最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第128話 阿洛伊斯
從今天起進入第五部,讓各位久等了,十分抱歉。今後也請多多指教m(__)m
今日から第五部開始です。お待たせして申し訳ありません。またよろしくお願いしますm(__)m
與克呂格公爵的戰鬥已過去一個月。南部已由父上派遣的軍隊與代官進駐,總算開始慢慢恢復平靜。
クリューガー公爵との戦いから一か月が経った。南部には父上が派遣した軍と代官たちが入って、どうにか落ち着きを取り戻し始めていた。
隨著局勢穩定,下一個問題浮現出來。
そして落ち着きを取り戻したため、次の問題が浮上した。
帝都正門。
帝都の正門。
穿過那扇門的是一支騎著馬的灰衣隊伍。我則以格勞的模樣靠近。
そこをくぐったのは馬に乗った灰色の一団。そこに俺はグラウの姿で近寄る。
「就這樣走」
「そのまま歩け」
「是……好久不見,格勞」
「はい……お久しぶりです。グラウ」
「好久不見啊,阿洛伊斯」
「久しぶりだな、アロイス」
那支灰色隊伍正是阿洛伊斯他們。
灰色の一団はアロイスたちだった。
因為曾是人質的母親已回到領地,他來向父上謝罪。裝作低調行動是為了保護阿洛伊斯的人身安全。
人質だった母親が領地に戻ってきたため、父上に謝罪へ来たというわけだ。お忍び風なのはアロイスの身の安全を守るためだ。
阿洛伊斯粉碎了戈登與克呂格兩大勢力的計畫。就算不說這些,他以千人擊退一萬帝國軍的少年領主身分也備受矚目,被盯上的理由多的是。
アロイスはゴードンとクリューガー。二つの巨大勢力の思惑を砕いた。そうじゃなくても一万の帝国軍を僅か一千で退けた少年領主として注目を集めている。狙われる理由はいくらでもある。
「你母上還好嗎?」
「君の母上は元気だったか?」
「是的,託您的福,一切安好」
「はい、おかげさまで」
「我什麼也沒做。救你母親的是雷奧納爾特皇子他們」
「俺は何もしていない。君の母上を助けたのはレオナルト皇子たちだ」
「能平安相見多虧了格勞」
「無事に会えたのはグラウのおかげです」
阿洛伊斯這麼說著,從兜帽下露出一抹討人喜愛的笑容。我對著那樣的阿洛伊斯苦笑一番後,便進入正題;不過也很快就能結束。
そう言ってアロイスはフードの下で人好きのする笑みを浮かべる。そんなアロイスに苦笑しつつ、俺は本題に入った。とはいえ、すぐに済むことだが。
「阿洛伊斯,你的立場很微妙。雖然不會被處罰,但有可能會被政治利用」
「アロイス。君の立場は微妙だ。処罰はされないが、政治利用されかねない」
「是……但我已做好覺悟。我守住了領地與南部,再貪心就會遭受懲罰」
「はい……ですが覚悟の上です。領地と南部を守れました。これ以上望めば罰があたります」
阿洛伊斯說完這話時眼中充滿了覺悟。他來到這裡之前似乎就已下定決心。雖說不會被處罰,但也沒有十拿九穩,說不定會被宣判死刑。如果他已做好那樣的覺悟,無論發生什麼恐怕都不會動搖。
そう言ったアロイスの目は覚悟に満ちていた。ここに来るまでに覚悟を固めてきたか。処罰はないといっても、確実ではない。死刑を言い渡されるかもしれない。その覚悟までしてきたなら、どのようなことが起きても動じないだろう。
真了不起。我在同樣年紀時,不知道自己是否能下定死的覺悟。
大したもんだ。同じ年齢の時、俺は自分が死ぬ覚悟ができたかどうか。
不,就算是現在我也做不到。從這點來看,阿洛伊斯比我更出色。正因如此,才更值得幫助他。
いや、今だってできないな。そういう意味ではアロイスは俺なんかよりよほど立派だ。だからこそ、助ける価値がある。
「我為你準備了一份禮物」
「そんな君に一つプレゼントを用意した」
「禮物?」
「プレゼント?」
「一切都取決於你。只要你保持本色,事情大概會朝好的方向發展」
「すべては君次第だ。君が君らしくあればきっと良い方に転ぶだろう」
「原來如此……那我就順著心意生活吧」
「なるほど……では心の赴くままに過ごすことにします」
「那就如此吧」
「そうしろ」
說完這些我便離開現場。
それだけ伝えると俺はその場を後にする。
周圍已經有許多人在監視阿洛伊斯。有負責護衛的近衛騎士,也有伺機而動的刺客。他們中有些人跟在我後頭,但我一轉進小巷便立刻用轉移甩掉追蹤。
すでに周りには多くの者がアロイスを監視していた。護衛を担当する近衛騎士もいれば、アロイスの隙を伺う暗殺者もいる。彼らの一部が俺の後をつけてくるが、路地裏に入って即座に転移で撒く。
我轉移到面向大街的旅館房間,塞巴斯在那裡等著。
転移したのは大通りに面した宿屋の部屋。そこにはセバスが待っていた。
「歡迎回來,主人」
「お帰りなさいませ」
「嗯。目標如何?」
「ああ。どうだ? 標的は?」
「一切按計畫進行」
「予定通りの行動です」
我這麼說著,從窗戶望向外面。
そう言って俺は窓から外を見る。
大街上車馬往來很多;其中停著一輛樸素但做工結實的馬車。
大通りには多くの馬車や馬が走っている。その横に止まっている質素だがしっかりとした作りの馬車があった。
「宰相果然還是不喜歡出風頭呢」
「相変わらず宰相は目立つのが嫌いだな」
「那是他的性子吧」
「あの方の性分なのでしょう」
坐在那輛車的是宰相弗朗茨。弗朗茨以愛妻聞名,工作忙時會用禮物向妻子道歉。現在是派隨從去買那份禮物,因為他自己去會太顯眼。
あれに乗るのは宰相のフランツだ。フランツは愛妻家として知られており、仕事が忙しくなると妻にお詫びの品をプレゼントすることで知られている。今は従者にそれを買わせにいっているところだ。自分で行くと目立つからな。
我在心裡向那位弗朗茨道歉,輕輕打了個響指。於是拉著弗朗茨馬車的馬開始暴躁起來。
そんなフランツに俺は心の中で謝罪しつつ、指を軽く鳴らす。それによってフランツの馬車を引く馬が暴れだした。
繫著的繩索斷裂,馬車開始失控奔馳。
そして繋がれた紐が千切れ、馬車は暴走を始める。
「非常抱歉,宰相……」
「申し訳ない、宰相……」
「沒辦法。要讓宰相站到阿洛伊斯殿這邊,這是最好的方式」
「仕方ありません。宰相をアロイス殿の味方にするにはこれが一番です」
「我知道,只是覺得可憐。雖然是我做的就是了」
「わかっているが、気の毒でな。自分でやっておいてなんだが」
被困在失控馬車裡對心臟來說絕對不是好事。不過這次是刻意引發的失控,已用結界調整馬的去向以免波及他人。這件事不會造成傷亡。車內的弗朗茨可能會因此討厭馬車,但應該沒大礙。
暴走する馬車に取り残されるというのは心臓に悪いことこの上ないだろう。まぁ意図的な暴走であり、周りに被害がないように結界で馬の行き先は調整している。この一件で怪我人は出ない。中にいるフランツが馬車嫌いになるかもしれないが、まぁ大丈夫だろう。
失控的馬車越跑越快,馬兒興奮且無人能控制,弗朗茨無法制止。
暴走する馬車はどんどん加速していく。馬が興奮しており、コントロールする従者もいないからだ。フランツに止める術はない。
無論發生什麼都能用魔法阻止,但並沒有這個必要。
何があっても魔法で防げるが、それをする必要はない。
「那個年紀能做到這種事,真了不起」
「あの年で大したものですな」
塞巴斯說出讚賞之語。望去之處,騎馬的阿洛伊斯正與弗朗茨的馬車並行。
セバスがそう褒め言葉を口にする。その視線の先では馬に乗ったアロイスがフランツの馬車と並走していた。
「你覺得他會怎麼救人?」
「どう助けるつもりだと思う?」
「最穩妥的是只先救出宰相。若與跟在後頭的騎士合作,應該不難。不過——」
「確実なのは宰相だけを救出することでしょうな。後ろについてきている騎士たちと協力すれば難しくはないでしょう。ですが」
「失控的馬可能會傷到周遭的人」
「暴走した馬が周りの人を怪我させるかもしれないな」
「是的,最重要的是讓馬冷靜下來。但靠近已經興奮的馬再用自己的馬靠近相當危險,最壞情況是連自己的馬也興奮把人摔下來」
「はい。一番は馬を落ち着かせることです。ですが、ただでさえ興奮状態の馬にほかの馬で近づくのは危険です。最悪、自分の馬も興奮して振り落とされかねません」
「危險就是危險……但那傢伙曾以一把劍對抗一萬帝國軍。那種決斷,他應該會輕而易舉地做出」
「まぁ危険は危険だが……帝国軍一万を相手に剣を握った奴だ。それくらいの決断は軽くやるだろうさ」
確實有西爾佛的援助,無可否認那給了他一把力量。然而阿洛伊斯仍選擇面對十倍兵力舉劍,不逃跑,決心作為領主守護自己的領民,也作為帝國貴族守護所有人民。
シルバーの助力があったことは事実だ。それに背を押されたことは間違いないだろう。それでもアロイスは十倍の兵力に向かって剣を向けることを選んだ。逃げることはせず、領主として自分の領民を守ること。そして帝国貴族としてすべての民を守ることを決めた。
一個才十二歲的孩子做了那樣的決定。
わずか十二歳の子供がそう決めたのだ。
「那傢伙等雷奧成為皇帝時,肯定會是個好臣下」
「あいつはきっとレオが皇帝になったとき、よい臣下になる」
「帝國幅員遼闊,皇帝一人無法治理,必須有可信賴的貴族」
「帝国は広大ですからな。皇帝一人では治められません。信用できる貴族が必要となります」
我點頭表示同意。南部失去了有分量的貴族,那塊領地恐怕會被重新分配。不過毫無疑問,南部已失去能成為中心的貴族。
そのとおりと俺は頷く。南部は巨大な貴族を失った。きっとその領地は再分配されるだろう。しかし、南部には中心となる貴族がいなくなったことは間違いない。
但阿洛伊斯是能成為南部核心的人才,也留下了相當的功績。雖然還有許多需要學習的事,但他仍是令人期待的傢伙。
だがアロイスはそんな南部の中心となれる逸材だ。それだけの功績も残した。まだまだ学ばなきゃいけないことも多いだろうが、それでも将来が楽しみな奴ではある。
看來阿洛伊斯選擇讓馬平靜下來,他拼命並行跑著,試著安撫拉著馬車的馬。
見ればアロイスは馬を落ち着かせることを選んだようだ。必死に並走しながら馬車を引く馬を落ち着かせようとしている。
過了一會兒,拉著弗朗茨馬車的馬慢慢停下了腳步。
そしてしばらくすると、フランツの馬車をひく馬はゆっくりと足を止めた。
動物對恐懼敏感。馬能真正平靜下來,代表阿洛伊斯也保持冷靜。
動物は恐れを抱く者には敏感だ。ちゃんと落ち着いたということは、アロイスも落ち着いていたということだろう。
「這樣阿洛伊斯就能安心了。宰相雖不會被情緒左右,但他有遠見。若他對阿洛伊斯的未來抱有期待,即便父上想處罰,也會阻止的」
「これでアロイスは安心だな。宰相は情に流される人物じゃないが、先を見れる人だ。アロイスの将来に期待できるとなれば、父上が処罰しようとしても止めてくれるだろう」
「皇帝陛下應該不會處罰他吧」
「皇帝陛下が処罰することはないでしょう」
「也是,不過在這種情況下處罰阿洛伊斯,南部又會陷入混亂。說白了,讓他和宰相接觸,其實是另有打算」
「それもそうだけどな。この状況でアロイスを処罰すれば、南部はまた混乱する。ぶっちゃけた話をすれば、宰相と接点を持たせたのは別の狙いがある」
「是什麼打算?」
「どのような狙いですか?」
「如果宰相對阿洛伊斯的未來抱有期待,他肯定會想把阿洛伊斯留在皇帝身邊,也就是留在宮中教導。如此一來他就能和雷奧建立聯繫,阿洛伊斯也能學到很多,簡直是一舉多得」
「アロイスの将来に期待を抱けば、きっと宰相はアロイスを皇帝の手元に置こうとする。つまり城に留めて学ばせようとする。そうなればレオと接点もできるだろうし、アロイスも色々と学べる。良いこと尽くめだ」
「阿洛伊斯殿若受皇帝青睞,接近他的貴族必然增加,應該也可以把他們一併拉攏,這一層算盤也該加進去吧?」
「アロイス殿が皇帝に気に入られたとみて、寄ってくる貴族も増える。それを取り込めるという打算も付け加えるべきでは?」
「你竟然會想出這種壞心思,真是個性格不好的傢伙啊?」
「そんな悪いことを考えるなんて、性格の悪い奴だな? お前は」
「不夠壞的人做不了執事。話說回來,如果連這點小陰謀都想不出來,我得多念你幾句了」
「性格が悪くないと執事は務まりませんので。それはそうと、その程度の悪だくみも思いつけないとなるとこれから小言を増やさなければいけませんな」
「……」
「……」
我無言地瞪著塞巴斯,但塞巴斯毫不在意。
俺は無言でセバスを睨む。だがセバスはどこ吹く風だ。
真是的,這傢伙難道不懂得襯托主人嗎?
まったく、こいつは主人を立てるということを知らないのか。
「我會想到壞主意都是被你影響的,肯定沒錯」
「俺が悪いこと思いつくのはお前の影響だな。そうに違いない」
「真是榮幸」
「光栄ですな」
我再度瞪了自豪回應的塞巴斯一眼,見無濟於事只好放棄。
誇らしげに応じたセバスを再度睨み、効果がないため諦める。
跟塞巴斯拚實在沒用。
セバスに挑むだけ無駄だ。
「走吧。事已了結。最近因為父上的緣故太受關注,不能隨便行動」
「行くぞ。用事は済んだ。最近は父上のせいで注目されておいそれと動けないからな」
「稱您為『雙黑皇子』這稱呼妙極了。這麼一說能提升您的聲望,真是高招。皇帝陛下恐怕也這麼認為吧」
「双黒の皇子とはよく言ったものですな。こう言っておけばあなたの格が上がる。良い手を打ちましたな。皇帝陛下は」
「真是讓人頭疼」
「いい迷惑だ」
我們邊聊邊離開旅館。阿洛伊斯的到來代表南部已趨於穩定。直到南部安定之前一直忙於善後,從今以後又會再次變得忙碌。
そんな会話をしながら俺たちは宿屋を後にする。アロイスが来たということは南部が落ち着いた証拠。南部が落ち着くまでは後処理に追われていたが、これからはまた忙しくなる。