最強出涸らし皇子の暗躍帝位争い~帝位に興味ないですが、死ぬのは嫌なので弟を皇帝にしようと思います~
第三十六話 菲妮的價值
尤莉雅被菲妮的笑容壓得無法招架。
ユリヤはフィーネの笑みに圧されていた。
說白了,尤莉雅付不出能換取可任意利用菲妮權利的代價。究竟還有多少商人能拿出與菲妮同等或更有價值的東西?
単純な話で、フィーネを好きなように利用できる権利に見合うものをユリヤは支払えないからだ。フィーネと同等以上に価値あるものを提供できる商人がいったいどれほどいるか。
大概沒有吧。
おそらくいない。
她究竟是知道還是根本不知道?
わかっているのかわかっていないのか。
在尤莉雅眼中,微笑著的菲妮看起來十分可怕。
ユリヤにはニッコリと笑うフィーネが恐ろしく見えた。
如果尤莉雅提出同等的代價,她就沒辦法再說『算了』了。
ユリヤがもしも同等の対価を提供したら、やっぱりやめますとは言えない。
那就像在審判進行中,判決尚未出便微笑起來一樣。
裁判の最中、判決前にニッコリ笑うようなものだ。
尤莉雅覺得這並非理智之舉;但同時,她也看不出菲妮有瘋狂之態。
正気の沙汰とはユリヤには思えなかった。しかし、同時にユリヤにはフィーネが狂っているようには見えなかった。
所以她產生了興趣。
だから興味がわいたのだ。
「理解嗎?如果我提出你們所要求的對價,你就無權對任何被加諸於你的事提出異議,懂了嗎?」
「理解してるの? あたしがあんたたちが望む対価を提示したら、あんたは何をされても文句は言えないのよ?」
「我明白。不過那樣也無所謂。我只是想為阿爾大人和雷歐大人效力。」
「理解しています。ですが、それならそれで構いません。私はアル様とレオ様のお役に立ちたいだけですから」
「……為了勢力你可以不顧自身安危?是不是被握住什麼把柄了?」
「……勢力のためなら自分がどうなってもいいと? なにか弱みでも握られてるの?」
對菲妮那超越常識的自我犧牲,尤莉雅感到一陣不安。
フィーネのあまりにも常識外れな自己犠牲にユリヤはなにか良からぬものを感じた。
她不只看向菲妮,目光也落在作為護衛的琳菲亞身上;琳菲亞本身也露出驚訝的表情。
フィーネ以外にも護衛であるリンフィアにも視線を向けるが、リンフィアはリンフィアで驚いた様子を見せていた。
「我並沒有什麼把柄。只是想幫忙而已。」
「弱みなど握られていませんよ。ただお役に立ちたいだけです」
「值得做到那種程度嗎?雷奧納爾特·雷克斯·阿德拉真的是值得你這般支持的皇子嗎?」
「そこまでする価値があるの? レオナルト・レークス・アードラーはそこまでして応援する価値のある皇子なの?」
「是的,當然。我即便犧牲生命也要讓他成為皇帝。為此我要做任何事。若你能拿出與我相當的東西,我會欣然獻出我的身軀。怎麼樣?」
「ええ、もちろんです。私はたとえ死んでもあの方を皇帝にします。そのためにできることならなんでもしましょう。あなたが私と同等の何かを差し出せるなら私は喜んでこの身を差し出します。どうでしょうか?」
「……不行。我要拿不出任何與你對等的東西。你贏了。那就開始談吧。你想要什麼?說來聽聽。」
「……無理ね。私にはあんたと対等の何かは差し出せない。あんたの勝ちよ。商談を始めましょう。何が欲しいの? 言ってごらんなさいな」
尤莉雅如此說著,做出了讓步。
そう言ってユリヤは譲歩した。
尤莉雅在重要的商談上向來不會先退讓,哪怕只降一點價格也沒做過,但她意識到現在無法壓過菲妮。
ユリヤは大切な商談のときは決して自分から引くことはない。たとえ少しの値段でもマケたことはない。だが、そんなユリヤでも今のフィーネを押し切るのは無理だと悟った。
對認真的對手來說,虛張聲勢無效。
本気の相手にブラフは通じない。
尤莉雅直視那雙眼,察覺她不是普通千金,於是決定迅速將話題推進。
目を見て、ただのお嬢様ではないことを察したユリヤはさっさと話を進めることにしたのだ。
這場商談對尤莉雅而言非常重要。即便局面稍嫌不利,只要能談攏就能獲得回報。
ユリヤにとってこの商談は重要だった。たとえ多少不利な流れでもまとまりさえすれば、それだけで見返りを得られる。
畢竟有可能讓原本以為已無法使用的帝都分店重新啟動。
なにせもはや使えないと思っていた帝都支店を活動させられるかもしれないのだから。
「細節部分不是由我負責,而是交給琳菲亞小姐處理,麻煩妳了。」
「細かいことは私ではなくリンフィアさんが。お願いします」
「啊、是的。我們的要求是資金。帝位爭奪需要相當的資金。要從現在起拉攏對方的有力者,無論多少都不夠。請問你們能提供援助嗎?」
「あ、はい。私たちの要求は資金です。帝位争いにはそれなりの資金が必要になります。これから相手の有力者を丸め込むにはいくらあっても足りません。援助をしていただけますか?」
「了解。還有別的嗎?」
「了解。ほかは?」
「還有一件事,請對與其他帝位候補勢力有深厚關係的商人與商會予以打擊。」
「もう一つは私たち以外の帝位候補者勢力と深いつながりのある商人、商会に打撃を与えてください」
「也就是要在商業領域打敗他們?好啊,正合我意。就只有這些嗎?」
「商人のフィールドで打ち負かせってことね? いいわよ。望むところ。それだけ?」
「目前就以上……」
「今のところは以上です……」
「那麼,讓我說說我們的條件。我們會接受你們的所有要求。作為交換,希望能使用菲妮·馮·克萊納特的名字,若可的話也想使用她的容貌。」
「そう、じゃあこちらの要求を言わせてもらうわ。あんたたちの要求はすべて飲む。そのかわり、フィーネ・フォン・クライネルトの名前とできれば顔を使わせてほしいの」
這對琳菲亞來說是意料中的提案。
それはリンフィアにとって予想通りの提案だった。
預料得太透徹,讓人反倒有些拍子落空。
あまりに予想通りすぎて拍子抜けしてしまうほど予想通りだった。
因為那正是帝都所有商人心裡所想的事。
それは帝都にいるすべての商人が思っていることだったからだ。
例如賣蔬菜,只要能說是菲妮推薦的品項,就會熱銷;菲妮在帝都有著壓倒性的人氣。
たとえば野菜を売るにしても、フィーネがすすめている野菜と言うことができれば飛ぶように売れる。それだけフィーネは帝都で圧倒的な人気を誇っているからだ。
之所以沒人這麼做,是怕擅自為之會引來皇帝的怒火。
誰もしないのは、勝手にそんなことをすれば皇帝の怒りに触れてしまうからだ。
但若得到菲妮本人許可就能使用;若再允許使用菲妮的肖像或魔導具製造的幻影,效果會更好。
しかし、フィーネ本人の許可があればそれが使える。また、フィーネの似顔絵や魔導具で作り出す幻影などを使う許可があれば、その効果はさらに増す。
從商人的角度來看,像菲妮這樣的人氣人物,比埋滿金銀的礦山還更有價值。
フィーネという人気者は商人から見れば金や銀がたくさん埋まった鉱山よりも価値があるのだ。
「還有其他要求嗎?」
「ほかに要求はないのですか?」
「沒有啦。本來想著巧妙地拉攏,爭取更有利的條件,但算了。這國家的皇帝眼光也不差。菲妮,你真是個好姑娘。可愛又有膽識,簡直想把妳當成情人。」
「ないわよ。できればうまく丸め込んで有利な条件を引き出そうと思ったけれど、やめたわ。この国の皇帝もなかなか見る目があるわ。フィーネ、あなた佳い女ね。可愛いし、度胸もある。愛人にしたいくらい」
「雖然很受寵若驚,但若成為誰的私有物,我的價值會被貶低,無法接受。」
「嬉しい申し出ですが、誰かの物となると私の価値が下がるのでお受けできません」
「哦呵呵。連在這也把皇子們的帝位之爭搬出來?真好奇是什麼驅使妳做到這種地步?」
「あらあら。そこでも皇子たちの帝位争いを出してくるの? 何がそこまであんたにさせるのか興味があるわね?」
對尤莉雅的話,菲妮一時不知該如何回答。
ユリヤの言葉にフィーネは何と答えるべきか迷った。
她不知道哪個回應最合適,所以提出了兩種說法。
どういう答えが一番しっくりくるかわからなかったからだ。だから二つの答えを提示した。
「我是公爵家的女兒,有足以干涉帝位爭奪的身分。正因如此,我認為有義務支持一位能讓全體子民引以為傲的皇帝。撇開身分不談,若只以個人感情來說……為喜歡的人加油,難道不是理所當然嗎?」
「私は公爵家の娘です。帝位争いに干渉するだけの地位にいます。だからこそ、すべての民に誇る皇帝を後押しする義務があると考えています。そういう立場を抜きにして、私の個人的な感情だけで答えるならば……大好きな人を応援するのは当然ではありませんか?」
這個答案讓尤莉雅感到意外。
その答えはユリヤにとって予想外だった。
前半聽來平淡無奇,但後半卻別有意味。
前半は面白味は何一つない答えだったが、後半は違う。
那正是尤莉雅偏好的回答。
ユリヤが好む答えだった。
「因為喜歡所以支持嗎。妳那邊的皇子是雙胞胎,究竟喜歡哪一位?」
「好きだから応援するか。たしかあんたのところの皇子は双子だが、どっちが好きなんだい?」
「那是秘密。」
「それは秘密です」
菲妮用手指碰了碰鼻子,眨了眨眼。
鼻に指をあててフィーネはウインクする。
對那可愛的動作,尤莉雅踉蹌著想靠近;但見狀判斷危險的琳菲亞立刻插入阻止。
その可憐な仕草にユリヤはフラフラとフィーネに近づこうとするが、それを見て危険と判断したリンフィアが割って入る。
「商談就此結束,好嗎?那我們就告辭了!」
「商談はもう終わりでよいですね? では私たちは失礼させていただきます!」
「欸——,已經要走了?再多待一會兒嘛。我會拿特製茶給你們喝。」
「えー、もう帰るの? もうちょっと居なよ。特製のお茶出すから」
「我才不會喝那種不知道放了什麼的東西……」
「そんな何入ってるかわからないものを飲むわけないでしょうが……」
這女人是吸血鬼,說不定會下藥。
この女吸血鬼ならば変な薬を盛りかねない。
琳菲亞一邊防備到極致,一邊護在菲妮身後小心翼翼地後退。
最大限の注意を払いつつ、リンフィアはフィーネを背中に庇いながらじりじりと下がっていく。
尤莉雅看著這樣的琳菲亞,發出一聲嘆息。
そんなリンフィアを見て、ユリヤは嘆息した。
「被人警戒了啊……我到底做了什麼?」
「警戒されたもんねぇ……あたしが何したっていうのよ?」
「你何不問問自己的心呢?」
「自分の胸に問いかけてみたらどうです?」
「嗯……它回答我說什麼都沒做。」
「うーん……なんにもしてないって答えが返ってきたわ」
尤莉雅毫無愧色地說出這話,琳菲亞被逗得面頰抽動,但琳菲亞也知道跟這種人認真交涉只是浪費精力。
悪びれもせずに告げるユリヤにリンフィアは頬を引きつらせるが、この手のタイプはまともに付き合うだけ無駄だとリンフィアもわかっていた。
因此琳菲亞選擇乾脆離開現場。
そのためリンフィアはさっさとその場を離れることを選択した。
「如有必要我們會再聯絡,在此之前請暫時不要與我們接觸。」
「必要があればこちらから連絡します。それまではこちらへの接触は控えてください」
「好啦好啦。」
「はいはーい」
「那麼,祝一切安好,尤莉雅小姐。」
「では、ごきげんよう。ユリヤさん」
「那就再見囉——」
「じゃあねー」
說著,尤莉雅目送琳菲亞與菲妮離去。
そう言ってユリヤは去っていくリンフィアとフィーネを見送る。
兩人離開後,她慢慢看向自己的手掌。
そして二人が出ていったあと、ゆっくりと自分の掌を見る。
手掌上有汗。她是被菲妮的目光所壓迫。
汗をかいていた。フィーネの目に気圧されたのだ。
能讓那位溫良的千金露出那種目光的男人究竟是怎樣的人?
あの人の良いお嬢様にあれほどの目をさせる男とはどんな男なのか。
突然興起強烈好奇心的尤莉雅從桌邊站了起來。
俄然興味が湧いてきたユリヤは机を降りる。
然後。
そして。
「趕快準備開店。儘快拿出成果去推銷給雷奧納爾特勢力,否則見不到他。」
「開店準備を急いで。なるべく早く成果を出してレオナルト勢力に売り込むわ。そうじゃないと会えないし」
她一邊向在旁的秘書下達指示,一邊低聲嘟囔。
傍に控えていた秘書に指示を出しながらユリヤはつぶやく。
如果菲妮心儀的那個男人恰好能滿足我的興趣的話,
もしもフィーネが想いを抱く男が自分の興味を満たす存在ならば。
「嘛,應該會讓我嘗一嘗吧?」
「まぁ味見くらいは許してくれるかな」
尤莉雅舔了舔嘴唇,露出尖銳的犬齒。
ペロリとユリヤは唇を舐め、尖った犬歯を見せる。
秘書見狀嘆了口氣。
それを見て、秘書はため息を吐く。
又是那個壞毛病。
また悪い癖だと。
這位代表對有價值的東西毫無抵抗力,即便那是人也不例外。
この代表は価値あるモノに目がない。それがたとえ人だとしてもだ。
只希望別惹出麻煩就好。
ややこしいことにならなければいいが。
想到這些,精靈秘書便默默投入準備工作。
そんなことを思いつつ、エルフの秘書は黙々と準備にかかったのだった。