一邊撫摸她騎來的那隻白色鷲獅子的頭。

そう言ってレティシアは自らが騎乗してきた白い鷲獅子の頭を撫でる。

在那隻鷲獅子身後探出頭、彷彿在催促她也摸摸自己的,是一隻沒有騎手的黑色鷲獅子。

その後ろから自分も撫でろとばかりに頭を出したのは、乗り手がいなかった黒い鷲獅子だった。

「好啦好啦,諾瓦爾也還好嗎?」

「はいはい。ノワールも元気でしたか?」

「那個……蕾蒂西亞」

「あの……レティシア」

「嗯?有什麼事嗎?」

「はい? なんでしょうか?」

「那個,妳騎乘的是白色的鷲獅子對吧?那隻黑色的鷲獅子是為什麼帶來的?」

「その、あなたの騎乗する鷲獅子は白い鷲獅子ですよね? 黒い鷲獅子はどういう理由で連れてきたのですか?」

「這孩子不是我帶來的,是跟著來的。」

「この子は連れてきたのではなく、ついてきたんです」

這樣說著,蕾蒂西亞苦笑著撫摸那隻名叫諾瓦爾的黑色鷲獅子的頭。

そう言ってノワールと呼ばれた黒い鷲獅子の頭を撫でながら、レティシアは苦笑する。

聽到『跟著來的』這句話,雷歐露出了一臉疑惑。

ついてきたという言葉にレオは怪訝な表情を浮かべた。

鷲獅子是居住在佩爾蘭王國的幻獸。只要人類不對牠們施加傷害,牠們就不會攻擊人,因此被視為珍貴的動物,而非怪物。

鷲獅子はペルラン王国に住む幻獣種だ。人間から危害を加えないかぎりは人間を攻撃しないため、モンスターではなく貴重な動物として扱われている。

鷲獅子聰慧、勇猛且驕傲,通常不會輕易把人認作主人,這也是鷲獅子騎士數量稀少的原因之一。

賢く、勇猛であり、誇り高い鷲獅子は滅多なことでは人を主とは認めない。鷲獅子騎士の数が少ない理由の一つだ。

那隻鷲獅子竟然跟著來,究竟是怎麼回事?

その鷲獅子がついてきたとはどういうことなのか。

「最先載過我的鷲獅子,其實是這些孩子的母親。那隻因病去世後,我便成了牠們的代母。或許因此,牠們都對我十分依戀……尤其是諾瓦爾,牠不接受除了我以外的人,無論去哪都跟著我。」

「私を最初に乗せてくれた鷲獅子はこの子たちの母だったのです。その子は病気で亡くなってしまいましたが、その後、私がこの子たちの母親代わりでした。そのせいか、どちらも私に懐いてしまって……特にノワールは私以外受け付けない子で、どこに行くにもついてくるんです」

「是代母嗎……」

「母親代わりですか……」

「諾瓦爾性情也很暴躁,我本不想帶牠到外國,所以一開始把牠留在那裡,但牠似乎找機會逃走了……」

「ノワールは気性も荒いですし、あまり他国には連れてきたくはなかったので最初は置いてきたんです。しかし隙を見て脱走したようで……」

「原來如此……牠們之間有聯繫呢」

「なるほど……繋がっているんですね」

「嗯,這孩子不管在哪裡都能找到我。在我面前牠是個很乖的孩子,不過……」

「ええ、この子はどこにいても私を見つけます。私の前ではとても良い子なんですが……」

蕾蒂西亞說著撫摸諾瓦爾的下巴,諾瓦爾便舒服地低鳴起來。

そう言ってレティシアはノワールの顎を撫でる。するとノワールは気持ちよさそうに喉を鳴らした。

乍看之下牠確實顯得溫馴,但雷歐仍然不敢去觸碰。諾瓦爾看雷歐的目光分明像在看敵人。

たしかに見ているかぎりでは大人しそうに見える。だからといって自分も触ろうとはレオにはとても思えなかった。ノワールがレオを見る目は確実に敵を見る目だったからだ。

在這裡根本沒辦法求婚。要是勉強行動,最後可能會被這隻鷲獅子咬死。想到這種事,雷歐提議換個地方。

ここではとてもプロポーズなどできない。したら最後、この鷲獅子に噛み殺されるのではないか。そんな想像をしてしまって、レオは場所を変えることを提案する。

「蕾、蕾蒂西亞。那個……想不想去看絕景?」

「れ、レティシア。あの……絶景を見たくはありませんか?」

「絕景嗎?」

「絶景、ですか?」

「是的。有個可以一覽帝都的地方……」

「はい。帝都を一望できる場所が……」

話說到一半,雷歐發現自己說錯了話。

言いかけてレオは自分の過ちに気づく。

騎乘在飛翔的獅鷲背上的蕾蒂西亞,想必對那些美景早已見怪不怪了。

空を駆ける鷲獅子の背に乗るレティシアは、綺麗な景色など見飽きているだろう。

從城堡上可以一覽帝都的地點保證有絕佳的眺望,但蕾蒂西亞會不會因此感動就未必了。

城から帝都を一望できる場所は最高の眺めを約束してくれるが、果たしてレティシアはそこに感動を覚えるかどうか。

雷奧在途中忍不住捂住了頭。

レオは途中で頭を抱えてしまった。

蕾蒂西亞見到雷奧那副模樣,輕輕一笑。

そんなレオの様子にレティシアはクスリと笑う。

「雖然絕景也不錯,但我還有更想去的地方,能帶我去嗎?」

「絶景もいいですが、もっと行きたいところがあります。連れていってくださいますか?」

「好、好的!我很樂意!」

「は、はい! 喜んで!」

「那麼我們出發吧!」

「では行きましょう!」

她這麼說著,蕾蒂西亞握起雷奧的手,拉著他跑了起來。

そう言ってレティシアはレオの手を取って走り出した。

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「哇──!這裡居然真的是祕密房間!」

「わー! 本当に隠し部屋になっているんですね!」

說著顯得興奮的蕾蒂西亞,正站在城裡一間祕密的藏匿室裡。

そう言ってはしゃいだ様子を見せるレティシアがいるのは、城にある秘密の隠し部屋だった。

那是一間一般人不知的祕密房間,位在城堡下層某個房間的旁邊。

そこは一般的に知られていない隠し部屋であり、城の下層にある一室の隣に存在した。

入口是按下歷代皇帝肖像畫後方的開關才會顯現的設計,平時幾乎找不到的祕密房間。

入口は歴代皇帝の肖像画の後ろにあるスイッチを押すことで現れる仕組みで、普通ではまず見つからない隠し部屋だ。

「妳是想來這裡的嗎?」

「ここに来たかったんですか?」

「是的。還記得嗎?五年前,當我和ミツバ閣下談話時,我和阿爾諾特皇子曾說要去尋找隱藏房間。」

「はい。覚えていますか? 五年前、私がミツバ様と話をしているときにアルノルト皇子と二人で、隠し部屋を見つけに行くと話をしていたの」

「說起來也是那個時期呢。」

「そういえばあの時期ですね」

大約五年前。

五年ほど前。

阿爾與雷奧當時沉迷於尋找城中隱藏房間的遊戲。

アルとレオは城の隠し部屋を見つけるという遊びにはまっていた。

帝劍城在那個時代被歷代皇帝多次改建,裡頭藏有許多外界不知的祕密房間與通道。

帝剣城はその時代の皇帝によっていくつも手を加えられており、知られていない秘密の部屋や通路がたくさんあった。

發現連皇帝也不一定知道的隱藏房間,正是一種撩撥少年冒險心的遊戲。

皇帝ですら把握できていない隠し部屋を見つけ出す。それは少年の冒険心をくすぐる遊びだったのだ。

「聽了你們倆的話,我也想去看看……只是礙於身份不好說出口,所以一直很在意。」

「二人の話を聞いて、私も行ってみたいと思ったのですが……さすがに立場的に言い出せず、ずっと気になっていたんです」

說著,蕾蒂西亞開始在祕密房間裡四處探看。

そう言ってレティシアは秘密の部屋を散策する。

那間相當寬敞的房間簡約之中帶著昂貴的家具,中央擺著一張偏大的床。

かなり広いその部屋はシンプルだが高価な家具がそろえられており、中央には大き目のベッドが置いてあった。

「據哥哥調查,建造者應該是五代前的皇帝。大概是用來和愛人幽會的。」

「兄さんが調べたかぎりじゃ作ったのは五代前の皇帝だそうです。たぶん愛人との逢引に使っていたんじゃないかと」

「皇帝不是可以納側室嗎?」

「皇帝ならば側室に取るという手があったのでは?」

「詳情不清。哥哥是在圖書室查資料時發現的,那是親筆信。從字裡行間判斷,很可能是寫給那位愛人的。」

「詳しいところはわかりません。図書室で調べていて、兄さんが見つけたのは直筆の手紙ですから。文面から察するにその愛人にあてたものでしょう」

「信裡寫了什麼?」

「手紙にはなんと?」

「很短。『致無緣之人,請在祕密房間等候』。五代前的皇帝一生以不納側室聞名,看到這點我很驚訝。」

「短いものです。〝叶わぬ恋の人へ、秘密の部屋でお待ちください〟と。五代前の皇帝は生涯、側室を持たないことで知られた方だったので驚きましたよ」

「雖說不太值得稱讚……但我也覺得很動人。連這種房間都建了,就是想見那個人啊。」

「あまり褒められたことではありませんが……素敵だとも思います。こんな部屋まで作っても会いたかったんですね」

「想必……若一切都被允許,他是會想和那人結婚的吧。但他選擇為帝國而活,以皇帝的身分生活。」

「きっと……すべてが許されるならその人と結婚したかったんでしょうね。けれど帝国のために皇帝として生きることを選んだ」

作為皇族,這是值得稱讚的。

それは皇族としては褒められるべきだ。

不納側室能與正室一族建立更緊密的羈絆,雷奧推測當時的帝國大概把這點視為重要。

側室を取らないことで、正室の一族とはより強い絆で結ばれる。当時の帝国にはそれが大切だったのだろうとレオは推察していた。

但除此之外,他或許仍有無法放棄的戀情,於是才建了這間房間。

しかしそれとは別に諦めきれない恋心があったのだろう。だからこの部屋を作った。

皇帝終究也是個人。

皇帝とて人間だったということだ。

「總覺得有些悲傷……」

「なんだか悲しいですね……」

「是啊……」

「そうですね……」

聽了那個故事,雷奧也這麼想。

その話を聞いたとき、レオもそう思った。

但阿爾的看法不同。

しかしアルは違った。

他笑了,嘲笑那位五代前的皇帝,說他是個愚蠢的皇帝。

笑ったのだ。五代前の皇帝を。馬鹿な皇帝だと。

「哥哥說過,信夾在書裡,是愛人主動示好的跡象。」

「兄さんは言っていました。手紙が本に挟まれていたのは愛人からのアプローチだと」

「追求?」

「アプローチ?」

「皇帝寄來的密信。本來應該立刻銷毀,但收信的情人沒有,而是把信夾在書中。哥哥認為,那位情人可能是希望這段關係被揭發吧。」

「皇帝からの秘密の手紙。本来なら即座に処分すべきところを、受け取った愛人は処分せずに本に挟んでいた。兄さんは関係が発覚することを愛人は望んでいたんだろうと」

「一下子就變得好複雜糾葛了……」

「なんだか途端にドロドロですね……」

雷蒂西亞露出一副困擾的表情。

レティシアは困ったような表情を浮かべる。

當時雷歐也露出相似的表情。

同じような表情をレオも当時は浮かべた。

阿爾說,那位情人在關係曝光後,可能寄望皇帝會有擔當,會把她收為側室。

アルいわく、愛人は関係が発覚したあと、責任を取って側室に取るという皇帝の器に期待したのではないかということだった。

然而,那段關係最終並未公開。至於當時究竟發生了什麼先不論,阿爾斷言那位五代前的皇帝是個大笨蛋。

しかし、二人の関係は結局は表には出なかった。そのときに何があったかはともかく、アルはそんな五代前の皇帝を大馬鹿者と断じた。

「若連所愛之人都守護不了,又怎能守護帝國?」

「愛した人を守れずして帝国が守れるものか」

「那是阿諾爾特皇子的話嗎?」

「アルノルト皇子の言葉ですか?」

「是的。哥哥徹底痛斥了當時連把所愛之人納為側室都做不到的皇帝。當時我覺得他說得太過分了……但現在我很能理解,當時的皇帝真是個大笨蛋。」

「はい。兄さんは愛した人を側室にすらできなかった当時の皇帝を徹底的に罵倒しました。当時はそこまで言うかと思いましたが……今ならよくわかります。当時の皇帝は大馬鹿者です」

皇帝把一切奉獻給帝國,把帝國放在第一位,這是理所當然的。

皇帝は帝国にすべてをささげる。帝国を第一に考える。それは当然のことだ。

但同時皇帝也是個人,再怎麼努力也會出現力不從心的時候。

しかし同時に皇帝も一人の人間。どんなに頑張っても無理が出る。

那時就需要有人在旁支持。

そんなときに支えてくれる人が必要となる。

保護那個支持自己的人也是皇帝的職責,正是展現胸襟的時刻。

その支えてくれる人を守るのも皇帝の仕事。度量の見せ所だ。

不清楚那位情人當時究竟處於什麼立場,或許是他國之人,也可能身處複雜的身份。

愛人がどんな立場だったかはわからない。もしかしたら他国の人間だったのかもしれない。もしかしたら複雑な立場の人間だったのかもしれない。

但能將那些問題處理掉的,正是皇帝。

しかしそれをどうにかしてしまえるのが皇帝だ。

既然是皇帝,若是真心相愛,就該有本事把對方迎為側室。偷偷摸摸地見面實在可悲。

皇帝ならば愛したならば側室にと迎えるくらいの甲斐性を見せるべきだろう。こそこそ会うなど情けない。

只在密室裡低聲私語的愛情,究竟有多少價值?

秘密の部屋だけで囁く愛にどれほど価値があるのか。

雷歐輕輕抬起臉,直直凝視著雷蒂西亞。

レオはスッと顔をあげて真っすぐにレティシアを見つめた。

「雷蒂西亞。我有件事想對妳說,可以聽我說嗎?」

「レティシア。あなたに言っておきたいことがあるんです。聞いていただけますか?」

「嗯?什麼事?這麼正式?」

「はい? なんですか? 改まって」

雷歐輕輕地深吸一口氣。

レオは軽く深呼吸をした。

雷歐心想:若五代前的皇帝是個大笨蛋,那現在的我或許比他更糟。

五代前の皇帝が大馬鹿者ならば、今の自分はそれ以下なのだろうとレオは思った。

即便只是密室之內,五代前的皇帝也曾吐露愛意;雷歐至今仍把自己的感情藏在胸中未說出口。

秘密の部屋だけとはいえ、五代前の皇帝は愛を告げた。しかしレオはまだ自分の胸の中にしまっている。

藏在胸口裡悄聲私語的愛情,到底有多少價值?

自分の胸の中でささやく愛にどれほど価値があるのか。

世上或許存在著因不言而閃耀的愛,但雷歐的那份並不屬於這類。

言わないことで輝く愛だって世の中にはあるだろう。しかしレオのそれは違う。

不說出口就無法傳達。

言葉にしなければ伝わらない。

雷歐回想起與阿爾的對話。

レオはアルとの会話を思い出す。

「我、我不懂啦……哥哥,那太過分了……」

「わ、わからないって……兄さん、それはひどいよぉ……」

「說的就是你的事。別問我。」

「お前のことだろうが。俺に聞くな」

「但、但是……她可能會拒絕……那樣一切就都白費……我救不了她,兩國的關係會毀掉,我與她的關係也會破裂……我好害怕……把一切賭上卻被拒絕了怎麼辦……」

「で、でも……断られるかもしれない……そしたら全部無駄になる……彼女を救えないし、両国の関係も、僕と彼女の関係も……壊れる……。僕は怖いよ……全部賭けて断られたら……」

因為有身分的緣故,壓在肩上的重擔也格外沉重。

立場があるゆえに背中に圧し掛かるものも重い。

這可不是平民對平民求婚那麼簡單。

平民が平民に結婚してくれと頼むのとはわけが違う。

但阿爾仍以一貫不變的語氣說道。

だが、アルはいつもと変わらない雰囲気で告げた。

「別囉嗦。那種事先把一切賭上再說。若是碰釘子,我會幫你撿起碎片。」

「やかましい。そういうのは全部賭けて言ってから考えろ。当たって砕けたら破片は拾ってやる」

「你、別把它當成別人的事……」

「ひ、他人事だと思って……」

「我們雖是雙子,但在這件事上我算是局外人。當然了,那是關乎會站在你身旁一輩子的人。」

「俺たちは双子だが、これに関しちゃ他人事だ。当たり前だろ。お前の隣に一生立つ人のことなんだから」

「哥哥……」

「兄さん……」

「不過要是徹底失敗了,我也會很頭痛。就只給你一條建議。」

「とはいえ、撃沈したら俺も面倒だ。だから一つだけアドバイスしておいてやる」

說完這話,阿爾留下了最後的忠告。

そう言ってアルは最後にアドバイスを残した。

把那句忠告放在心裡,雷歐深吸一口氣——開口說道。

そのアドバイスを胸にレオはスッと息を吸って――告げた。

「蕾蒂西亞,願意嫁給我嗎?」

「レティシア。僕の妻になってくれませんか?」

光是說出那句話,雷歐就用了前所未有的勇氣。

たったそれだけのことを言うのにレオはかつてないほど勇気を使った。

心想挑戰惡魔反而容易得多,雷歐緊握顫抖的手。

悪魔に挑むほうがよほど楽だったと思いつつ、レオは震える手を握り締める。

他害怕得不得了。若被拒絕,將會失去許多東西。

怖くて仕方なかった。断られれば多くの物を失う。

但不說出口反而會失去更多。

それでも言わないことのほうが多くを失う。

要讓人與人之間的關係向前發展,也等於要放棄現在的關係。越想大步前進,要捨棄的東西就越多。因此需要勇氣,因為人會害怕放棄。

人と人との関係を前に進ませるというのは、今の関係を捨てるということでもある。大きく前に進もうとすればするほど、捨てる物も大きくなる。だから勇気がいる。捨てることを人は恐れるからだ。

但雷歐在心中低聲喃喃。

でもとレオは心の中で呟く。

阿爾說:「先說出來再想,向前走了再考慮就好。」

言ってから考えろとアルは言った。前に進んでから考えればいい。

若有時間,或許能慢慢往前推進。但雷歐沒有時間。

時間があれば、少しずつ前に進む方法もあっただろう。だが、レオには時間がなかった。

停留還是前進。既然只有這兩種選擇,雷歐的抉擇便已注定。

留まるか進むか。二択しかない以上、レオの選択肢は決まっていたのだ。

然而。

しかし。

「……你是為了救我吧。如果我與帝國的皇子結婚,確實帝國與王國應該不會爆發戰爭。雖然會有許多問題,但因為像我這樣作為強大王國象徵的存在消失,王國走向戰爭的氣氛會逐漸消退。那或許是一個好辦法……但是」

「……私を救うためですね。私が帝国の皇子と結婚すれば、たしかに帝国と王国は戦争にはならないでしょう。多くの問題はあるとはいえ、私という強い王国の象徴がいなくなるため、王国の戦争への機運は薄まります。それはきっと良い手なのでしょう……ですが」

「不是的。」

「違います」

「不是……?」

「違う……?」

蕾蒂西亞驚訝地睜大了眼睛。

レティシアが驚いたように目を見開く。

阿爾最後提出了忠告。

アルは最後にアドバイスをした。

那是一個提問。

それは問いかけだった。

是因為想救她才求婚,還是因為愛她才求婚?這一點要弄清楚。

救いたいからプロポーズするのか、愛しているからプロポーズするのか。そこははっきりしておけ。

阿爾這麼說道。

そうアルは告げた。

對於那個提問,雷歐心中已有清晰的答案。

その問いかけに対して、レオははっきりと答えを持っていた。持つことができていた。

「五年前……從遇見妳那一刻起我就喜歡妳。連一天也沒忘過妳。而且……今天這一天讓我更加確定。我愛妳。十年、二十年,甚至更久。想要陪在我身邊的人只有妳。非妳不可。我無法想像失去妳。如果有人要奪走妳——我會從他手中把妳奪回來。不論是誰,我絕不會讓妳離開。」

「五年前……あなたと出会ったときから好きでした。一日たりともあなたを忘れたことなどなかった。そして……今日一日でよくわかりました。僕はあなたを愛している。十年、二十年、その先もずっと。傍にいてくれる人はあなたがいい。あなたじゃなきゃ駄目なんだ。あなたを失うなんて考えられない。誰かがあなたを奪うなら――僕があなたを奪う。どこの誰だろうと渡しはしない」

黃金鷲一族。

黄金の鷲の一族。

帝國的皇族阿德勒家有時被這麼稱呼。

帝国の皇族、アードラー家はそう呼ばれることがある。

之所以如此稱呼,是因為作為帝國紋章的黃金鷲本來就是阿德勒家所懸掛的家徽。

帝国の紋章である黄金の鷲が元々、このアードラー家が掲げた家紋だったため、そう呼ばれる。

那一族有時優雅地在空中翱翔,有時收起爪子,並在大陸中央建立起龐大的帝國。

その一族は時に優雅に空を舞い、時に爪を隠しながら大陸中央部に巨大な帝国を作り上げた。

他們的本性被視為獵人的同義詞。阿德勒一族對鎖定的獵物從不放手,作為天生的皇族,面對獵物時會展現出令人難以置信的強勢。

その性質は狩猟者と同義と呼ばれる。アードラーの一族は狙った獲物を逃さない。天性の皇族として、彼らは獲物を前にすれば信じられない強引さを発揮してきた。

即便在魔王出現、時代混亂之際,他們依然是強國,並不斷強化自身;因此,敵對者嘲弄地這麼稱呼他們。

魔王が現れ、混乱した時代にあっても強国であり続け、自国の強化をしてきた彼らを揶揄して敵対者たちはこう呼ぶ。

掠奪者。

略奪者と。