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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第一百八十六話 亂入者

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「那麼,該怎麼辦呢?」

「さて、どうするべきでしょうか」

夜色中的帝都。

夜の帝都。

塞巴斯在城中奔走,探聽情報。

セバスはそこを駆け巡りながら情報を探っていた。

更精確地說,他在尋找可能掌握情報的人。

正確には情報を持っていそうな者を探していた。

要實行刺殺聖女這種大事,需要大量準備;為了那些準備,行動可疑的人便會露出馬腳。

聖女を暗殺するなんていう大事を決行するならば多くの準備がいる。その準備のために怪しい者たちは尻尾を出す。

塞巴斯就是這麼判斷的。

そう踏んでいたのだ。

而他的判斷並沒有錯。

そしてそれは間違っていなかった。

他在夜色中的帝都發現了可疑的人影。

夜の帝都で怪しい人物たちを見つけたのだ。

他們幾人在低聲交談,那些舉動顯然不是外行;若非塞巴斯在場,可能早已被察覺。

数人でなにやら話をしており、その動きは明らかに素人ではない。セバスでなければ気づかれていたかもしれない。

但塞巴斯完全融入黑暗,未讓人察覺他的存在。

しかしセバスは完全に闇に溶け込み、存在を悟らせない。

或許談妥了什麼,他們逐漸四散離去。抓住他們不難,但既然是在現場活動,這些人只是下級成員。

話し合いを終えたのか、彼らは散り散りになっていく。捕まえるのは簡単だが、現場で動いているということは彼らは下っ端。

即便幕後的計畫不是刺殺聖女,也不能放任有人把這麼多高手當作下屬而不管。

その裏にある計画が聖女暗殺でなかったとしても、これだけの猛者を下っ端として使う者は放置しておけない。

為了探查幕後之人,塞巴斯決定放水,讓他們繼續行動以試探。

裏にいる人物を探るためにセバスは彼らを泳がせることに決めた。

「就追蹤他們吧。」

「追跡としましょうか」

正當塞巴斯下定決心時。

そうセバスが決断したとき。

正當他們四散準備離開時,突然『箭』襲來。

散り散りにその場を離れようとしていた彼らを〝矢〟が襲った。

「什麼!?」

「なんだ!?」

「慘叫——!?」

「ぐわぁ!?」

看起來經驗豐富的他們卻完全無法反應,紛紛倒下。

手練れと思われる彼らがまったく反応できずに倒れていく。

剩下的只有一名由同伴當作盾牌保護的男子。

残ったのは味方が盾となった男だけ。

在那名男子面前,出現了一個看似剛剛射出箭矢的人影。

そんな男の前に矢を放ったと思われる人物が姿を現わした。

「你、你是!?」

「お、お前は!?」

「你知道我,果然是『組織』的人呢。」

「わたくしを知っているということはやはり――〝組織〟の者ですわね」

那人戴著朱紅色的面具。

その人物は朱色の仮面をかぶっていた。

從語氣與身形可以推斷她應該是女性。

口調と体形から女性だろうことは想像できた。

但令塞巴斯驚訝的並非此事。

しかしセバスが驚いたのはそこではなかった。

她把弓對準那名男子,然而弓上並無箭矢。

彼女は男に弓を向ける。しかし、その弓には矢がなかった。

「魔、魔弓,還有朱紅色的面具……是義賊·朱月的騎士(ヴァーミリオン)嗎……!」

「魔、魔弓に朱色の仮面……義賊・朱月の騎士(ヴァーミリオン)か……!」

魔弓。

魔弓。

所謂魔弓,是以弓施放魔法的技術,雖需要特殊天賦,但威力遠勝於以普通方式施放的魔法。

魔法を弓で放つ技術であり、特殊な才能が必要ではあるが通常の方法で放つ魔法よりも数段上の威力を出すことができる。

在藩國中確實存在使用此術的義賊。

それを使う義賊が藩国には存在した。

他們專門襲擊以壓迫民眾為常的貴族,奪回那些從人民手中搜刮來的財富,或將不法之事公諸於世——他們被稱為『朱月的騎士(ヴァーミリオン)』。

圧政を良しとする貴族を中心に襲撃し、民から巻き上げた金を取り返したり、不正を公の下にしたりと動く義賊。その名は〝朱月の騎士(ヴァーミリオン)〟。

有人會把他們和戴同樣面具的『シルバー』聯想在一起,因為一方是稀有的古代魔法使用者,另一方則是珍貴的魔弓使。

同じ仮面を被る者としてシルバーとつなげる者もいる。片方は希少な古代魔法の使い手であり、片方は貴重な魔弓の使い手だからだ。

回想起阿爾曾抱怨這真是麻煩事,塞巴斯深以為然。

いい迷惑だとアルが漏らしていたのを思い出し、セバスは深く同意した。

為什麼藩國的義賊會出現在這裡?

藩国の義賊がなぜここにいるのか。

帶著疑問,塞巴斯悄然抽出小刀,打算藉此吸引她的注意,好讓那名男子逃走。

疑問を抱きつつ、セバスはスッとナイフを取り出した。彼女の注意を引き、男を逃がそうと考えたのだ。

即便在這裡逮住他們,也不會得到有力的情報。

ここで捕まえたところで有力な情報は得られない。

那是基於作為暗殺者、長期浸淫於黑暗世界的セバス的經驗所做出的推測;不過她無法做出那麼深入的判斷。

それは暗殺者として長く闇の世界にいたセバスの経験から来る推察だった。しかし彼女にはそこまでの推察はできなかった。

「說出來吧。以藩國為中心活動的組織為何會跑到帝國來?你究竟想做什麼?」

「吐きなさいですわ。藩国を中心に活動していた組織がなぜ帝国に? 何をする気ですの?」

「哼,什麼事?」

「ふん、何の話だ?」

「裝傻也沒用。在摧毀了藩國的一處據點時,發現了顯示他們打算在帝國採取行動的計畫書。你無法狡辯喔。」

「とぼけても無駄ですわ。藩国での拠点を一つ壊滅させたときに、帝国で何かする気だという計画書を発見したんですわ。言い逃れはできませんわよ」

說罷,ヴァーミリオン將弓對準那名男子。

そう言ってヴァーミリオンは男に弓を向ける。

配合那個動作,セバス準備投擲匕首。

それに合わせてセバスがナイフを投げようとする。

然而就在那瞬間,數支魔法箭朝セバス飛來。

しかし、その瞬間。セバスに向かって数発の魔法の矢が飛んできた。

「啊!?」

「っ!?」

塞巴斯雖然吃驚,仍準確地投出匕首迎擊。

セバスは驚きつつもナイフを的確に投げつけて迎撃する。

看不出ヴァーミリオン有發射魔法箭的跡象。

ヴァーミリオンに魔法の矢を放った形跡はない。

大概是先前放出的箭仍殘留,對セバス的動作自動做出反應吧。

おそらく先程放っていた矢がまだ残っており、セバスの動きに自動で反応したのだろう。

一邊分析情況,セバス差點因局面不妙而咂舌。

状況を分析しつつ、セバスは状況のまずさに思わず舌打ちをしそうになる。

「你是何人!?」

「何者ですわ!?」

說著,ヴァーミリオン向巷弄裡的セバス放出魔法箭。

そう言ってヴァーミリオンは路地裏のセバスに向けて魔法の矢を放つ。

セバス試圖迎擊,但因數量比剛才更多,無法全部擋下,只得躲避。

それを迎撃しようとセバスはするが、さきほどよりも数が多いため迎撃しきれずに避ける羽目になる。

然而,那些魔法箭改變方向,再次朝セバス襲來。

しかし、魔法の矢はセバスに向かって方向を変えて再度向かってきた。

這次她確實迎擊了它們,但在那期間ヴァーミリオン已經闖入巷弄。

それを今度は確実に迎撃したが、その間にヴァーミリオンは路地裏に侵入してきた。

看見那一幕,セバス下定了決心。

それを見てセバスは覚悟を決めた。

雖然暫時與原定計畫不同,但成功將那名男子和ヴァーミリオン分離。

ひとまず予定とは違うが男とヴァーミリオンを引き離すことには成功した。

セバス若能限定逃跑方向就能追查,不能在這裡葬送為數不多的情報線索。

セバスならば逃げた方向さえ限定できれば探すこともできる。数少ない情報への糸口をここで潰す愚は冒せない。

「有護衛在,真讓人意外呢。」

「護衛がいたのは意外でしたですわ」

「我也沒想到會有藩國的義賊……不過在這裡就請你消失吧。」

「私も藩国の義賊がいたことは意外でした……ですがここで消えていただく」

說罷,セバス連續投出匕首。

そう言ってセバスは連続でナイフを投げる。

ヴァーミリオン若無其事地用弓將其敲落,接著如同回敬般放出魔法箭。

それをヴァーミリオンは事も無げに弓で叩き落とすと、お返しとばかりに魔法の矢を放つ。

塞巴斯持著黑色短刀,邊彈開攻勢邊鑽過空隙,潛入ヴァーミリオン的懷中。

セバスは黒い短刀を持ち、それを弾き、掻い潜りながらヴァーミリオンの懐にもぐりこんだ。

ヴァーミリオン既非敵亦非友,在此與她作戰有其缺點;但若放任這個意外的闖入者,各種齒輪可能會因此錯亂。

ヴァーミリオンは敵でもないが、味方でもない。ここで戦うのはデメリットもある。しかし予想外の乱入者を放置すれば、さまざまな歯車が狂いかねない。

正如當年ソニア打亂局面那樣,出乎意料的人會成為アル的障礙。

かつてソニアに盤面を狂わされたように、予想外の人物はアルの障害となる。

塞巴斯抱著即便不殺也要讓對方退場的決心投入戰鬥。

殺さないまでもここで退場させる気でセバスは戦闘に臨んでいた。

「哼!!」

「ふん!!」

ヴァーミリオン以弓擋下了塞巴斯投出的短刀一擊,但出乎意料的強力一擊使她失去平衡。

セバスが放った短刀の一撃をヴァーミリオンは弓で受け止めるが、予想外に力強い一撃によってヴァーミリオンの体勢が崩れた。

塞巴斯不放過那個空隙,完全貼上,將距離拉到零。

その隙を逃さずにセバスは完全に密着して、距離をゼロにした。

「這樣一來魔弓就無法使用了呢。」

「これで魔弓は使えませんな」

「失禮了。我也擅長近身戰喔?」

「失礼しちゃいますですわ。接近戦も得意ですわよ?」

說著,ヴァーミリオン勾住塞巴ス的手臂將她一把拋開。

そういうとヴァーミリオンはセバスの腕を巻き込むようにして放り投げる。

如果硬撐會被折斷手臂,塞巴ス判斷之後主動跳開以減輕威力。

耐えれば腕を折られる。そう判断してセバスは自分から飛んで威力を軽減しにかかる。

然而。

だが。

「!?」

「!?」

「就算沒有距離,對我來說射弓也輕而易舉呢。」

「距離がなくても弓を撃つくらい造作もないですわ」

說著,ヴァーミリオン在塞巴ス浮起於空中的瞬間放開手臂,隨即以流暢的動作拉開弓弦。

そう言ってヴァーミリオンはセバスが空中に浮いた瞬間に腕を放し、そのまま流れるような動作で弓を引く。

儘管只有一絲縫隙,她仍將身形帶入了射擊姿勢。

わずかな隙間しかないにもかかわらず射撃の体勢に持ち込んだのだ。

射出的箭矢逼近塞巴斯。

そして放たれた矢はセバスに迫る。

塞巴斯在空中硬是扭動身體,好不容易閃開了箭矢。

それをセバスは空中で無理やり体をひねることでかろうじて躱してみせた。

「簡直像個雜耍藝人!」

「まるで曲芸師ですわ!」

「哪裡哪裡,我可比不上您」

「いえいえ、そちらには負けますな」

說著,塞巴斯拉開了距離。

そう言いつつ、セバスは距離をとる。

身為暗殺者的塞巴斯,正面交鋒本就不是他的舞台。

暗殺者であるセバスにとって、正面きっての戦いは本来の土俵ではない。

儘管如此,塞巴斯對大多數對手都有自信不會落於下風,但連他也不得不承認瓦米里昂很強。

とはいえ、大抵の相手には後れをとらない自信がセバスにはあった。しかし、そのセバスをしてヴァーミリオンは強いと認めざるをえなかった。

身為義賊,瓦米里昂似乎不打算殺死塞巴斯,而且為了顧及周遭建築,還刻意削弱了箭矢的威力。

義賊というだけあって、ヴァーミリオンはセバスを殺そうとは考えていないようであったし、何より周りの建物に配慮して矢の威力を落としていた。

這樣一來,雙方才算勉強勢均力敵。

それでようやく互角といったところ。

正面對決沒有勝算。

正面きっての戦いでは勝ち目はない。

不過就瓦米里昂的實力而言,僅僅阻止他的行動還不夠。

しかしヴァーミリオンの実力を考えれば足止めは不十分。

那名男子已經逃走,但若全力追趕,仍在可追的距離之內。

すでに男は逃げ去っているが、本気で追えばまだまだ追いつく距離だ。

必須再交一場,想辦法把他攔下。幸好,勝機正逐漸傾向塞巴斯這邊。

もう一戦交えて、どうにか足を止めなければ。幸い、勝機はセバスのほうに転がりつつあった。

然而,瓦米里昂忽然放下了他拉起的弓。

だが、唐突にヴァーミリオンが構えていた弓を下ろした。

「……到底是怎麼一回事呢?」

「……どういう風の吹き回しですかな?」

「總覺得您似乎不是那個組織的人呢」

「どうもあなたは組織の者ではなさそうな気がしますですわ」

「我可不清楚喔?」

「わかりませんよ?」

「組織的人基本上是不會互相幫忙的呢」

「組織の者は基本的に助け合ったりしませんわ」

這麼說著,瓦米里昂把視線投向屋頂。

そう言ってヴァーミリオンは屋根の上に視線を向ける。

那裡,吉克持槍在上面觀察著情勢。

そこではジークが槍を構えて様子を見ていた。

「真是個機靈的小姑娘」

「鋭い嬢ちゃんだな」

「沒錯呢」

「まったくですな」

塞巴斯察覺到吉克來了,感到勝機在握,但瓦米里昂也看穿了這一點。

ジークが来たことを察し、セバスは勝機を感じたのだがヴァーミリオンはそれも見抜いていた。

於是他們選擇在互相造成重傷之前停止戰鬥。

そして互いに深手を負う前に戦闘をやめることを選んだのだ。

「我是為了追查那個組織來到帝國的。你們是帝國這邊的人嗎?」

「わたくしは組織を追って帝国に来ました。あなた方は帝国の方ですかですわ?」

「說話真繞口。不過也差不多是那回事吧」

「ややこしい喋り方だな。まぁ似たようなもんだよ」

「那樣的話就沒有戰鬥的理由了呢」

「それなら戦う理由はありませんわ」

「請稍等。能不能讓我來追他?畢竟我以前是個暗殺者」

「少しお待ちを。彼を追うのは私に任せてもらえないでしょうか? これでも元暗殺者ですので」

話音剛落,瓦米里昂便要去追那名男子,卻被塞巴斯制止。

話は終わったとばかりにヴァーミリオンは男を追おうとするが、それをセバスが制止する。

塞巴斯與瓦米里昂的視線短暫交會。

少しの間、セバスとヴァーミリオンの視線が交差した。

最終退讓的是瓦米里昂。

そして折れたのはヴァーミリオンのほうだった。

「……地利在你們那邊,就由你們吧」

「……地の利があるのはそちらですし、お譲りしますですわ」

「謝謝,我會把取得的情報共享。接下來該怎麼辦?」

「ありがとうございます。手に入れた情報は共有します。どうすればいいですかな?」

「……明晚夜裡在這裡再見一次。還有切勿深追。他們的組織名為『魔奧公團(グリモワール)』,是橫跨大陸的犯罪組織呢」

「……明日の夜にもう一度この場所で。それと深追いは禁物ですわ。彼らの組織の名は〝魔奥公団(グリモワール)〟。大陸規模の犯罪組織ですわ」

塞巴斯對那個名字有印象。

その名にセバスは聞き覚えがあった。

這是從追求魔導祕奧的研究會發展而成的犯罪組織,常在時代轉換之際露面的神祕集團。

魔導の秘奥を目指す研究会から発展した犯罪組織であり、時代の節目に顔を出す謎多き組織だ。

而現在他們已在帝國活動。

それが帝国で動いている。

「原來如此。真麻煩,那位的不祥預感果然有道理呢」

「なるほど。困ったものですな、あの方の嫌な予感というのも」

塞巴斯無奈地喃喃自語,隨即行禮表示明白。

そう呆れたようにつぶやきつつ、セバスは一礼して承知の意思を示す。

隨後瓦米里昂跳躍離去,離開了現場。

するとヴァーミリオンは跳躍してその場を後にした。

留下來的齊克與賽巴斯在目送之後,也追了上去,追趕那名逃走的男子。

残されたジークとセバスもそれを見送ったあと、逃げた男を追うのだった。