最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第百四十五話 埃托蒙特
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阿爾暴走的次日。
アルが暴走した次の日。
城內陷入大混亂。
城は大混乱に陥った。
不僅大量人被逮捕,他們的親屬與相關人士也蜂擁湧入城內。
大量の逮捕者に加え、その親族や関係者たちが城に詰めかけたからだ。
忙著應對的,是法務大臣與他的部下們。
対応に追われたのは法務大臣とその部下たち。
那聲悲鳴傳到了皇帝耳中,但曾對阿爾說過「隨他去吧」的皇帝,對此事採取不多干預的立場。
そしてその悲鳴は皇帝の下に届けられたが、一度アルに好きにしろと言った皇帝はこの件に関しては口をはさむ気はないというスタンスをとっていた。
在這般混亂的城內,阿洛伊斯正與最近認識的貴族們聊天。
そんな城の中でアロイスは最近知り合った貴族たちと話していた。
「不過,這真的是事實嗎?那位被視為廢物的皇子會做出這種行為?」
「しかし、本当なのだろうか? あの出涸らし皇子がこのような行動に出るなんて?」
「我也很在意。那不像是他的作風。」
「それは私も気になっていた。あの皇子らしくはない」
阿洛伊斯周遭盡是年輕貴族。他們未加入白鷗聯合,並冷靜旁觀這次的騷動。
アロイスの周りにいるのは若手貴族ばかり。白鴎連合には参加せず、今回の騒動を冷静に静観していた者たちだ。
阿洛伊斯向這些人述說他對阿爾的印象。
そんな彼らにアロイスはアルの印象を語る。
「以我見面時的印象來說,並不那麼令人意外。」
「会ったときの印象でいえば、さほど意外ではありません」
「這是什麼意思呢,金梅爾伯爵?」
「どういうことかな? ジンメル伯爵」
「就是字面上的意思。前些日子我見過阿爾諾爾特殿下,完全不像傳聞中那個放蕩的皇子。可以說擁有難以言明的威壓……老實說,我甚至感到害怕。」
「そのままの意味です。この前、アルノルト殿下にお会いしましたが、とても噂に聞く放蕩皇子とは思えませんでした。言い知れぬ迫力があったといいますか……正直、怖いと感じたほどです」
「竟能讓曾擊退帝國一萬兵馬的你也說出那樣的話……」
「帝国軍一万を退けた君にそこまで言わせるか……」
「那是不是代表阿爾諾爾特殿下是真的強?若是如此,我家今後的動向就得改變了。」
「それはつまりアルノルト殿下は本物ということでいいのかな? それなら今後の我が家の動きは変わってくる」
一位年輕貴族的話,周圍的人也點頭。
一人の若手貴族の言葉に周りの者も頷く。
阿洛伊斯為此歪了歪頭。
そのことにアロイスは首を傾げた。
「這是什麼意思?」
「どういう意味ですか?」
「雷歐納爾特殿下確實有出色的才華與胸襟……但實在太過溫和。我不是唯一這麼想的。許多貴族都認為他無法做出嚴厲的決斷。」
「レオナルト殿下は素晴らしい才能と器をお持ちだが……いかんせん優しすぎる。そう考えているのは私だけではない。多くの貴族が厳しい決断ができないのではないかと思っているんだ」
「嚴厲的決斷嗎……在決斷力方面他倒是有些,但……」
「厳しい決断ですか……決断力という点ではあるように思いますが……」
「他應該是有決斷力的。但要做出嚴苛──不,無情的決斷,似乎做不到,這是問題所在。不過若阿爾諾爾特殿下是真正的人才,那擔憂就會消失。由阿爾諾爾特殿下輔佐雷歐納爾特殿下即可。」
「決断力はあるだろう。ただ厳しい……いや非情な決断はできないように思えるんだ。そこがネックだった。しかし、アルノルト殿下が本物であるならその心配はなくなる。レオナルト殿下をアルノルト殿下が補佐すればいいだけだ」
如此一來,年輕貴族們便開始討論未來的帝位之爭。
そう言って若手貴族たちはこれからの帝位争いについて論議を始めた。
贊德拉已退出後,帝位候選人剩下三名。埃里克仍占優勢,但其身邊有自古跟隨他的舊部,新人無法插足。
ザンドラが退場した今、帝位候補者は三名。エリクがいまだに有利だが、その周りには古くからエリクに付き従ってきた者がおり、新参者が割って入る余裕はない。
在那情況下,最受關注的自然是雷歐納爾特。
そうなると最も注目すべきはレオナルトということになる。
該投靠誰?候選人逐漸明朗,貴族們正小心翼翼地做出選擇。
誰につくべきか。候補者が絞られ始めた今、貴族たちは慎重に答えを出そうとしていた。
阿洛伊斯正讚嘆阿爾的策略是否也包含這種效果時,身後有人喊住他。
こういう効果も狙っていたのだろうかとアロイスがアルの作戦に感心していると、後ろから声をかけられた。
「金梅爾伯爵」
「ジンメル伯爵」
「嗯?」
「はい?」
被叫名的阿洛伊斯回頭,見到一位身材高大的老人。從外表判斷,他約五十後半到六十出頭,臉色看來有些不太好。
名前を呼ばれたアロイスが振り向くと、そこには背の高い老人がいた。見た目から察するに五十台後半から六十代前半。やや具合の悪そうな顔色だった。
雖是素未謀面,但從衣著與氣度判斷為高階貴族,阿洛伊斯便低頭行禮。
見たことのない人物であったが、着ている服と雰囲気から高位の貴族と察してアロイスは頭を下げる。
「初次見面。我是阿洛伊斯·馮·金梅爾。」
「はじめまして。アロイス・フォン・ジンメルと申します」
「不,才是我冒昧打擾一聲,我是埃托蒙特·馮·維特林。」
「こちらこそ、いきなり申し訳ない。私はエトムント・フォン・ヴァイトリングという」
「維特林侯爵嗎?」
「ヴァイトリング侯爵ですか?」
「是以前的爵位了。我已將爵位讓給兒子,現在隱居。多數人稱我為維特林翁。」
「元だ。すでに爵位は息子に譲り、隠居の身なのでな。多くの者はヴァイトリング翁と呼ぶ」
「原來如此。那麼,維特林翁,有何事相求?」
「なるほど。ではヴァイトリング翁。どのようなご用件でしょうか?」
在阿洛伊斯身旁談話的年輕貴族們注意到埃托蒙特的到來,馬上繃直了身子站直。
アロイスの傍でしゃべっていた若手貴族たちはエトムントの存在に気づき、背筋を伸ばして立っている。
他曾是現任皇帝身旁的重臣,若非身體抱恙,現在大概仍掌握帝國要職。
かつては現皇帝の傍で重臣として仕えた実力者。体調を崩していなければ、今も帝国の要職についていただろう人物だ。
對年輕貴族而言,他是高不可攀的存在。
若手貴族にとっては雲の上の存在であった。
但已隱居多年很少露面,現在為何出現,令人納悶。
だが、すでに隠居して表舞台には久しく顔を出していなかった。どうして今、出てきたのか。
阿洛伊斯猜想很可能與其子嗣有關,而這猜測並無錯誤。
考えられるのは息子関連だろうとアロイスは読み、それは間違っていなかった。
「想稍微確認一件事。您說見到阿爾諾爾特殿下時感到害怕,這是真的嗎?」
「少々確認したいのだ。アルノルト殿下と会ったときに怖いと感じたのは事実かな?」
「是的。與傳聞中的形象大相逕庭。」
「はい。噂に聞く人物像とは大きく異なっていました」
「原來如此……幾乎可以說是判若兩人?」
「なるほど……まるで別人というほどかな?」
「是的,沒錯。」
「はい。そうですね」
聽到阿洛伊斯的回答,埃托蒙特點了幾次頭,露出宛如對孫兒的微笑,然後離開了現場。
そのアロイスの答えに何度か頷いたエトムントは、孫に向けるような笑顔を向けてその場を後にする。
緊繃的年輕貴族們鬆了口氣,但阿洛伊斯毫不在意地繼續思索。
緊張の糸が途切れた若手貴族たちは安堵の息を吐くが、アロイスは気にせずに考え続ける。
埃托蒙特似乎心中仍有疑慮。
エトムントは何か引っかかっていた様子だった。
也許他注意到了一些自己察覺不到的細節。
もしかしたら自分に気づけない何かに気づいたのかもしれない。
於是阿洛伊斯的思緒繼續運轉。
そしてアロイスはさらに思考を進める。
心想會不會在不自知間,捲入了自己不知情的計謀。
気づかない間に自分の知らない策に関わっているのではないかと。
若是格勞,這事他說不定會做得出來。帶著這樣的念頭,阿洛伊斯繼續盤算。
グラウならやりかねない。そんな思いを抱きながらアロイスは思考を巡らせるのだった。
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「久違了,皇帝陛下。」
「お久しぶりでございます。皇帝陛下」
「啊啊,好久不見,埃托蒙特。」
「ああ、久しいな。エトムント」
皇帝約翰內斯懷念地露出笑容。
皇帝ヨハネスは懐かしそうに笑みを浮かべる。
自稱身體不佳而隱居已數年,埃托蒙特這次是首次來訪皇城。
体調が芳しくないといって隠居してから数年。エトムントが城を訪ねたのは初めてのことだった。
然而不能只是沉浸在懷念中。
しかし懐かしんでばかりもいられない。
很明顯他是帶著緊急事務來到城中。
急用があったから城に来たことは明らかだったからだ。
「此次特來道歉。我的兒子鬧得帝都騷動,實在抱歉,身為父親的我有失職。」
「此度は謝罪に参りました。息子が帝都を騒がせてしまい、申し訳ありません。父である私の不徳です」
「你不該一人承擔責任。若兒子的過錯要怪在父親,朕也應該道歉。」
「お前が謝ることではない。息子の責任が父のせいであるならば、ワシも謝らなければならん」
「……阿爾諾爾特殿下並非錯誤,雖然性急強硬,但以皇族的立場而言,過錯反而在我方的兒子們。」
「……アルノルト殿下は間違ってはおりません。性急で強引ではありますが、皇族という立場を考えれば非があるのは息子たちのほうです」
「嗯……這點朕知道。正因如此,朕無法插手。」
「ふむ……それは承知している。だからこそ、ワシは口を出せん」
聽了約翰內斯的話,埃托蒙特苦笑,搖了搖頭。
ヨハネスの言葉にエトムントは苦笑して首を横に振る。
「我不是來強求什麼。陛下的立場我明白。我會盡我所能,請陛下放心。」
「無理を言いにきたわけではありません。陛下のお立場はわかります。私なりにやれることはやりますのでご安心を」
「抱歉了。」
「すまんな」
約翰內斯簡短地說了聲抱歉,然後嘆了口氣。
短く謝罪を口にして、ヨハネスはため息を吐く。
接著帶著苦笑開口。
そして苦笑しながら切り出す。
「年輕時根本想不到我們的兒子竟會互相爭執。」
「若い頃は互いの息子が揉めるとは思いもよらなかったな」
「真是如此。我本以為已教得夠嚴,顯然還是太寬。」
「まったくです。礼儀は叩き込んだつもりでしたが、甘かったようです」
「阿爾諾爾特很特別。這次的事連朕也驚訝。他不是那種會把問題擴大的類型。那也是為何朕曾交給他那枚戒指。」
「アルノルトは特殊だ。今回のことはワシも驚いている。あれは問題を大きくするタイプではない。だから指輪を渡したのだがな」
約翰內斯再次嘆息,低聲自語這是個誤算。
ヨハネスは再度ため息を吐き、誤算だった、とつぶやく。
看著約翰內斯,埃托蒙特發出自己的疑問。
そんなヨハネスを見てエトムントは疑念を口にする。
「陛下看來……此次的阿爾諾爾特殿下是否與平常不同?」
「陛下から見て……此度のアルノルト殿下はいつもと違いますか?」
「是的,不同。性急且強硬。與以往相去甚遠。他一向飄然不驚,也不輕易示怒。也許是被激得太厲害,或另有他因,朕也不清楚。」
「ああ、違う。性急で強引。あれからは程遠い言葉だ。常に飄々としていて、怒りを見せることもない。よほど頭に来たのか、それとも違う理由か。ワシにもわからん」
約翰內斯顯出為難,重新在寶座上坐得更沉。
困ったとばかりにヨハネスは玉座に深く座りなおす。
即便帝位之爭暫時中斷,現在卻變成皇族與貴族的對立。
帝位争いは中断されたというのに、今度は皇族と貴族の争いだ。
「說真的,朕也沒那麼閒。」
「正直、そこまで暇ではないのだがな」
「再次致歉……陛下。能否聽我說說想法?」
「重ねて申し訳ありません……陛下。私の考えを聞いていただけませんか?」
「什麼?」
「なんだ?」
「我也認識阿爾諾爾特殿下。如今城中甚至傳出他讓人害怕的說法,這點令我疑惑。那人無論被怎麼輕視或羞辱,總是全數一笑置之。那樣的人會表現出讓他人害怕的情緒嗎?」
「私もアルノルト殿下は存じています。今、城の中ではアルノルト殿下が怖いという話まで流れているほどで、私はそこに疑問が浮かびます。あの方はどれだけ馬鹿にされようが、貶されようがすべて受け流してきました。そんな方が他者を怖がらせるほど感情を出すでしょうか?」
「你想說什麼?別拐彎抹角,那是老毛病了。」
「なにが言いたい? 昔からの悪い癖だぞ? 回りくどいのはよせ」
「是的。性急、強硬這類性格,比起阿爾諾爾特,更像是雷歐納爾特殿下。」
「はい。性急で強引という性質はアルノルト殿下よりも、レオナルト殿下のほうが一致するかと」
聽了那話,約翰內斯眯起眼。
その言葉にヨハネスは目を細める。
要一口否定那很容易。
ありえんと切り捨てるのは楽だった。
但約翰內斯腦中浮現起曾來他房中拜訪的阿爾諾爾特的談話。
しかしヨハネスの脳裏に自分の部屋を訪ねてきたアルノルトとの会話が思い浮かぶ。
「……阿爾諾爾特會稱朕為『父上』。尤其當周遭沒人的時候。但……」
「……アルノルトはワシを〝父上〟と呼ぶ。周りに人がいないなら特に。しかし……」
「您是有所察覺嗎?」
「思い当たることがあるのですね?」
「若說是互換身份,那未免太完美了。能做到那種地步嗎?」
「入れ替わっているとしたら完璧すぎる。そこまでできるものか?」
「我不知道。但比起阿爾諾爾特變了,倒不如想成是雷歐納爾特在假扮阿爾諾爾特來得合理。況且那位雷歐納爾特會在阿爾諾爾特陷入危機時,離開帝都嗎?」
「わかりません。しかしアルノルト殿下が変わったというよりはレオナルト殿下がアルノルト殿下のフリをしているほうがしっくりきます。そもそもあのレオナルト殿下がアルノルト殿下のピンチに帝都の外に出るでしょうか?」
「也是。可若真是如此……該如何處理?」
「それはそうだが……だとしたらどうする?」
約翰內斯仍半信半疑,但若真是如此,便不是被人嘲笑的廢皇子與貴族之爭,而是帝位候選人與貴族的對立。
いまだに半信半疑のヨハネスだったが、もしもそうだとするならいつも馬鹿にされている出涸らし皇子と貴族の争いではなく、帝位候補者と貴族の争いということになる。
若持續拖延,主君與臣下之間可能會產生嚴重裂痕。
長引けば深刻な亀裂が主君と臣下の間に入る可能性がある。
「務必盡速求得和解。不擇手段也在所不惜。」
「早急に和解を求めます。どんな手を使っても」
「也只有那樣了吧……」
「それしかあるまいな……」
「陛下……倘若雷歐納爾特殿下是在假扮阿爾諾爾特殿下,我的兒子當然,連我也可能難以被原諒。所以……請將此視為最後一次交談。」
「陛下……もしもレオナルト殿下がアルノルト殿下のフリをしていた場合、我が息子はもちろん私も許されないかもしれません。ですので……これが最後の会話とお思いください」
「別說些無聊的。雖然有委任,但不會放任至此。臣子的生死掌握在朕手中,不會讓區區一個兒子為所欲為。」
「くだらぬことはよせ。いくら任せているとはいえ、そこまではやらせはせん。臣下の命はワシのものだ。息子ごときに好きにはさせん」
「感謝陛下。不過若真是雷歐納爾特殿下,那就沒有示範效應可言。若要流血,請只牽涉我與兒子。我的兩個女兒願為陛下效力,請保全她們。」
「ありがとうございます。ですが、もしもレオナルト殿下なのだとしたら示しがつきません。血を流すならばどうか息子と私だけに。二人の娘は陛下のお役に立ちましょう。どうかお守りください」
「……不會讓那種事發生,但朕知道了。」
「……そんなことはさせんが、承知した」
「感謝陛下。」
「感謝いたします」
說罷,埃托蒙特深深鞠了一躬。
そう言ってエトムントは深く頭を下げた。
然後他優雅地站起身。
そしてスッと立ち上がる。
「那麼失陪了。我得去尋找和解之道。」
「それでは失礼いたします。和解の手段を探さねばなりませんので」
「嗯,保重身體。」
「ああ。体には気を付けよ」
「是,陛下。」
「はい」
說完後,埃托蒙特離開了現場,出城而去。
そう言ってエトムントはその場を後にして、城も出ていく。
他已開始聯繫那些已加入白鷗聯合的主要貴族父輩們。
すでに白鴎連合に参加していた主要な貴族の親たちには声をかけている。
在那裡定下方針,並要妥善運作。
そこで方針を決め、上手く動かねばならない。
「咳咳……」
「ごほっごほっ……」
久違走動,便咳嗽起來。
久々に歩き回っているせいで、咳が出る。
即便如此,埃托蒙特仍不停步前行。
それでもエトムントは歩みを止めない。
這是他與約翰內斯、弗朗茲一同打造的帝國現狀。
ヨハネスやフランツとともに作り上げた現帝国。
他深信不能讓自己的兒子親手毀掉這一切。
自らの息子の手で壊すわけにはいかないと強く思っていたからだ。