最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第五十九話 前往南部
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「雷奧納爾特,這就拜託你了」
「レオナルト。ではしっかりと頼むぞ」
「是,陛下之眼與耳,若有不正之事必將一一揭露」
「はっ。陛下の目となり、耳となり、不正があればすべて暴いてみせます」
「嗯」
「うむ」
說著,雷奧從父上手中接過了紫色的披風。
そう言ってレオは父上から紫色のマントを渡された。
那是巡察使的證物。
巡察使の証だ。
只要披著這件披風,雷奧便無物可擋。
このマントをつけている限り、レオはいかなるモノにも阻まれない。
「不要妥協,調查到令我滿意為止」
「妥協はするな。満足するまで調べてこい」
「是!」
「はっ」
於是雷奧披上披風,離開了王座大廳。
そうしてレオはマントを羽織って玉座の間を後にしていく。
其他人也都退下了,但我沒有退下來。
ほかの者も下がっていくが、俺は下がらない。
因為父上看起來像是還有事要找我。
父上が俺に用があるような顔をしていたからだ。
「擔心嗎?」
「心配か?」
「我可不會擔心。雷奧很優秀」
「心配なんてしませんよ。レオは優秀ですから」
「不過他缺乏靈活性。那點一直由你來補。可這次你不在他身邊」
「しかし柔軟性には欠ける。そこをお前が補っていた。だが、今回お前は傍にいない」
「如果是想看看雷奧單獨能做到多少的話,恐怕不會太順利吧」
「レオが一人でどれほどできるか見たいと思っているなら、上手くはいかないでしょうね」
「哦?為什麼?」
「ほう? なぜだ?」
「他很會借助他人之力,能讓周圍的人想要幫他一把。所以就算我不在,也會有人願意幫他」
「あいつは人の力を借りるのが上手い。力を貸してやりたいと周りに思わせる奴なんです。だから俺がいなくても誰かがあいつに力を貸しますよ」
「是嗎,那也沒問題。但你自己這邊怎麼打算?」
「そうか。それならそれでよい。だが、お前のほうはどうだ?」
父上的話讓我皺起眉頭。
父上の言葉に俺は顔をしかめる。
和雷奧一樣,我也被賦予了任務,不過若稱其為任務似乎太輕了。
レオ同様、俺も任務を与えられている。任務というには軽すぎるが。
「這要怎麼說呢。我會盡力而為,但別抱太高期望」
「どうでしょうね。やれるだけやりますが期待はしないでください」
「那可不行。長女的婚事就靠你了。若她不結婚,贊德拉也恐怕不會結婚」
「そういうわけにはいかん。長女の縁談はお前にかかっているのだからな。あれが結婚しなければザンドラも結婚せんだろ」
「責任重大啊。但就算我失敗了也請不要責怪我。對方可是那位姊上」
「責任重大ですね。けど、失敗しても怒らないでくださいね。相手はあの姉上なんですから」
「啊,我知道這點。不過,阿爾諾爾特,我已經五十多歲了。時間不多了。我想看到女兒穿上婚服的樣子」
「ああ、そこはわかっておる。だがな、アルノルト。ワシはもう五十を超えた。あまり時間がないのだ。だから娘の花嫁姿が見たい」
「我記得沒聽說您有什麼病吧?」
「ご病気をお持ちだと聞いた覚えはありませんけど?」
「我並沒有病。只是我一旦年老,壓制力就會失效。總有一天我會被排擠。無論誰成為皇帝,我當年也是如此」
「病気は持っておらん。だが、ワシが老いれば抑えは効かなくなるだろう。いずれワシは排除される。誰が皇帝になろうとな。ワシがそうだった」
父上眼神有些飄遠,望向城外的城鎮。
少し遠い目をして父上は城から見える町を見渡す。
或許他在想,還能再看見這景色多久。
あとどれほどこの光景を見ていられるのか。そんなことを思っているのかもしれない。
現在帝位之爭在子嗣間展開,但那作為終點的皇位仍由父上坐著。
帝位争いは今、子供たちの間で行われているがそのゴールである席には父上が座っている。
勝利者自然會把父上趕下台。若是那樣,就更無法看到女兒的婚禮模樣了。
当然、勝利者は父上を退かすだろう。そうなれば娘の花嫁姿を見ているどころではない。
「比平常還軟弱呢」
「いつになく弱気ですね」
「今天夢見了第二妃和皇太子,真懷念……我還要懷念多少人呢」
「今日は夢に第二妃と皇太子が出てきた。懐かしかった……。ワシはあと何人懐かしめばいいのだろうな」
「若不願意的話,就停止帝位之爭吧。任命皇太子,趁您還有力氣把其他孩子們派往地方,至少能保全性命」
「お嫌なら帝位争いをお止めになればいい。皇太子を任命して、お力がある間にほかの子供たちを地方に飛ばせば命だけは助かるでしょうね」
「那做不到。靠勝利贏得的和被讓渡的價值不同。帝位應當被爭取。正因如此才能造就強大的皇帝,也才能守護帝國」
「それはできん。勝ち取ったものと譲られたものでは価値が違う。帝位は勝ち取るものだ。だからこそ強い皇帝ができる。だからこそ帝国を守れるのだ」
「那麼請不要變得膽怯。你有能力止住這一切卻不去做。正因為如此,我的弟弟才陷入這荒唐的內鬥漩渦。像你這樣想的人很多,但沒人發聲是因為你容許帝位之爭。你把必要的事當作了理所當然,然後自我說服。你的膽怯是對所有參與者的侮辱。現在想要後退我不會允許……!」
「なら弱気になるのはやめていただきたい。あなたは止める力がありながら止めないんだ。そのせいで俺の弟が馬鹿らしい身内争いの渦中にいる。あなたのように思う人は大勢いる。だけど、誰も声を上げないのはあなたが帝位争いを容認しているからだ。必要なことと割り切って、自分に言い聞かせているんだ。あなたの弱気はすべての参加者への侮辱だ。今更後に引くなんて俺は許さない……!」
若由皇帝任命繼承人,便不會發生這種爭鬥。
皇帝が後継者を任命するシステムならこんな争いは起きない。
不過,與被任命的繼承人相比,靠勝利贏得的繼承人更為強大。這個理論我明白。勝者不會容許自己的成果被他人奪走;但被讓渡的東西,歸屬感較弱。差異就在這裡。
だが、任命された後継者よりも勝ち取った後継者のほうが強い。その理論はわかる。勝者は勝ち取ったものを誰かに奪われることを容認しない。だが、譲られたものなら自分のものという意識が薄い。そこに意識の差が生まれる。
若要培育能守護帝國的皇帝,帝位之爭是必須的。基於這個想法,人們一次又一次發動愚蠢的爭鬥。
帝国を守る皇帝を生むならば帝位争いは必須。その考えの下、幾度も馬鹿げた争いを繰り広げているんだ。
「……竟然被兒子教訓,尤其偏偏是阿爾諾爾特,真是……」
「……息子に説教をされるとはな。しかもよりによってアルノルトとはな」
「還請原諒我的冒犯」
「御無礼をお許しください」
「好吧。似乎沒有法蘭茲在一旁,你就容易露出膽怯之色。抱歉,剛才說的就忘了吧」
「よい。どうもフランツがいないと弱気が顔を出す。すまんな。先ほどの言葉は忘れよ」
「是」
「はい」
「……阿爾諾爾特。你還記得我曾經給你看的那副模樣嗎?」
「……アルノルト。かつてお前に見せた姿をまだ覚えているか?」
「請放心。我沒有忘記,也記得當時您的話」
「ご安心を。忘れたことはありません。あのときのお言葉も覚えています」
「是嗎……那就放心了」
「そうか……ならば安心だ」
說完,父上讓我退下。
そう言って父上は俺を下がらせる。
帝位之爭漸趨白熱化,父上也開始多方思考了吧。
帝位争いが本格化してきたせいで、父上も色々と考え始めたか。
雷奧若成皇帝父上應該也安全,但他不會為了自身安全去任命雷奧為皇太子。
レオが皇帝になれば父上も安全なんだろうが、自分の安全のためにレオを皇太子に任命することはないだろう。
縱使顯露弱氣,他仍是被皇帝責任所牽絆的人。
弱気が顔を出しても、皇帝としての責務に縛られている人だ。
「還是只能靠勝取了嗎」
「やっぱり勝ち取るしかないか」
我喃喃自語地朝城外走去,去送別雷奧。
そう呟いて俺はレオを見送るために城の外へ向かうのだった。
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「那麼就這樣了,保重身體」
「それじゃあな。体には気をつけろよ」
「嗯,哥哥你也加油」
「うん、兄さんも頑張ってね」
「我會適可而止」
「ほどほどにやるさ」
說著,我們便告別了。
そう言って俺たちは別れを告げた。
不需要長談,這又不是生死道別。
長い会話はいらない。これが今生の別れってわけではないしな。
「阿爾諾爾特殿下」
「アルノルト殿下」
「還是一如既往的拘謹稱呼呢,林菲亞」
「相変わらず堅苦しい呼び方だな。リンフィア」
「並非像其他人那樣能夠隨便稱呼的身分」
「ほかの方のように気安く呼べる身分ではありませんから」
「身份無所謂。嗯,如果你喜歡那樣就那樣。來這裡耽擱了些時間,抱歉」
「身分なんて関係ない。まぁ君がそれがいいならそれでいいけど。ここまで来るのに、時間が掛かって悪かった」
「不,真的謝謝您的一切」
「いえ、何から何までありがとうございます」
「是為了感謝你救了我們的命,以及在我們不在時保護菲妮她們。這一點遠不足以報答你」
「命を助けてくれたことと、俺たちがいない間、フィーネたちを守ってくれたお礼さ。この程度じゃ全然足りない」
「我並沒有做多少事,但卻受您周到照顧,老實說我心裡覺得很過意不去」
「私は大して役には立っていません。それなのに至れり尽くせりです。正直、心苦しいのです」
林菲亞說著垂下了視線。
そう言ってリンフィアは目を伏せる。
不過那是謙虛的說法。
だがそれは謙遜だ。
她出色地守護了菲妮等人,救了我們於重大危機之時。
見事にフィーネたちを守ってくれた。それは俺たちの最大のピンチを救ってくれたということだ。
把冒險者派往村子、揭露不正這類做法,都不足以報答林菲亞的恩情。
冒険者を村に派遣し、こうして不正を暴くだけでは足りないくらいの恩が俺たちはリンフィアにある。
「嗯,林菲亞妳這麼想無妨,但我們非常感激。村子的問題絕對會被解決」
「まぁリンフィアがそう思うのは勝手だけど、俺たちは感謝している。だから村の問題は絶対に解決してみせる」
我將一個比拳頭略大的袋子交給林菲亞。
俺はリンフィアに拳よりやや大きい程度の袋を渡す。
林菲亞感覺到沉甸甸的,探頭往裡面看。
ずっしりとした重さを感じてリンフィアは中を覗く。
裡面裝著金幣。
そこには金貨が入っていた。
而且袋子裡比外表看起來寬得多。
しかも袋の中は見た目よりもずっと広い。
「這、這是……!?」
「こ、これは……!?」
「這是用賦予魔法做成的袋子,容量是外表的十倍。裡面的金幣是我的錢。雖然我沒什麼機會花錢,但國家有撥給我的款項,就是這筆。我原本想拿來作帝位之爭的資金,但妳又和商會建立了連結,暫時不需要,就交給妳保管」
「付与魔法で作られた袋だ。見た目の十倍は広い。んで、中の金貨は俺の金だ。俺は金を使う機会がなかったのに、国から金が支給されてた。その金だ。帝位争いの資金にしようかと思ったけど、君が商会と繋がりをつけてくれたから当面は必要なくなった。君に預けるよ」
「這、這樣!要我怎麼花這麼大一筆錢!?」
「そ、そんな! このような大金をどう使えと!?」
「就算交給雷奧也無法有效運用,妳會更會用。雷奧一向偏好正攻法,希望妳能幫他。那樣應該能拯救妳的村子。另外,錢就是要在需要時花掉,不用還我。就拿去做村子的復興,好嗎?」
「レオに渡しても有効には使えない。君なら有効に使える。レオは常に正攻法を好む。君が助けてやってほしい。それがきっと君の村を救うことになると思うんだ。それと、金は使うときに使ってなんぼだ。返さなくていい。あれなら村の復興に使うんだ、いいね?」
「殿下……」
「殿下……」
「要是可以我也想同去,但那不太可能。無法照顧到最後實在抱歉,但至少讓我做這點吧」
「できるなら一緒に行きたいんだが、そういうわけにもいかない。最後まで面倒を見れなくて申し訳ないが、これぐらいはさせてほしい」
「……感謝您。我永遠不會忘記這恩情。我一定會成為雷奧納爾特殿下的助力」
「……感謝いたします。この御恩は決して忘れません。絶対にレオナルト殿下のお力になってみせます」
林菲亞這麼說著,低下了頭。
そう言ってリンフィアは頭を下げた。
那當然。袋內的是作為皇子所支給的金錢,大約十年的份額。
当然か。その袋に入っているのは皇子として支給された金、およそ十年分だ。
雖然這麼隨手一塞也有點過分,但我還有自己賺來的金錢,由塞巴斯管理,比皇子所領的撥款還要多。
ポンと渡すほうもどうかと思うが、俺にはシルバーとして稼いだ金がある。管理はセバスがしているが皇子として支給される金よりもそっちのほうが多い。
話雖如此,這錢也不是毫不心疼的。但用這筆錢若想撼動南部的貴族,還是有辦法的。林菲亞會用出雷奧想不到的好方法來運用它吧。
とはいえ、痛くもかゆくもないお金ってわけでもない。だが、この金なら南部の貴族を動かそうと思えば動かせる。リンフィアならレオじゃ思いつかない方法でうまく使ってくれるだろう。
「誇張了。該感恩的是我們。這是回禮,別放在心上」
「大げさだな。恩があるのは俺たちのほうさ。これはお礼だ。気にしなくていい」
「……現在說這樣的話或許不太得體,但當時您被襲擊我反而覺得慶幸。正因為那件事我才得以與您相遇,您也向我伸出了援手。當時的安心與喜悅只有我能體會。現在我懂了菲妮大人信任您的理由。等村子的事解決後,我一定會回來幫忙。請務必把雷奧納爾特殿下交給我」
「……このようなことを今申し上げるのは不謹慎かもしれませんが、あのときあなたが襲われていてよかったです。あれがあったからあなたと出会えた。そしてあなたは私に手を差し伸ばしてくれた。あの時の安心と喜びは私にしかわかりえないものです。今ならわかります。フィーネ様があなたを信頼する理由が。村の問題が片付いたらきっと戻ってきて、お力になります。どうかレオナルト殿下のことはお任せください」
「哼,好拘謹啊。不過正因為是那樣的林菲亞,才值得信任。請多照顧我弟弟了」
「ふっ、堅苦しいなぁ。でも、そういうリンフィアだから任せられる。弟をよろしく頼む」
「好,請放心交給我」
「はい、お任せください」
林菲亞深深低頭後也上了雷奧乘坐的馬車。
リンフィアは深く頭を下げるとレオが乗り込んだ馬車に自分も乗り込む。
雖然馬車周圍有近衛騎士,但個人的隨扈保護交由林菲亞全權負責,那足以證明雷奧對她相當信賴。
馬車の周りには近衛騎士たちもいるが、個人的な身辺警護はリンフィアに一任されている。それだけレオもリンフィアを信頼しているということだ。
「那我出發囉!」
「じゃあ行ってくるよ!」
「喔。做不到就放棄回來吧」
「おう。無理そうなら諦めて帰ってこい」
「啊哈哈,兄長你若也覺得不行就放棄吧。姊上比南部的貴族還難對付」
「あはは、兄さんも無理そうなら諦めた方がいいよ。南部の貴族より姉上のほうが手強いだろうからね」
「沒錯」
「違いないな」
一邊和從馬車探出頭來的雷奧聊天,我目送著逐漸遠去的馬車。
そんな風に馬車から顔を出したレオと喋りながら、俺は少しずつ離れていく馬車を見送った。
好了,剩下的多慮也無益。
さて、あとは心配しても仕方ない。
「我得去做我的事了」
「俺は俺のことをやるか」
首先去見見姊上的婚約對象,然後寫封信,應該能讓姊上動容。
まずは姉上の縁談相手と会ってみよう。そうしてから手紙を書いたほうがきっと姉上も心動かされるはずだ。
接下來會很忙。
忙しくなるぞ。
從下一章開始就是新篇章。
次から新章です。
終於會登場一位可能成為阿爾他們義兄的人物。
ようやくアルたちの義兄になるかもしれない人が登場します。
說起來看了流量分析,一天的獨立訪客已超過四萬了。
そういえばアクセス解析を見たら、一日のユニークアクセスが四万を越えていました。
想到有足以填滿球場的人在觀看,覺得真了不起(笑)
球場を一杯にできるくらいの人が見ていると思うと、なんだかすごいなぁと感じました(笑)
今後也會繼續帶來有趣的故事(/・ω・)/
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