最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第150話 著落點
總算讓電腦恢復正常了。
なんとかPC復活。
匆忙趕稿,若有瑕疵還請見諒m(__)m
急いで書いたのでアラがあったらお許しくださいm(__)m
「布倫希爾德……究竟來做什麼?」
「ブリュンヒルト……いったい何をしにきた?」
對決定提出異議的父上以帶著怒意的聲音向皇后詢問。
決定に異議を唱えられた父上は怒りのこもった声で皇后に尋ねた。
坦白說,這兩人的關係不好。
ぶっちゃけた話、この二人は仲が悪い。
原本只是因為對皇太子的教育方針意見不合,但三年前皇太子逝世時,他們的關係徹底決裂了。
元々は皇太子に対する教育方針で合わないくらいだったらしいが、三年前、皇太子が死んだときに二人の仲は決定的に崩れた。
皇太子在戰場上陣亡。為何皇太子會上戰場?
皇太子は戦場で死んだ。なぜ皇太子が戦場に出たのか?
答案是因為作為皇帝的父上下了命令。父上要求皇太子要有配得上其身分的表現。
答えは皇帝である父上が命じたからだ。皇太子として周りに恥じない働きを父上は求めた。
另一方面,皇后想把這個重要的兒子──皇太子留在身邊,甚至在皇太子出征前親自向父上直訴,說如果發生萬一該怎麼辦。
一方、皇后は皇太子という大事な身の我が子を手元に置きたがった。万が一があればどうするのかと、皇太子の出陣前に父上に直訴したほどだ。
而那份憂慮成真了。皇太子喪命,帝國失去了理想的繼承人。
そしてその不安は的中してしまった。皇太子は命を落とし、帝国は理想の後継者を失った。
從那時起,兩人的關係變得冷淡。皇后認為皇太子之死是父上勉強派他去的結果,而父上則開始疏遠那個毫不掩飾自己情緒的皇后。
それ以来、二人の仲は冷え切っている。皇后は皇太子が死んだのは父上が無理をして行かせたからだと思っているし、父上は父上でそういう感情を隠そうともしない皇后を遠ざけるようになった。
儘管如此,他們的冷淡並未造成太大問題。並非缺少子嗣;皇太子去世後皇后失去活力,轉而期望後宮的平靜。對父上來說那是件可喜的事,畢竟維持後宮治安正是皇后被期望的職責。
とはいえ、二人の仲が冷え切ってもあまり問題ではなかった。子供に不自由しているわけでもないし、皇后は皇太子が亡くなってからは活力を失って、後宮での平穏を望むようになった。それは父上としてはありがたいことだった。後宮の治安を保つのが皇后に求められることだからだ。
然而,那位皇后卻因特雷澤的作為而開始行動起來。
だが、その皇后がテレーゼの働きで動いてしまった。
這樣的發展最為棘手。地位比我高的兩人發生衝突,我想阻止卻無能為力。
この展開が一番厄介だった。俺よりも上位の二人がぶつかりあってしまう。止めようにも止められない。
「我是來阻止流血的。」
「血が流れるのを止めにきました」
皇后如此說著,向前邁步。
そう言って皇后は前に進み出る。
父上見狀,忌惡地皺起了臉。
それを見て父上は忌々し気に顔をしかめる。
「這不是女人該出面的場合,退下!」
「女の出る幕ではない。下がれ!」
「那可不行。」
「そういうわけにはまいりません」
「雖然是受特雷澤所託,但這些人太輕視皇族。若不懲處,將有損皇族的威信。」
「テレーゼに頼まれてのことだろうが、こやつらは皇族を軽視しすぎた。処罰せねば皇族の威信にかかわる」
「我了解這點。但我並非僅因特雷澤之託而來。此時流臣下之血將損害國益,因此我前來勸阻。」
「それは承知しています。ですが、テレーゼに頼まれただけでここへ来たわけではありません。この時期に臣下の血を流すのは国益を損ねるためお止めに参りました」
「我知道會損及國益,但仍必須懲處。」
「国益を損ねるのは承知している。それでも処罰せねばならんのだ」
「一直與各國王族保持密切聯繫的是我。我多次通信,努力邀請他們出席典禮。陛下似乎也在與『冒險者公會』籌劃種種,不是也想避免一切化為泡影嗎?」
「各国の王族と親密に連絡を取っているのは私です。何度も手紙をやり取りし、式典に来ていただけるように努力してきました。陛下も〝冒険者ギルド〟といろいろと計画しているご様子ですし、すべてが水の泡になるのは避けたいのでは?」
冒險者公會?
冒険者ギルド?
『關於那件事我沒接到消息──當然也沒去查。畢竟西爾瓦是SS級冒險者,多數情報根本不用特地查就會傳來。嗯,倒是有點好奇,等這件事結束後再調查看看吧。』
その情報は入ってないな。調べてもいないから当然だが。なにせシルバーがSS級冒険者。大抵の情報は調べなくても入ってくる。まぁ気になる話ではあるし、この一件が終わったら調べてみるか。
不過現在要處理的是眼前的事。我能理解皇后的說法。
それよりも今は目の前のことだ。皇后の言うことはわかる。
身為外務大臣的埃里克主要負責與強國交涉。當然埃里克的部下們也在運作,但為了協助外交,皇后與諸妃一直與各國王族往來書信。
外務大臣であるエリクは基本的に大国との交渉にあたっている。もちろんエリクの部下たちも動いてはいるが、その外交を助けるために皇后をはじめとした妃たちは各国の王族と手紙のやり取りをしている。
那不只是單純的書信往來,還包括送禮、交換情報,後宮的妃嬪們也在各種事務上奔忙。
それは単純な手紙のやり取りだけじゃない。贈り物をしたり、情報を交換したり。後宮の妃たちもいろいろとやっているのだ。
因此無法容忍會摧毀這些努力的處罰。我理解她的意思,但問題是,要怎麼做呢?
だからその努力をぶち壊すような処罰は見過ごせない。言いたいことはわかる。だが、ならどうすればいい? という話だ。
絕對不能置之不理。
放置などできるわけがない。
「那你打算怎麼做?別是要我就這樣放過他們吧?」
「ならばどうせよと言うのだ? まさか許せとは言うまいな?」
「當然需要懲罰。然而不該流血,時機太不宜。不如先囚禁,等典禮結束後再處分如何?」
「もちろん罰は必要でしょう。しかし、血を流すべきではありません。時期が悪すぎます。投獄して式典が終わってから処罰してはいかがです?」
「典禮之後會有大赦。若赦免了其他人,那這些人也得赦免!要懲罰就只有現在可下手。」
「式典のあとには恩赦がある。他の者を許せば、こやつらも許さねばならん! 処罰するならば今しかない」
「那麼就該採取那個折衷方案。若因皇帝之命有有力貴族被處決,不論理由,來訪帝國的賓客肯定大幅減少。皇族的權威固然重要,但帝國的國益也同樣重要。別忘了,陛下曾有一次不聽我的請求而損及國益。」
「ならばそれで手を打つべきでしょう。皇帝の命により有力貴族が処刑されたとなれば、理由はどうあれ帝国への来賓は激減することは明白。皇族の権威も大事ですが、帝国の国益も大事なはずです。お忘れなく。陛下は一度、私の願いをお聞きにならず国益を損ねたことがございます」
「別再提皇太子的事!」
「皇太子の話はよさんか!」
父上怒喝之後皺眉看向弗朗茲。
父上は怒鳴ったあとに顔をしかめてフランツを見る。
弗朗茲則露出困窘無奈的表情。
フランツはフランツで困り果てた表情を浮かべていた。
皇后的說法說得有理。若把國益放在皇族權威之前,確實令人不得不同意。但若就此赦免這些人,下一批同類必然會出現,那終將損害國家的利益。
皇后のいうことはもっともだ。皇族の権威の前に国益といわれてしまえば、たしかにと納得せざるをえない。だが、こいつらを許してしまえばまた次なるこいつらが現れる。それはきっと国益を損ねることにつながるだろう。
無論哪方,對帝國都沒有好處。
どちらにしても帝国に利はない。
父上移開對皇后的視線,轉而以憤怒的目光盯著勞倫茲。
父上は皇后から視線を外し、ラウレンツを怒りのまなざしで睨みつける。
勞倫茲在那瞪視下畏縮起來。也難怪會被瞪,那傢伙不顧自身影響力胡作非為,結果已經擴大到不只是他的性命會受到牽連的地步。
ラウレンツはその睨みに怯む。そりゃあ睨まれるだろうな。こいつが影響力を考えずに暴れた結果、こいつの命だけじゃ収まらない事態まで広がったんだから。
我早在坦承是雷歐的時候就該退後,可惜現在這場面已經超出我能掌控的範圍了。
俺がレオと明かした時点で引き下がればいいものを。もはやこの場は俺の手には余る。
正當我這麼想時,又聽到更近的腳步聲。
そんなことを思っていると更なる足音が聞こえてきた。
本來不太想依賴外力,但既然皇后親自出面,也沒辦法不倚靠她了。
できれば頼りたくなかったんだが、皇后が出てきたとなれば仕方ない。
看來是我託菲妮安排的幫手抵達了。
フィーネに頼んでいた助っ人が来たようだ。
「咦?我以為會是阿爾來,為什麼會是雷歐呢?」
「あら? アルがいると思ってきたのだけど、なぜレオがいるのかしら?」
帶著頑皮孩子般的笑容,我的母親三葉步入王座大廳。不愧是母上,那笑容明明是在知道我是阿爾的情況下故意露出的。
悪戯っ子のような笑みを浮かべ、俺の母、ミツバが玉座の間に入ってくる。さすがは我が母上。あの笑みは俺がアルだとわかったうえで言っているな。
我讓菲妮待在母上身邊,並託她若皇后有所動作就請母上出手相助。
フィーネには母上の下にいてもらった。そして皇后が動いた場合は、母上にも動いてもらうようにと頼んでもらっていたのだ。
沒看到菲妮的身影,應該是母上的安排吧。
そのフィーネの姿が見えないが、おそらく母上の配慮だろうな。
菲妮完全沒有責任,但菲妮那種人可能會把這事往自己身上扛,放在心上。
フィーネにはまったく責任はないが、フィーネなら自分のせいだと気に病みかねない。
「我在冒充哥哥,母上。」
「兄さんのフリをしていたんです。母上」
「你們從小就擅長互換身分呢。但在皇帝陛下面前還是要克制,這很失禮。」
「昔からあなたたちは入れ替わるのが得意だものね。けれど、皇帝陛下の前では控えなさい。無礼よ」
「是,抱歉。」
「はい、申し訳ありません」
「雷歐失禮了,陛下。」
「レオが失礼いたしました。陛下」
「三葉……你也來這裡做什麼?」
「ミツバ……お前まで何のようだ?」
只見父上困惑不解,法蘭茲則是一臉胃痛的神色。
見れば父上は困惑し、フランツは胃が痛そうな顔をしている。
光是皇后與皇帝的對立就已夠棘手,若再加上母上插手,心力消耗會相當驚人。
皇后と皇帝のぶつかり合いだけでもあれなのに、そこに母上まで加わるとなれば心労も相当なものだろうな。
這已經不再是皇子與貴族間的小爭執能處理的事了。
もはや皇子と貴族の小競り合いでは済まなくなってきている。
在如此混亂的局面下,母上竟毫不顧慮地發言。
そんな混沌とした状況の中で母上は気にした様子もなく発言する。
「聽說皇后陛下前往王座大廳,我便來看看情形。果不其然,雙方意見似乎對立。」
「皇后陛下が玉座の間に向かわれたと聞いたので様子を見にきました。案の定、意見が対立しているようですね」
「三葉……你先退下。」
「ミツバさん……あなたは下がっていなさい」
「皇后陛下,我無意妨礙。只是來協助雙方尋找一個著落而已。」
「皇后陛下。邪魔をする気はありません。ただお互いの着地点を探すお手伝いをしにきただけです」
「您是雷歐納爾特的母親,不會偏向對雷歐納爾特有利的裁決嗎?」
「あなたはレオナルトの母。レオナルトの有利な風に裁定するのではないかしら?」
「懷疑是理所當然,但雙方僵持不下也是事實,不是嗎?」
「疑うのは当然です。しかし平行線なのもまた事実では?」
被母上如此回應後,皇后沉默了。
母上に言葉を返されて皇后は押し黙る。
就算是皇后也不能永遠和父上對峙,因為一旦父上暴怒,連皇后也難保平安。
皇后とていつまでも父上と張り合っているわけにはいかない。父上がキレたら皇后とて無事では済まないからだ。
皇帝的話就是絕對。如果父上想要,他可以無視一切,處決在場所有人。只不過他本人尚未認可如此行動,這就是皇帝的存在。只要有一個能讓父上動用強權的理由,或者說讓他信服的說法,一切便會結束。
皇帝の言葉は絶対だ。父上がその気になればすべてのことを無視して、この場の全員を処刑することも可能となる。本人がそれをよしとしていないだけで、皇帝とはそういう存在だ。何か一つ父上の中で強権を発動させるきっかけ、もっといえば納得があれば、それですべてが終わる。
見皇后沉默,母上轉而望向父上。
皇后が黙ったのを見て、母上は父上を見る。
父上也判定無法達成共識,微微點了點頭。
父上も埒が明かないと判断し、一つ頷いた。
「那就由我來找出著落吧。不過我的意見只有一個:『就當作沒發生過好了』。」
「では私が着地点を探しましょう。といっても私の意見は一つです。〝なかったことにしてしまえばいい〟かと」
眾人露出狐疑的表情。
誰もが怪訝そうな表情を浮かべる。
但只有我眯起了眼。
だが俺だけは目を細めた。
因為那和我原本構想的解決方案相同。
それは俺が考えていた解決策と同じだったからだ。
「雷歐,你能把事情說清楚嗎?我覺得由你說比我更能說得明白。」
「レオ、説明できるかしら? 私よりあなたのほうが上手く説明できると思うわ」
「好,我明白了。」
「はい。わかりました」
「這是什麼意思?雷歐納爾特,你也明白嗎?」
「どういう意味だ? レオナルトもわかっているのか?」
「是,陛下。我與母上的想法一致。本次一事最核心的問題在於,勞倫茲·馮·維特林侯爵既是名門貴族的當主,也是白鷗聯合的盟主。」
「はい、陛下。母上と僕の考えていることは一緒かと。今回の一件で一番問題なのは、ラウレンツ・フォン・ヴァイトリング侯爵が名門貴族の当主であり、白鴎連合の盟主であるという点です」
「這點我知道,我想知道的是接下來怎麼辦!」
「それは承知している。その先を知りたいのだっ」
或許因為皇后的關係,父上顯得相當惱怒。
皇后のせいか、父上はだいぶイラついている。
最好趕緊把這事結束。
これは早めに終わらせたほうがいいな。
「所以,就把提出決鬥這一事當作沒發生過吧。」
「ですので、決闘を申し込んだという一件をなかったことにしてしまいましょう」
「原來如此。這倒是個妙策。」
「なるほど。それは妙案です」
察覺到意圖的弗朗茨立刻連連點頭。
すぐに意図に気づいたフランツが何度も頷く。
不過父上似乎血氣上頭,失了冷靜,露出一副狐疑的表情。
だが頭に血が上っているせいか、冷静さに欠けている父上は怪訝そうな表情を浮かべる。
我則耐心地解釋道。
それに対して俺は丁寧に説明する。
「勞倫茲·馮·瓦伊特林侯爵並未提出決鬥,而是接受了和解條約。之後我的雷奧納爾特身分被揭露,他便以是否撤銷條約為賭注向我提出決鬥。就這麼說定吧。」
「ラウレンツ・フォン・ヴァイトリング侯爵は決闘を申し込まず、和解条約を飲んだ。その後、僕がレオナルトであることが発覚し、条約の取り消しを賭けて決闘を挑んだ。そういうことにしてしまいましょう」
「要扭曲事實嗎?把包括朕在內對皇族的無禮全都當作沒發生過?」
「事実を捻じ曲げるというのか? ワシを含めた皇族への無礼をすべてなかったことにしてか?」
「是的。那是在玉座之間發生的事。只要在場的人閉口不言,真相便不會外洩。」
「はい。玉座の間でのことです。この場にいる人間が口を噤めば本当のことは漏れません」
「這倒無妨……但皇族的權威會因此受損這一點,豈不是根本沒有解決?」
「それはいい……だが、皇族の権威が損なわれるという点はまったくもって解決しないが?」
父上以滿是焦躁的目光望向我。
苛立ちに満ちた視線を父上が俺に向けてくる。
父上恐怕已經認為,除了處決勞倫茲之外,沒有任何能維持皇族威信的方法了吧。
もはや父上の中ではラウレンツを処刑する以外に皇族の権威を保つ方法はないと思っているんだろうな。
血氣上頭,是因為皇后把皇太子的事提了出來。
頭に血が上っているのは、皇后が皇太子の話を持ち出したからだ。
這在這對夫妻之間幾乎是禁忌話題。
それはこの夫婦の間では禁句に近い。
「那就用決鬥後的處罰來解決。向皇族提出決鬥實在太無禮了。因此我提出條件,如果勞倫茲·馮·瓦伊特林侯爵輸了的話……包括把他抬出來的白鷗聯合主要貴族在內,都要飲下『帝毒酒』。如此一來,讓皇族蒙受無禮究竟意味著什麼,便會被廣為人知。」
「それは決闘後の処罰で解決します。皇族に対して決闘を申し込むというのはあまりにも無礼。ゆえに条件を提示します。ラウレンツ・フォン・ヴァイトリング侯爵が負けた場合は……彼を担ぎ出した白鴎連合の主要な貴族を含めて、〝帝毒酒〟を飲むこととする。それならば皇族に無礼を働くことがどういうことを意味するのか、大勢の人に知らしめられるでしょう」
我說出那種藥酒的名字,在場的人全都僵住了。
俺が出した酒の名にその場にいる誰もが体を強張らせた。
『帝毒酒』是帝國皇族所持有的毒酒,是帝國中最強、最兇惡的毒藥。
帝毒酒は帝国の皇族が保有する毒酒であり、帝国最強最悪の毒だ。
即便只喝一口,也會在接下來七日七夜中嘗遍各種病症。那是多種毒物混合的效應,每一天的症狀都不相同。更奇特的是,在此期間幾乎不會致死,服毒者徘徊在生死邊界、受盡折磨。
一口でも飲めば七日七晩にわたって、様々な病の症状を味わうことになる。配合された無数の毒の効果であり、一日ごとに症状は違う。しかも奇妙なことにその間はぎりぎり死ぬことはない。生と死の境界をさまよい、苦しむのだ。
而且在嘗盡那種無法死亡的折磨之後,飲用者最終必定會死去。
そして死ぬことのできない苦しみを味わい続けたあと、飲んだ者は必ず死ぬ。
這種毒只會用於重罪人,在父上治世期間從未被使用過。
重罪人に対してしか使われない毒であり、父上の治世では一度も使われていない。
「……若被知道那毒是朕所賜,諸國來賓還會來嗎?」
「……その毒をワシが与えたと知れば諸外国から来賓が来ると思うか?」
「不是由陛下賜與。這是作為條件,勞倫茲·馮·瓦伊特林侯爵才會向我提出決鬥。這樣一來,名聲惡化也能被抑制。為了免除罪責,挑戰者背負了飲下猛毒的風險;就算因此喪命,也是挑戰者該負的責任。」
「陛下が与えるのではありません。それを条件としてラウレンツ・フォン・ヴァイトリング侯爵は僕に決闘を挑むのです。そうであるならば評判の悪化も抑えられるでしょう。罪を免れるために猛毒を飲むリスクを背負って、決闘を挑んだ。それで死んだとしても挑んだ側の責任です」
我這番話一出,白鷗聯合的年輕貴族們臉色逐漸發青。所謂的主要貴族,就是指現在在場的那些貴族。
俺の言葉を受けて、白鴎連合の若手貴族たちはどんどん顔を青くしている。主要な貴族というのは、この場にいる貴族たちのことだ。
若勞倫茲輸了,他們也將被迫飲下『帝毒酒』。
ラウレンツが負ければ、彼らも帝毒酒を飲むことになる。
「立下那樣的先例,會不會使得已確定死刑的罪犯也仿效?」
「そのような前例を作れば、死刑が確実な罪人が同じことをするのではないかしら?」
「沒問題,皇后陛下。事後再立法禁止便可,這次僅此一次。」
「それは大丈夫です。皇后陛下。これが終わったあとにそれを禁じる法を作ればいいだけのこと。今回かぎりのことです」
「……原來如此」
「……なるほど」
「如何看呢?這樣既不會損害皇族的權威,也不會讓帝國的聲譽下滑,您覺得如何?」
「どうでしょうか? 皇族の権威も損なわれず、帝国の評判も落とさないと思いますが?」
我說完後,皇后朝特蕾澤瞟了一眼。
俺の言葉を受けて、皇后がちらりとテレーゼを見る。
特蕾澤無奈地點了點頭。
テレーゼは諦めたように一つ頷いた。
她大概看出,能得到一次翻盤的機會已是值得感激,不管敗北後是否會迎來慘死。
一発逆転のチャンスが与えられるだけありがたいことだと察したんだろう。たとえ敗北したあとに無残な死が待っていたとしても。
「……我知道這是個好主意。但我不解,你能從中得到什麼好處?雷奧納爾特?」
「……いい考えなのはわかった。だが解せんな。お前のメリットはなんだ? レオナルト」
父上直直地凝視著我。
父上がまっすぐ俺を見据えてくる。
沒錯,這件事對我完全沒有任何好處。
そう、これには俺のメリットが皆無だ。
接受決鬥毫無利處。我目前是受害者,而這些人即便什麼也不做也會死。給予他們起死回生的機會毫無意義。
決闘を受けるメリットがない。俺は現在のところ被害者であり、こいつらは何もしないでも死ぬ。起死回生の一手を与える意味はない。
但正因如此才值得接受。
だが、だからこそ受ける価値がある。
「我……是圖謀帝位之人。確實,這次事件造成帝國混亂,我有責任承擔。」
「僕は……帝位を狙う者です。此度の一件で帝国を混乱させたことは事実。その責任を取る義務があります」
「哦?那若你輸了怎麼辦?你說話是在假設自己會贏嗎?」
「ほう? では負けた場合はどうする? お前は勝ったことを前提に話しているが?」
「輸了的話,陛下想怎麼處置便怎麼處置。被逐出皇族或斬首皆可。這種會在此地輸掉的人,無資格奪取帝位。」
「負けた場合は陛下のお好きなように。皇族から追放でも、斬首でも構いません。この場で負けるような者に帝位は取れないでしょうから」
這樣的發言未免過分。我擅自冒充雷奧,擅自把雷奧的一切拿去賭。但我想雷奧會這麼說。即便他不會說,也必須讓他能說出口,否則會很麻煩。
あんまりな発言だろう。勝手にレオのフリをして、勝手にレオのすべてを賭けているのだから。だが、レオならばこう言うだろうとは思う。もしも言わないとしても、言えるようになってもらわないと困る。
聽了我的話,父上笑了。
俺の言葉を受け、父上は笑う。
那是喜歡上某人時會露出的笑容。
それは誰かを気に入った時に見せる笑みだった。
這下雷歐的門檻又被抬高了。
これでますますレオのハードルは上がったな。
「說得好!有這股氣概,真令人讚賞!想奪取帝位的人就該如此!我一直擔心你會不會太過心軟……但在這場帝位之爭中,你也有所成長了。」
「よく言った! その気概、見事だ! 帝位を狙う者はそうでなくてはな! お前は常々甘いのではないかと心配していたが……この帝位争いの中でお前も成長しているのだな」
「我還遠遠不夠成熟。」
「まだまだ未熟です」
「謙虛了。好,我照你說的辦。和解條約之後,揭露出你是雷歐納爾特,拉烏倫茨代表白鷗聯合提出決鬥,條件是要飲下帝毒酒。就這麼定了,可以嗎?」
「謙遜だな。わかった。お前の言う通りにしよう。和解条約のあと、レオナルトであることが判明し、ラウレンツは白鴎連合を代表して決闘を申し込んだ。帝毒酒を飲むという条件でな。そういうことにする。よいな?」
皇帝的命令是絕對的。
皇帝の命令は絶対だ。
父王動用了將此事定案的強權,想必也是因為當事人被說服、同意了吧。
そういうことにするという強権を父上は発動した。それをしてもよいと本人が納得したからだろう。
在場所有人都跪下,齊聲表示同意。
この場にいるすべての者が膝をついて、了承の声をあげる。
然而,從我身旁傳來的拉烏倫茨的聲音顫抖著。
だが、俺の横から聞こえてきたラウレンツの声は震えていた。
現在拉烏倫茨只有兩個選擇:什麼也不做被處決,或向我發起決鬥。
もはやラウレンツには何もせず処刑されるか、俺に決闘を挑むかの二択。
如果在這裡抗議,肯定會被人說『那就去死吧』,這是顯而易見的。看起來他也懂得這種道理,所以沒有抗議,只是安分地顫抖著。
ここで抗議すれば、ならば死ねと言われるのは目に見えている。さすがにそのぐらいはわかるらしく、抗議はせずにおとなしく恐怖に震えている。
在原本寄望的皇后與特蕾澤也默許這種局勢之後,已經沒有退路了。
頼みの綱の皇后とテレーゼが状況を容認した時点で、もはや逃げ場はない。
「那麼,瓦伊特林格侯爵,請簽名。」
「ではヴァイトリング侯爵、署名を」
克萊內爾特公爵催促他在文件上簽字。
クライネルト公爵が文章への署名を促す。
拉烏倫茨用顫抖的手想在文件上簽字,卻把筆掉了。
震える手でラウレンツは文章に署名しようとするが、ペンを落としてしまう。
我撿起筆,把筆牢牢放在他手裡讓他握住。
それを俺は拾い上げて、しっかりと握らせる。
「來,請吧。」
「さぁ、どうぞ」
「啊……」
「あ……」
在我的催促下,拉烏倫茨又向文件靠去簽字。
俺に促され、ラウレンツはまた文章に向かう。
那份文件上被做了一處修訂。大概是尤爾根或克萊內爾特公爵趁混亂時改寫的吧。
その文章には一つ訂正が施されてあった。ユルゲンかクライネルト公爵が混乱の間に書き換えたんだろうな。
原本寫著讓當主退位的文句被畫掉,改成了由家門追放的條款。
本来なら当主を引退となっているはずの文面には線が引かれており、新たに家門からの追放となっていた。
也就是說,一旦在這上面簽名,包括拉烏倫茨在內的主要貴族便成為平民;家族不再被問責。這就成了拉烏倫茨所要求的、由個人承擔責任的決鬥。
つまりこれに署名した時点でラウレンツをはじめとする主要貴族は平民となる。家の責任は問われない。ラウレンツが望んだ個人の責任による決闘ということになる。
這種事皇帝一句話就能改變,但這真是個相當不錯的助攻。
まぁそんなものは皇帝の一言でどうにでもなるんだが、なかなかナイスなアシストだ。
顫抖的拉烏倫茨沒有察覺到這一點。
震えるラウレンツはそのことには気づかない。
拉烏倫茨總算勉強簽完名,我也立刻簽下。
そしてラウレンツの署名がなんとか終わり、俺もすぐに署名する。
就這樣,簽署結束,拉烏倫茨他們正式成為平民,我慢慢撿起掉落的手套。
こうして署名が終わり、晴れてラウレンツたちが平民となったところで俺はゆっくりと落ちている手袋を拾った。
「――你的決鬥提案,雷歐納爾特·雷克斯·阿德勒已接受。」
「――君の決闘の申し出、レオナルト・レークス・アードラーが受けた」
於是,我以雷歐的身分迎向與拉烏倫茨的決鬥。
こうして俺はレオとしてラウレンツとの決闘に望むことになったのだった。
聽到那句話,拉烏倫茨的肩膀顫動了一下。
その言葉を聞いて、ラウレンツの肩が震える。
他臉上浮現的是恐懼。或許他有拿命相搏的覺悟,但顯然還沒到願意喝下帝國最強毒藥的程度。
その顔に浮かぶのは怯えだった。命を賭ける覚悟はあったかもしれないが、さすがに帝国最強の毒を飲む覚悟まではなかったのだろう。
看得出毫無氣勢。
目に見えて勢いがない。
稍微懂得勝負的人,光看我與拉烏倫茨的站姿就能預測勝負走向。
ある程度、勝負というものをわかっている者ならば俺とラウレンツの立ち姿だけで勝敗の行方がわかってしまうだろう。
畏懼死亡的人不會迎來勝利。
死に怯える者に勝利は舞いこまないものだからだ。
既然如此,很抱歉也無可奈何。我本想盡量避免有人喪命,但讓我的努力徒勞的是他們。
さて、悪いがこうなった以上は仕方ない。なるべく人死には避けたかったが、こっちの努力を無駄にしたのは向こうだ。
那就讓你成為雷歐的踏腳石吧,拉烏倫茨。
レオの踏み台になってもらおうか、ラウレンツ。