最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第百九話 值得一試
阿爾一行人正在返回帝都的途中。
アルたちが帝都に戻っている最中。
在帝都裡,大臣、皇子與主要貴族們被皇帝召見。
帝都では大臣や皇子、主要な貴族たちが皇帝によって呼び出されていた。
「南部拒絕了朕的調查」
「南部はワシの捜査を断った」
皇帝約翰內斯在眾人面前簡短地宣布了這句話。
集められた者たちの前で皇帝ヨハネスはそう短く告げる。
在帝國,皇權至高無上;拒絕他的調查,無異於叛亂。
帝国において皇帝は絶対。その捜査を断るということは反乱以外の何物でもない。
眾人心裡都覺得總算等到這一刻了。
誰もがついにという思いだった。
「以克魯格公爵為首,南部貴族成立了南部聯合;南部絕大多數的貴族與城鎮都加入了。他們對我們關閉了城門,並擺出抗戰的姿態」
「クリューガー公爵を中心として、南部の貴族は南部連合を設立。これには南部の大半の貴族、都市が加わっています。そしてこちらに対して門を閉じ、抗戦の構えを見せています」
聽到作為宰相的弗蘭茲的報告,眾人無不流露出憤怒。
宰相であるフランツの報告に誰もが憤りの感情を見せた。
肆意妄為,即是在蔑視中央。
好き勝手やるということは、それだけ中央を軽んじているということ。
也就是說,他們被人看不起。
舐められているということだからだ。
「應該派兵前往!」
「軍を向かわせるべきです!」
有人這麼一說,便有不少人提出出兵的建議。
誰かがそう言ったのをキッカケに、多くの者が軍の出動を提案した。
弗蘭茲則始終冷靜地發表意見。
それに対してフランツはあくまで冷静な意見を述べる。
「南部聯合的目的大概是要陛下讓步。只要得到讓步,便不會演變為內亂」
「南部連合の目的はおそらく陛下の譲歩。許してもらえるならば、内乱には発展しないでしょう」
「若作出那樣的先例,會招致更多叛亂!」
「そのような前例を作ればより反乱を招く!」
「沒錯!必須採取堅決的對策!」
「そうだ! 毅然とした対応をせねば!」
弗蘭茲被指責軟弱,然而他卻若無其事地觀察著與會者們。
フランツは軟弱だと非難に晒されるが、どこ吹く風という態度で参加者たちを観察する。
這次會議的目的,是尋找有效的對策。弗蘭茲不尋求那種出兵這般老套的答案,皇帝亦然。
この会議の目的は効果的な対応の模索。軍を出すなどというありきたりな答えをフランツは求めていなかった。そしてそれは皇帝もそうだった。
「最終可能還是會出兵,但在那之前有沒有可以做的事?請各位發表意見」
「最終的に軍を出すことになるやもしれん。だが、その前にできることがあるだろうか? 皆の意見を聞かせてほしい」
「陛下!冒昧一言,時機已經過了!對方已經擺出武裝姿態!我們也必須備戰!」
「陛下! お言葉ですが、もはやその時期は過ぎました! 向こうが武器を構えたのです! こちらも構えねば!」
接著不斷有人附和說『正是如此』。
そうだ、その通りだという声が続く。
皇帝輕輕嘆了口氣。影響力很大的艾里克並未出席此次會議,因為他以外務大臣的身分外出牽制他國。或許因此,貴族和大臣們的意見偏向同一方。
皇帝は小さくため息を吐く。貴族や大臣たちに影響力を持つエリクは今回の会議には参加していない。外務大臣として他国を牽制しに行っているからだ。そのせいか、貴族や大臣たちの意見は片方に寄っていた。
「皇帝陛下」
「皇帝陛下」
在與會者情緒高漲之際,戈登發聲了。
参加者たちがヒートアップする中で、ゴードンが声を発する。
戈登走到約翰內斯面前,神色威風凜凜,目光直視著約翰內斯。
そしてゴードンはヨハネスの前に進み出ると威風堂々とした様子でヨハネスを真っすぐ見た。
「怎麼了?戈登?」
「なんだ? ゴードン」
「請將中央軍交由我指揮,南部的叛亂我會立即平定」
「中央軍を俺にお与えください。南部の反乱などすぐに打ち破ってみせます」
貴族與大臣們聽了這話,頓時歡欣鼓舞。
その言葉に貴族や大臣たちが歓喜した。
戈登雖不及莉澤那樣,但也是在戰場上屢立戰功的將領。他不喜守邊,近來少有上戰場的機會,然而在帝都的將領中仍可說是出類拔萃。
ゴードンはリーゼほどではないが、戦場にて武功をあげ続けた将軍だ。国境での守備を嫌い、ここ最近は戦場に出る機会はなかったが、帝都にいる将軍の中では頭一つ抜けた存在であるといえる。
若讓戈登率軍,照他所說,南部的叛亂應該會很快被擊潰。
そのゴードンが軍を率いれば、その言葉通り、南部の反乱はすぐに打ち破られることになるだろう。
然而,當然也有人反對。
だが、もちろんそれに反対する者もいた。
「請等一等,戈登殿下。身為財務大臣,我不能贊成」
「お待ちを。ゴードン殿下。財務大臣として賛成はできませぬ」
一位長年任財務大臣的老人發出了這樣的制止聲。
長く財務大臣を務める老人がそう待ったをかけた。
戈登瞪向那位老大臣。
その老大臣をゴードンは睨みつける。
「你說什麼?」
「なんだと?」
「目前帝國財政不能說良好。從魔物大量出現開始,接著是上次南部的異變,物流停滯、百姓受苦。若再爆發大規模內戰,帝國經濟將遭受重創」
「現在、帝国の財政は良いとは言えませぬ。モンスターの大量発生に始まり、前回の南部での異変。物流は滞り、民は苦しんでいるのです。そこに大規模な内戦などしようものなら帝国は経済に打撃を受けます」
「會很快結束,不會久拖」
「すぐに終わらせる。長引くことはない」
「斷然不能贊成。問題並非因為會不會很快結束」
「断じて賛成はできませぬ。早く終わるからという問題ではないのです」
聽完老大臣的話,戈登怒容顯露地跨前一步,但就在此時一直沉默的雷歐開口了。
老大臣の言葉を聞き、ゴードンは怒りを露わにして一歩詰めよるが、そこに至って今まで黙っていたレオが言葉を発した。
「皇帝陛下」
「皇帝陛下」
在場所有人的目光都集中在雷歐身上。
その場の全員がレオに視線を集中させる。
雷歐走到戈登身旁,單膝跪地說了一句。
レオはゴードンの隣に並ぶと膝をついて一言告げた。
「南部的叛亂是我的失誤,能不能給我一個挽回的機會?」
「南部の反乱は僕の失態です。挽回のチャンスをいただけないでしょうか」
「挽回的機會?你是想以將軍身份出征嗎?」
「挽回のチャンス? 将軍として出陣したいというのか?」
對雷歐的發言抱有期待的部分大臣一瞬間露出失望的神色,但雷歐搖了搖頭回應。
レオの発言に期待した一部の大臣たちは一瞬、落胆の表情を浮かべたが、レオは頭を振って答える。
「不,我有辦法。」
「いえ、策があります」
「哦?你有辦法化解這種局勢?」
「ほう? この状況をどうにかする策があるのか?」
「有的。」
「あります」
「那就說來聽聽吧。」
「では聞かせてもらおう」
「是的。請任命我為對克魯格公爵的使者。我會以使者的身分進入他的根據地,然後在那裡發動奇襲。如果能在戰事開始前擒獲或討伐他,南部聯盟便會瓦解。」
「はい。僕をクリューガー公爵に対する使者に任じてください。彼の本拠地に使者として入り込み、そこで奇襲を仕掛けます。戦争が始まる前に彼を捕らえるか、討つことができれば南部連合は瓦解します」
聽到這個計策,約翰尼斯不由得向前探身。
その策にヨハネスは身を乗り出す。
在過去只想到動員軍隊等強硬手段的情況下,雷歐的計策顯得格外誘人。
軍を動員しての強硬手段しか出てこなかった中で、レオの策はとても魅力的に映ったのだ。
「既然你自告奮勇,是否也已充分意識到那份危險?」
「自ら言い出したということは、その危険も重々承知の上か?」
「是的。我將親手彌補自己的過失。」
「はい。自らの失態は自らの手で償います」
雷歐這麼回答後,瞟了一眼身旁的戈登。
そう答えたレオは横にいるゴードンをチラリと窺う。
結果與正用銳利目光瞪著他的戈登四目相交,雷歐對他露出淡淡的笑意。
すると鋭く睨みつけるゴードンと目が合った。それに対してレオは軽い笑みを向けた。
他與戈登的約定是在戰時不加干預;既然皇帝尚未決定開戰,眼下談不上是戰時,而且以使者身分前往表面上也不算是戰時行動。
ゴードンとの約束は戦争中は邪魔はしないということ。皇帝がいまだ戦争を決断していない以上は、今は戦争中とは言えない。また使者として赴くこと自体も表向きは戦争中ではない。
那畢竟只是為了交涉的使者,這樣也不會違背與戈登的約定。
あくまで交渉のための使者だ。それもゴードンとの約束を破ったことにはならない。
戈登大概也明白這一點,他朝雷歐投去彷彿在說『真令人厭惡』般的視線,但雷歐毫不在意。
それはゴードンもわかっているのだろう。忌々しいと言わんばかりの視線をレオにぶつけるが、レオは気にした素振りを見せない。
然而,雷歐的從容卻被一位意想不到的人物打破了。
しかし、そんなレオの余裕は意外な人物によってかき消された。
「我倒覺得這是個相當不錯的計策,你怎麼看,法蘭茲?」
「なかなか良い策と思うが? どう思う、フランツ」
「確實是個好計策……但我反對。」
「良い策であることは間違いありませんが……私は反対です」
「宰相?為什麼?」
「宰相? なぜですか?」
「雷奧納特皇子文武雙全,民望極佳,作為使者實在無可挑剔……但他同時也是解決南部異變的英雄,克魯格公爵恐怕不會放鬆警惕。」
「レオナルト皇子は文武に優れ、民の評判も素晴らしいものです。使者として申し分ありませんが……同時に南部の異変を解決した英雄。クリューガー公爵の警戒はおそらく解けないでしょう」
「那麼除雷奧納特以外,有誰可行?」
「ではレオナルト以外ならばどうだ?」
「若是戈登殿下,武力太過顯眼。皇子中最能讓人放鬆戒心的應該是阿爾諾特殿下,但他潛入為使者之後會有困難,況且把這等重任交給他本身就會引起警戒。」
「ゴードン殿下では武が勝ちすぎます。皇子の中で最も油断させられるのはアルノルト殿下でしょうが、使者として潜入したあとに難がありますし、この大任を任せてしまうこと自体が警戒を呼びます」
聽完法蘭茲的話,約翰尼斯沉思著。
フランツの言葉にヨハネスはふむと考え込む。
計策本身不錯,但執行的人選有些問題。
策自体はいいが、それを行う人間に少し問題がある。
約翰尼斯覺得只要稍微變通一下就能更好,於是向法蘭茲詢問。
何か一工夫でよりよくなる予感がして、ヨハネスはフランツに訊ねる。
「有適任的人選嗎?」
「適任者はいるか?」
「使者需要具備相當的身分,得有能以皇帝陛下名義行事的格局。理想上應是皇族,但與之相當的人選也沒問題。」
「使者にはそれなりの格が求められます。皇帝陛下の名代を務められるだけの格です。皇族の方々が望ましいですが、それに匹敵する人物でも問題はありません」
「那麼到底是誰?」
「だから誰だ?」
「這倒不太方便明說。」
「あまり言いたくはありませんな」
法蘭茲說罷語帶含糊,不肯明言。
そう言ってフランツは言葉を濁す。
約翰尼斯皺起眉頭,但法蘭茲不以為意,閉上了嘴。
それにヨハネスは顔をしかめるが、フランツは気にせず口を閉じる。
就在這時,一名新的人物走入王座廳。
そんな中で玉座の間に新たな人物が入ってきた。
所有人的視線立刻集中過去。
全員の視線が集まる。
「失禮了,皇帝陛下。」
「失礼いたします。皇帝陛下」
「菲妮……怎麼了?發生了什麼事?」
「フィーネ……どうした? 何かあったのか?」
「我想或許能幫上忙,所以特地前來。看來我的判斷並沒有錯。」
「何か手伝えることがあるかと思い、この場に足を運びました。そしてそれは間違ってはいなかったようですね」
菲內這麼說著,微笑著看向弗蘭茲。
そう言ってフィーネは笑みを浮かべてフランツを見た。
弗蘭茲微微垂下視線。
フランツは微かに視線を伏せる。
僅憑那模樣,約翰內斯便猜到弗蘭茲欲言又止的理由。
それだけでヨハネスはフランツが言葉を濁した理由を察した。
「弗蘭茲……難道要任命菲內為使者嗎!?」
「フランツ……まさかフィーネを使者に立てるというのか!?」
「她很適任。如果雷奧納爾特殿下以助言者的身分同行,這次的計策大概會成功。克呂格公爵大概也不會料到陛下會讓蒼鷗姬(布勞·梅維)陷入危險。」
「適任ではあります。レオナルト殿下が助言者という形を取れば、今回の策はおそらく上手くいきます。クリューガー公爵もまさか陛下が蒼鴎姫(ブラウ・メーヴェ)を危険に晒すとは思いますまい」
「當然不行!菲內既非軍人也非騎士!也沒有擔任國家職位!就算是克萊內爾特公爵領的事另當別論,怎能讓她拿生命去面對南部的問題!?』
「当たり前だ! フィーネは軍人でもなければ騎士でもない! 国の役職についているわけでもない! クライネルト公爵領の問題ならいざ知らず、南部の問題に命を賭けさせるというのか!?」
「自從被賜予髮飾那一刻起,在某種意義上便等同於身居職位。」
「髪飾りを贈られたその時から、ある意味役職についているのと変わりはありません」
「別找藉口!要把一個不會戰鬥的少女送進敵地!?萬一失敗了怎麼辦!?』
「屁理屈を言うな! 戦う術を持たぬ少女を敵地に送り込めと!? 万が一にでも失敗したらどうする!?」
「若是失敗,處於危險的同樣還有雷奧納爾特殿下。」
「失敗の場合、危険に晒されるのはレオナルト殿下も同じです」
「雷奧納爾特是皇子!他以巡察使的身分介入南部事務!他的責任與菲內不可同日而語!」
「レオナルトは皇子だ! 南部の問題には巡察使としてかかわっている! フィーネとは比べ物にならん責任がある!」
約翰內斯狠狠瞪了弗蘭茲一眼,接著轉而看向菲內。
ヨハネスはフランツを強く睨みつけると、今度はフィーネのほうへ視線を向けた。
然後。
そして。
「退下,菲內。另想辦法。」
「下がれ、フィーネ。別の手を考える」
「不,陛下。請交給我處理。」
「いえ、陛下。どうかお任せください」
「不行!」
「ならん!」
「……陛下。貴族引發的問題正讓百姓受苦。即便領地不同,貴族該承擔的責任並未改變。保護帝國的子民是貴族的職責。阻止內亂,可以救下許多百姓。南部的人民不會因此喪命,其他地方的民眾也不會為饑荒所苦。我是菲內·馮·克萊內爾特,公爵之女。僅憑這些就足以成為我冒險的理由。如果在民眾危機時無法挺身而出,貴族便毫無存在的價值。」
「……陛下。貴族の起こした問題で民が苦しんでおります。領地が違えど、貴族が負うべき責任に変わりはないはずです。帝国の民を守るのが貴族の役目。内乱を起こさせないことで、多くの民が救われます。南部の民が死ぬこともなく、ほかの場所にいる民が飢えに苦しむこともありません。私はフィーネ・フォン・クライネルト。公爵の娘です。危険を冒す理由はそれだけで十分です。民の危機に立ち上がれないならば、貴族などいる価値はないのですから」
菲內會來到這裡,既是偶然,也是必然。
ここにフィーネが来たのは偶然であり、必然だった。
在眾人拚命奔走之際,菲內認真思索自己能做些什麼,於是來到了這裡。
誰もが必死に動いている中で、自分にできることはなにか。そう真剣に考えてフィーネはこの場にやってきた。
並非阿爾或雷奧特地對她說了什麼;兩人根本沒把菲內計入考量。
アルやレオに何か言われたわけではない。二人はフィーネを計算には入れていなかったからだ。
但菲內很清楚自己的強項所在。
だが、フィーネはフィーネなりに自分の強みを理解していた。
被皇帝賜予髮飾、受到皇帝的器重。
皇帝に髪飾りを贈られたこと。皇帝に大切にされていること。
這兩點是讓對方鬆懈下來的最大武器。
この二点は相手を油断させる最大の武器になる。
菲內對此十分明白。
それをフィーネはよく理解していた。
「菲內……」
「フィーネ……」
「請讓我去,陛下。南部的貴族並非一體,肯定有許多人是被迫順從。侍奉貴族的騎士與士兵更是如此。但一旦刀刃相向,仇恨便會產生,那最終可能成為帝國的災禍。我想幫忙阻止這一切。」
「行かせてください、陛下。南部の貴族たちは一枚岩ではありません。きっと仕方なく従っている方々も大勢います。貴族に仕える騎士や兵士たちなら猶更でしょう。しかし、一度刃を交えれば憎しみが生まれます。それはやがて帝国の災禍となりかねません。それを止めるお手伝いがしたいのです」
「……」
「……」
「陛下。為了國家。」
「陛下。国のためです」
「……帶上近衛騎士同行。」
「……近衛騎士たちを連れていけ」
約翰內斯帶著滿是苦澀的表情說道。
ヨハネスは苦渋に満ちた表情で告げる。
但菲內拒絕了。
だが、それをフィーネは断る。
「如果帶著近衛騎士前往,敵人的戒備會更嚴,那就失去意義了。」
「近衛騎士たちがついてくれば敵の警戒が強まります。それでは意味がありません」
說罷,菲內微微一笑。
そう言ってフィーネは微笑む。
當阿爾與艾爾娜前去說服奈爾貝·里特時,菲內根本沒把會失敗放在心上。
アルとエルナがネルベ・リッターの説得に向かった時点で、フィーネは失敗することなど欠片も考えていなかった。
她不害怕挺身而出,也是出於對阿爾的信任。
名乗り出ることに恐怖を感じないのも、アルへの信頼からだった。
阿爾選擇了他認為能達成任務的部隊來護衛,這樣就沒有問題了。
アルが達成できると選んだ部隊が護衛につく。それならば何の問題もない。
唯一讓她擔心的,是若擅自行動會不會惹阿爾生氣。
唯一心配なのは勝手なことをして、アルに怒られてしまわないかどうか。
菲內心中有那麼一點小小的擔憂。
そんな小さな心配をフィーネはしていた。
對於自願去衝進敵方本陣的人來說,她的這點擔心顯得相當悠然。
敵の本拠地に乗り込む役目に立候補したわりには悠長なものだった。
「除了近衛騎士之外,不可託付給他人!」
「近衛騎士以外には任せられん!」
「不過,陛下。近衛騎士同行會讓敵方提高警戒這一點確實屬實。」
「しかし陛下。近衛騎士が警戒を強めるというのは事実です」
「那麼要怎麼辦!?」
「ではどうする!?」
皇帝的怒吼響徹王座大廳。
皇帝の怒号が玉座の間に響き渡る。
緊接著只剩下一片寂靜。
そして残ったのは静寂だった。
所有人都說不出話來。
誰もが言葉を失う。
就在那時,有位皇子探出頭來。
そのタイミングでひょっこりと顔を出す皇子がいた。
「那個……父上」
「あの~……父上」
「……阿爾諾特……你在這場大事發生時到底去了哪裡!?」
「……アルノルト……お前はこの一大事にどこに行っていた!?」
「嗯……剛才有些事要處理」
「いや、ちょっと用事がありまして」
被責罵的阿爾皺著臉走進王座大廳。
叱られたアルは顔をしかめながら玉座の間に入る。
一瞬,阿爾與菲內對上了視線。看著帶著歉意的菲內,阿爾露出一抹彷彿在說「沒辦法啊」的笑容。
一瞬、フィーネと視線が合う。申し訳なさそうなフィーネを見て、アルは仕方ないなと言わんばかりの笑みを浮かべる。
於是他決定在下一句話落下之前,迅速把自己的事辦妥。
そして次の言葉が飛んでくる前に素早く用事を済ませることにした。
「關於護衛部隊,我有一支想推薦的部隊。」
「護衛部隊についてですが、推薦したい部隊があります」
「什麼?」
「なに?」
「進來」
「入ってくれ」
阿爾這麼一說,穿著軍服的拉斯走進王座大廳。
そうアルが言うと軍服姿のラースが玉座の間に入る。
他的胸前別著內爾貝·里特的團章。
その胸にはネルベ・リッターの団章がつけられていた。
「拉斯·維格爾……你怎麼會在這裡?」
「ラース・ヴァイグル……どうしてここに?」
「我已向阿爾諾特皇子打聽詳情。內爾貝·里特自願參與此次作戰。」
「アルノルト皇子に詳細を伺いました。ネルベ・リッターは今回の作戦に志願いたします」
說完後,拉斯行了個禮。
そう言ってラースは敬礼する。
那畫面令人難以置信。
それはあり得ない光景だった。
內爾貝·里特過去曾多次執行任務,但那些任務皆為奉命而行,從未主動承擔什麼事。
ネルベ・リッターはこれまで何度も任務についてきた。しかし、そのどれもが命令されたからであり、自発的に何かすることはなかった。
而如今,這支內爾貝·里特竟然自願請戰。
そのネルベ・リッターが志願する。
在這異常情勢下,一位貴族發聲了。
異常事態に一人の貴族が声を発した。
「等、等一下!難道要把雷奧納爾特皇子和菲內小姐託付給你們嗎!?」
「ま、待て! 貴様らにレオナルト皇子とフィーネ嬢を任せろというのか!?」
「請放心。我們一定會全力守護到底。」
「ご安心を。必ず守り抜きます」
「別開玩笑了!怎能把主君託付給那些背叛主君的人!」
「ふざけるな! 主君を裏切った者たちに任せられるか!」
「……我們確實曾背叛主君。我們無法對主君的不正視若無睹。但請放心。正因為如此,我們絕不會倒向那些行不義的南部貴族。我們是帶著傷痕的騎士,不正就是我們的敵人。」
「……我々はたしかに主を裏切りました。主の不正を見過ごせませんでした。しかし、ご安心を。そんな我々ですから不正を行った南部貴族に寝返ることはありません。我々は傷跡の騎士。不正は我々の敵です」
聽了拉斯的話,貴族沉默了。
ラースの言葉に貴族は押し黙る。
畢竟從經過來看,拉斯所言在理。
経緯を考えれば、ラースの言うことはもっともだったからだ。
不過,在場者們的表情並不樂觀。
しかし、その場にいる者たちの表情は芳しくない。
然而,坐在最裡面的約翰內斯向拉斯發問。
だが、最も奥に座るヨハネスがラースに質問する。
「至今應該有過好幾次那樣的機會,但你們並未行動。那為何現在才站出來?」
「これまで幾度もそういう機会はあったはずだ。しかし、お前たちは動かなかった。なのになぜ今立ち上がる?」
「……有人大聲懇求我保護弟弟。若不回應,那就是背棄了騎士僅存的榮譽。」
「……弟を守ってほしいと大声で頼まれました。あれに応じないのは……僅かに残った騎士の誇りに背くことになります」
說完,拉斯看向阿爾。
そう言ってラースはアルを見る。
約翰內斯也看向阿爾,發現他的手上纏著繃帶。
ヨハネスもアルを見て、その手に包帯が巻かれていることに気づく。
約翰內斯大概猜到發生了什麼,深深嘆了口氣,然後下了命令。
何をしたのか大体察しがついたヨハネスは深くため息を吐いて、命令を下した。
「將雷奧納爾特與菲內的護衛交由內爾貝·里特負責。此事交由雷奧納爾特全權處理,細節各自協調。」
「ネルベ・リッターにレオナルトとフィーネの護衛を任せる。この一件はレオナルトに一任する。詳細は各々で詰めろ」
「陛下。不要用那種不穩定的人手,請交給我和軍隊處理!」
「陛下。そのような不確かな手を使わず、俺と軍にお任せを!」
「雖然是不確定的人選,但值得一試。不過,你也要做好準備。允許軍隊集結,但不准出手干預。」
「不確かな手ではあるが、試す価値はある。だが、お前も準備はしておけ。軍の集結は許す。しかし手を出すことは認めん」
「……明白了」
「……わかりました」
說完這番話,戈登退了回去。
そう言ってゴードンは引き下がる。
他的眼中帶著一抹陰暗的光。
その目に暗い光を宿しながら。