最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第六十三話 最好的劍
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3月12日24時與13日12時將休更。
3月12日の24時と13日の12時はお休みします
『在前往艾爾娜那裡之前,我想了許多事情。』
エルナのところに行くまで俺は様々なことを考えていた。
『該怎麼開口請求才好?』
どうやって頼めばいいのか。
『如果被拒絕了該怎麼辦?』
断られた場合、どうするのか。
『腦子裡一片混亂。』
頭が色々とごちゃごちゃしていく。
『結果想法還是沒整理好,我已經到了勇爵家的宅邸。』
結局、考えはまとまらずに俺は勇爵家の屋敷にたどり着いてしまった。
像往常一樣被人以「歡迎回來」迎接,我走進了勇爵家的宅邸。
いつものようにお帰りなさいと迎え入れられ、俺は勇爵家の屋敷へと入った。
「阿爾,怎麼了?」
「アル。どうしたの?」
「艾爾娜……」
「エルナ……」
迎接我的正是艾爾娜。
出迎えたのはエルナだった。
『要是安娜小姐就好了。』
できればアンナさんがよかったな。
『說實話,我沒辦法直視艾爾娜的臉。』
正直、エルナの顔が見れない。
『不過,作為我的青梅竹馬,她不可能忽視我這種不自然的舉動。』
だが、そんな不自然な態度をこの幼馴染が見逃すはずもなかった。
「發生了什麼事嗎?」
「なにかあったの?」
「不……」
「いや……」
「裝作沒事是沒用的。總之,先到房間去吧。」
「誤魔化したって無駄よ。とにかく部屋へ行きましょう」
她那麼說著,帶著我前往客廳。
そう言って俺はエルナに案内されて客間へ向かう。
女僕們準備的紅茶與點心。
メイドたちが準備した紅茶とお菓子。
艾爾娜看了看那些東西,把人都請走。她坐在與我對坐的椅子上,立刻進入了正題。
エルナはそれを見て人払いをする。そして俺と向かい合う形で椅子に座るとすぐに本題へ入った。
「我再問一次,到底發生了什麼事?」
「もう一度聞くけど、なにがあったのかしら?」
「……變得很棘手了。」
「……厄介なことになった」
「是嗎。需要我幫忙嗎?」
「そう。私が必要?」
「……嗯」
「……ああ」
我沒看她的臉就點了點頭。
顔も見ずに俺は頷く。
『這樣的拜託方式也太不像話了。』
なんて頼み方だ。
『但我無法看著艾爾娜的臉。』
だが、俺にはエルナの顔を見ることができなかった。
『到底該帶著什麼表情去拜託才好?』
一体、どんな顔をして頼めばいい?
『畢竟我的任務是為了帝位之爭。需要父上的評價,所以現在說要放棄不可能了。』
俺の任務は結局、帝位争いのためだ。父上の評価が必要だから今更やっぱりやめますとは言えない。
『沒錯。我把妹妹的安全和帝位之爭放在天秤上。因為兩者都無法捨棄,我厚顏無恥地想兩頭兼顧,才來向艾爾娜求助。』
そうだ。俺は妹の安全と帝位争いを天秤にかけているんだ。そしてどちらも選べないから厚かましくも両取りを目指して、エルナへ頼みにきた。
『後宮是女人的世界,護衛由女性擔任較為適任。雖然可以這麼說,但那並非根本原因。』
後宮は女の世界。護衛は女が適任だ。だからという理由はあるが、それは根本的な理由じゃない。
『我不想讓終於在我們這邊吹起的順風消散。父上對我們抱持好感,我不想切斷這股勢頭。』
ようやく俺たちに流れ始めた追い風を消したくないのだ。父上は俺たちを好意的に見ている。この流れを切りたくない。
『但我也不能拋棄克莉斯塔。』
だが、クリスタを見捨てることもできない。
『我無法做出選擇。』
俺は選べないのだ。
『所以我才向艾爾娜靠攏。我太沒用,連正視她的臉都做不到。』
だからエルナに縋っている。あまりにも情けなくてエルナの顔が見れない。
『然而。』
なのに。
「知道了。那就得向皇帝陛下表示辭退了呢。」
「わかったわ。じゃあ皇帝陛下に辞退を告げなきゃね」
「咦!?真的可以嗎……?」
「っ!? いいのか……?」
「什麼?」
「なにが?」
她那麼簡單的回答讓我不由自主地抬起了頭來。
あっさりした答えに思わず顔をあげる。
結果,眼前出現的正是如往常般的艾爾娜的臉。
するといつも通りのエルナの顔がそこにあった。
看起來根本不是問題,艾爾娜的表情就是那樣表明的。
まるで問題ではない。エルナの顔にはそう書いてあった。
「可是……辭退難道不是很不光彩的事嗎……?」
「だって……辞退するってことは不名誉なことだろ……?」
「那可不只是名譽的事。但你需要我,不是嗎?那也沒辦法。」
「不名誉どころじゃないわ。でも私が必要なんでしょ? なら仕方ないじゃない」
「……我為了姊上那邊的提親之事要離開帝都。為了在帝位之爭中取得優勢,我才將那些看似無關緊要的提親擺在首位……然後把事情託付給你,知道嗎?」
「……俺は姉上に来た縁談の件で帝都を出る。帝位争いを有利に進めるために、どうでもいい縁談話を優先して……お前に頼ってるんだぞ?」
「那些又不是無關緊要的提親,所以你才抽不開身吧?我不知道會做些什麼,但只要需要我就會協助。」
「どうでもいい縁談話じゃないから手を離せないんでしょ? 私が何をするか知らないけど、必要なら協力するわ」
「為什麼……」
「どうして……」
「我不是說過了嗎?我不會拋下阿爾。你有沒有注意到?你從剛才就一直愁容滿面,我不知道發生了什麼,但你需要我,對吧?既然如此,任務這種事我就辭退。阿爾有事要做,只有我能交代得來。你就是這麼想著才來的吧?」
「言ったじゃない。私はアルを見捨てない。気づいてる? あなた、さっきからすごい難しい顔してるわよ? 何があったか知らないけど、私が必要なんでしょ? なら任務くらい辞退するわよ。アルにやることがあって、私にしか任せられない。そう思ったから来たんでしょ?」
艾爾娜一臉輕鬆地說道。
エルナはあっけらかんとした様子で告げる。
那可沒那麼簡單。
そんな簡単なことじゃないんだ。
要是那樣,我就不會有這麼深的罪惡感。
そうであればここまで罪悪感を覚えたりしない。
作為勇爵家的繼承女、同時是近衛騎士的艾爾娜若要辭退任務,影響不小。當然父上也不會強迫她。能使用聖劍的勇爵家成員十分珍貴,身為皇帝,自然不願造成與勇爵家的關係惡化。
勇爵家の跡取り娘であり、近衛騎士であるエルナが任務を辞退なんていうのは大事だ。もちろん父上も無理強いはしない。聖剣を使える勇爵家の者は貴重だし、勇爵家との関係を悪化させることは皇帝としては避けたいからだ。
不過,這確實會損害她的名譽。
だが、名誉を損なう行為であることは確かだ。
「對你來說……名譽不重要嗎?」
「お前にとって……名誉は大切じゃないのか?」
「很重要。但我的誓言比我的名譽重要得多。只要你需要,我會去任何地方。來吧,說明一下,我要做什麼?」
「大切よ。けど、私の誓いは私の名誉よりもずっと大切なの。あなたが必要とするなら私はどこにでも行くわ。さぁ、説明して。私は何をすればいいの?」
艾爾娜罕見地露出溫柔的笑容。
エルナは珍しく柔らかな笑みを浮かべた。
那個笑容令我心頭一震。
その笑顔が心に刺さる。
但也不能一直沉浸在罪惡感裡。
だが、いつまでも罪悪感に浸っているわけにもいかない。
「……克莉絲塔天生就能使用魔法,是一種未來預知的能力。」
「……クリスタは先天的に魔法を使える。未来予知だ」
「……真讓人吃驚。竟然能隱瞞到現在?」
「……驚いたわ。よく今日まで隠してこれたわね?」
「那能力在三年前才顯現。克莉絲塔看見了皇太子的死。自那之後,她有時預測準、有時不準,但關於她自己的事倒是相當靈驗。」
「発現したのは三年前だ。皇太子の死をクリスタは見た。それ以来、未来を当てたり外したり。だが自分に関することはかなり当たる」
「所以這次也是那種情況吧。」
「今回はそのパターンなわけね」
「嗯,還記得和雷歐一起玩的那個女孩莉塔嗎?」
「ああ。レオと遊んでいた女の子、リタを覚えているか?」
「當然。那孩子有牽扯在內嗎?」
「もちろん。あの子が関係してるの?」
「……克莉絲塔說那個孩子會死,而且會死在她眼前。」
「……クリスタが言うにはあの子が死ぬ。クリスタの目の前で」
聽我說完,艾爾娜的表情變得嚴峻。
俺の言葉にエルナは険しい表情を浮かべた。
克莉絲塔基本上不會離開城內或後宮。若連她都會被牽連,代表城內或後宮的人有參與其中。
クリスタは基本的に城や後宮を出ない。そんなクリスタが巻き込まれるということは、城や後宮の者が何か関わっているということだ。
從這個角度來看,作為位列極高的貴族──勇爵家的艾爾娜親自護衛,會形成優勢。
そういう意味でも勇爵家という最高位の貴族であるエルナが護衛につくのは有利に働く。
就算有人想從中作梗,也只有極少人有能力對付艾爾娜。
誰かが妨害しようとしても、エルナを妨害できる者なんて限られているからだ。
「只要在克莉絲塔殿下身邊守護就行了吧?那樣就能保護莉塔。」
「クリスタ殿下を傍で護衛すればいいのね? それがリタを守ることに繋がる」
「嗯……克莉絲塔的未來預知只有極少數人知道,連父上也不知道。所以不能把這當作辭退任務的理由,明白嗎?」
「ああ……クリスタの未来予知は限られた者しか知らない。父上も知らない。だからこれを理由に任務を辞退することはできないぞ?」
「沒問題。下一次的任務就在大湖附近。」
「平気よ。次の任務は大きな湖の近くだから」
「……你,不會是打算……?」
「……お前、まさか?」
「我會向皇帝陛下說你不擅長水性。那樣應該就不會成為太大的問題了吧?」
「皇帝陛下に水が苦手だって伝えるわ。それならそこまで問題にはならないでしょう?」
「那或許沒錯……但你的弱點會洩漏出去啊?你真的沒關係嗎?以前你不是那麼討厭這件事嗎?」
「それはそうかもしれないが……お前の弱点が周りに漏れるんだぞ? いいのか? 前はあんなに嫌がってただろ?」
「現在也討厭啊。要是辭退的話感覺像是認輸,勇爵家的繼承女怕水,肯定會被笑話。」
「今だって嫌よ。辞退したら負けたみたいだし、勇爵家の跡取り娘が水を恐れているなんて、笑われるでしょうね」
「那麼……」
「なら……」
「不過,比起那些小事,誓言更重要。你現在很困擾吧?沒了我你能行嗎?能解決嗎?正因為解決不了才來的吧?你真的陷入困境了,對吧?那我就幫你。光說的誓言毫無意義,我可不是只會說話的女人。」
「でも、そんなことより誓いが大事なの。困っているんでしょう? 私がいなくて平気なの? どうにかなるの? どうにもならないから来たんでしょ? 本当に困ってるんでしょう? だったら助けてあげる。言葉だけの誓いじゃなんの意味もないもの。私は口だけの女じゃないわ」
說完,艾爾娜站起身,走到我身邊。
そういうとエルナは立ち上がり、俺の傍までくる。
然後她輕輕地把額頭貼向我的額頭。
そしてそっと俺の額に自分の額をつける。
我對她突如其來的舉動感到驚訝,艾爾娜卻平靜地說道。
突然の行動に俺は驚くが、エルナは静かに告げる。
「放心吧。已經沒事了。阿爾想守護的一切,我都會替你守住,不會讓任何東西從你手中滑落。我會和你一同伸出手,所以別再露出那麼痛苦的表情。」
「安心して。もう大丈夫だから。アルが守りたいものは全部、私が守ってあげる。アルの手から何もこぼれないように。私が一緒に手を差し出してあげる。だからそんな辛そうな顔をしないで」
「艾爾娜……」
「エルナ……」
「沒關係。阿爾不會拋下克里斯塔殿下不管的。爭奪帝位重要,克里斯塔殿下也同樣重要。若兩頭顧不過來,就讓我替你承擔一頭。阿爾去處理帝位爭奪所需的聯姻,我會守護克里斯塔殿下。」
「大丈夫。アルはクリスタ殿下を見捨てるわけじゃないわ。帝位争いも大事で、クリスタ殿下も大事。どっちもできないなら片方は私がやってあげる。アルは帝位争いのために縁談をまとめてきて。私がクリスタ殿下を守るから」
「……我不想讓那孩子再受任何苦了……。母親過世時,她像個行屍走肉一樣,但終於又開始笑了……妹妹,克里斯塔,就拜託給你了。只有你能幫得了我……」
「……あの子にはもう辛い思いをしてほしくない……。母親が亡くなったとき、あの子は抜け殻のようだった。けど、ようやく笑うようになったんだ……妹を……クリスタを頼む。お前にしか頼めない……」
「交給我吧。我們是青梅竹馬,也是夥伴,不管什麼事都跟我商量。任何時候我都會成為你的力量。」
「任せて。私たちは幼馴染で協力者でしょ? なんでも相談して。どんなときも私があなたの力になるわ」
艾爾娜說完便退後一步。
そう言ってエルナは一歩引く。
然後露出開朗的笑容。
そして快活な笑みを見せた。
我曾經見過那樣的笑容。
かつて、その笑顔を見たことがある。
初次見面時她也是那樣笑著,告訴我她會守護我的。
初めて会ったときもそんな笑顔で、私が守ってあげると告げていたな。
原來如此。她一直都沒變。
そうか。こいつはずっと変わってないんだ。
無論過去還是現在,艾爾娜都是站在我這一邊。
今も昔もエルナは俺の味方なんだ。
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「阿爾哥哥!不要走……!」
「アル兄様! 行っちゃ嫌……!」
「克里斯塔,不要讓阿爾為難喔。」
「クリスタ。アルを困らせてはだめよ」
結果,艾爾娜以一個大湖為由婉拒了那次任務。
結局、エルナは大きな湖を理由にして任務を辞退した。
她誠實地向父上坦承自己從小就怕水。
昔から水は苦手だったと正直に父上に告白したのだ。
因為有我和雷歐在,她勉強接下大使護衛的任務,但找了個看似合理的理由,說那樣會影響任務執行。
俺とレオがいたため、無理をして大使護衛の任務にはついたが、あれで任務に支障が出ることがわかったともっともらしい理由をつけて。
被這麼一說,父上也不得不點頭,於是改派了另一名近衛騎士執行該任務。
さすがにそう言われては父上も頷かざるをえず、別の近衛騎士が任務として派遣されることになった。
母上便趁機向父上提出,希望艾爾娜能擔任她的護衛,理由也很合情合理──想聽聽兒子的近況。
そしてそれならばと母上は父上にエルナを自分の護衛に希望した。息子たちの話を聞きたいとこちらももっともらしい理由をつけて。
父上批准了這個要求,大概覺得對艾爾娜來說也正好是一個休假吧。
そして父上はそれを許可した。エルナにとってもちょうどいい休暇となると思ったんだろう。
所以我就告訴母上和克里斯塔,打算離開帝都。
だから俺は母上とクリスタに帝都を出ることを告げていた。
「艾爾娜會來當護衛的。」
「エルナが護衛についてくれるわ」
「不要……!我想待在阿爾哥哥身邊……!」
「嫌……! アル兄様の傍がいい……!」
「……克里斯塔。妳信任我嗎?」
「……クリスタ。俺のことを信頼してるか?」
「嗯……」
「うん……」
「是嗎」
「そうか」
我一邊撫摸著緊抱著我的克里斯塔的頭,一邊猶豫著該怎麼說比較好。
抱きつくクリスタの頭を撫でながら俺はどういうべきか迷う。
如果現在硬拖她出去,克里斯塔大概不會信任艾爾娜。
ここで無理やり出ていってもクリスタはエルナを信頼しないだろう。
雖然那樣也無所謂,但如果可以的話,我希望她能信任艾爾娜。
まぁそれでもかまわないんだが、できればエルナを信頼してほしい。
於是我把心裡的話說了出來。
だから俺は思っていることを口にした。
「我要把我最信賴的、最出色的劍留在這裡。」
「そんな俺が一番信頼している最高の剣を置いていく」
「劍……?」
「剣……?」
「嗯。那是大陸上最頂尖的劍。會替妳抵擋任何對手的攻擊。所以有困難就依靠它,覺得心慌時,就用它的名號代替喊我的名字。它一定會趕來。」
「ああ。大陸最高の剣だ。どんな相手からもお前を守ってくれる。だから困ったことがあれば頼れ。心細かったら俺の名の代わりに呼べ。必ず駆け付けてくれる」
「可是……」
「でも……」
「不滿意嗎?那是我最信賴的劍,它多次保護過我。你還是不安心嗎?」
「不服か? 俺が一番信頼している剣じゃ? 何度も俺を守ってくれた。それでも不服か?」
「……嗯,沒有」
「……ううん」
「乖孩子。現在沒事了。艾爾娜會保護妳和莉塔的。」
「良い子だ。もう大丈夫だ。エルナがお前とリタを守ってくれる」
說完這句,我緊緊抱住克里斯塔,然後轉身離去。
そう言って俺はクリスタをきつく抱きしめると踵を返す。
站在那裡的,是艾爾娜。
そこにはエルナが立っていた。
「請照顧我妹妹」
「妹を頼む」
「請交給我」
「お任せください」
簡短交談後,我便筆直地向前走去。
短いやりとりのあと、俺は真っすぐ歩き始めた。
我不會再回頭了。
もう後ろを振り返らない。
因為我一點也不感到不安。
何一つ不安はないからだ。