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最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~

第一百五十四話 祕密計畫

維恩成為雷歐的部下後,我就有了不少餘裕。

ヴィンがレオの臣下となったことで、俺はいろいろと余裕ができた。

維恩成為軍師後不久,就散布謠言說是他在背後操縱這次的騷動。

ヴィンは軍師となって早々に、今回の騒動を裏で操っていたのは自分だったという噂を流した。

他藉此傳出兩個訊息:雷歐有了軍師,以及那名軍師能補足雷歐的弱點。

レオに軍師がついたという情報と、その軍師がレオの弱点を埋められるという情報。その二つをそれで伝えたのだ。

原本由我負責的雷歐形象調整部分,現在由維恩接手了。

今まで俺が担っていたレオの評判調整という部分をヴィンが引き受けてくれた。

我以前總是貶低自己來抬高雷歐的評價,維恩就不用那麼費心,真是合適的人選。

俺の場合は、自分を下げることでレオの評判を上げていたが、ヴィンならそういう手間をかけなくてもいい。適任といえるだろう。

而我則把因此多出的餘裕用來打探冒險者公會的情況。

そして俺はそれでできた余裕を使って、冒険者ギルドについて探りを入れていた。

不過實際去打探的人其實是塞巴斯。

まぁ探りを入れたのはセバスなんだが。

從那裡得到的情報顯示有一位值得注意的人物在帝都,於是我以西爾伯的身分轉移到那位人士身邊。

その中で掴んだ情報で気になる人物が帝都にいることを知ったため、俺はシルバーとしてその人物の下に転移していた。

「喔!?別突然出現……會嚇到人的吧?」

「おお!? いきなり現れるな……びっくりするだろ?」

那人正優雅地喝著紅茶,儘管我瞬移出現,他也沒把紅茶灑出來,自然而然地伸手去拿近處的劍。

その人物は優雅に紅茶を飲んでいたところで、俺が転移で現れても紅茶をこぼすようなこともせず、自然と近くの剣に手を伸ばしていた。

不過一認出是我,他便帶著無奈嘆了口氣。

しかし、俺だと気づくと呆れたようにため息を吐いた。

該嘆氣的應該是我才對。

ため息を吐きたいのはこっちのほうだ。

「如果不想我突然冒出來,就別在我背後鬼鬼祟祟地行動。」

「いきなり現れて欲しくないなら、俺に秘密でコソコソと動くのはやめることだ」

「果然消息很靈通。本來應該是和帝國共同秘密行動的吧?」

「さすがに耳が早いな。帝国と共同で秘密裏に動いていたはずなんだが?」

「帝都是我的地盤。」

「帝都は俺の庭なのでな」

我這麼說時,房間裡的人是冒險者公會總部的副會長克萊德・沙烏爾。

俺がそう言うと部屋にいた人物、冒険者ギルド本部の副ギルド長のクライド・シャウアー。

黑髮藍眼的成熟中年男子,是公會上層的一員,原本也曾是S級冒險者的猛者。

黒髪に青い瞳を持つナイスミドル。ギルドの上層部の一員であり、もともとはS級冒険者でもあった猛者だ。

如此大人物秘密進入帝都本身就不尋常,而這等情報竟未傳到西爾伯那裡,也很不正常。

そんな大物が秘密裏に帝都に入っているというだけでただ事じゃないし、その情報がシルバーに来ないというのもただ事じゃない。

「那麼……說來聽聽吧?」

「さて……話してもらおうか?」

「你大概已經掌握得差不多了吧?不然不會跑來我這裡。」

「どうせだいたい掴んでるんだろ? そうじゃなきゃ俺の場所に来るわけがない」

「那也說吧。」

「それでも話せ」

在我的追問下,克萊德聳了聳肩,把手中的紅茶一飲而盡,然後站起身來。

俺の追求にクライドは肩をすくめると飲んでいた紅茶を飲み干し、そのまま立ち上がる。

接著走向房間的角落。

そして部屋の隅へと向かう。

那裡掛著一張大陸的地圖。

そこには大陸の地図が飾られていた。

「你知道皇帝即位二十五週年快到了吧?」

「皇帝の即位二十五周年が近づいているのは知っているな?」

「嗯,知道,也知道會邀請諸外國的來賓。」

「ああ、諸外国から来賓を招待するというのも知っている」

「那就好說了。既然有外國來賓,就必須先確保那些安全路線。」

「それなら話は早い。諸外国から来賓が来るということは、その安全なルートを確保する必要があるということだ」

克萊德一邊說,一邊用插著鞘的劍在地圖上繞過帝國的國境。

そう言ってクライドは持っていた鞘に入った剣で帝国の国境をぐるりとなぞる。

位於大陸中央的帝國國境相當廣闊。

大陸中央に存在する帝国の国境は広い。

當然那兒駐有帝國軍,設有堅固的防線,但他們專長仍是對人作戰,對付魔物並非他們的專精。

もちろんそこには帝国軍が存在し、強固な防衛線を敷いているわけだが、彼らはあくまで対人が専門だ。モンスターは専門外といえる。

「打算與帝國合作討伐帝國邊境附近的魔物嗎?」

「帝国と協力して帝国国境付近のモンスターを討伐するつもりか?」

「冒險者公會是中立組織,不會為某國的慶典優先行動……但能在帝國全面支援下討伐魔物,這種環境也確實很有吸引力。」

「冒険者ギルドは中立の組織だ。一国の行事のために優先的に動くことはない……だが、帝国の全面バックアップでモンスターを討伐できるという環境が魅力的なのも事実だ」

「所以是因此而秘密行動?」

「それで秘密裏に動いていたのか?」

「那也算一部分。但不止於此。你還記得你介入過的帝國東部事件嗎?」

「それもある。だがそれだけじゃない。お前さんが介入した帝国東部の事件を覚えているか?」

「當然記得。是吸血鬼兄弟大肆鬧事的那起。」

「もちろんだ。吸血鬼の兄弟が暴れた事件だな」

「沒錯。問題在於那兩人使用的名為哈梅爾恩的笛子。雖是極祕,但那物品是由冒險者公會總部保管的。」

「そうだ。問題なのはあいつらが使ったハーメルンという笛だ。これは極秘事項だが、あれは冒険者ギルドの本部が預かった」

「果然不能交給帝國保管吧。」

「さすがに帝国には預けてられないか」

會召喚魔物的魔笛。

モンスターを呼ぶ魔笛。

雖然是被吸血鬼兄弟利用,但那兄弟和帝國的皇子有牽連。凡有正常判斷的人都不會把那種兇惡之物交由帝國保管。

それを利用したのは吸血鬼の兄弟だが、その兄弟と帝国の皇子は繋がっていた。まっとうな神経を持つ人間ならそんな凶悪な代物を帝国には預けておけないだろう。

正確的判斷。

正しい判断だ。

「在文獻研究哈梅爾恩時發現……哈梅爾恩不僅能召喚魔物,還具有活化牠們的效果。」

「そのハーメルンを文献で調査していて発覚したことだが……ハーメルンはモンスターを呼び寄せるだけでなく、活性化させる効果があることもわかった」

「活化?」

「活性化?」

「也就是說會喚醒處於休眠狀態的魔物。而休眠的魔物對外界變化非常敏感。東部附近強力的休眠魔物甦醒,導致帝國周邊的休眠魔物也開始逐步進入活動期。」

「休眠状態のモンスターも呼び覚ますってことだ。そして休眠状態のモンスターは外部の変化に敏感だ。東部周辺の強力な休眠モンスターが起きたことで、帝国周辺の休眠モンスターがどんどん活動期に移行し始めている」

「我可沒接到那種情報啊?」

「そんな情報はもらってないが?」

魔物可不是講效率的生物。

モンスターというのは効率的な生き物ではない。

以龍為首,為了維持龐大體型而採取休眠方式的魔物不少,而這類魔物大多也十分強大。

竜を筆頭にその巨大な体を維持するために、休眠という方法をとるモンスターは少なくはない。そしてそういうモンスターはだいたい強力なモンスターだ。

既然那些休眠魔物開始蠢動,卻連身為帝國唯一SS級冒險者的我都沒接到情報,實在怪異。

その休眠モンスターが動き出しているというのに、帝国唯一のSS級冒険者である俺に情報が入っていないのはおかしな話だ。

「是刻意對帝國的冒險者隱瞞的。」

「意図的に帝国の冒険者には伏せている」

「……為了什麼目的?」

「……その意図は?」

「別把聲音拉得那麼可怕。很多人不喜歡只有SS級冒險者出頭。帝國的冒險者整體素質也不算太高。一旦出現高階魔物,通常首先動手的就是你,他們想避開這種情況。」

「そう怖い声を出すな。SS級冒険者ばかりが活躍するのを気に食わん者は多いんだ。帝国の冒険者の質はそこまで高くない。ランクが高いモンスターが出現したとなれば、まず間違いなくお前さんが動く。それを避けたいということだ」

「是冒險者公會總部的派系鬥爭嗎……真可笑。」

「冒険者ギルド本部の派閥争いか……くだらんな」

「別這麼說。組織上不希望某人過於突出是理所當然。如果讓你把一切都討伐完,公會說不定就得為了制衡西爾伯而設立SSS級冒險者,反而麻煩。」

「そう言ってくれるな。一人が突出して活躍するのを避けるのは組織として当然だ。ここでお前さんがすべてを討伐してしまったら、シルバーのためにSSS級冒険者なんてもんを設置する羽目になるかもしれない」

「我沒興趣。」

「興味はない」

「我知道,我也那麼說過。但公會高層中,開始有越來越多人害怕西爾伯力量過強而難以管理。畢竟SS級冒險者本就多為問題兒童,若連相對溫和的你也變得難以處理,那就麻煩了。」

「知っているさ。そう説明もした。だが、冒険者ギルドの上層部ではシルバーが力をつけすぎて管理できなくなるのを嫌がる者も増えた。ただでさえ、SS級冒険者は問題児ばかりだからな。比較的おとなしいお前さんまで扱いづらくなったら困るというのは理解できる」

克萊德說完後帶著幾分好笑地笑了起來。

クライドはそう言うと可笑しそうに笑う。

我可一點也笑不出來。

こっちはまったく笑えんが。

因為其他問題兒童而將我也一概而論,還以為我立了功就會驕傲,實在令人惱火。

ほかの問題児のせいで俺まで問題児の枠で括られるのは心外だし、手柄を立てれば増長すると思われているのも腹立たしい。

最重要的是。

なにより。

「冒險者的存在本應是為了守護民眾。公會應該利用我來及早解決問題,這不才是應有之義嗎?」

「冒険者は民を守るためにある。俺を使って早期解決するのがギルドのあるべき姿ではないか?」

「完全同意,聽了刺耳啊。好吧也不是沒採取行動。為了不倚靠你,已派遣數個S級冒險者以及其所屬隊伍進入帝國。公會高層期待有新的SS級冒險者出現。」

「まったくだ。耳が痛いよ。まぁ手を打ってないわけじゃない。お前さんに頼らないかわりに複数のS級冒険者および、そのS級冒険者が所属するパーティーが帝国に入っている。冒険者ギルドの上層部は新たなSS級冒険者が現れてくれるのを期待しているのさ」

「如果那樣能討伐就無妨,但從你的觀點看能夠討伐嗎?」

「それで討伐できるなら構わないが、あんたから見て討伐できそうなのか?」

「應該很困難。因此要借助帝國的力量。幸好帝國有勇爵家。」

「難しいだろうな。だから帝国の力を借りる。幸い、帝国には勇爵家がいるからな」

「是打算動用那位女勇者……實力上應該沒問題,但真的有需要讓她出場的魔物嗎?」

「あの女勇者を使うということか……まぁ実力的に問題はないだろうが、彼女が出るほどのモンスターがいるのか?」

「確定的是一隻。目前用某種方法限制其活動……但施過手的人說撐不了多久。」

「確実なのは一体。今はとある方法で活動を制限しているが……それを施した人物によれば長くは持たんそうだ」

克萊德說著走回椅旁,開始重新泡起紅茶來。

クライドはそういうと歩いて椅子まで戻り、新たに紅茶を淹れ始める。

他的態度彷彿在說話已經結束一般。

もう話は終わりといわんばかりの態度だ。

「能不能把我也加進去?」

「俺を加えることはできないのか?」

「要是能的話早就做了。不會把任務交給你。帝國與冒險者公會就是在那種條件下合作。」

「できるならやってる。お前に依頼が行くことはない。そういう条件で帝国と冒険者ギルドは協力しているからな」

「是嗎……那最後一個問題。需要聖劍的勇者出手才能對付的魔物,能限制牠的人到底是誰?」

「そうか……じゃあ最後の質問だ。聖剣を使う勇者が必要なほどのモンスター。それを制限できるような人物とは誰のことだ?」

若需要艾爾娜出手,代表那是單純的S級以上魔物。

エルナが必要となるモンスターということは単純にS級以上のモンスターだ。

要限制牠們的行動非常困難。就算是我用結界封印,也會消耗相當精力,頂多能撐上一天吧。

その動きを制限するというのは非常に難しい。俺でも結界で封じるとなれば相当な労力を持っていかれるし、一日持つかどうかくらいだろう。

對於我這疑問,克萊德沉吟了一會兒。

そんな俺の疑問にクライドはしばし悩む。

他大概在猶豫要不要說出來吧。

言うべきか迷っているんだろう。

「你不說我就自己去查了?」

「言わないなら勝手に調べるが?」

「好好好,別擅自行動。你若亂來會讓我被罵的。」

「わかったわかった。勝手に動くのはやめろ。お前が勝手をすれば俺が怒られる」

說完後克萊德喝了一口紅茶,然後大大地嘆了一口氣。

そう言ってクライドは紅茶を一口飲んだあと、盛大にため息を吐く。

接著,他說出了一個出人意料的國家名字。

そして意外な国の名を口にした。

「極東的半島國家。雖小卻受結界守護,連皇國也無法插手的黑之國。人類與獸人共居的和平國度——瑞穗仙國。聽過嗎?」

「極東にある半島国家。小国でありながら結界に守られ、皇国すら手出しできぬ黒の国。人と獣人が暮らす平和の国・ミヅホ仙国。聞いたことあるか?」

「當然。身處那方的人多半都知道。」

「もちろんだ。この国にいる者なら知っている者は多いだろうな」

「也是。第六妃就出身於那國。你也知道那國有類似帝國所謂勇爵家的存在吧?」

「それもそうか。第六妃はその国の出身だからな。じゃあその国には帝国でいう勇爵家のような存在がいることも知っているな?」

「嗯……仙國之名的由來是那樣。護國的仙家能創造並維持強大的結界,很少有男性出生,出生多為女子,因此繼承者多為女性。故而她們被稱為『仙姬』並受到崇敬。」

「ああ……仙国という名の由来。国を守る強力な結界を生み出し、守り続ける護国の仙家。滅多にその家系は男子が生まれず、生まれるのは姫ばかり。ゆえに家を継ぐのも女ばかり。だから彼女たちは〝仙姫〟と呼ばれて崇められている」

「沒錯。帝國與冒險者公會共同向那些仙姬求援。對方也覺得若帝國陷入混亂,皇國可能會全力覬覦領土,因此他們爽快地答應協助。」

「そうだ。その仙姫に帝国と冒険者ギルドで共同して、協力を仰いだ。向こうとしても帝国が混乱すれば、皇国が全力で領土を狙ってくるかもしれないからな。快く応じてくれたよ」

「也就是說……那國同時有勇者與仙姬存在?」

「つまり……この国には勇者と仙姫がいるということか?」

「就是如此。」

「そういうことだな」

克萊德如此淡然地說出,但對帝國人來說那是令人頭痛的事。

なんてこともないようにクライドは告げるが、帝国の者からすれば頭痛ものだ。

勇者與仙姬常會被拿來比較。

勇者と仙姫は比べられる。

最強的矛是勇者,最強的盾是仙姬。

最強の矛である勇者と最強の盾である仙姫。

在這種奢侈的矛盾上,民眾無不熱衷談論。

贅沢な矛盾に民は話を咲かせる。

問題是,目前持有聖劍的人恰恰是對這種話題敏感且不服輸的性格。

問題なのはそういう話に敏感で負けず嫌いなやつが現在、聖剣を持っているという点だ。

只要他別惹事就好了……。

問題を起こさないでくれればいいが……。

想到這些,我便離開了那裡。

そんなことを思いつつ、俺はその場を後にするのだった。